※この作品はR-18です。

ファム・ファタール~寝取らせモノが大好きな剣士が異世界転移した場合~   作:幻闇

72 / 123
70話 夜の闘技場

 セーヌに帰還し、アルフェン達に吉報を齎した黒斗と鱗華。その日はそのまま彼等の家に泊まり込んだ二人は翌日、同じ区画内に存在する自分達の家に帰ってきていた。荷物を開いて纏めたり、友人たちに渡す旅の土産などを整理する作業を終えてリビングのソファーで寛ぎながら、今夜行く予定の場所についての話し合いをしている様だ。

 

「で、何処に連れて行ってくれるの? こないだの野盗達のハードな輪姦も凄く良かったし♡ 期待しちゃうなあ……、また滅茶苦茶に壊して貰えるのかな♡」

 

「流石に街中だからな、ああいった肉体破壊プレイは厳しいだろうな。今回はもうちょっとお手軽な感じだ、旅行に行く前に見つけたんだが時間が無かったからな。闘技場は知ってるだろ?」

 

「勿論、セーヌでも大きい施設だし、一度見に行った事もあるよ。蛮族の剣闘士達を戦わせたり魔獣を相手にさせたりする所でしょ?」

 

 闘技場、セーヌの街に限らず大きい都市部では珍しくない施設である。蛮族の剣闘士を戦わせたり、冒険者同士で闘い合ったりといった試合を観戦し賭け事を行うといった趣旨の歓楽施設だ。数百年前は奴隷たちを殺し合わせたりといった凄惨な事もあったようだが現代ではスポーツ化されており、死者が出る事は稀であった。きちんと審判役の人間が居り、武器も刃の付いていない剣や穂先の丸められた槍といった模擬武器が使用される場合が多い。

 

「ああ、それは昼間の闘技場だな。実はあそこは夜になると会員制の闘技場になるんだ」

 

「えっ?! 物語とかでお金持ちの人とか貴族が見るえぐいやつ?」

 

 中世を舞台にした物語などで特権階級の者達が奴隷同士に残酷な殺し合いをさせて楽しんでいる様子を想像して驚きの声をあげる鱗華。

 

「ある意味えぐいってのは正解だがどっちかってとエロ寄りなんだよ、鑑賞料自体はそんなに高くないんだが成人してないと入れないってんで会員制にしてるみたいだ」

 

「なーんだ、でもそっちの方が凄く気になる! どんなやつなの? 具体的な事教えてよ」

 

 黒斗の話した内容によれば、夜の闘技場は蛮族や魔獣と見目麗しい女性冒険者を戦わせて愉しみ、もし女冒険者が負けた場合はそのまま凄惨な凌辱ショーが始まるのだそうだ。追加で料金を払えばボロボロになった女冒険者を犯す事も可能だというのだから――これほどこの夫婦にぴったりの施設もないだろうというイベントである。

 

「凄く楽しそう! でも手加減しないとだね、蛮族相手でも殺しはNGだったし」

 

「そのへんは考えられてて、敵役と自分にゴム製の武器が用意されてるらしい、鱗華ならゴムでも殺しちゃうだろうから、やっぱり手加減はしないとだな」

 

「なら大丈夫だね! たのしみだなぁ……敗北レイプ。ご飯食べたらお土産もって出発だね、途中の赤ちゃん用具のお店で御祝い品買っていくんだっけ」

 

「ああ、そのつもりだ。ベビー用品は自分達で揃えたいだろうからな、消耗品はまだ気が早いし、妊婦さん向けの腹帯とかゆったりした服とかそういったもんが手頃かもな」

 

 

 話し合いも終わり荷物を纏め終えた二人は昼食を摂ると分けておいた土産物の中からバルガス達に渡す分を持って家を出た。商工店が立ち並ぶマーケット通りに向かい、まずは祝いの品をという事でベビー用品や妊婦向けの品物を扱っている商店に入る。

 

 

 なかなかに品揃えが良いお店の様で清潔感あふれる白色で統一された店内には様々な用具、オムツや子供用の服、怪我をしない様にきっちりと角を丸められた玩具やデフォルメされたぬいぐるみたちが並んでいる。奥のコーナーには妊娠した女性向けの腹帯や赤子を背負うベビーキャリア、妊娠中体が鈍らない様に簡単なトレーニングが出来る器具などが陳列されていた。

 

「凄いな……トイざうるすや西竹屋みたいだぜ、幼児向けの玩具もあるんだなあ……普通に面白そうだ」

 

「ボク達の子供の時の為にもいくつか買っておく? ふふっ♡」

 

「まだ早いだろ……――ってこりゃでんでん太鼓か、懐かしいな……、試しに買っておくか」

 

「ボクも自分が遊んでた奴ほしいなあー、無いかな?……――有った! これも買う! もう乗れないけど小さな木のお馬さん♪」

 

