ファム・ファタール~寝取らせモノが大好きな剣士が異世界転移した場合~ 作:幻闇
という訳で八章の冒頭部分を幕間として投稿する事にしました。後半は明日の夜に投稿予定です。
今回のエピソードにはカニバリズムと死姦要素があります。とはいっても鱗華ちゃんなのであくまでプレイの一環という形ですね。そういった描写が苦手な方はご注意ください。
104話 二年目の夏 上 ★※
「おう来たかクロト! 丁度さっき仕上がったところだぞ」
「なんか刀に呼ばれたような気がしてな」
様々な武具の並ぶ店内で、二人の男が笑顔で語り合っている。
片方はずんぐりとした体形の、一目で熟練の職人とわかるドワーフの男。もう片方は鍛え上げられた鋼の肉体と、巌のごとき顔面に糸の様な細い目をした身の丈ニメートルはあろう偉丈夫。
セーヌにおいて知らぬ者はいないとまで云われる鍛冶師バルガスと、金級冒険者である荒神黒斗だ。
「はっはっはっ! おめぇがいうとあながち冗談とも思えねぇな。こいつはもう、魔剣とか妖刀の類よ。伝説にあるインテリジェンスウェポンみてぇに意思があったっておかしくねぇやな。ほれ、そこの箱にいれてある。開けてみな」
「インテリジェンスウェポンなんてのもあるのかこの世界。さて、俺の愛刀はいったいどんな感じに──うおっ! これは凄いな……」
エイリアン邪神との闘いの際、100年ぶりに再会した鱗華との試しの戦にて折られた愛用の黒刀。その修復がいま、終わったのだ。否、それはもはや修復などといった生易しい物ではなかった。
「年経て半ば亜神と化したっつー魔王竜の角と牙、そして古竜血、更にはツァトゥグァの旦那から教わったレムリアの知識と俺の鍛冶技術を融合させて生まれ変わらせた刀だ。今の黒斗の力と技量にも十二分に応えてくれるだろうぜ」
「素材を提供してくれたビューネには感謝だなぁ。今度、美味いメシを死ぬほど食わせにいってやらんとな」
「がはは! それが良い。そして値段はちと張るぞ。技術料もコミコミで大金貨100枚ってとこだな」
日本円にしておよそ1億円。古代王国の技術とバルガスの神域にいたる技量にて生み出された事を考えると、むしろ安くさえある。
「安いな! バルガス、遠慮してないよな?」
「お前ら相手に遠慮なんかすっかよ。どうせ大金貨どころか、希少な白金貨だって金庫にザクザクだろ? 素材持ち込みならこんなもんだ」
「まぁ困ってはいない。それに金は溜ると濁って腐るからな。バンバン使いてぇってのに増えるばかりでよ」
「がっはっはっ! 豪儀なこった! それでどうだ? 以前とは大違いだろ?」
「ああ……恐ろしい程に冴え冴えとした殺気を感じる。この刀なら……神どころか世界の法則すら斬れるだろう」
艶めく刀身は以前よりも遥かに昏き闇色に染まり、刃はどこか濡れた様な輝きを放って黒斗を魅了していた。柄も以前と全く変わらぬ馴染み具合だ。
「ハガネ断ちから二度の打ち直しを経た黒刀。そうだな……黒刀ハガネ断ち・真打ってところか」
「それ以上のモンは流石にもう打てないと思うぜ? 技術とか素材の問題じゃねぇ、基になる刀そのものが魔性を帯びてやがる。よほどのバケモンを相当斬らにゃあその域には達しねぇぞ」
数多の魔獣や竜種、人外の化け物どもを斬り続けた黒刀それ自体が無ければ、これほどの刀を打つ事は叶わなかっただろう。紛れもなくそれは世界の法則に届き得る一振りであった。
「そういや鱗華の槍はどうだった? 調べてくれたんだろ?」
「ああ……アレなぁ……。あれはもう武器って呼べるレベルじゃねぇ。兵器って呼んだ方が正確だな。穂先や柄やらを構成する素材からして完全に変質してやがるし、鱗華嬢ちゃんの意志に応じてカタチすら変わっちまう……ありゃあもう俺の作ったモンとは別モンだな」
「マジかよ……。メンテナンスとかはいるのか?」
「欠けても折れても神気とやらで修復できるらしい。身体の一部みたいなもんなんだとよ。メンテどころか手入れや研ぎすら不要だな」
「完全に人間やめてるじゃねぇか」
「俺から見りゃあクロトも大差ねぇぞ」
