※この作品はR-18です。

ファム・ファタール~寝取らせモノが大好きな剣士が異世界転移した場合~   作:幻闇

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三章の〆として考えていたお話……プロットを組んでみたら凄まじい長さに……四章として独立させる事にしました……、とりあえずのプロローグです。


四章 背徳の宴
45話 禁断の果実 ☆


――トットットッ……しゃらり……トットットッ……

 

「そうだ……ほぉ……、流石の手つきだな。刃物の扱いはお手の物という訳か、飲み込みも良い」

 

「ありがとうございます、しかしやってみるものですね……これは確かに武に通じるものがある……」

 

「武とは理(ことわり)だからな……つまりは調理にも通じるのだ。学習速度向上の能力持ちなのだろう? ならば武だけに使うのは勿体ないぞ、鱗華は天性の武の持ち主だが……料理はからきしだからな……何故かだと? それはだな……」

 

台所にて鱗華の父、悠大に料理を教わっている黒斗。

黒斗の強さとはつまりは武の理学だ、己の肉体の完全な把握と敵手の能力を調べ解析し、対応する。彼を識り己を識れば之、百戦を以て危うからず。

戦国の世より連綿と磨き上げ続けられた璧玉の如き武の結晶、それこそが黒斗の根源にして真髄であった。

 

対して鱗華、基礎の型こそ、母親である火憐によって教えられたがあくまでそれだけだ。

勿論火憐とて素人ではない、百万都市に住む数多の狩人の中でも十指に数えられるほどの強さを持ち、槍術において並ぶ者無しとまで謳われた達人である。

若干10歳の娘に基礎を教えて一週間……火憐は夫にこう漏らしたという、もはや教える事など何も無い……と。

 

天才という言葉すら相応しくない、あえていうならば……そう、化物……異形……或いは進化の過程で稀に起こるバグか突然変異か……、武の理(ことわり)……人々が伝え築いてきた強者へと立ち向かう為の技術……――必要ないのだ、そんなものは。

 

かよわき人が、魔獣という天敵に立ち向かう為に作り出した技術はかよわき人々で、共有すればよい、生まれながらの絶対強者たる存在には必要が無い、それだけの事であった。

戦闘力、再生力、何よりもその純然たる闘争の殺意、全てを兼ね備えていた少女は10歳の時に戦う術(すべ)を知り、全ては戦いの中で培われたのである。

12歳で母を越え、14歳で百万都市の武の頂点に立ち、やがて成人した彼女は解き放たれた、大陸という猟場へと……己の真の強さに気付く事無く……。

 

故に知らぬ……理(ことわり)など……料理など……彼女には必要なかったのだから……。

 

「あのー……義父さん……? 鱗華の料理下手は知ってますから……そんな仰々しく詩人みたいに語らなくても大丈夫ですよ……」

 

「そうかね? 多少盛ってしまったかな……しかしまぁ小生も父親だからな、小さい頃は本当に可愛かったのだよ……いやまぁ今でも可愛いのだが」

 

「小さい頃のリンカか……きっと天使みたいな女の子だったんだろうな……」

 

「良い表現だ、いささか修飾語が五つ程足りないがね、でもそんな愛しい娘が生涯一人で、女の幸せも知らぬまま過ごすのかと考えると本当に辛くてね……あそこまで強くなっては……あの娘の理想の男性像を聞いた時には諦めの境地だったのだぞ、自分より強い男が良い等と……」

 

「まぁ多くは無いでしょうね……俺とリンカの友人で二人程心当たりが有りますが……特殊な例でしょう」

 

「本当に君には感謝しているのだよ、あんなに幸せそうな娘を見せて貰えるなんて……親としてこれ以上の幸福は無い……本当にありがとう」

 

「こちらこそ、俺の大切な女性を育ててくれて……感謝に堪えませんよ……ところで義父さん、食材は全て仕込みを済ませたので次は味付けの方を……」

 

