新年初書きとなります。
久しぶりとなりますがお楽しみいただけたら幸いです。
「やっぱりおかしいわよ、これ」
マルバスからの回復を受けて多少は動けるようになったヴィネを連れて、一旦待機場所に戻ろうとしていてマルバスであったが、急に通路の真ん中で立ち止まると周囲をキョロキョロとしながらそう言った。
「マルバス、さま? あっ……どうか、されたんですの?」
「気付かない? これ、どう考えてもさっきと道が違っちゃってるじゃない」
ただ来た道を戻っていたはずが、いつの間にやら妙に入り組んだ通路を歩かされている。
マルバスの記憶では、ここまで自分達が歩いてきた道程は入り組んではいなかった筈だ。
「んっ……そう言われてみれば、こんなに曲がりくねった道では無かったような……? すみません、マルバスさま。わたくしももう少し早く気付いていれば」
「うぅん、良いのよヴィネ。ヴィネは疲れてるんだもの、気付かなくてもしょうがないわよ。ちょっとまた来た道を戻ってみましょう?」
言って、少し早足で来た道を戻るマルバスとヴィネであったが、
「なによこれ!?」
自分達が歩いてきた筈の道が壁によって塞がれていたのだ。
急いでまた道を戻る二人。
だが、また壁によってあったはずの道は塞がれており、二人は完全に閉じ込められてしまう形となってしまっていた。
「もう、どういうことなのよこれ! 私をここから出しなさいよ!」
叫びも虚しく通路に響き渡るだけ。
助けが来るはずもなく、二人はここで立ち往生するはめになってしまった。
「はっ……はっ……はっ……マルバス、さま……」
最初は通路いったり来たりし、壁を探り、なんとかここから脱出する術はないかと考えていたマルバスであったが、ヴィネの様子がおかしい事に気付く。
「ちょっと!? 大丈夫!?」
壁にもたれ掛かるようにして通路に座り込み、両手で自分を抱え込むようにしているヴィネ。
息は荒く、顔は紅潮し、目には涙を溜め込んでいるようで潤んでいる。
「あっ! んぅ……ッ!」
心配し、駆け寄ってきたマルバスが肩に手を置くと艶かしい声を上げながら身体をビクッと震わせる。
(ど、どうしたのかしら。顔が紅いし、息も荒い…熱は?)
その様子に驚きながらも、まずは熱がないかどうかを確かめる為にヴィネの前髪をかきあげ、自分のおでこを合わせる。
「あっ……」
ドクン、とヴィネの心臓が跳ねる。
ヴィネはずっと、耐えていたのだ。
先ほど服に寄生した触手に襲われてから身体はずっと発情状態にあり感度はずっと高まったまま。
激しい動きこそはしなくなったものの、服の下では触手はヴィネの皮膚の上を優しく蠢きながら性感を刺激する。
そんな折にこの立ち往生である。
先ほどまでは歩き続ける事で意識を誤魔化し耐えていたが、それも叶わなくなると意識は自然と服の下で蠢く触手に向いてしまう。
遂には軽い絶頂を迎え、ここに座り込んでしまった。
(マルバスさま……なんて可愛いお顔をしているんでしょう……こんなわたくしを心配してくれて……駆け寄ってくれて……)
急に眼前に飛び込んできたマルバスの顔をまじまじと覗き込んでしまうヴィネ。
ハルマを自称するだけあり、その顔立ちは整っており、普段からケアも欠かさない為にその肌には染みひとつない。
そんな、純粋に自分を心配してくれているであろう友人の顔を見てマルバスの心の中に浮かんだものは、先程自分が触手達から受けた圧倒的快楽だった。
それを、あの快楽を、目の前の友人と分かち合いたい、などとーー
(あぁ、申し訳ございません、マルバスさま。わたくしはなんて事を考えて……いけません、こんな)
と、自分の内に湧いた暗い感情振り払おうとする。
「熱い……ど、どうしよう、熱かしら。身体の傷なら私の力で治してあげられるのに……ちょっと、ヴィネしっかりして!」
「マル、バス、さま……」
(わたしなら、大丈夫ですから)
そう言うより早く、ヴィネの服の袖から伸びた触手がマルバスを襲う。
「え!? なによこれ!?」
唐突に現れた触手に腕を取られたマルバスはバランスを崩し、そのままヴィネに覆い被さるようにして通路に倒れこむ。
端からみたらマルバスがヴィネを押し倒しているようにも見える格好だ。
「ちょ、なによこれ? 触手? もう、離しなさいよ!」
腕を振って触手から逃れようとするも、触手はがっちりとマルバスの腕に絡み付いて離れない。
「この……ッ ひゃん!?」
不意に自分の足に感じた感触に驚き甲高い声を上げるマルバス。
マルバスからはよく見えては居ないが、今度はヴィネのドレスの下から伸びた触手がマルバスの足に絡み付いていた。
「なんなのこの触手気持ち悪い……いったいどこからって、これ、まさかヴィネの服の中から」
自分の腕に絡み付いた触手がヴィネの服の袖から伸びている事気付いたマルバス。
そうして思い出すのは、先程全身を痙攣させ、濡れた床に倒れこんでいたヴィネの姿。
(まさか、さっきのあれってそういうこと……!? どうして教えてくれなかったのよ!)
