※この作品はR-18です。

明日から使えることわざ・故事講座   作:筆先文十郎

5 / 17
第五回 明日から使えることわざ・故事講座

 Madness(狂気)Human(人間)Knowledge(知識)、放送局スタジオ。

 

 本番5秒前! 4,3,2,1

 

「皆様こんばんは。『明日から使えることわざ・故事講座』のお時間です。司会は私、筆左記(ふでさき)分重郎(ぶんじゅうろう)です。どうぞよろしく」

 眼鏡をかけた小太りな男が頭を軽く下げてお辞儀する。

「さて今回も多くの方から応援のお便りを頂きましたので一部をご紹介させていただきます」

 そう言って筆左記は手紙が入った箱から無作為に取り出す。

「まずは……、或地方市(あるちほうし)在住の橘(たちばな)朝子(あさこ)さんからのお便りです。

「『明日から使えることわざ・故事講座、偶然見ました一児の母です。……すごい番組ですね。とても子どもと一緒に見ることができませんでした』

 いやぁ~とてもすごい番組とお褒めの言葉を頂けるとは誠心誠意作った甲斐があります。しかし『子どもと一緒に見ることはできませんでした』というのは反省しないといけませんね。子どもにもわかるようにスタッフと協議していこうと思います。

 ではこちらのVTRをどうぞ」

 

 ======================================

 

「なぁ、野水(のみず)。お前にしか出来ない質問があるんだ。いいか?」

 多くの学生達が利用する昼時を終えて静かになった、どこにでもよく見られる大学の食堂で伊織と呼ばれる太めの男子学生が、少し緑がかった黒髪ツインテールに幼い顔立ちとそれに比例した体つきの同期の顔を見ながら尋ねる。

「……どったの、伊織(いおり)?」

 いつもは不真面目なことばかりする男の真面目な表情に、いつもは元気に走り回る少女が見せる笑顔をする女子大生も真剣な表情で返す。

「セックスっていうのは気持ちいいらしい」

「つまり?」

「ヤラせろ!」

「……」

 彼女からの返事は、真剣な表情で頼む男の頭に落ちた椅子だった。

 

 ======================================

 

「さて。今回は伊織という男子学生がセックスというのはどのようなものなのか合法ロリで同期の女子学生に教えて欲しいと尋ねました。このことわざは

 

『論より性交』

 

 と言います。いつどんな時でも、あれこれ議論するよりも実際にやった方がわかりやすいという意味ですね。

 皆さんの中にも「童貞は嫌だ!」、「セックスとはどのようなものなのか体験してみたい!」と思う方はいると思います。

 その時はこのことわざを思い出してください。それではまた来週この時間にお会いしましょう」

 




 Madness(狂気)Human(人間)Knowledge(知識)は活動報告に書いてくださった方のコメントを引用させて頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。
引き続きMHKの略語募集しております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。