娘の事を話し出すと長い義父、滞在中に見込みのありそうな黒斗に料理を教えてくれるというのは良いのであるが、少しでも手が空くと娘のエピソードを仰々しく語り出してしまうのだ。

黒斗もこの手の話には興味津々である為、長い……とは思いつつも、ついつい耳を傾けてしまうのであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

娘夫婦が滞在し始めて数日……、義理の息子に料理を伝授し幸せそうな娘の様子を楽しみ、充実した日を過ごした悠大は広い浴室内にてゆったりと湯船につかり娘夫婦が来てからの日々を思い返していた。

 

「ふぅ……風呂は良い……命の洗濯とは誰が言った言葉であったか……至言であるな……しかしあの時の鱗華の顔……凄まじい色香であったな……やはり火憐の子か……むぅ、いかん小生のイチモツよ……生理反応とはいえそれはいかんぞ……鎮まるのだ…………――むっ?」

 

――がらがら……がららっ……ぴしゃ

 

初日に義理の息子とじゃれ合いながら見せていた娘の、女そのものだった艶めかしい顔を思い出し、悠大の逸物が意思とは無関係に滾り始める。

慌てて鎮めようと心を無にしようとした悠大の耳に届いたのは……浴室の扉の開く音であった。

 

「火憐か? 珍しいな……いや黒斗君かな。男同士、裸の付き合いというわけか、良い心が……」

 

入ってきた人物にそう問いかけつつ入り口に眼を向けた悠大、最後まで言葉を紡ぐ事無く、その顔が驚愕に固まった。

 

「ボクだよ~、父さんと入るの久しぶりだね♡ 背中流してあげるよ、親孝行しようと思ってね」

 

湯煙と浴室内の照明に照らされる美しい裸身、黄金比の如き胸部と腹部と臀部のライン、新雪の如き肌と母譲りの燃えるような紅玉の鱗、大きな双丘とその先端の桜色の突起……腰に手拭いを申し訳程度に巻き付けただけの愛娘がそこには居た。

 

「おっ!! おまっ!! なんたる破廉恥! いかんぞ、いかん……」

 

「んー? ヘンな父さん、一昨年くらいにも流したじゃない」

 

「へっ……? ああっ、そうだったかな……いやしかしだな、今は結婚した身なのであるからな……恥じらいとかそういう……――無かったな……鱗華には……」

 

「結婚してもボクは父さんの娘だけど……恥じらいはある……かも? とりあえずこっちへおいでよ、洗ってあげるから」

 

混乱してよく解らなくなっていた悠大は娘に言われるまま湯船から上がり、洗い場の小さい椅子に座る、幸い混乱したことによって逸物の滾りは鎮まったようだ。

 

――ゴシゴシ……ゴシゴシ……ぎゅ……ぎゅ……

 

「やっぱり父さんの背中、おっきいや」

 

「背はともかく横は小さいであろう……黒斗君の半分もないのではないか?」

 

「そういう大きさじゃないよ、ボクの事守って育ててくれたおっきな背中だよ、安心の象徴なんだから! ありがとう、産んでくれて、育ててくれて、お陰でクロトに逢えました。結婚してもボクはずっと二人の娘だよ」

 

「うっ……うぐっうぐううう……鱗華……なんという幸福か……小生の人生に一片の悔い無しである……」

 

愛娘の感謝の言葉に溢れ出す涙を抑えきれぬ悠大、自分程幸せな人間は今、此の世にはいないだろうと確信できるほどの幸福感が彼の心を優しく包み込んでいく。

 

「ええっ?! 父さん死んじゃうの? もしかして病気なの? 駄目だよぉ!」

 

――ぎゅむっ! ぎゅぅ……

 

そんな彼の言葉を素直に受け取ってしまった鱗華が慌てて父親を心配し、後ろからその体を抱き締めた。突如己を包み込む物理的な幸せの感触に驚く悠大。

 

「ほあっ! 違う違う! 物の例えだ、当たっておる! 当たっておるから!」

(この感触は……火憐程ではないが十分な存在感……なにより鱗華の……うはぁ……)

