(好み別れるかも…)
カラオケえっちはダメ絶対!
店でやらないでよね!
カラオケルーム・8502号室。
その部屋の前を通りがかった客は、萌え声とは違う、やたらと甘い声を耳にしていた事だろう。
誰しもが不振に思うも、ただ部屋の前を通りすがるばかり。
その部屋で、今まさに男女が体を重ね合ってるとは露知らず……。
"ダ●●ラリアット"
"ル●ル●ナイトフィーバー"
"フォ●ィ"
"───"
………
……
…
「は~~っ♥♥ あっ……は……♥ ふぅ、くふん……♥」
カラオケマシンは予約した曲を全て流し終え、今では最新楽曲の宣伝をするだけになっている。
どこそこの流行りのアニメ曲。奇をてらった派手なPV。有名歌手の誰それが新曲に対する思い入れを語る中。ずん子は男に対して自ら腰を突き出し、その秘肉を指先で広げておねだりをしていた。
涎をだらだらと垂らす花弁は、度重なる交尾を経てなお若々しいピンク色を誇り、すぐ目と鼻の先にある肉棒に対していやらしく息づきながら、降りて来た子宮すら見せつけて誘っている。
男は屹立した亀頭を秘唇に這わせ、ローション代わりに愛液を竿にまぶすと、ゆっくりと腰を押し進めていった。
──ず、ちゅ、ずるるるるるぅ……じゅっぷん♥♥♥
「っ、ぁ……は、あぁ♥ あ、あぁぁああぁぁ~~~~っ♥♥♥♥」
温泉に浸かったような感嘆の声。調律の出来ていない、ピアノのように音程の狂ったそれは、すぐにスタッカート気味に弾み始める。マイクが遅れて拾う肌と肌がぶつかりあう音。それがまるで合いの手を取るように部屋に響いていた。
「あっ♥ ひっ、あぎゅっ♥♥ あはぁっ♥♥ あっ♥ あっ♥ あ~~~っ♥ あひっ♥ あぁぁっ♥♥♥」
「おい、曲入れなくていいのか? このままだと歌わない事になるんだけど?」
「いっ♥♥ いれまひゅっ♥ いれっ♥ んひぃっ♥♥ 奥っ♥ おぐっ♥ こんこんしにゃいでくだひっ♥♥ くだひゃぃぃっ♥♥♥」
「あ? 自分から受け入れといて生意気言うんじゃねえよ」
「んぎっ♥♥♥ ふぎゅっ♥♥ ふぎゅぅぅっ!?!?♥♥ い゛っ♥ い゛っ♥ い゛っ♥ い゛っ♥♥♥」
──ばちゅっ♥ ばちゅっ♥ ばちゅっ♥ ばちゅっ♥
ゆっさ♥ ゆっさ♥と前後に揺れる、入学当初に比べ大きく育った豊乳。たゆん♥ たゆん♥と波打つ、安産型の尻たぶ。弾力のあるポルチオに亀頭がめり込むたび、ばちばち、とずん子の脳天を強烈な快楽が貫く。
机に手を付きながら必死に電モクに手を伸ばすも、男の容赦ないピストンでたびたび背筋をピンと逸らし、最終的に体を支え切れずに机に突っ伏してしまう。
「あっ♥♥ あ゛~~~っ♥♥ あ゛ぁ゛~~~っ♥♥ あ゛~~~っ♥♥♥」
「いまさら発声練習でもしてんのか? お前が受けた勝負だろ、ちゃんと歌え!」
「む゛り゛っ♥♥ む゛り゛む゛り゛む゛り゛ですよぉぉぉっ♥♥ むり゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛いぃい゛ぃ゛ぃ゛ぃぃっ♥♥♥」
「無理じゃねえっ、歌えっ! 歌えコラっ!」
「ンオ゛ッ!?♥♥ おっ、ほ♥♥ おっ、いっ、ぎゅっ、いぎゅぅぅぅ~~~~っ♥♥♥ っッ、~~~~~~っ♥♥♥♥」
──びゅるるるる、びゅぶっ、ぶびゅぅぅぅ~~~っ!!!♥♥♥ ぶびぃぃぃっ!!!♥♥♥
防音室でも防ぎ切れない、それこそ隣の部屋まで聞こえそうな雄たけびをあげて、ずん子は強烈なアクメを迎えた。
当然のようにひり出される大量の生ザーメン。半固形状の種汁は、痙攣を繰り返す膣内めがけてホースから出された水のように巻き散らされていく。
あまりの快楽に本能的に逃げ出そうとしてしまうずん子に、男は逃がすものかと、尻肉を痕が付くほど強く握りしめ、ひしゃげるほど腰を密着させて射精を続ける。そうして、あますことなく精液を注ぎ終えてようやく満足したのか、ペニスをゆっくりと引き抜いた。