「おっ……おう……」
いまや鱗華の装備は肉体の一部も同然となっていた。武器はもとより防具すらも、己の意思一つで修復したり形状を変える事が可能なのだ。なんとも鍛冶屋泣かせである。
「ユニーさんの調子はどうだ? もう安定期だったか?」
「医者の話じゃ何も問題ねぇらしい。最近は軽い運動もしてるぜ。妊婦が運動なんてどうなんだって思ったがよ、むしろやった方が良いらしいんだ」
「ああ、ウォーキングとかストレッチは効果的って聞くな。出産にむけて体力作りも大事らしい」
火燐とほぼ同時に妊娠したユニー。義母の出産の際は、実の父親である黒斗も見守りたいという理由で、夏が過ぎれば里帰りする事を決めていた。友人であるバルガスとユニーの出産も気になるところなのではあるが、これについては仕方のない事だろう。
「ナモモちゃんたちはそろそろ故郷に帰るんだろ? そしたらクロトたちも里帰りだったか?」
「ああ、一週間後にセーヌを発つそうだ。俺とリンカはまだだ。夏が明けてからだな」
「そうかそうか。ツァトゥグァの旦那には色々世話になったからなぁ。代わりに礼を言っといてくれ」
ナモモたちの一族に、エイリアンへの対抗策として授けていた神器。それらを創り出した技術はレムリア神王国由来の知識であった。その知識の中から、今の人類に伝えても良いとツァトゥグァが判断したモノについては、バルガスも教わる事が出来たのである。
「リンカとナモモの嬢ちゃんたちは今日も観光か?」
「ああ、セーヌも広いからな。色んな所に連れ回してるぞ。リリアーヌさんやリル、ユニーさんともちょくちょく一緒に遊んでるみたいだ」
「ずっと毎日だろ? いくら若ぇっつってもよく疲れねぇなぁ……」
「まぁあの二人だしな。俺でも連日付き合うのは厳しいぜ」
かたや地神の眷属と化したナモモ。かたや邪神を手玉に取って力を吸収し、亜神となった鱗華。その気になれば眠らずに何年も活動することすら可能な、正真正銘の人外たちである。超越者である黒斗ですらも、今の二人に付き合うのは相当に無理をしなければ厳しかったのだ。
「昼はナモモと観光して、夜にナモモが寝たあとは例の、バルガスにも協力してもらった計画の現場で作業監督やってるよ。ツァトゥグァが居る内に基礎だけでも作っておきたいんだそうだ」
「地下のハーレム宮殿計画だったか。まったくリンカの嬢ちゃんらしいぜ。完成は年を挟んで来年予定とか言ってたな」
「里帰りの間は工事は中止だし、仕方ねぇさ。最近いってなかったから、今夜は顔出してみるか。どれくらいまで出来てるか、楽しみだぜ」
鱗華待望の、いきつけの酒場の地下に作られていくハーレム宮殿は着々と完成にむけて工事が進んでいた。
ちなみにバルガスは、宮殿内で使われる様々な性具の開発担当である。裏の趣味である大人の玩具開発の手腕を振るえるとあって、かなり気合を入れて開発していた様だ。
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「あっ! おかえりなのだクロト!」
「おう! 今日はどこに行ってきたんだ? ナモモ」
「色んな服屋に行ってきた! リン姉と一緒に回ってお洒落な服たくさん買ったのだ!」
「いま着てるやつか? なかなか可愛いじゃないか」
「これは一昨日買ったやつなのだ。都会は色んな服が売ってて楽しいのだ」
動きやすそうなスキニーパンツに、襟元にフリルのついた女の子らしいブラウスを着たナモモが、満面の笑みでバルガスの店から戻ってきたクロトを迎えた。
ここ一ヶ月ばかりですっかり垢抜けてしまったナモモ。鱗華と一緒に服やアクセサリーショップを巡り、大型魔導スクリーンを利用した映画を楽しんではスィーツパーラーだ甘いものに舌鼓を打つ。
そんな都会の色に染まってしまったナモモに対し、黒斗はやや複雑な感情を抱いていた。彼女の何かとても大切なモノを失わせてしまった様な……。
それはただの感傷だ。身勝手な男の一方的な価値観の押し付けだ。そんな事は黒斗にもわかっている。