 

「なぁんだ……もう……父さんの悪い癖だよ……やたら大袈裟なんだから…………――ふふっ♡ 慌てちゃって可愛い……父さんが大事に守って育ててくれたボクのカラダだよ……立派になったでしょ……」

 

――むにゅ……すりすり……むにぃ……にゅむにゅむ……

 

父の背中についた大量の石鹸の泡をそのまま豊かな双丘で絡めとり……動かし……小悪魔の如き意地悪そうな表情で二つの大きな乳肉を使い、その背中を洗っていく鱗華。

 

「はうっ! 小生の娘が……天使だと思っていた娘が……これでは淫魔ではないか……その様な伽の業を……いつのまに……」

 

「背中だけじゃなくて……前も洗ってあげようか? 今両手空いちゃってるんだよねぇ♡」

 

「っ! 駄目だ駄目だ! 悪戯もほどほどになさい、小生はもう上がるぞ!!」

 

――ざばぁ!!

 

「きゃっ……」

 

桶に入っていた湯を頭から被り、泡を流した悠大は傍にあった己の手拭いをひっつかみ、股間に当てて素早く浴室を退出していく。

悠大が被った湯に巻き込まれ小さく悲鳴を上げた鱗華、燃えるような赤髪から滴る雫を指で弾きつつ、やり過ぎたかなと苦笑を浮かべるのであった。

 

(父さんがこっそり書いてる本……こういうシーン良く出てたから喜ぶかと思ったんだけど……でも嫌そうじゃなかったよね♡……――あと父さんの股間の手拭……凄く膨らんでたな……あんなに大きかったっけ?)

 

当人は娘には隠していたつもりであったが、どうやらバレバレだったようだ。良く隠れて父の書いた官能小説を読んでいた鱗華、性に奔放な彼女の気質はこれが原因であるのかも知れない……。

 

その後、煩悩を振り払うかの様に熱心に、夜更け過ぎまで黒斗に料理指導を行う悠大であった。

 

「どうしたんですか急に……熱心なのは有難いのですが……」

 

「なんでもないぞ……うむ、特に深い意味は無いのだ……うむ、明日の朝食を作っておけば楽であろう……そうだ、そういう事にしよう……」

 

「はぁ…………」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

翌日の朝、珍しく寝起きのよろしくない黒斗と悠大を不思議に思いつつも起きて来た鱗華と火憐、冷蔵庫に用意されていた朝食を食べながらその味に舌鼓を打っていた。

 

「これ美味しいね! メモが残ってたけど黒斗が作ってくれたみたい! 父さんと二人で頑張ってたのかな?」

 

「冷やして味が染みた煮物が絶品だねぇ……ゆうちゃんが教えてるなら納得だよ、お米も炊いてくれてたみたいだから相当遅くまでやってたんじゃないかい? すこし寝かせておいてあげよう」

 

元々才能があったのであろう、黒斗の隠れた才能は悠大という素晴らしい師を得た事で無事、開花したようである。教えられながら作ったとはいえ料理を習い始めて数日で出せる味とは思えない程に、黒斗の料理は美味であった。

 

朝食を食べた二人は取り留めのない母娘の会話を楽しみ、穏やかな時を過ごす。

冬の時期は狩人たる火憐にとって休暇の季節なのだ、魔獣といえど生物である、寒い冬の時期はその活動が沈静化し野山に出没する数も減る。

 

今でこそ空調魔道具が普及したお陰で冬も暖かく過ごせているが、寒い冬は人種族達にとっても厳しい季節だったのだ、秋の間に蓄えた資材や食料で冬を越し春を待つ、その習慣が今でも残っており、冬季は長期の休暇を取る者が多いのである。

 

「そろそろ昼前だね、父さんとクロトを起こしに行こうか、……――そうだ、母さん、どうせなら逆にしない?」

 

「なんだい藪から棒に、逆ってのはどういう事だい?」

 

「ボクが父さんを起こすから、母さんはクロトを起こしてきてよ~」

 

