このところユーノは悶々と懊悩している。
レヴィとの関係は何なのか? 恋人と言っていいのか? それともはっきり告白しあったわけてはないから、恋人ではないのだろうか? あんなことまでしたのに。
好きか嫌いかで言えば好きだ。恋をしているか? と問われたら、そうだ、と言ってしまおう。ずっと前から仲良く遊んでいたし、それに、あんなことをされてしまったら誰だって恋におちてしまう、と世間知らずにもユーノは考える。恋人でなくてはならないはずだ。
にもかかわらず、レヴィは笑顔でシュテルがユーノを想って毎夜切ない声で自ら慰さめてていることをあっさり明かした。それどころか「シュテルとはしないの?」と屈託のない笑顔で聞いてきた。浮気しないよう釘をさす様子ではなかったから、ユーノは混乱した。もしかしてエトルリアには貞操観念とか、節操という概念はないのだろうか、とも思ったが、ユーノにはよくわからなかった。《
どんな風にするのだろう、と勝手に妄想が膨らんだ。あのクールな顔を淫靡にゆがめて、身をよじらして、秘所に指を伸ばして、そして、どんな声で名前を呼ぶのだろう? 布団に潜り込んでもレヴィには聞こえてしまうような声で?
このところレヴィは毎日のようにユーノのところに来た。無限書庫にはゲートが作ってあって、気ままに行き来ができるようになっている。どうやったかは知らないが、お話を進める上ではとても便利だ。
ともかく、レヴィとユーノは毎日のように会っていた。重力のある休憩所(読書室兼会議室であり、遮音性もある)にいって、カギをかけて、ヤることをヤった。
蜂蜜を必要としたのは最初の数日だけだった。それからは言い訳など必要とせず、欲望のままにユーノはレヴィの唇と胸に吸い付いた。
今日も今日とて、ユーノはレヴィと隙間なく身体をからませて、こすりつけあっていた。挨拶もそこそこに、休憩所にかけこんで、カギをかけた扉に押し付けるようにして、ユーノはレヴィの唇に唇を押し付けた。唇をついばみあい、舌をさしこみ、からませて、音をたてて、吸い付いた。背中に手をまわし、撫でる。身体を、胸をこすりつける。今日は不思議な違和感があることにユーノは気がつく。レヴィの胸に手をやって、確信を得る。
「レヴィ、今日は……」
「うん! ブラジャーつけてみたんだ。めちゃくちゃ可愛いやつなんだよ。……その、ユーノが気に入るかな、って」
「見たいな。レヴィの、その、可愛いの」
「えへへ」
いつもの学生服を脱ぐと、黒い下着がレヴィの歳の割にふくらんだ胸を隠していた。しかしネコのあたまの形に穴が空いていて、そこから可愛く魅力的な谷間が見える。
「じゃじゃーん! どう?」とレヴィがちょっと胸をはってポーズをとってみせる。指で穴を引っ張って、谷間を見せてみたり。スカートを持ち上げてパンティの様子を見せてみたり。黒いネコブラジャーは、可愛らしさと、ちょっとあぶない色気が同居して、まさにレヴィにぴったりだった。しかも黒いニーハイだった。『エロ可愛い』という言葉が形をとった女神だった。ユーノは心の底から魅了された。
「かわいい……」
「えっへへー、やったー!」
可愛らしくガッツポーズをとるレヴィにふらふらとユーノが近寄る。そして胸に顔を押し付けた。ほおずりするユーノの頭を優しくなでてから、レヴィは次なるアイデアを実行すべく、ユーノの頭を両手でつかんで、ひきはがした。柔らかいおっぱいから引き離されて悲しそうなユーノの表情に満足を覚えつつ、レヴィは微笑みかける。
「あっちに座ろ?」
実際には、ユーノは座るのではなくソファに寝転がった。そしてユーノに覆いかぶさるような姿勢で、レヴィは乳房をユーノに当てていた。下着ごしに、ユーノが鼻を使って乳首をくすぐり、んん、とレヴィは声をもらした。レヴィは息を荒くしながら、「よしよし」などと言いつつ、優しくユーノの頭を左手で撫でた。
一方でレヴィの右手はユーノの股間に伸びていた。けれど、太ももや、股間の際どいところを撫でるばかりで、決して本体には触れない。