竿の形に広がった陰唇は、緩やかに元の形に戻る中、膣奥からゼリーのような白濁液がダマになって残っている所を見せていた。
「ふ~……! ちょっとスッキリしたわ」
満足そうに頷くクズ兄。
留飲を下げたのか、おもむろにスマホを取りだし事後の様子を撮影。そして「ずん子とカラオケなう」の一言とともに家族LINEに写真付きで送りだした。
「お? 反応はええな?」
時を待たずしてきりたんからの返信。
第一声は「死ね」。そしてすぐに「外でするなキ〇ガイ」「どこのカラオケだよ迷惑かけんな」と続いた。
相変わらずの口の悪さに感心するクズ兄。しかしてニヤリと微笑むと、ビデオ通話はじめだす。何か悪い事を思いついたようだ。
「やっほ~~~きりたん、ずん子お姉ちゃんだよ(裏声)」
『あに様一体何やって……! ──ってオイ!? ライン超えてるだろコレ!?』
通話に出たきりたんも思わず叫ぶほどの狼藉。それは通話画面いっぱいに広がったずん子の秘部を使った腹話術だった。膣肉を指先でパクパクと閉じて開いてを繰り返し、似せる努力すらしない声真似を披露していた。
「なんで怒ってるの?(裏声) 家族カラオケ楽しいよ、きりたんも来なよ(裏声)」
『止めにいくから今すぐ住所教えろ!!』
「やだこわい(裏声) きりたん怒ってるの? カルシウム足りてる?(裏声)」
『毎日とっとるわ!』
口を模した恥部は、ぐにぐに、と開いたり閉じたりを繰り返されると艶めかしく息づき、愛液を垂らし、時折ぶぴゅ♥ とザーメンを零している。きりたんは、そんな姉の恥ずべき所だけを見せつけられ、怒っていいやら恥ずかしがるべきやらで困惑しているようだった。
そして我らがクズ兄は、そんなきりたんの機微を知ってか知らずか煽りを繰り返す。
「ほらほら、きりたんも歌おうよ~(裏声)、あーいーうーえーおー(裏声)」
『馬鹿だろ! ホント馬鹿だろ! 死ね! クズ兄のアホ! レイプ魔!』
降りて来た子宮口が見えるまで陰部を広げたり。左右から圧を加えてぴっちりと閉じさせたり。かと思えば、中央に寄せて小さな穴を作ったり。自己主張するクリトリスと指先でコリコリ♥と虐めて、膣口の反応を見せつけながら、尊厳凌辱の限りを尽くすクズ兄。
最初こそあらん限りの罵倒を加えていたきりたんだったが、その口数は当初に比べて少なくなっており、息が荒げていくのが見てとれた。
「うぁ……ぁっ♥ あぅぅ~っ……♥♥」
「どーはどーなつーのー……(裏声) ……っておい、勝手にうれションすんな。ケータイ汚れただろが」
『!? ちょ、あにさま本気で……! あっ……!』
「んぃ…ぃ…♥♥ んきゅぅ……♥♥♥」
唐突にぼやける映像。どうやら刺激に耐えかねたずん子が潮を吹いて汚してしまったようだ。
自分のせいだというのに、クズ兄はスマホが淫液に汚れたことに腹を立てたようで、画面外からずい、といきり立った肉棒を登場させる。そしてきりたんの制止も聞かず、散々腹話術で遊んだマン肉に無遠慮で侵入させていった。
ずん子の秘唇は男の肉竿を奥まで咥えこむと、まるで息継ぎするようにヒクヒクと尻穴を蠢めかせていた。
「フンッ! フンッ! フンッ!」
いやらしい水音をマイクに拾わせながら、激しくおまんこを出入りするペニス。先程の刺激より格段に激しい快楽に襲われているのか、意識のないずん子も「んおっ♥」「あぐっ♥」「あっ♥」「お゛~っ♥」と無意識に嬌声を漏らしていた。
「オラッ起きろずん子っ! きりたんに歌ってやれコラッ! 歌わねえと中出しすんぞっ!」
「──おぐっ♥♥ んぎゅぅっ♥ んぅっ♥♥ んぁっ♥♥ はひっ♥♥ はひっ♥♥ はひぃっ♥♥」