「よく解らないけど……くろちゃんの寝顔も見てみたいね……それでいこうかね」

 

前夜の父の慌てぶりを思い出し、更に悪戯を仕掛けてみようとほくそ笑みながら提案した鱗華、面白そうだとその案にのった火憐と共にそれぞれの相手を交換して起しに向かう二人であった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

両親の寝室、和室に大きめの布団が敷いてある部屋に着いた鱗華、そっと襖を開けて覗き込み…………丁度起き出してきていた悠大とばっちり目を合わせてしまう。

 

「ありゃ……遅かったかぁ……こっそり布団に潜り込んで驚かせようとしたのに……」

 

「子供か貴様…………まったく、結婚したとはいっても鱗華はやはり鱗華だな……って何故脱いでいるのだ!!」

 

いそいそと服を脱ぎ始めた娘に眼を剥く悠大、脱げ掛けたシャツの下から娘の白い雪の様な肌の腹部が露わになっていく。

 

「いや、今からでも潜り込もうかなと……布団に入る時は基本下着だけか薄手の夜着だけだから…………ダメ?」

 

「駄目にきまっとるだろう! というか小生はもう起きる!!」

 

上目遣いにねだる娘の凄まじく魅力的な提案を理性で跳ね除けた悠大、その様子に残念そうにシャツを着直した鱗華がポツリと呟く。

 

「ちぇっ……次はちゃんと寝てる時に潜り込もうっと……あーあ、昔は一緒に寝てくれたのになぁ……」

 

その残念そうな様子に、もしかしたら悪戯等では無く純粋に童心に返って父に添い寝をしたかったのではと、考えた悠大。それであれば無下に断るのも気が引けるではないか……、少々娘の我儘を聞くのも父の務めかもしれぬと……絆されてしまったのも無理はない。

 

「服を着たままで良ければ少しだけなら良いぞ…………少しだけであるぞ……」

 

「やったぁ! パパ大好きっ! ふふっ……お邪魔しまぁす」

 

幼い頃の様にパパと呼びながら、布団に潜り込んできた娘に、遠い昔日を思い出して感傷に浸る悠大。……いつからであろうか……娘がパパと呼ばなくなり父さんと呼ぶようになったのは……あれは少し……そう、少しだけ……寂しかった……。

 

「パパか…………久しぶりにそう呼ばれると、無性にむず痒いな……、しかし悪くない……」

 

「ふふっ♡ クロトとおんなじくらいパパも大好きだよ♡ えいえいっ♡」

 

「おまっ! 胸を押し付けるな! まったく……体ばかり立派になりおって……」

 

「えー……ぎゅってしたら勝手に当たっちゃうんだから仕方ないじゃん…………それとも…………娘に欲情しちゃった? んふっ♡ いけないパパだねぇ♡」

 

「なんだこの悪魔の様な天使は……小生はいったい何を育ててしまったのだ……これなんてエロ小説? 助けてくれ……火憐……」

 

布団の中で柔らかな肢体を絡ませて抱き着き、耳元で甘く蕩ける声で囁きかけてくる娘……、覚者を惑わす淫靡な魔神の如きその仕草に、儚く抵抗しつつ妻に助けを求める悠大であった……。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

鱗華が父を起こしに向かっていた時、母である火憐は娘夫婦の寝室となっている元、鱗華の部屋に向かっていた。娘が家を出た後も定期的に悠大が掃除し、冬の間だけ帰ってくる鱗華の為に残してあったのだ。

元々寝相のあまり良くない鱗華の為に大きめのベッドである為、そのまま黒斗と鱗華の二人で使っているのである。

 

――カチャ……

 

娘の部屋に入った火憐の眼にベッドの上で未だ眠ったままの娘婿の姿が飛び込んでくる、薄手のシャツにトランクスだけの恰好の黒斗、寝相は良い方なのか布団も乱れる事無くすぅすぅと寝息を立てている。

 

「くろちゃんって見た目に似合わず静かに寝てるんだね……豪快に鼾でもかいてるのかとおもったけど……ふふっ可愛い寝顔……」

 

