ファム・ファタール~寝取らせモノが大好きな剣士が異世界転移した場合~ 作:幻闇
新婚旅行の為に討伐依頼を精力的にこなしていく二人、今日も一狩りどころか七狩りほど行って冒険者ギルドの受付まで報告に来てみると、なにやら真剣な表情で狼人族の男と話し合っているルーシャの姿が見える。
「取り込み中みたいだな、待合席ですこし待ってようか」
「そうだね。……――――あれっ?呼んでるみたいだよ」
「お二人とも丁度良い所に戻ってきてくれましたね、こちらへお願いします」
鱗華と黒斗が来ている事に気付いたルーシャが二人に呼びかける。二人は顔を見合わせて受付に向かうとルーシャから思いもよらぬ話を聞かされるのであった。
「まずはご紹介しますね、こちらは銀級冒険者のアルフェン様。白狼とも呼ばれている方です」
「おぅ宜しくな!!腕利きの冒険者を紹介してくれるってんでよ、待ってたんだ」
「そしてアルフェン様、こちらのお二人が銀級のリンカ様と鉄級のクロト様、お二人は御夫婦で現在のセーヌ支部にいる中でも武力で言えばトップの冒険者です」
「貴方が白狼か……、黒斗だ。まだまだ未熟ではあるが、宜しく頼む」
「白狼っていえば南部の凄腕だよね!!よろしくね」
お互いに挨拶を済ませるとルーシャから詳しい話が語られる。
避暑の為に新街道を通って北に向かっていたアルフェンは豚人達に襲われた行商人を発見したそうだ。
幸い死者などは出ていなかったものの積み荷と護衛の冒険者の女性2名が攫われてしまっていた。
何体かの豚人を倒せたものの、統率のとれた豚人の集団は目当てのモノを奪うと仲間の豚人を捨て石にして撤退。
残った護衛の冒険者達も怪我が酷くセーヌに向かう途中の宿場町で療養しているとの事である。
乗りかかった船だと女達を救出する事を冒険者達に約束したアルフェンが詳しい情報を求めてセーヌの冒険者ギルドにやってきたという話だった。
「それは大変だ……彼女達を助ける為に俺達に協力を。という事なんですか?」
「そうしたいのは山々なのですが、恐らく彼女達を攫ったのは中部の大集落の者達でしょう。統率がとれていたとの事なのでほぼ間違いないかと」
「大集落ともなると千体以上の豚人達がいるし、攫われた女性以外にもきっと囚われてる人がいるよね……救出も考えると、三人だけじゃ流石に厳しいね」
黒斗達が三か月前に殲滅した遺跡の豚人達、彼らが追放された元の大集落はギルドの諜報部隊によってすでに発見されていたのだ。
遺跡の奥から抜けた先の大樹海を更に進んだ所に存在したその集落はちょっとした砦とも呼べる存在であった。
「こちらでも監視は行っていたのですが……何分人員にも限りがありますので……。今回依頼したいのは腕利きのお三方による威力偵察任務です、敵戦力を計り、可能であれば女性たちの囚われた場所を探っていただきたいのです」
「なるほど。少数精鋭による威力偵察を行うと、成功すれば大規模依頼を?」
「はい、場所さえ解れば冒険者達と軍にも協力を要請致します。その後少数精鋭による女性達の救出作戦及び大部隊での蛮族拠点の撃滅を行う予定です」
ギルド側でも中部に存在する大集落は見過ごせない存在であった。
黒斗達の発見により遺跡を通ってスムーズに大集落に近づける事が可能となった為、着々と調査と計画が進められていたのだ。
「はい、強制ではないのですが、お願い出来ませんでしょうか?」
「大役だな……しかし腕が鳴るな!!リンカ!!」
「ふふっ♡別に殺し尽してもいいんでしょ?ボク達だけで……いっぱい殺せるね♡」
「オイオイ、女達の救出が優先だぞォ……こいつら大丈夫か?俺が言うのもなんだけどよォ……戦闘狂かよ……特に嫁さんが怖え……」
豚人達に因縁のある二人が眼を爛々と輝かせながら引き受ける気満々で答える様子に、牙で喉笛を噛み破り両腕の滑刀で五体をバラバラに斬り落とす蛮族殺しの白狼と恐れられるアルフェンも若干引いてしまう程の有様であった。
(遺跡の時に何かあったのかしら……ちょっと人選失敗しちゃったかな……でも強いしね……)
流石のルーシャも心の中で慌てていたがそこはやり手のサブマスター、表情には出さずに話を続ける。
「今回の依頼はセーヌ支部にとっても重要な依頼です、成功報酬は期待してくれて構いません。前金で金貨5枚、成功した場合は幾つか報酬を用意しますので一つを選んでいただけます」