「あ~そうやってマン肉締めておねだりするんだな? そっちがその気ならくれてやるよ!」
ばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅ──ッ!!!♥♥♥
「ひぃっ♥♥ ひっ♥ あっ♥ アッ!?♥ あゥッ♥♥ んぁっ♥♥ やっ♥♥ あっ♥♥ あっ♥♥♥ あっ♥♥♥」
画面揺れは一層激しくなり、音はひび割れ出す。大きく広がった膣口は度重なるチンポの出入りに泡立っており、愛液と精液の混じったいやらしい液体でぐちゃぐちゃになってるのが分かった。
相手への気遣いどころか微塵の理性も感じられない、まさしくオナホ相手にするような乱暴すぎる交尾。しかしきりたんは、そんな倫理観のない映像から目を逸らせず、か細い制止の声を漏らすことしか出来なかった。
そして男が一際強く腰を打ち付けたと同時に、それは始まった。
「オラァッ!!!」
「~~~~~~っ♥♥♥♥ ふぎゅ、ぉ……お゛ほぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛~~~……♥♥♥」
男のいななきと、くぐもった姉の声が映像越しに届く。
激しすぎるピストンがぴたりと止まったと思えば、ペニスが何度も脈打ち、ひっきりなしに姉の最奥めがけて種汁を注いでいた。
力強く脈動する肉竿。合わせるように痙攣するずん子の腰。三回、四回、五回、そして六回飛んで八回。きりたんが固唾を飲んで見守る中、腰をみっちり押し付けて思いの丈を注ぎ込んだ男は、すぐにちゅっぽんっ♥という間抜けな音を立てて竿を引き抜く。そしてぽっかりと穴の開いた、白濁液で満たされた膣口が再び画面いっぱいに広がった。
のりのような白濁液がこってりとへばりついた肉の洞窟は、急にいなくなったペニスを寂しがるかのように、まるで金魚のように喘いでいた。
「ふぃ~……あ、ごめんねきりたん、お姉ちゃんなのにお漏らししちゃった(裏声)」
『ほ、ほんっと…最悪すぎ……、です……! い、一体何食ったらこんなことを思いついて……!』
「怒らないでよ~(裏声) 今度はお姉ちゃんのお尻でも見る?(裏声)」
『っ、──いや本気で軽蔑しますよあにさま!! いい加減……あっ』
「え? あっ」
正気を取り戻したきりたんが罵倒を再開しようとした次の瞬間だった。
クズ兄がは何と無しに、息づいていたアナルに指を入れると、快楽が遅れてやってきたと言わんばかりにずん子の腰が大きく跳ね始め、びくんっ♥びくんっ♥びくんっ♥と余韻イキを始め出した。
おまんこはバグったかのように痙攣を繰り返し、尿道口からはぷしぃっ♥と潮を巻き散らし、膣口からびゅっ♥♥びゅぷっ♥♥ びゅびゅっ♥♥と精液を逆流させていく。
その光景、さながら射精のよう。
三回、四回、五回、そして六回飛んで八回。注がれた回数を覚えていたかのように淫乱なダンスを披露し、潮と精液を散々テーブルに巻き散らすと、べしゃり♥と音を立て、ずん子は再び大人しくなった。
「うわ~派手にイキまくったなこりゃ」
『……ッ♥♥♥』
「それで、カラオケで一緒に歌いたくなったりしてる?」
『……し、ないです……っ♥ 他の人の迷惑になる前に早く、やめろとしか言えません……♥♥』
「そ。ま、俺はどっちでもいいけどな。時間はまだあるようだし、金払った分だけは楽しませて貰うわ。じゃーな」
『ちょ、ま、あにさ──っ』
クズ兄は躊躇なく通話を切ると、気絶したずん子に近寄り、その顔を汚れたペニスでべちべち♥と叩いて気付けを行った。
「……ふぁ……♥ はふ……んぁ、お兄、さん……?❤ んぁ、ぁむ……♥ んちゅ……♥」
「起きろ。まだ時間はあるぞずん子」
「ずじゅ……じゅるる……♥ じゅぷ……♥ はぷ、ん、ふぁい……♥♥」