ベッドの横にしゃがみ込み、新たに息子となった逞しい大男の寝顔を眺めて微笑む火憐、若い頃は余裕が無く娘を一人もうけたものの、更に子を産む余裕は大黒柱であった彼女には無かったのだ。

息子も欲しかった彼女にとって黒斗の存在はとても嬉しかったのである。

 

「きっと子供の頃も可愛かったんだろうねぇ……そんな時期に亡くなるなんて……辛すぎるよ……幼い息子を残して死ぬ無念……親を亡くして取り残された哀しみ……なのにこんな真っ直ぐないい男に育つなんて、育ててくれたおじいさんは凄かったんだねぇ……」

 

もし自分が同じ立場であれば……きっと死んでも死にきれないだろう……最後の瞬間まで子を案じ、運命を呪い、未練を残し、死ぬのだ。心が引き裂けそうになる痛みと共に黒斗の両親を悼み、その境遇に共感してしまう火憐。子を持つ親であれば誰しも一度は思う事だ……どうにもならぬ運命に翻弄される悲劇など、世に掃いて捨てる程にありふれているのだろう……だが、しかし……それでも……肯定してはならないのだ、認めてはならぬ事なのだ。

 

「あたしは嫌だよ、そんなの……くろちゃん……もっと強くなりな……全てを跳ね返せるくらい、理不尽な運命に抗えるくらい……そして親御さんの分も幸せになりな……」

 

静かに寝息を立てる義理の息子、既に十分すぎる程に強い巨漢の益荒男に、更に発破をかける様に囁きかける火憐。深い慈しみの輝きを宿した瞳で黒斗を見つめるその眼差しは、まるで本当の母の様に深い愛情を湛えているのであった。

 

 

「そうそう、起こしに来たんだったね……つい寝顔が可愛くて、柄にもなく感傷に浸っちまったよ……鱗華みたいに叩き起こすのは気が引けるからね……布団をまくったら目を覚ますかね?」

 

娘にする様にがなり立てる訳にもいかず、優しく布団を捲り、自然に起きる様に促す事にした火憐。黒斗の上に乗った掛布団をゆっくりとはいでいくと……。

 

「なっ……なんだいこりゃ……なんて逞しい……朝はこうなるのは知ってるけど……それにしたって立派過ぎないかい……下着からはみ出して臍の上まできてるじゃないか……」

 

生理現象である、すぅすぅと寝息を立てる黒斗のトランクスからはみ出した巨大な肉槍……凶悪なその亀頭部分を目の当たりにして思わず口許を手で覆ってしまう火憐。

心なしかその頬が桃色に染まり、吐息もやや荒くなりつつあるのは気のせいか……。

 

「ゆうちゃんより大きいね……あの娘はこんなモノで…………ごくっ……」

(この体格で組敷かれて……こんな凶悪なモノで貫かれて……金級の体力で責められ続けたら……――はっ!あたしはなんて想像を……だめだよ……息子なんだから…………でも羨ましい……)

 

無意識の内に秘所に手をやり、己が割れ目を下着の上から擦り上げてしまう火憐、圧倒的なまでの雄そのものに我知らず雌としての本能が疼いてしまうのだ。

 

(はんっ……あっ…………あたしは何を……でも……だめ……手が止まらない……ふあ……)

 

義理の息子の逸物に眼を釘付けにし、秘所を擦り上げ、陰核を刺激する火憐。その瞳は先程の慈しみの光の代わりに淫蕩な昏い輝きを宿し、背徳に染まり始める……。

 

――ごそっ……

 

「…………――んっ……んうう……今何時だ……むにゃ……まぁ良い……リンカ……抱くぞ……」

 

――ごそごそ……がばっ!

