次なる犠牲者は誰になるのでしょう?
ぽろん、ぽろん、ぽろーん♪
◇◇◇どんとちゃん、どんとちゃん、どどどどどど、どんとちゃん♪◇◇◇
職人集めの前に、キドランドの町に居るポールを回収した。
今後の活動を考えると男手も必要だろうと思ったからだ。
金や女を集めるのに悪事荒事は避けられまい。
盗賊上がりのポールはうってつけの人材だと言えよう。
ポールは剣と弓の使い手の様だ。
ゆえ有って、スタンレーの武器屋で小盾を買って持たせた。
「俺、ガーダー持ってるけど盾貰っちゃっていいのか? おやっさん」
「両方付けておいても良いだろう」
「あ、あれ? 片方しか付けられないみたいだ」
「なら、盾だけ付けておけ。ガーダーは売って小遣いにして良い」
「やった! 俺がんばるよ!」
現在の仲間は俺、ババロア、ノーラ、ポールの四人。
後は女を捕まえて来ればいいだろう。
ポールに仲間の伝手が有るようだ。
「おやっさん、ユーステルムって町に仕事にあぶれてる奴が居んだ」
「ほう、丈夫なおんなか?」
「男だよ、力持ちだがギャンブラーでいつも金に困ってるような奴でさ」
「そうですな、ポール殿。
あ奴は自分で作ったウォード隊から追い出されるような者ですからな」
誰だ? いつの間に紛れ込んできたんだ?
「申し遅れました、わたくしは詩人。以後お見知りおきを」
「誰が連れてきたんだ?」
「あ、あたしの袖に引っかかってたの」
「ババロアか、元の場所に返してこい」
「嫌です」
「詩人、お前の意見は聞いてないぞ!」
仕方ない、パブの親父に頼んで仲間から外してもらう事にするか。
「嫌です」
「何故だ! なぜ外せない」
「わたしは運命の見届け人なのです」
「ちっ、ノーラ! 宿屋に行くぞ!」
「え、もうかい?」
憂さ晴らしではない。俺は今の自分の体の状態を様々確認する必要が有るのだ。
実を言うと今朝、目覚めたときに問題が発生していた。
パオーンが寝てる間の寝返りターンでバッキバキ。
こっそり窓からババロアにビーしてもらったんだが、隣の家の壁に穴が開いてしまった。
『ねえこれ、いくらノーラさんが頑丈でもひとたまりも無いよ』
『ああ、ちょっと考えないと不味いかもな』
王家の指輪を外せば良いじゃないかって?
冗談ではない外せない。外したくない。
もはや俺はゾウ。野生生物としての本能がそう叫ぶ。
王家の指輪はパオーンとセットなのだ。
常に強がり、いきり立ちたい野生の衝動。
抗いがたい、抗えるものではない。
決してこの状態が気に入っているからではない。
移動中はババロアにパオーンをずっと握っておいてもらう事にした。
壁や地面に穴が開くほど溜まる前にビーする必要があるからだ。
ババロアが引っ張って掴んでいると俺のパオーンは包まれた状態になる。
包まれたパオーンはよりパオーンの鼻らしくなり、周囲からの奇異の視線が無くなる。
手をつないで仲良く歩く親子連れ、もしくはペットのお散歩。
すれ違う町の人々から微笑まし気な光景と受け止められたようだ。
◇◇◇てーってれーてれってれってるー♪◇◇◇
早い時間だが宿をとった。
「ポール」
「なんだい? おやっさん」
「盾を構えろ!」
盾を構えたポールに俺とババロアが正対した。
「じゃあポール、準備は良ーい?」
「ん? 分からないけど問題ないぜ、ババロア」
「今の私はババロアじゃなくてキャンディーよ」
「は?」
「わたしはキャンディー、美少女戦士キャンディーよ!」
「ははぁ」