変わったナモモもまたナモモだ。新しきを知り、見聞を広げ、適応しようとするは若者のサガだ。なのでクロトは肯定していた。わりかしギャルっぽく変貌を遂げた砂漠の戦士にして、神の眷属たる彼女の現在を。
「セクシーなのだ? これなら神様もイチころりんだとおもうのだ!」
だから、鱗華のせいですっかり都会に染まってしまったナモモには、思う所はなにも無かった。むしろ純朴な田舎っ娘が都会に染まってメスガキっぽくなるのはむしろ大歓迎だった。メスガキは最強なのだから。
「ではもう遅いから寝るのだー! 明日はクロトも遊びに行こうなのだ! もうすぐ帰らないとだし、今の内にたくさん楽しんでおくのだ」
「慌てなくても来ようと思えば、あのおっさん邪神の力でサッとひとっ飛びで来れるだろ? 焦らなくてもセーヌは逃げないぞ」
「チッチッチッなのだ。今を楽しむのが一番大事ってリン姉も言ってたのだ。こっちに居られる内はたっくさんエンジョイするのだー!」
「まぁ間違っちゃあいねぇやな」
「じゃあナモモはしゅきぴの旦那神さまと寝室で仲良くイチャイチャ眠るのだ! おやすみなのだー」
荒神家の邸宅の中で割り振られたゲスト用の寝室へと消えていくナモモ。ツァトァグァもいるだろう。とはいえナモモが寝付いて暫くしたら、地下の工事とやらに駆り出されてしまうのだが。
ーーーーーーー
「随分カタチになってきたなぁ! すげぇもんだ!」
「でしょでしょ? ガーちゃんのお陰でボクの夢がもうすぐ完成しそうだよ! 凄く嬉しいなぁ!!」
「鱗華の気に入った男たちを集めたハーレム宮殿か……。高位の冒険者で異性を侍らすのはわりと普通らしいからな。既婚者って事を除けばだが」
「クロトも嬉しいでしょ?」
「滅茶苦茶楽しみです!!」
「あはははははは!!」
元酒場の奥に作られた魔導エレベーター。そこから地下へ100メートルも下れば、そこには神域もかくやと言わんばかりの空間が広がっていた。
壁面は全て光り輝く神の石材。故に照明は必要ない。広場の広さはドーム球場がすっぽりと入ってしまう程に広い。高さも勿論、天井までは80メートルほどといった広大さである。空間を支える柱などは一切存在しない。それは規模こそ違えど、ツァトゥグァの神体が安置されていた地下祭壇そのものだ。
そして、その広大な地下空間の各所で様々な建物の工事が行われていた。中央部では一際大きな土台が作られ、その周囲にも大小様々な建物の土台が作られている途中だ。一つの街といっても過言ではない規模である。
「またせたっぺ。ガーちゃん参上だっぺ」
「やったぁ! 仕上げをサクッとお願いね! ガーちゃん! お礼はボクのカラダ……はダメなんだよね。お金で良いの?」
「奥さんたち以外に浮気はしないっぺ。お金はナモモの為にいくらでも欲しいっぺ! たくさんたくさんくんろ」
ツァトゥグァの司る権能は大地。かつてエイリアン邪神と死闘を繰り広げた荘厳な地下神殿や、ナモモの故郷の石造都市にある神殿も彼の作である。
その力に目を付けた鱗華は、あろうことか以前から夢想していたハーレム宮殿を想像の何十倍もの規模で計画し、基礎工事を頼んだのである。いくら知己であるとはいえ、神たる存在に己がよこしまな欲望の具現化を手伝わせるとは、如何にも鱗華らしかった。
「じゃあいくっぺよ! 【我が被造物は不朽なり】」
力ある【
「ほい。仕上げは上々だっぺ。ついでにこの空間を形成する材質をリンカちゃんの神気と同調させておいたから、ここはもうリンカちゃんが存在する限り不滅だっぺ。例え破損してリンカちゃんの神気を注げば修復できるし、光り具合も好きに調節できるっぺ」
「わぁ……ありがとうガーちゃん! 大好き!」
ツァトゥグァの話を聞いた鱗華が、嬉し気に飛び跳ねてツァトゥグァに抱きつき、その丸みを帯びたほっぽたに口づけして感謝を伝える。途端に表情をだらしなく崩すツァトゥグァ。伴侶以外と一線を越えない義理堅さはあるものの、その伴侶の数が示す通り、女好きであるのは間違いなかった。
「げへへ……中身はアレでも、美女の接吻は格別だっぺなぁ……げへへへ」
