※この作品はR-18です。

明日から使えることわざ・故事講座   作:筆先文十郎

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第三回 明日から使えることわざ・故事講座

 間違い(M)だらけの、放(H)送、局(K)、MHK放送局スタジオ。

 

 本番5秒前! 4,3,2,1

 

「皆様こんばんは。『明日から使えることわざ・故事講座』のお時間です。司会は私、筆左記(ふでさき)分重郎(ぶんじゅうろう)です。どうぞよろしく」

 眼鏡をかけた小太りな男が頭を軽く下げてお辞儀する。

「さて今回も多くの方から応援のお便りを頂きましたので一部をご紹介させていただきます」

 そう言って筆左記は手紙が入った箱から無作為に取り出す。

「まずは……、宇宙戦艦『ギラメル』のクレア・バートンさんからのお便りです。

「『明日から使えることわざ・故事講座拝見させてもらいました。口淫矢の如し。本当に時間は貴重だとしみじみ感じました。ところで『シーマ・ガラハウに成り代わった女』はいつ投稿──」

 

 ボォッ! (ライターで燃やす音)

 

「おっとすみません。手紙が勝手に(・・・)燃えて読めなくなってしまいました。ではもう一通読むとしましょう。おっとこちらも宇宙戦艦『ギラメル』からですね。『アホなことやってないで続き書けよ。ドラント・ヒイ──」

 

 ピチャッ! (手紙に灯油をしみこませる音)

 ボォッ! (ライターで燃やす音)

 

「おっとすみません。またしても手紙が勝手に(・・・)燃えて読めなくなってしまいました。それでは気を取り直してこちらのVTRをどうぞ!」

 

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 夜。

「うほっ」

 とある高校に通う男子生徒、立畠(たちばたけ)京人(むねひと)はノートパソコンから音と光が漏れないように布団にくるまり鼻の下を伸ばしていた。

 ノートパソコンには金髪のロリータ体型の女性が甘えたように男に擦り寄る姿が映し出されていた。

「これはいいぜ。『帝国の金狼』と呼ばれ恐れられた戦の天才で無慈悲なまでに敵を殺してきた女軍人が味方の嫉妬により捕虜になる。その後反抗心を失わせるように女の快楽を叩き込み、ついには高潔な軍人だったのが嘘のように男に媚びる@う~ん、最高だぜ! さすがは我が高校随一のエロソムリエと呼ばれるエロリスト、谷口(たにぐち)が選ぶことだけあるぜ!」

 

 翌日。教室。

「どうだったかね、僕の選んだ女軍人調教モノは?」

 教室に入るとメガネをかけた、一見がり勉風の男が京人に近づいた。

「いやぁ、さすがはうちの高校が誇るエロの最終兵器谷口。もうギンギンだったぜ!」

「ふっ、女性の前でそんなこというなよ。ま、うちは男子校だから関係ないけど」

 そう言いながら谷口は京人が差し出したDVDを受け取った。

「おい、谷口。それ今度は俺に貸してくれよ!」、「いや! 俺が先だって!」、「そう言ってお前まだ谷口に借りているのがあるだろ! 今度は俺だっての!」

 周囲のクラスメイトが谷口に群がっていく。

「まぁまぁ。みんな焦らない。DVDはこれ以外にもたくさんあるから」

 そう言うと谷口は制服のボタンを外す。そこにはロリータものや熟女ものなど様々なジャンルのDVDが装着されていた。

 

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「さて。今回は谷口と呼ばれる男のエロDVDを皆が借りていました。このことわざは

 

『エロはクラスの回り物』

 

 と言います。エロはお金と同様に巡り巡るものだと言う意味です。

 それではまた来週この時間にお会いしましょう」

 

 

 

 

 

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