 

「んひゃ! ……んっ……あたし……ひゃふぅ! いや……だめ……あっ♡……凄い……ちから♡」

 

布団を捲られた事で眼が覚めつつあったのだろう、夢うつつの寝ぼけた様子の黒斗は、近くにいた嗅ぎ慣れた女の香りを放つ存在を逞しい腕で捕え抱きすくめてベッドの中に引き摺り込む。

 

妻だと思った女性が義理の母であることに気付かぬまま…………。

 

部屋の灯を付けていなかった事が災いしたのか……鱗華と火憐の体臭がほぼ同じ事が原因か……明け方まで根を詰めて精神力を使い果たし、泥の様に寝て、寝ぼけ眼で起きたからか……。

 

様々な原因があれど結果は覆せぬ、黒斗にがっちりと抱きすくめられた火憐、巨大な双丘に黒斗の顔が埋まり。黒斗の片手が熟した臀部を鷲掴みにして揉みしだく。もう片方の手で背中を撫で擦りながらブラのホックを探し外していく。

 

「んひゃああ!!ブラ取れちゃう……やぁん……お尻乱暴に揉まれて……ひゃああん♡♡」

 

(今日のリンカは反応がいいなぁ……おっぱいに埋もれて声は良く聞こえないが、びくんびくんって初々しいな)

 

ホックが外れたブラを服の中から引き剥がす黒斗、シャツを顔まで捲り上げて己の下に女体を組み敷き、手と口で朝のもぎたての果実を味わい堪能する。

 

「らめぇ……あたしのおっぱい…………――あっ……そうだよね……坊や……いいよ……」

 

微かな抵抗を示してきた火憐であったが幼子の如く乳を求める黒斗に母性を激しくかき乱され……自ら誘う様に優しくその逞しい背中を掻き抱いて受け入れていく……。

 

「なんか大きいな……リンカ太ったかぁ? むにゃむにゃ……パンツおろすぞ…………――あれ?」

 

寝ぼけ眼でいつも通り妻のパンティーを引き下ろそうとする黒斗、いつもであればするりと抜き取れるはずの下着がふくらはぎの辺りで止まってしまう事に違和感を覚え…………――枕もとの照明のスイッチを入れる。

 

明るくなった室内、眼を擦りつつ己が組み敷いた、柔らかな女体を見下ろし……その顔が色を失い、白蝋の如く真っ白に変化していく。

 

「かっ……カレンさ……ん……――はっ! すいません!!」

 

慌てて離れようとした黒斗の首が義母の両腕によって抑えられ、その耳元で妻とは違う声質の……だがとても艶やかな声が、囁きかけた。

 

「いいのよ……坊や……ママが恋しいのね……あたしの胸……あの娘よりも大きいでしょ? お乳は出ないけれど……いいのよ……好きにしても……」

 

雄の本能を刺激し、理性を浸食する毒……神話の果樹園にて禁断の林檎を守護する百の頭の大蛇の持つ劇毒の如きその囁き……たわわに実る禁断の果実……その先端の、男を狂わせる硬くしこった突起がぷるぷると震えて黒斗を誘う……。

 

「あっ…………かぷ……はむ……コリッ……ちゅうちゅう……」

 

「んふあっ!! んっ!……あふぅん♡♡♡ くろちゃん……くろちゃん! ふあああっ♡♡ 吸ってぇ……もっと……吸ってぇ♡ ひゃふっ!! 」

 

思わず吸い付き、舌でねぶり上げる様に絡め、前歯で軽く噛み挟み、吸い上げてしまう黒斗、妻と同じ様な……しかし確かに違うその味と母性の香りに溺れ、囚われていく……。

半ば意識せず、自然に伸びた右手が……女体の下半身の聖なる泉へと到達し……ぐっしょりと濡れた其処に触れた瞬間……。

 

「ひあっ!! あっ……ソコは…………駄目よぉ……あたしオカしく……くろちゃん……お願い……」

 

「…………――んなっ!! 俺は何をっ! すいません!」

 

一際高い嬌声と柔らかな拒絶に、一瞬で我に返り義母から飛びのくように離れた黒斗、どうやら正気に戻った様だ。

息を荒げていた火憐が、その様子にやや残念そうに服を直し、未だ蕩けた瞳で黒斗をみやり優しい笑みで伝える。

 

