主人公がジャンヌ・オルタに襲われた理由は、主人公に直に触れ合える喜びの勢いです
気を失ってから、どのくらい時間が過ぎたのだろうか。
「あっ♡ あっ♡」
ありふれてるくらいには目覚めて思うことを思うことが、目に飛び込んできた刺激が強すぎる絵のお陰で出来なかった。
「んぐぅっ。あっ、あうぅん♡」
自分が気絶した後にズボンを下着ごと脱がされたらしく、下半身丸出しで仰向けになる自分の体。
その下半身に跨がり、腰を上下に揺らす黒づくめの女性。
「あっあぁ♡ ん、んんっ♡」
女性が腰を動かす度に自分の股関に、今まで経験したことのない熱さと快感が絶えることなくかんじてしまう。
自分が気絶してから何がどうなれば、自分が女性に逆レイプされるなんて現状が生まれるんだと疑問ばかりしか頭に浮かばない。
「あっ♡♡」
抱いた疑問が自分の物に彼女から与えられる快感といきなり窮屈になり、熱さがより実感できてしまう。
同時に、疑問に思っていた間に自分の物に限界が来ていたらしく。
「んああああっ♡♡♡」
熱く包まれた中の自分の物も一瞬震えてから。
「あっ、あっついのが中にぃ……♡♡」
頭が一瞬真っ白になる程の快感を感じながら欲望を吐き出してしまった。
「はあっ、はあっ♡♡」
現状が分からないまま欲望を彼女の中へ出してしまったことに、責任とかどうしようなどと現状が分からないのに考えてしまう自分。
対して、体を震わせるのを終えた彼女は自分の首に両手を回し、首に唇を押し付け強く吸い始めている。
「んむぅっ」
というか彼女をどこかで見たことがある。
具体的に言うと、一部の第一特異点の竜の魔女さんにそっくりな格好と容姿をしている。
コスプレにしてはレベルが高い……というより高すぎて御本人なんじゃないかというレベル。
「ちゅうっ……」
だが、竜の魔女さんことジャンヌ・オルタそっくりな彼女が、自分に逆レイプするだけの理由に心当たり自分にはない。
つまり、彼女は自分を一方的に知るだけのヤバい女なのでは? という疑問が出てくる。
てか、さっきから首を吸われるので身動ぎしたろワイバーンらしき黒い丸焼きが目に入った。
どうやら、彼女は分からないがワイバーンは夢ではなさそうだ。
「…………」
ワイバーンを見つけていた間に、彼女は自分が目覚めていたことに気付かれたようだ。
ジッと自分の顔を見つめる彼女を、同じく眺め回してみると見れば見るほどジャンヌ・オルタ。
略してジャルタにしか見えなかった。
「どう? 目覚めるなり私に犯された現実に直面した気分は? 最高ですか? それとも最悪なのですか?」
彼女からの初めての言葉が、ヤられてどうだった? と悪女のような内容。
しかも、悪ぶった振る舞いが堂に入っている。
「現状が分からないから、なんとも言えない」
それに答えたら、気分は訳分からんとしか言えない。
しかし、格好どころか声まで同じとかレベル高すぎを越えてないか?
「では、私の中は気持ちよかったですか?」
女性が聞く感想かと思いながら、生まれてから今まで経験したことなかったから比べる対象がないのもあり分からないけど、名器なんじゃないかと思う。
正直に答えたら、彼女は……
「当然です。地獄に行く前に燃やされるなら私と一緒が良いなんて呟く物好きなあなたなら、そう言うのは分かりきっていました」
なんか、とんでもないことを発言した。
というか、ちょっと昔にジャンヌ・オルタの絆レベル5のボイスを聴いた際に口から出した感想が、彼女から出てくるのはどういうことだ?
「言っておきますが、私はストーカーなどではありませんから。答えの一部くらいなら、外を見れば分かる筈よ」
外、と言われて自分は起き上がろうとすると彼女はどいてくれた。
下着とズボンを履き直し屋上から下を眺めてみると、広がっていたのは……
「これは、悪夢みたいな現実なのか?」
「そうですよ。変えようのない現実。混沌とした未来しかない現実。それが今の世界です」
幸いにも自分のいるビルは無事だが他のビルはいくつか倒れてたり、窓ガラスが割れまくっていたり、空気は鉄と何かが焦げた臭いが混じり、FGOに出てくる様々なエネミーに良く似た危険な存在が地上と空をうろつく。
空は虹や沢山の一番星とオーロラで彩られているという異様なままの中を、ワイバーンやその他の飛行可能な敵が自由に動き回っていた。
「私や人間達でもない、どこかの誰かさんのせいでこんなことになったのでしょうね?」
頬を強く引っ張ってみるが、普通に痛いから夢ではない。
鉄臭さが漂う嫌な空気、異様な空、様々なエネミー達。
これらが放つ存在感が、悪夢ではなく現実だと語っているような気がしてくる。
「君は、何なんだ?」
「何なんだ? もう、理解しているでしょ。私はあなたという物好きのサーヴァント。アヴェンジャー、ジャンヌ・オルタよ」
そして、こんな現実の中で自分の下半身に跨がることをしていた彼女は、堂々とした態度を持って宣言。
「その証拠に、あなたの体のどこかに令呪がある筈よ」
言われて探してみると、左手の甲に竜の頭を模した三画の令呪があった。
「少しは理解した? なら、契約書にサインしなさい」
気絶する前にはなかった令呪があることに戸惑っていると、彼女は契約書とやらを自分の目に入るよう見せてきたので見ようとしたが。
「これ、セルフ・ギアス・スクロール?」
「これにあなたの名前を記入してもらいますからね」
本物かは分からないが、現実を直面したからか本物かもと確信してしまいそうだ。
そんな気持ちでスクロールの内容を読んでみると、こんな内容になっていた。
【私はジャンヌ・オルタだけを異性として死後も愛することを誓います】
【私が浮気したら一週間かけてジャンヌ・オルタに搾り取られると誓います】
【私の死後の体はジャンヌ・オルタと共に灰となることを誓います】
【地獄に逝ってもジャンヌ・オルタと共に過ごしていくことを誓います】
【私はジャンヌ・オルタの体のどこかしらにキスマークを定期的に付けることを誓います】
……………………………
「これに、サインしろと?」
「そうよ。もしかして、怖じ気付いたのかしら?」
お、重い……
てか、彼女の白い肌をした顔に朱がある気がするのは気のせいか?