いまだ夢うつつのずん子は唇に押し付けられたペニスを半ば自然と咥えこみ、無意識に精液を啜りながら訳も分からず頷いていた。
そうして終わりのない凌辱劇が再び始まった。
「──さ、ぁっ♥♥ 歌い、ましょうっ♥♥ お、どりましょうっ♥ パラジクロ……あっ♥ あっ♥ あ~~~っ♥♥」
ソファに浅く腰を沈めて、大きく開脚し、押さえつけられた状態で犯されながら歌うずん子。クズ兄は曲調に合わせてリズミカルに腰を振りながら、そんなずん子の痴態を撮影していた。
カメラ目線やピースを要求されても嬉々として応える彼女だったが、歌うのを忘れて感じ入るたびにお仕置きとばかりにピストンを繰り返され、2回ほど子宮めがけて新鮮なザーメンを御馳走されてしまった。
「はひっ♥ れ、レフトサイド、ら、ライトサイドっ♥ ふあぁぁっ♥♥ あぁ~~っ♥ あぁ~~~っ♥♥」
クズ兄の膝上に乗って背面座位の姿勢で歌うずん子。
ゆっさゆっさと乳房を揺らしながら、声を弾ませる彼女は、よく見れば尻穴にずっぽりとペニスが挿入されており、腰を跳ねさせるたびに精液をおまんこから零していた。
理性は完全に溶けて、すっかり従順になったずん子は、歌うことよりも腰を動かすことに集中しているようだった。
盛り上がり過ぎて肝心要のサビを歌えず、代わりにスプリンクラーのように潮を巻き散らしたずん子は、謝罪を繰り返しながらも尻穴にこってりと種付けされた。
「──おにいさんっ♥♥ おにいさんっ♥♥♥ おにいさんっ♥♥♥♥ 好きっ♥♥♥ 好きですっ♥♥♥ 好きぃぃっ♥♥♥♥♥」
テーブルの上に乗せられて歌そっちのけで犯されるずん子。
最早その身に付けているのは靴下だけだが、彼女はそんなこと知った事かと男の腰に両足を回して、交尾に夢中になっていた。
ここがどこだろうが関係ない。愛されているという自覚と、愛してもらっている現状がないまぜになって強い多幸感を呼び、歓喜の涙を流してお互いを貪り合う。
都合何度目かになる中出し。しかしてずん子は最後の一滴まで余すことなく膣奥で受け止め、それを子宮で飲み干していった。
………
……
…
「ぁへ……♥ へひゅ……♥♥ ほひぃ………♥♥♥」
「──あ、すいません。あと2時間延長で……はい。はい。よろしく」
部屋はすっかりと強い淫臭に満ちて、ずん子は体力の限りを尽くしたと言わんばかりに、ひっくり返った蛙のように机の上で潰れている。
しかし、へばるずん子を差し置いて尚男は臨戦態勢。まだ足りないと言わんばかりに、部屋の延長を差し出すのだった。
§ § §
ところ変わって学生組である。
時刻は既に19時を回っており、宴もたけなわといった所だ。
『クーリースー●スキャロルが~、流れ●頃には~』
「そういや山河内の奴どこいったんだ?」
「アイツ補習っつってたけど確かに遅えな……」
「いつも迷ってるからなぁ……って噂をすれば連絡きたぞ。なになに?」
「『お前らどこにいる? 待ち合わせ場所来たんだが。部屋にいねえぞ』だぁ? 部屋間違えてねえか?」
「いや、部屋番号B501って言ってるし間違えてなさそうだが」
「もしかして、〇〇町の方にいってんじゃねえか?」
「ありえんだろ」「いやマジっぽいぞ」
「草」「馬鹿すぎ」「アホがいるぞー」
歌欲も満たして、思い思いにくつろぐ男子達。
次は食欲でも満たそうかと誰かが提案しようとしたとき、それは来た。
「はー、ほんと山河内ってアホだな……って次は何だ? ……は? おいおいマジかよ。みんな見てみろ」
「から揚げ食べたいやついるかー?」
「あ、俺食べる」「俺も」「ギガ盛りよろ」
「おい聞けよみんな! カラオケボックスでセックスしてる奴がいるって!」
「は?」「詳しく」「マジかよ」「早く言え」
流石は性に多感な学生である。