「起こしにきたのよ……昨日はお疲れ様、朝ごはん美味しかったわ……下で待ってるから着替えていらっしゃい」

 

「あっ、はい、ありがとうございます…………あの……ホントに……」

 

「何かあったかしら? ちょっと息子に甘えられた気はするけど……うふふ、親子なんだから当たり前よね♡」

 

「っ! はい、義母さんありがとう、すぐ行くよ」

 

謝りかけた黒斗を遮る様にそう言うと火憐は何事も無かったかのように部屋から出ていく、残された黒斗はしばし茫洋とした顔つきで……先程の女体の感触を思い出す。

 

(凄く柔らかくて……大きくて……包まれるような……あれが母親ってものなのか…………でも……あの吐息……表情……なんてエロいんだ……リンカ以外に欲情するなんて正直有り得ないと思ってたけど……カレンさん…………くっ)

 

――シュッ……シュッ……コシュッ……

 

明らかに通常時の朝の生理現象以上に巨大化し、ビクビクと痙攣するように震える己が男根を扱きながら義理の母の女性を思い浮かべる黒斗。

 

(カレンさんの顔……カレンさんの胸……カレンさんのカラダ……あんなにぐっしょりと濡れていた……――くうっ!! 乳首が凄く甘くて……まるで少女の様に薄ピンクで慎ましやかなのに、あんなに膨らんで……ああっ!! だめだっ! カレンさんで妄想して出しちまう! ……ティッシュは…………――あった……くおおおっ!! カレンさんっ!! 出るっ!!)

 

びゅるびゅると精を放ち四重にしたティッシュの紙があっという間に湿り、ぐちゃぐちゃになる程の勢いで射精した黒斗、義理の母の妄想で達してしまうという罪悪感……しかしそれ以上に感じるのはとてつもない背徳感と興奮であった……。

 

心の底から愛している美しく可愛らしい妻……勿論浮気などは有り得ないし考えたことも無い、ただ単純に雄として性的な興味でさえ、鱗華と出会ったからは他の女性に抱いた事など無かったのだ。愛とは別の性欲、好みの女を見れば誰しもが心の中では想像するだろう、裸を見たい、組み敷きたい、犯したい……と。

 

男としてごく自然なそういった欲望さえ黒斗は抱いた事はなかった、鱗華という存在がそれだけ性的にも魅力的過ぎたのだ……だがその母親である火憐。

 

鱗華よりも頭一つ高い身長をもち、そのまま比率を上げたかのような豊かな胸と尻、親子であるのにあまり似ていないその顔は野性的ではあるが凄まじい美女だ。

並び立つと10cmほどしか変わらないその長身は新鮮で……少女の様に若々しいのに、成熟した女性の色香を漂わせて……。

 

黒斗がこの世界に来て、鱗華以外に初めて性的な欲望を感じた女性……それが火憐であった。

 

 

一方その頃、娘の部屋から荒い息を吐きつつ出た火憐その人は…………。

トイレに入り、こっそりと鍵を閉め……、こちらもまた己を慰めていた。

 

――ちゅぷ……くにゅ……じゅぶ……こりっ……ぬぷっぬぷっ……

 

(んっ……はっ……くひ……♡ くろちゃん……くろちゃん♡……いけないママをお仕置きしてぇ……♡ んぅっ!! その凶悪ちんぽで犯して……ほしいの……はうんっ♡ ああっ……ゆうちゃん……ゆうちゃんの目の前でぇ……犯されたいよぉ……ゆうちゃああん♡♡♡イクっ♡♡♡)

 

奇しくも…………いや……必然であったか……娘と同じ性癖を持つ母親……大切な夫の前で義理の息子に野獣の如く犯され、壊される妄想で絶頂する火憐……その瞳は色欲に濁り、淫らに濡れて……どこまでも深く……始原の大樹にうがたれた深淵のうつろの如く昏い闇を、輝かせていた…………。

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