「ちょっとー! アレって何よー……。まぁガーちゃんなら許しちゃうけど♡ もっかいチュッ♡」
「げへへへへへへ……」
夫の目の前での堂々たる行為だが、今更その程度の事で嫉妬する黒斗ではあり得ない。泰然としたものだ。
「ほれ神さん。報酬だ、取っといてくれ」
「おっ! サンキューだっぺ! って思ったよりも小さい袋だっぺ……二人共そんなにケチ臭くは無さそうなんだけんども……」
投げ渡された革袋を不可視の重力場で捉え、中身を開いて確認し、不思議そうな表情を浮かべるツァトゥグァ。中には美しくはあるものの、10枚の貨幣しか入っていなかったからだ。
「古代魔水晶貨だ。それ一枚で大金貨1万枚分の価値があるな。それを10枚だが、少なかったか?」
「どえええええええっ!! 大金貨10万枚!? 里の発展に使っても十分おつりがくるっぺ!! 流石は邪神殺しだっぺ」
「金はバンバン稼いでバンバン使う。そういうもんだろう?」
「スケールがデカすぎるっぺ! べっぴんの嫁さんを自分から他人に使わせる男は流石に格が違うッぺ……さすがクロトだっぺ」
「これはリンカの夢だけじゃなく俺の夢でもあるからな。誰憚ることなくリンカを他人が好きに犯して壊して徹底的に肉便器に堕とせる場所。正に約束された理想の楽園じゃないか。今から完成が待ち遠しくて堪らないんだ。ありがとうよ、神の旦那」
鱗華に惹かれた男達が住み、黒斗と鱗華の二人が思う存分に性欲を性癖を解放できる場所。もはや名や存在を偽る必要も無い。ありのままの自分達を愉しませてくれる男達への感謝も籠めて、荒神夫妻は新たな神域とも呼べる堕落に満ちた街を作ろうと意気込んでいた。
勿論セーヌの領主には許可を取りつけ済みである。むしろこのような一大拠点ともいうべき場所が造られれば、間違いなく黒斗らはこの都市に根付いてくれるのだ。治める側にとってはメリットでしかなかった。
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「とまぁ、そんな感じで建設は順調だ。完成の暁にはアルフェンとリルにも勿論愉しんで貰う予定だぜ」
「そいつァ楽しみだぜェ。リルもそうだろ?」
「もぐもぐ……ゴクン──ハァん♡ お姉様……とっても美味しい……。勿論愉しみです♡」
「はぁ……はぁ……痛い……痛いよぉ……苦しいよお……」
荒神夫妻の自宅、その食卓にて舌鼓を打つアルフェンとリル。共に黒斗と
「次はモモ肉ステーキをガーリックソースで食べたいな。レアで頼むぜ」
「私はそろそろメインディッシュを頂きたいです。もうお腹も大分膨れてきたので」
「リルは少食だからな。了解了解」
大きく改装されたオープンキッチンで調理していた黒斗が、息も荒く巨大なシンクの一部に横たわっている全裸の鱗華の太ももに包丁を突き立てた。その肉体はすでに、度重なる食材調達によりなんともスプラッタでグロテスクなゴア状態にある。
「あぎぃああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!」
ザクリと大きく包丁を鼠径部あたりから刺し入れた黒斗が、大腿骨に沿うように包丁を滑り込ませて内モモの肉を抉り取る。鱗華の肉を。
「次は子宮だな。臍のあたりから切っ先を挿れてっと……」
「おえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛っ!゛!゛ お゛なが痛゛いよお゛お゛お゛お゛お゛ッ゛!!!!」
解体されていたのは黒斗の妻たる鱗華であった。
全身の様々な個所を抉り取られ、ドス黒い血と苦鳴を迸らせている鱗華。その臍に無慈悲に包丁が差し込まれ、下方に勢いよく裂かれていく。
手術で使う様なカンシと呼ばれる器具で開腹された腹部を固定されたまま、腹腔内部に黒斗の腕がぐちゃぐちゃと差し込まれ子宮だけが抉り出されてくる。その頸部と膣道と境目で手際よく切断され、取り出された子宮はぬらぬらとピンク色に妖しく輝き、えも言えぬ艶めかしさであった。