条件反射が如くその話題に食いつき、報告を受けた男子に群がった。
「『何かめっちゃ色っぽい声で歌ってるなって、扉の隙間から見てみたら、ガッツリヤッてる。マジエロ。チンポ立ったわ』だって」
「お前の感想なんかどうでもいいわ!」「写真!動画!」
「隠し撮りだ隠し撮り!」「山河内はやく送れよぶっ殺すぞ!」
「お前らなぁ……」
そんな性欲真っ盛りの男子を、若干冷めた目で見るのは月夜野だった。
ヒエラルキー的には勝手に上位だと自負している彼は、自分のキャラを崩したくないせいか、遠巻きにその様子を眺めていた。
「まだか……?」
「まさかバレてんじゃねえだろな」
「アイツそういうところ抜け目ないからいけるだろ多分……」
「おい、馬鹿な事言ってんなよ、バレたらチクられて……」
「来た!」
歌すらも忘れて全員がスマホに群がる。
唐突に始まったビデオ通話は、性欲に飢えた学生たちにとって、途方もなく刺激的なものだった。
『──あっ……♥ ──……ぁっ♥ ぅっ……♥ ひっ……♥♥』
移り込んだのは、カラオケルームの扉だった。
大きな細長い長方形の切りこみが中心に入ったその扉は、その枠越しに中の様子が伺う事が出来る。そして、そんな枠の先に見えるのは、下半身裸のむっちりお尻に、とある男性が腰を激しく打ち付けている様子だった。
誰が犯されているのかは分からないが、その切迫した声は妖艶極まっており、波打つ尻肉の先から猫尻尾が生えていることからコスプレセックスのようだった。
少年たちは大いに盛り上がった。
日夜AVでシコっている彼らだが、それが身近な場所で行われていると思うと、非常にたぎるものがあった。
「うおおおやっべ!」「マジでやってんじゃん!」「おい俺にも見せろ!」「ちょ、押すなって!」「めっちゃケツ揺れてる」「尻尾生やしてんのエロ過ぎだろ!」
『馬鹿声出すな! バレるって!』
慌てて制止の声が届けば、普段なら絶対に発揮されない見事な統制によって、興奮の坩堝にあった部屋が即座に静まり返る。幸いな事にまだバレてはいないようだ。
それをいいことに山河内と呼ばれた少年は、皆の期待に応えるかのように扉に近寄る。
狭い窓枠は良い感じに視野を遮っており、やはり顔までは判別出来ない。しかしながら、激しく揺れる艶やかな長い黒髪や、前後に揺れるたわわに実った乳房がハッキリと見えており、皆の感嘆の声が思わず漏れ出た。
「ちょうスタイルいい……」「エッッッッロ……」
「すげ、おっぱいぶるんぶるん」「シコれるわ……シコルわ」「馬鹿やめろシコんな」
「ずんこちゃんくらいありそうだな……」
「……おい、いい加減アホな真似やめろって」
なだめる月夜野も好奇心には抗えないのか、ちらちらと映像を覗き込む始末。
この時、誰かひとりでも冷静であれば、視界の端にある脱ぎ散らされた学生服から、その子が同じ高校の女子であることが分かったかもしれない。
しかし発情期の猿が如く興奮していた彼らは、最後までその事実に気付くことはなかった。
『ひ──ひっぎゅ……♥♥ んぃぃっ♥♥ イっ♥ はぁっ♥ す……いっ♥♥ あっ、やぁ……♥♥♥♥』
『すげ……ヤべ……』
「女の声はエロイけど山河内の声はキモいな」「おいもっと近寄って顔見れねえか?」「これ以上近寄ったら絶対バレるって」「いや山河内ならいける」「いけるよな山河内!」「やべえって!」「いける!」「やめとけよオイ」
『……』
近寄れと言ったりやめろと言ったりするが、顔が見たいのは彼らの総意といってもよかった。体だけでも十分にシコいが、やはりオカズにするなら顔が見たい。そんな気持ちを汲んだかどうかは知らないが徐々に近づいていくカメラ。
あと少しでスマホが、その女の顔を収めるといった所で──扉を叩くような強い音と共に映像がブレた。