ルーシャが言うには金銭を上乗せしたり、ギルドの保有する貴重な武具であったり、セーヌの街に土地と家を用意する事が可能だという事だ。
最後のはややギルドの思惑が透けて見えるが価値で言えば破格である。
どれも魅力的ではあるが成功させてからの話である、まずはその辺りの話を詰めていく三人。
一時的にパーティを組むにあたりお互いの戦闘スタイルや戦い方を訓練所で確認し合う。
「二人ともムチャクチャつえーな!!特にクロト!!ありゃあフェイントか?ギリギリ反応できたけどよォ、技術は勝てなそうだぜェ」
「アルフェンの超反応は反則だろ……獣の動きで理性的に超スピードで動かれるとあんな感じなんだな、絶対当てたと思ったら眼で見て回避されるとか意味わからん」
理を突き詰めた黒斗の剣術、本能のままに狼人族の身体能力を活かし、敏捷性強化の能力も相まって神速の動きで翻弄するアルフェン。
お互いに真逆の戦い方ながらそれだけに得る物は大きかったらしい、二人は互いに認め合い称え合う。
先程知り合ったばかりとは思えぬ程仲良くなっていた。
「なんか男の友情って感じだね……模擬戦一回しただけであんなに仲良くなってる……」
肩を組みあって笑い合う二人の男を見ながら、やや羨ましそうに見つめる鱗華、それに気付いたのかアルフェンが鱗華に声を掛ける。
「嫁さんも凄かったぜェ!!そんな綺麗なのに槍捌きがハンパねぇ、あれなら竜種だって狩れるだろ。対魔獣なら勝てねぇな」
「そうだ!!リンカは凄いんだ!!メチャクチャ綺麗だしな!!俺の嫁さんは最高だ」
「ちくしょう惚気やがって!!酒だ!!メシと酒にしようや!!出発は明後日だしな、今日は親睦を深めるとしようや!!」
「あっ!!いいねぇ!!隣の酒場に行って前祝いだね!!」
盛り上がった三人はそのままギルドを出てすぐ隣に建てられている冒険者御用達の酒場に向かう。
ちなみにアストラ王国では15歳で成人扱いなので何も問題は無かった、そもそも黒斗は外国を巡っては酒場を廻るのが趣味であったのだ。
鱗華もまた、ザルであった。
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夜の酒場は大盛況であったが丁度四人の冒険者達が店を出る所で入れ替わりに卓につく事ができた三人は思い思いに酒や料理を注文して語り合う。まるで旧来の友の様に談笑するクロトとアルフェン、余程波長が合うのだろう。
漂流者だという事も隠さずに己の過去を話す黒斗、珍しい事は珍しいが国で働く者も何人かはいるのだ。
気にもせずに話を聞き相槌を打つアルフェンとそんな二人を眺めながら笑顔で酒杯を傾ける鱗華。
「この刀を打った人がな?バルガスさんっていうんだけどスゲェ腕の良い鍛冶師なんだ。大牙猪の足だって骨ごと斬れるんだぜ」
「マジかよ!!俺の滑刀も頼んでみようかなァ、特殊な武器だから作れる奴が限られててよォ……」
(クロトが凄い楽しそう。男の友情っていいよねぇ、アルフェンも凄く強くて良い人だし。見てるだけでお酒が進んじゃうよ)
アルフェンの年齢は20歳という事で年が近い事も有り三人は簡単に打ち解けた様だ。
全員
「しかしよぉ……クロトが羨ましいぜェ、こんな美人で強い嫁さんがいるんだもんなァ……俺なんて娼館行っても顔見られただけで断られる事もあるんだぜェ……ひどくねぇか?……ここに来る時だって宿場町で女買おうと思ってたら襲われた馬車みつけちまってよぉ……2か月は御無沙汰よぉ……」
「ああー……。狼男なんてすげぇモテそうなイメージしかねぇけどなぁ。俺のいた世界だと現実には居なかったけど、物語の中じゃ人気の種族だったんだけどな」
(つーか今……リンカの眼が少し妖しく光ったような……マジかよ……――アリだな)
アルフェンの愚痴を聞きながら瞳を輝かせた鱗華を黒斗は見逃さなかったようだ。
「アルフェン凄くカッコイイのにねぇ。強いし筋肉もあるし、同族にもモテないの?」
「あー……俺ぁちょっと変わった趣味でな……人族に近い女が好きなんだよ。変りモン扱いはされるけど結構いるんだぜ?俺みたいなヤツ」
「確かに。たまに見かけるもんな、異種族のカップル。同性愛とかもあるんだし別に変なことじゃないだろ、つーか俺達もそうだしな」