「ちゃんと鱗華が乗れる木馬も今度買ってやるぞ、三角形の良く食い込む奴をな」

 

「いやぁん♡約束だよっ! 絶対買ってね」

 

 自分達の物ばかり買っている二人であったが――どうやら本来の目的は忘れていない様だ、可愛らしい花柄の刺繍の施された妊婦用の腹帯とユニーに似合いそうなデザインのマタニティワンピース等を幾つか購入した二人は会計を済ませると、鍛冶屋の友人の店を目指すのであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 鍛冶屋件武具屋を営む友人の店に到着した二人、店に入ってきた二人を見た瞬間に銅鑼鐘の如き大音声でバルガスが喜びの叫びを上げる。

 

「黒斗に鱗華! けえってきたんだなぁ! 聞いてくれよ! うちのユニーが妊娠したんだぜ! 心配だから安定期に入るまでは仕事休ませてよ、店の奥で事務仕事してもらってんだあ! ユニー来れるか?!」

 

 バルガスの向こう三軒は離れてても聞こえるであろう声が響き渡るやいなや、店の奥から普段と特に変わらない様子の、泣き黒子も艶めかしいスレンダーな美女が現れた。バルガスの妻ユニーである。

 

「あらあら、聞こえてますよ、すっかり過保護になっちゃってねぇ……お帰りなさい黒斗さんと鱗華ちゃん、まだ一か月だから見た目には解らないけどちゃんと妊娠できたわぁ」

 

「おめでとうユニー!! お祝いに可愛い腹帯とかゆったりしたワンピース何種類か買ってきたから使ってね、お土産もあるんだよ」

 

「俺からもおめでとう。初産は色々大変だろうけど……リリアーヌさんがちょくちょく見に来てくれてるんだってな」

 

「ええ、リリアにはホントに助かってるわぁ……経験者がいると凄く安心するもの、何人も取り上げてきたっていってたし、頼もしいわ」

 

 過去には豚人族の砦に囚われていた女達の環境改善や出産の手伝いを経験し、死産が殆どとはいえ自らも何人も産んできたのだ。リリアーヌの産婆としての腕前は相当なものであった。

 

「そうそうバルガス、久しぶりに皆で集まって宴と行きたいが、実はリルちゃんを治せそうでな? かなり信頼度の高い方法だ、もう少ししたら傷を治しに出かける予定なんだよ。だから本格的な宴はリルちゃんの完治祝いでやろうと思ってるんだが、その前に軽い食事会を週末にやろうと思ってな、是非来てくれないか」

 

「まじかよ! そいつぁめでたいなぁ! 黒斗達がそう断言するなら大丈夫だろう、楽しみに待ってるぜ! 勿論週末も行かせてもらうぞ。とりあえず武器と防具を出しな、メンテナンスしといてやる」

 

「頼む、手入は怠って無いがどうしてもな、バルガスに見て貰わないと安心できん」

 

 二人の武装を受け取って確認していくバルガス、細かな傷や汚れはあるものの丁寧に手入れをしている事が伺えるその装備達に満足気な顔で頷くと二人に声を掛ける。

 

「嬉しいねぇ、大事に使ってくれてる様じゃねぇか。これならそう時間は掛からん、三日後以降ならいつ取りに来てくれても良いぜ」

 

 武器と防具を預けた黒斗と鱗華はもう一度祝福の言葉を二人に掛けて店を後にする。一度自宅に帰って早めの夕食を摂り、私服に着替えて街に――闘技場の有る歓楽街に足を運ぶのであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 闘技場の裏手側に正門とは別にある一つの門、成人向けの夜の闘技場への入り口である。女闘士として出場したい場合には入ってすぐにある受付の中の参加選手用のカウンターで申請をする。

 

 ある程度の容姿レベルが必要な事と冒険者である事が条件であり、石銅鉄銀金と階級が分かれている。自分の冒険者等級より上は受けることが出来ない仕組みだ、ただし下の階級のものは問題なく受ける事が可能である。冒険者ギルドの階級とはまた違った基準のものである為、あくまで目安なのだろう。

 

 具体的に説明すると石級で相手にするのは鼠人族という蛮族で見た目は直立歩行する一メートル程度の鼠人間だ。すばしっこい彼等は草叢などで見を隠し、軽くて薄刃の黒曜石のナイフなどを使って足元を狙ってくるという割といやらしいタイプの蛮族である、樹海浅部で見た目に騙され舐めてかかった冒険者があっという間に両脚を切り刻まれて引き倒され、トドメを刺されるという事もあるのだ。

 

 闘技場で戦わせれば奇襲も出来ないその環境故に弱すぎて賭けにならない為、夜の闘技場で駆け出し冒険者の女性を甚振るという、所謂竿役として頑張っているのである。ちなみに逸物も体格に比例して貧相な為、デビュー戦の時位しか使われない可哀そうな奴等である。