「ボグの子゛宮゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!! ひぎぃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!゛!゛」
取り出した内もも肉から皮膚を剥がして油がぱちぱちと爆ぜる鉄鍋に乗せる黒斗、皮はグリルにアルミを敷いてそこに綺麗に載せて炙っていく。子宮は丁寧に冷水で洗ってから卵巣も含めて妙技ともいえる包丁さばきで一口サイズの刺身に仕上げていく。
フライパンの上のモモステーキを決められた時間でひっくり返していき、側面にも焼き色を付けてメイラード反応を引き出した黒斗は、いちど肉をフライパンから取りアルミホイルに包む。暫らく余熱のみで火を通すのだ。これらの工程を何度か経る事によって、屈強の戦士とは思えぬ柔らかさの鱗華の肉は、更に柔らかく弾力に富む至高のステーキへと生まれ変わるのである。
「ほいお待たせ! まずはリルさんに、鱗華のまるごと子宮の新鮮刺身だ。卵巣付きだぞ」
「とても美味しそう……ゴクリ……頂きます」
「んでアルフェンの、鱗華の内モモ肉の柔らか特上レアステーキだ。赤身肉とは思えないほどに柔らかくて肉汁たっぷりだぞ。ソースは鱗華の血をベースに作ったブラッドガーリックソース、バターと醤油でコクも出してあるからな」
「メチャクチャ美味そうだぜェ!! 早速ガブリっと──くああああああああ!! うめええええエエエエッ!!」
喰われていたのは鱗華本人であった。
夫である黒斗に解体され、鱗華本人の身体部位を使った肉料理として親友夫婦であるアルフェンとリルに振舞われているのである。
まさに狂気の沙汰だ。
愛する妻の身を贄として客人たちを饗応するなどと……常人の感性であれば現場を見れば余りの恐怖で発狂に至ってもおかしくはない。それほどまでに凄惨で残虐な……まさに悪魔の所業であったからだ。
それをまさか、自由に復元可能ならば何度でも食べられる。と解釈する夫や友人達の精神よ。もはや彼等は皆、等しくバケモノであった。
もはや悲鳴すら超えた断末魔の如き絶叫を上げる鱗華から次々と食材を抉り出し、友人達のリクエスト通りに調理していく黒斗。その表情は恍惚に染まり、下半身は常に隆起してビクビクと先走りの汁を溢れさせ続けていた。
そして、生命維持に必要な器官以外を次々に持ち去られて調理されていく鱗華の肉体はもはや、ヒトの残骸ともいえる様な有り様であった。
四肢の肉はこそぎ落とされ、剥き出しになった腹腔内部に納まっていた臓物も半分程になっている。崩れる事無く張っていた豊かな乳房は綺麗に切除され、旨味の濃い中落ちのリブ肉をこそげとられた肋骨は根元から折られてスープの出汁となっていた。無事なのは首から上と、当座の生命維持に必要な循環器系のみだ。
敬愛する女性の子宮の刺身を幸せそうに頬張り、咀嚼して嚥下し、まるで一体となったかの様な至福の多幸感に包まれていたリルが、名残惜し気に最後の一切れを口に入れて噛み締める。
そうしてゆっくりと食べていたリルを尻目に、アルフェンは瞬く間に鱗華の残りの部位を平らげていった。そうして、最後に残しておいた心臓をリクエストする。
「あいよ。ほぼめぼしい部位は食い終わったか。リンカ、心臓くれ。アルフェンが食いたいとさ」
「あ゛っあ゛っ……心臓……絶対死゛んじゃうよぉ──ひぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ死゛ぬううう゛う゛う゛う゛ッ!! げお゛ッ゛──」
いやいやをする様に涙を浮かべながら、おのが心臓に食い込む愛する夫の五指に力が籠り、ぶちぶちと周囲の血管びと抉り取られた時──鱗華の意識は闇に堕ちた。絶命したのである。
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「ふぅ……復元完了! 解体されて殺されるのたまんないよぉ♡♡♡ あはぁン……♡♡ そしてどう? 皆、ボクのカラダ美味しかった?」