そうこう考えている間に触手はどんどんその数を増やしていき、遂にはマルバスの全身を絡めとってしまう。
「ちょ、嫌……っ、止めなさいって! ひゃあん! どこ触ってるのよ!」
(あぁ、マルバスさま…あんなに顔を赤らめて、可愛い声を上げて……ん……っ)
「ヴィネ? うむぐぅ!?」
触手に全身を愛撫され、ぼんやりとした頭でマルバスの顔を眺めていたヴィネだったが、唐突に身体を動かしたかと思うとその唇をマルバスの唇へと押し当てていた。
ここから、ヴィネ記憶は途絶えている。
「ん……ちゅ、はぁ、むぐ……」
両手でマルバスの顔を抑えて固定し、自分の舌をマルバスの口内に滑り込ませる。
マルバスの口内の味を楽しむかのように舌を縦横無尽動かしその中を蹂躙していく。
「ヴィ……待って、ちゅむ、ぷはぁ、んむっ…んんっ!? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!??」
ヴィネの動きの激しさに合わせるように、マルバスの身体を這っていた触手達も動きを激しくさせていく。
マルバスからは直接見えにくい下半身を重点的に攻め立て、細かいイボのようなものが付いた触手で秘所を撫で上げる。
その瞬間走った稲妻のような快楽にマルバスは身体を限界まで反らせ初の絶頂を迎える。
不意打ちの絶頂に全身から力が抜け、項垂れてしまったマルバスを優しく自分の横に寝かせ、今度はヴィネがマルバスを押し倒したかの体勢を取る。
「ふふっ、マルバスさま……とても可愛いです……」
そんなマルバスを見下ろしながら、次はどんなマルバスの表情を見ようかと考えるヴィネ。
ヴィネ考えに呼応するかのように背中から伸びた触手はマルバスの上半身に絡み付き、その上着を破って形の整った綺麗な乳房をあらわにさせる。
壊れ物を扱うかのように優しい手付きでその胸を撫で上げていく。最初はゆっくり、徐々に激しく、ただしその頂点にある突起には決して触れぬように。
「んぅ……あっ……ふぅ……あんっ!」
意識なく、なされるがままにされるマルバス。
身体は勝手に反応し、ピクピクと震える。
そして、充分に感度が高まった所でぷっくりと膨れ上がり、激しく主張しているその突起を思いっきり指でつまみ上げる。
「あっ、んぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛ん!?!! んぅ……あっ……!! ヴィ、ネ……ッ!?」
その刺激に目を覚まし、自分の眼前に見えた物に驚愕するマルバス。
触手と共に自分を襲っているヴィネの姿に、ではない。
それも衝撃的ではあったのが、問題はヴィネの背から伸びた一部の触手の向かう先。
大部分はマルバスを拘束し、今も身体の全身を愛撫しているが、数本の小さな触手はヴィネの頭の横、つまりは耳の穴へと伸びていたのだ。
(耳に触手……? まさかあそこから脳に……嘘でしょ……?)