しばらくすると、ユーノがねをあげる。「レヴィ、触って……ねえ……そこじゃなくて、違うよ、太ももじゃくて、そこ、そこ……おへそ違う、あ、ああ、その、玉のとこじゃなくてぇ……その、ぼくの、お…おちんちん」ユーノの甘いおねだりする声を、レヴィは聞きたいのだ。要求ではなくて、おねだり。
「いいよ、ユーノの固くて、熱い、おちんちん、ボクがいっぱい触ってあげる。しこしこしてあげる。先っぽをなでなでしてあげる。いっぱい、いっぱい気持ちよくなってね」言いつつ、レヴィは手をユーノの太ももから手を離してしまう。
それから、下着を上にずらして、乳房をようやく空気にさらす。さんざん待ち望んだそれを目の前にすると、もはや理性の一滴まで蒸発したユーノが「おっぱい、レヴィの、おっぱい」などと唱えながら柔らかいふくらみに吸い付く。
「んああ、ユーノぉ、激し、ん、んふう」すっかり獣になったユーノが、音をたてて激しく胸に吸い付き、舌で乳首を転がす。レヴィの息も甘くなって、喜悦にむせぶ。
「そんな、激しくしたら、ユーノのここ、出せないよ」
官能の天才をいかんなく発揮するレヴィにすっかり飼い慣らされたかに見えるユーノだが、彼もまた方向性の違う天才だった。理性が蒸発した後に残る獣性が、なお優しさと知恵を有していた。レヴィの乳首を責める舌技は的確であり、激しく、時に優しく緩急自在。レヴィを焦らしつつ感度を徐々に高みに引き上げていった。ビンビンに張ったレヴィの乳首はユーノの吐息だけで感じた。ユーノの指が軽く触るだけで青い電気が走るようだった。
ユーノの攻撃が収まったのを見て、レヴィがユーノの猛々しいフェレットを引っ張り出す。思わず舌なめずりしてしまうが、手ですると決めている。レヴィの白く美しい手が伸びて、ユーノのそれを優しくつかんだ。
「ようやく、さわれた。ユーノの大事なところ。ユーノのおちんちん。ほら、くちゅくちゅ言ってる。……んあ、おっぱい吸われるの、いい! そこ!……もう、ユーノの、おちんぽぉ、くちゅくちゅ、くちゅくちゅ、しこしこ、なでなで……ふあ! ああん……気持ち、いいよ!……気持ち、よく、してあげるからぁあ!」
「あ! あ、あ、レヴィのおてて、気持ちいい! ぼくの、おちんちん、先っぽなでられて、そんな、レヴィのおっぱいが、いっぱいでぇ……んん、でそう、もうでそうだよぉ」
どこまでも熱くなった怒張に、血流と精液が限界まで充填される。理性がなくなってしまっても、それでもユーノはここでと決めていたタイミングで、ずっと考えていた台詞をレヴィに聞かせる。
「レヴィ、好き、好きだよ!!」
「ユーノ、ボクも、ユーノのこと、大好き!!」
「出る……だすよ、精子、だす!! レヴィ、好き! 好きだから、だす!!!」
「だして、ユーノ、だして!! ユーノのこと、好きだから、いっぱい、だしてえええ!!!」
いままでにない快楽だった。いままでにない勢いで、いままでにない量が発射された。それ以上だった。好きだ、と相手の耳元で叫んで、好きだ、と相手に耳元で叫ばれた。その瞬間に身体だけでなく、心が溶け合った気がした。愛が完成した。二人は優しく、唇が合わさっていた。穏やかに、抱きしめあっていた。
「ん……ユーノ、まだ固いんだね。すごい。あんなにすごかったのに……」
「うん……ねえ、レヴィ」
「なに?」
「今度は、レヴィの中に出したい」
ようやく本当の恋人になったと思ったユーノは、これも前からずっと考えていた欲望を口にだした。けれど、予想に反してレヴィはためらいがちに首を振った。
「だめ。それは、だめなんだ。だって、ユーノの初めては、シュテルにあげる約束だから」
「え? えと?……えええええ!!??!!!???」
ユーノは叫んだ。レヴィの台詞に驚いたのではなく、話題の中心、シュテルがそこにいることに気がついたからだった。
その目は赤く光って、怒りに満ちていた。
「師匠は、レヴィのことがそんなに、そんなに好きだったんですね」
背中に冷たい汗が流れた。
次回、シュテルも加わります。
この話ではユーノくんはどこまでもモッテモテであり、爆発したりもしません。