肉体の主要な部分を失って死相を浮かべていた亡骸が禍々しい靄の様な神気を纏うと、すぐさま完全な肉体となって蘇った。そうして先ほどまでの惨劇が嘘であったかの様にとびっきりの笑顔で、アルフェンとリルに己が味の感想を鱗華が求める。喰われていた筈の本人が一番楽しそうであるのは流石に如何なものだろうか。
すでに心臓を食べ終えていたアルフェンと、最後まで残しておいた卵巣を味わい終えていたリルが諸共に最大級の笑顔で賛辞を贈る。曰く、生まれてからこれ以上の食べ物を食べた事が無い。まさにどちらの意味でも至高の肉体であったと。
「ありがとー♡ んじゃ食事が住んだら次はファックの時間だよね。今度はもっと乱暴に……原始的に……皆でボクを全力で犯しながらどっちの意味でも食らい尽くしてね♡♡ 何をしてもイイボクのカラダ…グチャグチャにぶっ壊して食べ散らかして♡♡♡ そして何度でも殺して♡♡♡♡」
不死身の肉体を持つ不死者といえど、死ぬまで肉体を喰らわれるなど普通は恐怖でしかないのだろうが……そこは被虐の恐怖と苦痛を快楽に変換できる鱗華であればこそだろう。100年の時間を邪神と共に過ごし、死と快楽の狭間を愉しみ続けてきた彼女にとって、それはもはや通常の性行為となんら変わらぬ行いであった。
「ベッドは文字通り大惨事になっちまうから風呂場だな。ちゃんと準備もしといたぞ」
「おまえらンちの風呂場すげぇ広いもんな。あいよー酒も持ってくぜ」
「うふふ……お姉様と私用に良い魔導具をシャロ様から頂きましたの。使わせて頂きますわ♡」
「この四人では久しぶりだから愉しみだなぁ♡♡ 皆容赦なさすぎるくらい責め壊してくれるもんね♡♡ 早く行こー♡」
瞳に淫虐の昏い炎を燃やした四人は、ダイニングルームを後にして広大なバスルームへと向かった。風呂好きの二人が何度か改装をしてまで拘って作らせた風呂場である。その広さはちょっとした大浴場と言っても過言では無い。
バスルームであれば血しぶきや食べこぼしの肉片などがあろうと片付けは容易だ。カニバリズムめいた狂気に満ちたプレイを行うには最適であろう。
「相変わらず広ェなァ!! 日ノ本ってェクロトの住んでた国は風呂好きの集まりとかって聞いて納得したぜェ」
「風呂とメシには拘る国民性だったんだよ。そのおかげで皆に美味いモンも作れてやってるし、俺は日本生まれで良かったと思ってるぜ」
「ホント助かるよ。流石はボクの見込んだ旦那様だよね」
「流石はリンカ姉様です…………尊敬します……」
訪れる度に広く、豪華になっていく荒神家の風呂場に感嘆するアルフェンとリル。けれど今はお愉しみの最中だ。驚きもそこそこに二人は、風呂場に設置された大きなプレイマットの所へ向かっていく。
「じゃあ皆の本能の赴くままにボクを犯して壊して食らい尽くしてね。リルちゃんもお腹いっぱいで食べられなくても破壊欲とか性欲は解放できるでしょ? 徹底的にお願いね♡」
「はいお姉様 お姉様の大事なトコロ……何回も何回も……グチャグチャのゴミクズに変えてあげますね」
「いやぁン♡♡ 妹分の愛が重すぎてボク死にそう♡ 蘇生だって無限には出来ないのにィ……♡♡♡ ホントに殺されちゃいそう♡♡♡♡」
その光景を常人が見てしまえば、二度と安らかな眠りにつく事など不可能だろう。
夜毎あたたかな布団にくるまり瞳を閉じる度に、焼き付いた地獄絵図のごとき光景がフラッシュバックするのだ。耳に残る臨死の絶叫と鼻に突き刺さる様な濃密な血臭。礼賛されてしかるべき美しき女体が、まるで美という概念を冒涜するかの様に無造作に壊され喰われてゆく。酸鼻を極める余りにも惨たらしい光景は、狂人ですら耐えられず自ら喉を掻き切ってもおかしくはない。
前線都市の中でも身分ある裕福な者が数多く住む、閑静な高級住宅街の中に建つ一軒の屋敷。その中で今まさに、この世の地獄と言われてもおかしくはない程の惨劇が繰り広げられているなどと、誰も信じる事など出来ないだろう。
──ぐちゃ……ぐちゅ……。
──ミチッ……ブチブチ……ビヂィッ!