自分の頭の中に浮かんだ最悪の想像。
それが事実じゃない事を願いながらマルバスは声を上げる。
「ヴィネ! お願い目を覚まして! こんな触手なんかに負けちゃだめよ!」
「酷いですわよ、マルバスさま。この触手さん達はわたくし達に至上の快楽を与えて下さるのに」
ヴィネが身体を上げ、自分のそこを見せ付けるようにしてドレスの裾を捲り上げる。
「なによ、それ……」
ヴィネの秘所から、一本の太い触手が生えていた。
まるで男性器のような異様なそれを見たマルバスを息を呑む。
「うふふ……素敵でしょう? ん、あぁっ! いつの間にか、わたくしの膣にも触手さんが来てくれて……んっ、とても、気持ちいいんです……」
触手が蠢き、その頭をマルバスの秘所へと向ける。
「ひっ……」
「あら……? あなたもマルバスさまの膣へ行きたいんですのね……? ふふ、気が合いますわね」
「ちょっと待って、そんな太いのを入れられたらわたっしい゛い゛い゛い゛い゛んぐふぅ!?!?」
マルバスの言葉も待たずに、触手は勢いよく膣内へと突撃する。
処女の証である血がにじむのも構わずに触手は乱暴にマルバスの中を攻め立てる。
「お゛っ、うあ゛!? あ゛ぐぅ!? あああっ!」
「あぁ、良いですわマルバスさま! マルバスさまの膣の震えが触手を伝ってわたしにも、あっ、んうっ、イッてしまいます!」
おもむろに上着をはだけさせ、自分も乳房を露出してマルバスに覆い被さるヴィネ。
自分の胸をマルバスの胸に押し付け、乳首同士を擦り付けるように前後に動く。
「これ、いいっ、いいですわ!マルバスさまのと、わたしの乳首が擦れて、あぁ!」
「ダメッ、やめ、ヴィネ! あっあっあっうくぅん!? ダメよ、なんで、私、あぁぁああああ!」
触手の媚薬が回ってきたのか、蹂躙としか言えないような触手の動きにも快楽を感じてしまうマルバス。
更にそこにヴィネからの刺激も加わり、頭の中は混乱に陥る。
「ダメ、イッちゃう! 私、こんなので、やだ、イキたくない、のにっ、あぁ!」
「大丈夫です、マルバスさま! 一緒に、一緒にイキましょう!」
「いや、嫌あああああああああ!?」
止め、と言わんばかりに膣の触手がマルバスを突き上げ子宮の入り口を叩く。同時に熱い精をぶちまけ、身体にまとわりついていた触手は乳首、クリトリスといった敏感な部分を思いっきりつねり上げる。
「「イッグう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛ッッ!!!」」
そして、二人はほぼ同時に果て、その意識を闇の中に落としていく。
マルバスは訳もわからぬままに襲われた快楽に目を剥き倒れ、ヴィネは対象的に快楽に溺れ恍惚とした表情で倒れ込んでいる。
しばらくすると、ヴィネが先に目を覚まし、この現状に愕然とした。
「ま、マルバスさま……!? こ、これは、いったいなにが……」
記憶にあるのは、自分が必死になって触手から与えられる快楽に耐えていたということ、そこにマルバスが現れ、それから、それから……?
何も覚えていなかった。
自分がマルバスに何をしてしまったのか、何も。
ただ、凄く気持ちが良かったという事だけは身体に刻まれていた。
再びマルバスの姿を見るヴィネ。
上着は破かれ乳房はあらわになり、全身は触手の吐き出した白い液体で汚されている。
快楽の余韻がまだ残っているのか、身体にピクピクと小刻みに震えている。
(ああ、マルバスさま……なんて、なんてーー美しいのでしょう)
そう、思ってしまう。
ヴィネの背後から数本の触手が生えて出てくる。
ヴィネはもうそれに驚きもせず、むしろ労うようにして触手を撫でる。
「ふふふ……マルバスさま……」
ヴィネ気を失ったマルバスに顔を近付け、再び唇を奪う。
今度は触手に脳を弄られ操られた状態ではなく、純然たる自分の意思で。
宴は、まだ終わらない。
なんか変な方向に行った気がしますがエロは勢いで書くと決めているので気にしません。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
感想はいつでもお待ちしておりますよ?(チラッチラッ