途端に静まり返る少年たち。映像越しに見るのは、扉越しに睨め付ける強面の男だった。
『何見てんだお前』
『え、い、いや……その……』
『そのスマホで何してんだ?』
何も言えない。言えるわけがない。出歯亀してました、なんて事を、この男に面と向かって誰が言えるだろうか。
蛇に睨まれたカエルのように委縮した山河内に対し、男は決してピストンを止めず、むしろ先ほどより強く腰を打擲して、雌に甲高い声をあげさせ続けていた。
『──ふんっ!ふんっ!ふんっ!』
『~~~っ!?!?♥♥♥♥ んぁっ♥♥ はひっ♥♥ ひあぁぁぁっ♥ あ、くぅぅぅぅ~~~んっっっ♥♥♥』
男はケツ穴にささった尻尾を引っ張りながら一際強く腰を押し付けると、尻だけ見せていた雌が甲高い声を上げガクガクと震え出す。
そして時間を待たずして結合部から溢れる白濁液。中出しをしているのだと、誰もが理解できた。
『ふぅ……んで、スマホどれだけ俺達に向けたら気が済むんだ?』
『す、すみません!』
『おいとりあえずそのスマホ寄越せ、俺の女を勝手に撮りやがって。その映像を早く……あ、コラてめぇ! 逃げんな!』
『すみません! すみません~!』
山河内は本格的にヤバイことになる前にすたこらさっさと撤退、通話を切る事も忘れてその場から逃げ去っていった。
「うおー、こえ~~」「めっちゃスリルあったな」「ってかカラオケでそもそもヤってんじゃねえよ」「それな!」「いや、山河内マジグッジョブだぜ」「お前らなぁ……」
映像越しにビビリ散らしていた生徒達も、事を切り抜けると安心したの口々に零し始める。
あのエロイケツにエロイおっぱい。可愛らしい声に長い黒髪。一体どんな子が犯されていたのだろうか? 彼らの興味は決して尽きなかった。
「っつかあの子ほんと体ヤバくなかったか? モデルか?」
「エロすぎだったぜマジ」「髪長くてきれいだったよな~」「あークソ!顔さえ見れれば!」
「猫尻尾つけてたしコスプレエッチだよな」「彼氏の趣味か? 羨ましいわ……」
彼らの中で思い思いに描かれるカラオケルームの女の子。
次第に彼らの理想は形作られ、自然とクラス一の美女であるずん子を模し始める。
「ずん子ちゃんっぽくね?」「んな訳ねーだろ!」「いや、ずん子ちゃんだったらあのエロボディも納得できるわ」「マジそれな」「うっくそ……ずん子ちゃんがあんな目に……めっちゃシコい……」「キモ」「おい月夜野、お前フラれちまったぞ。残念だったなー」
「アホ言うなよ」
勿論、全員がありえないとは思っていた。あのクラス一の美少女であるずん子が、カラオケくんだりでコスプレえっち? ましてやあんな怖い男と? そんなこと天地が逆さになってもないだろう。月夜野だってそう考えていた。
(ま、付き合う事になったらいずれは俺とそういう事はするかもしれないけどな……!)
月夜野は、先程の激しい情事に当てられながら、輝かしい未来に鼻息を荒くするのだった
「お兄さんお兄さんお兄さん……♥♥」
「くっつくんじゃねえ。歩き辛いだろ」
「お兄さん、わたしのこと俺の女って言ってくれましたよね……?♥」
「気のせいだろ」
「えへへへ……はい、ずん子はお兄さんの女です……♥♥」
「くっつくんじゃねえっての」
カラオケルームで派手にやらかした二人は当然のように出禁になったが、ずん子は幸せ一杯という表情で男に縋りついていた。
猫尻尾や猫耳を持参していた時点で、初めからカラオケえっちが目的だったようだったが、クズ兄も悪い気はしていなかった。
女とは強かなのだ。そう実感した一日であった。
なお、機械に疎いイタコは家族LINEに反応が出来なかったようで。家に帰ってきたずん子と、発情モードのきりたんがクズ兄をめぐって喧嘩をしているのを見て首を傾げたとか。
たしかなまんぞく。