──ゴリッ……グリッ……ボキリ。
魔導給湯器によって常時適温を保っている巨大な湯舟はゆらゆらと湯気を昇らせ、気密性の高い浴室内は裸でも十分に暖かいどころか、むしろ蒸し暑いと言えるだろう。
そんな蒸気によって揺らめく浴室の床では、女体の半分をまだらに欠損させた、かつては美しかったのであろうグロテスクな肉塊に群れ集い、欲望のままに凌辱と暴食を繰り返す獣たちがいた。
一際巨大な男は、普段よりも異常に肥大化してビクビクと青筋を浮かばせて震える直径30cm、長さは70cmはあろう肉の巨杭で、手足を失った肉塊の秘所を抉り抜いている。かつてはびったりと閉じていた筈のひとすじの聖域は、巨杭によって放射状の亀裂を幾つも刻まれて大きく裂け拡がっていた。そして、切り開かれて内臓の殆どを無くした腹腔に両手を突き込んで、内側から血まみれの肉膣を握り込んで自慰をするかの如く内部の逸物をしごく男。男が巨杭を抉り込む度に、結合部の隙間からは精液と夥しい血の混ざりあった体液が噴き出す。女の胎内が完全に破壊されているのは明白であった。
そんな男の一突きごとに潰され、度重なる射精によって破裂寸前になっている子宮。肉塊の胸元ちかくまで押し込まれているのが、喉元から股間まで切り開かれているせいで良く見える。その今にも壊れてしまいそうな子宮に……顔を胸郭内部にまで埋めて口づけをする女がいた。
狂気にも似た悍ましい愛を瞳に浮かべ、愛おしそうに肉塊の子宮に口づけ……血に塗れた両手で撫でさする。時おり、女が気紛れの様に僅かに拍動する心臓に爪を立てる。その瞬間に死体同然に反応の無かった肉体がビクンと震え……女は満足そうに再び子宮を愛で続けるのであった。
そして三匹目のケダモノ……人サイズの狼が直立歩行するという、正に獣そのものといった風貌の雄は──肉塊の頭部に跨る様にして、膣を抉り壊している男と寸分たがわぬ肉の巨杭で引き裂けた口許から喉奥、さらには食道と胃袋さえも犯しながら──元はさぞ男を魅了する色気を放っていただろう大きな双乳を獣の爪でメチャクチャに掻き毟り、黄色い脂肪と血に塗れた異形の肉毬にして高笑いしていた。腰をズンズンッ! と力強く高速で打ち付け続けて体内を破壊し、女の象徴でもある乳房を完全に壊さぬ程度に限界まで痛めつけ嬲っていたのだ。
三人とも、例え死んでも構わないと思っている様だ。むしろ殺す気でやっている様にしか見えなかった。これほどの惨状であるのに、辛うじて生きているという時点で驚嘆に値する生命力である。否だ。生命力などという次元の問題では無かった。彼女がその気になれば一瞬のうちに元の美しい肉体に復元する事が可能なのだから……たとえ肉体の生命活動が完全に終わっていたとしても──。
つまりこれはあくまで遊び……というと語弊があるだろう。これは彼ら彼女らが、真剣に快楽を追求した結果のプレイなのである。いやはやなんとも……凄まじいの一言に尽きるセックスであった。
「チンポがおさまらねぇ……。もう100発近く出してるってのによ。リンカの奴、神気で人のチンポもパワーアップ出来そうとか言って許可も取らずにいきなりこんなバケモンチンポにしやがって……。いくら射精してもキリがねぇぞこれ。くおおおおおっ!! 射精るっ!!」