「行くよポール、美少女ビー!!!」
「うわっ!」
必死に受け止めたポールだったが吹き飛んでしまった。
「良し、やるぞノーラ」
「え、この流れで?」
どの道ノーラは喜ぶのだ。俺は構わず押し倒した。
ババロア改めキャンディーは非常に研究熱心になっていた。
美少女戦士。戦士と名乗るからにはある意味技術者。
技術であるがゆえ観察実践解明が必要だ。
キャンディーは俺のパオーンとノーラの様子をじっくり観察し、
適宜、俺に声を掛けるようになっていた。
「おじさん!」
「おう」
「行くよポール、美少女ビー!!」
「ぎゃー」
キャンディーの介入により、ノーラの負担が減り俺の満足感が高まった。
詩人はキャンディーの表情を観察しながら、
手にもつ
美少女ビーの際には、
「いよっ美少女戦士!」
などと合いの手も欠かさない。
詩人の協力を得てキャンディーの集中力が高まる。
時に出し切り、時には残す。試行錯誤も始まった。
期せずして
熱中しないはずがない。熱中すれば時を忘れる。
宿は当然連泊し、3日目にそれは起こった。
「おじさん!」
「おう」
「行くよポール、美少女ビー!!」
「ちくしょうがー!」
「あっ、これ」
「おお!」
キャンディーが美少女ビーの出力を程よくとどめて手を離すと、
パオーンの先から放たれていたビーがドロドロあふれ出る形になっていた。
「おういつっふ」
「美少女ビーが美少女ビードロに進化したわ!」
◇◇◇テレレレッテレー♪ サイフォンの原理◇◇◇
「ノーラ!」
「あーれー」
ノーラにタンタンしながら王家の指輪の回復効果で出続けるドロ。
人の身では味わえない感覚に至高の幸福感。
そんなに出し続けたらノーラの腹が膨れてしまうのでは?
と考えもしたが心配は無かった。
ノーラの中に居るパオーンは、別名コロナと呼ばれるカリが露出しているので、
ちゃんと掻き出しながら出し続けているのだ。
もはやシーツが汚れるどころの話ではない。床までべちゃべちゃだ。
床に広がる白濁ドロにも動ぜず詩人とキャンディーは楽し気にはしゃいでいた。
「流石ですな美少女戦士は」
「ええー、それほどでもー」
「いやいや、すごい事ですぞ、美少女戦士!」
「えへへー」
「美少女戦士! 美少女戦士! おいおいおいおい!」
「照れちゃうわよー」
「美少女戦士! 美少女戦士! 美少女戦士!」
「うふふ、美少女ビードロ!」
「いよっ美少女戦士、チッチェーパイ!」
◇◇◇ゴゴゴゴゴゴ、ゴゴゴゴ、ゴゴッ!◇◇◇
人生至る所に陥穽あり。空気とはかくも簡単に変わってしまうものなのか。
詩人は戦士の尾を踏んでしまったのだ。
キャンディーはノーラにタンタンしているパオーンの付け根を掴んでドロを止めた。
「おじさん、タンタンして!」
「え、あ、ああ」
「もっと、もっとよ!」
「ぐお、ぐおおー」
「まだまだ!」
「ふんぬ、おおおおおー」
「覚悟よ詩人、美少女ビー!」
「ふんぎゃー!」
哀れ詩人は死んでしまった。いや気絶しているだけか。
ついでに最後のタンタンラッシュでノーラものびていた。
キャンディーは倒れた詩人に尚も数度のビーを打ち付けた。
「悪は滅んだわ、これもさだめね」
「おい、ポール。詩人生きてるか?」
「あ、大丈夫っす」
「ほら、今日はお開きよ。みんな寝なさい」
寝てさえしまえば何でもスッキリ。LPだって回復する。
明日からはまた外で稼がなきゃな。宿屋で研究ばかりはしていられまい。
時節柄、ニュースが見たくて、仕方なし