※この作品はR-18です。

昇天   作:かっつつごう

2 / 2
自分、トシキサクライやな

「僕の、たぐ☆ちんぽ学部のイケメンランキング、聴きたい?」

 

私が出会った、最低のナンパ男、勝田海苔男が私に話しかけてきた最初の言葉は、これだった。

 

「は?」

 

やばい、思ってた感情がそのまま言語化されてしまった。こういう時は、大抵私が全く予期しない言動をされた時になる状態で、こういう返しをしてしまうってことは、私はこの目の前の男の事を、酔って知らない人をエレベーターに押し付けた澤村くらい、ありえないって思ってるってこと。

 

「僕の、たぐ☆ちんぽ学部のイケメンランキング、聴きたい?」

 

彼は、もう一度、さっきよりゆっくり、私に話しかけてきた。

 

うん。きもい。

 

なんだろう。こんな清々しいくらい「きもい!」って思えるの、久しぶりかも。そういう意味では、なんだか、こんなにもきよきよしい彼のことを認めざるを得ないって気持ちになってきちゃった。

あんた、ケイスケホンダやな。

 

「んー、聴きたい、かも?」

 

私がそう返事したのは、そんなケイスケホンダな海苔男くんのことが、(怖いもの見たさで)気になってきたって、私の中のリトルKAN子が言ってきたから。

 

だけど、私はまだ知らなかった。彼の気持ち悪さは、3球団競合レベルに飛び抜けてたってこと。

 

「まず、1位は僕じゃん?」

 

……ナニヲイッテルンダキサマ

 

そもそも海苔男くんの顔は、お世辞にもイケメンとは言えず、例えるなら千葉雄大の絶対値というか、甲斐野のフォークのような落差というか、サクライサンみたいな顔って感じなのだ。これは、ゲレーロだけじゃなくて、私の知り合いの友達もロベカルもみんな言ってるから、多分私の好みの問題じゃない。

 

ナンバーワン、ノリオ(海苔男)サーン

 

ゲレーロだって、たぐ☆ちんぽ学部のブサイクランキング作ったら、こういうに決まってる。

 

そもそも、百歩譲ってイケメンランキングを作ったとして、自分を1位にしなくない?そんなの、「代打オレ」くらい自意識過剰だと思う。でも、古田よりも、ノムさんよりも、谷繁よりも、誰よりも海苔男くんはかっこよくないし、それに、肩も弱い。

 

「1位は、海苔男くんなんだ……」

 

私はボソッと呟いてしまった。

 

そしたら海苔男くん、信じられない速度で食いついてきたんだけど。なにこれ。マジ周東。マジ西川遥輝。マジ鈴木尚広。マジDV。

 

「顔的には、1番かなって、思ってる。」

 

ほんと、もうお手上げ。田口KAN子18歳、よく頑張った。もうそろそろ、彼の相手を引退してもいい頃かもしれない。現役生活1分。ほんと、いい選手生活でした。

 

「いやあーあのさー」

 

こいつ、まだ粘りやがる。まるで花巻東の千葉くんのカット打法。全私連から、注意入れようかしら。

そんな粘り打ちでまだ打席に立っていた海苔男くんが、特大ホームランをかっ飛ばしたのは、その時だった。

 

 

「因みに、僕のたぐ☆ちんぽ学部の好きな女子ランキングは、KAN子さんです。おめでとう!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。