「お姉様の子宮……今にも破裂しそうで……ビクビク震えてて可愛い……ああん……お腹一杯なのにまだ食べられそう……」
「俺は逆に恐ろしいぜェ……。こんなモンに慣れちまったらよォ……リルとヤってる時に無意識に喰らいついちまいそうだぜェ……」
「ん……流石にお姉様くらい食べられたら死んじゃう……アル兄気を付けてね…………でも……ちょっとだけなら……いいよ♡」
男達は鱗華の神気で変性させられた凶悪な逸物で、リルは鱗華以外の一般女性には絶対に使えない(間違いなく死ぬ)、バルガス作の対鱗華専用の極悪責め魔導具で、その嗜虐性を激しくそそる淫らな肉体を犯し破壊して思う存分に泣き喚かせては……零れでた内臓を喰らい、乳房や女性器を食い散らかしていく。
当然の如く息絶えて残骸の如き死体となった肉体すらも凌辱し、壊し、犯し尽すのだ。
その度に完全な美の体現者として蘇生する鱗華の肉体を、何度も何度も同じ様に責め苛み続け……気付けばもはや朝方であった。
「ってもうこんな時間かよ。夢中になりすぎたな」
「リンカの肉とハラワタが美味すぎっからよォ。しゃあねぇ。ザーメンも何百発注いだかわかんねぇやァ」
「お姉様……素敵だった……死ぬ時の断末魔も……壊される度にあげる絶叫も……快楽に染まった臨死の喘ぎすらも……私も数えきれないくらい絶頂しちゃいました」
ベッドの上で蘇生し、完全な肉体となった鱗華は息も絶え絶えといった有り様だった。神気といえど無限では無いのだ。一晩中、何十回と食われ壊され殺され続けたのである。荒い息を吐きながら呻く有様を見れば、バケモノじみたその体力も限界に近い事が伺える。
「いくら不死身になったからってぇ……皆ムチャクチャし過ぎだよぉ♡♡ 復元しすぎてボクもうだめぇ……おなかもすいたよぉ……」
神気の源は万物に宿る生命エナジーだ。精液でも摂取可能ではあるが、やはり美味い食事こそが一番である。特に、黒斗の作る料理こそが鱗華にとっては一番であった。単に栄養の問題だけではない。万物とは、精神的な充足エナジーも含まれるのだ。愛する妻の為に愛情をこめて作られる黒斗の料理が最も、効率よく神気を補充できるのである。
「おう! 次はリンカの為にしこたま美味いモン作ってやるぜ。アルとリルも食ってくか?」
「ああ、リンカも美味かったがクロトのメシもくいてぇな」
「私はもう本当におなかいっぱい……大丈夫……」
「あいよ! したら俺とアルに少しと……リンカには100人前くらいでいいか?」
「300人前で……もうお腹空いて……死にそう……リルちゃんの太もも……じゅる……美味しそう……」
かつて盗賊団の男達を喰らい尽くした時の様な瞳でリルを眺めはじめた様子に、全員の肌に鳥肌が立った。はやくしないと順番に喰われかねない……と。
「クロトよォ、ダッシュでたのまァ! リルが喰われっちまう」
「お姉様に食べられるなら……でも死なない程度で抑えてくれるかしら……」
「やべぇな……。とりあえずすぐ作れるもん出すからシャワー浴びたらダイニングまで連れて来てくれ。先に言って作っとくぜ」
浴場を出てバスタオルで濡れた身体を拭くのもそこそこに、キッチンに駆け込んでいく黒斗であった。