(又光った……一応後で言っとくか。もし嫌がったら無理強いはすんなって……でもアルフェンと二人でか……良いシチュエーションじゃないか……)
更に瞳を輝かせ始めた鱗華に苦笑いしつつも心の中では期待してしまう黒斗であった。
「結構呑んじまったな……そろそろお開きにすっか。あー……宿取ってなかったな。どっか紹介してもらってもいいか?値段はきにしねぇから空いてそうなとこがいいんだが」
「あっ!!それならウチに泊まりなよ!そこそこ広いし、お風呂もでっかいよ」
「あー……そうだな。どうせならウチに泊まっていってくれ、アルフェンなら大歓迎だ」
「そいつぁありがてぇが……お邪魔じゃねぇかァ?」
「いいのいいの!!折角仲良くなったんだしね。邪魔なんかじゃないよ」
「お言葉に甘えるとすっかぁ……ここはせめて、奢らせてくれや」
そういって会計を済ませに行くアルフェン。
黒斗は鱗華にこっそり耳打ちして注意する。
「話した感じだと口は堅そうだからそっち方面は問題無いと思うけど嫌がったら諦めるんだぞ?リンカ」
「ボクだってそこまで見境無いわけじゃないよ……ちゃんと誘って手応えあればね♡クロトも許可出せばノッてくれると思うんだけど♡」
「確かにアルフェンなら変な勘違いもしないだろうしな。解ってるなら大丈夫だ」
密やかに計画を話し合う二人、そんな計画が進んでいるとは露ほども知らずに会計を済ませて戻ってきたアルフェンと共に家路に着くのだった。
(しかしこのシチュは……燃えるな。酔った会社の同僚を連れてきて嫁さんと3Pする展開が再現できそうとか……最高だろ……亜人族は基本的に絶倫が多いって話だし、期待できそうだ)
(立ち合い稽古の時も凄く息が合ってたし、二人とも普通の男なんて足元にも及ばない猛者だからね♡♡ボクのカラダ絶対壊されるよ♡♡♡頑張って誘惑しないとね♡♡♡)
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客人であるアルフェンに先に風呂を使ってもらい、その後に夫婦で仲良く風呂に入る。
しっかりと体を洗い汚れを落としていく、狩りの帰りだったのも有り結構汚れていたのだ。
風呂から上がった二人はアルフェンに家の中を紹介したいという事で各部屋を見て回っていく。
「へぇ、地下室もあんだなァ……便利そうだ」
「アルフェンは家は?」
「俺は流れモンだからなぁ……家はねぇ……俺の親父がよぉ……蛮族に殺されたんだ、ガキの俺を庇って相打ちよ……死に際に俺に言ったのさァ、女子供を守れる男に成れってな……だから俺はよォ、冒険者に成って強くなって各地で集落ブッ潰して、女子供を助けて回ってんのさ」
「無茶苦茶カッコ良すぎだろ……ヒーローかよ」
「そんなてぇしたモンじゃねぇよ。大集落は手が出せねぇしな、潰したっていったって小集落ばっかだ」
「それでも凄い事に変わりはないだろ。アルフェンは凄い、それでいい」
さりげなくアルフェンの過去が暴露されたり黒斗が友を尊敬の眼差しで見つめるようになったりしたが、続けて二階を案内していく二人。
「ここがドレッサールームで服とか仕舞えるんだ。下着もあるよ、いま履いてるのはこれかな♡」
ぺろりと夜着のすそを持ち上げてクロトとアルフェンに見せつけていく、布地の極端に少ない、明らかに勝負パンツであった。
直球ストレート過ぎるのではないだろうか?残念なことに鱗華は脳筋であったので仕方ない。
「ちょっ!!嫁さんが他の男の前でそんなことしちゃだめだろォ?」
「うちの嫁は少々……いやかなり変わった性癖でな……俺の前で他の男に抱かれるのが趣味なんだ」
こちらもド直球ストレートを投げ込む脳筋黒斗。残念である。
「ご無沙汰なんでしょ?いいよぉ♡♡ボクで発散しても♡♡本命はクロトだけだけどぉ♡♡カラダはいくらでも使っていいんだよ♡♡」
駄目押しのストレートボールが投げこまれる。
「クロトはいいのか?嫌じゃないのか?」
「俺も嫁さんが目の前で犯されまくるのが大、大、大好きでな、全く問題は無い!!」
「マジかよ……いやまぁたまにいるらしいが……二人ともいいってんなら据え膳喰わせてもらうかァ。嫁さんのドスケベボディでよ、正直ギンギンだったんだわ」
アウトォォォォ!!全員脳筋だった様だ、三人ともそれぞれの瞳を情欲に滾らせて仲良く寝室へと向かうのであった。