 

 石級では鼠人族の数が増えたりやや体格の大きい鼠人族が相手を務める。中級クラスの鉄級になってくるともはや勝たせる気は無いとばかりに豚人族や鬼人族の屈強な蛮族達が登場してくるようになるのだ、あくまでメインは敗北凌辱なのだから。

 

 彼等の相手をする場合は挑戦側もそれなりの実力者なのでそうそう問題は無いのだが、一般の観客目線から見たらそれはもう凄惨な手酷い有様になるので知り合い等に誘われて軽い気持ちで来てしまった者の中には顔を覆ってしまう者や泣き出してしまう女性もいる程である。

 

 屈強な肉体を備えた複数の蛮族に乱暴に扱われ犯され続けて瞳の色を失っていく女冒険者達……。注ぎ込まれた精でぼってりと膨らんだ腹を思い切り踏み付けられカエルの様な姿勢で精を股間の穴から大噴出させたり、巨根を何本も同じ穴に突き立てられて限界まで拡げられガバガバにされてしまったりと――その様子を闘技場内を飛び回る数多の魔導浮遊カメラがしっかり撮影して闘技場上部に浮かぶ魔導スクリーンに増幅された音声とともに映し出される訳だ。

 

 結合部を凄まじいズームで至近距離から撮影したかのように撮って映し出す魔導の眼、その横のスクリーンには被害者の冒険者女性の歪んだ顔がこれもまたくっきりと映し出されている、といった様な塩梅である。

 

 ちなみに顔が公開されて冒険者として活動できるのか等といった疑問も尤もかもしれない……が、問題はない。黒斗達も所持している無貌神の鏡をここの闘技場でも所有しているのだ。夜の部の参加者には基本的に鏡の使用が義務付けられており、それによって金に困った女冒険者達や性癖を満足させたい女冒険者といった手合いが素性バレしてしまうリスクを回避して金策をする事が可能となっている。

 

「どのコースにするんだ?」

 

「金級も気になるけど最初から最上級コースだと後の愉しみが無くなるしね、とりあえず銀級コースにしようかな。アルとリルちゃんも呼んでるし、皆でボクが嬲られる所を特等席で愉しんでよ♡」

 

 参加する金級冒険者の連れともなれば個室で全ての魔導の眼から送られてくる映像を壁一面を使って鑑賞する事が可能だ、見たい所を指定して魔力を流せばその画面だけ大きくすることも可能なのである。まさに至れり尽くせりのVIPルーム仕様であった。

 

 二人がそんな会話を建物の入り口でしているとやや遅れてアルフェンとリルの二人も合流してくる、元々早めに来ていたのは黒斗達であったので特に遅刻という訳では無い。

 

「いよぅ! こんな面白そうな場所があったんだなァ、知らなかったぜェ」

 

「此処でお姉様が野蛮な蛮族達に汚されるんですね……ズタボロにされて蛮族達に凌辱されるお姉様……ンッ…………ハァン……早く…………見たい……あン」

 

「リルちゃん両刀で俺と同じ趣味とはやるなぁ……愉しんでいってくれ、個室だから我慢できなくなったらアルとおっぱじめても大丈夫だぞ」

 

「アッ……それいい……アル兄…………お姉様に負けない位……滅茶苦茶にして……ほしい……」

 

「くははは、分かったぜェ……俺もずっと我慢してるのはつれぇしな……たっぷり可愛がってやるぜェ」

 

 耳元で囁き合う仲睦まじい若夫婦といった様子のアルとリル、離れ離れになっていた間の溝もすっかり埋まり新婚のいちゃいちゃっぷりを黒斗と鱗華の前でみせつけている。

 

「すっかり仲良しさんだね、うんうん夫婦円満が一番だよ♡」

 

「旅先で再会した時のアルは酷かったからなぁ……、リルさんを助けられて本当に良かったぜ」

 

 

 揃って夜専門の入り口に入り、闘技場の受付を済ませていく四人。まさかの狂龍妃の襲来に登録受付を行った受付嬢が驚愕する一幕もあったものの、その後の手続きはスムーズであった。受付嬢と一緒に指定された個室に入り闘技場所有の鏡を鱗華だけが使用して他の者はその様子を見ている、こうすればいまこの場にいる受付嬢を含めた四人以外には鱗華が別人に見える筈だ。

 

 四人はそれぞれの方向へ別れて移動となる。鱗華は参加者用の控室へ向かい、残りの三人はVIPルームへと案内されていく。すぐに始まる訳では無いようだ、今宵の出し物だと鱗華の出番は三番目といった所であった。黒斗達三人はVIPルームで酒やつまみ、ルームサービスを堪能しつつ雑談や土産話に華を探せていた。

 

「アルとリルさんはよく来るのか? 昼の闘技場には」

 

「ああ、割とよく行くな。リルが鈍っちまってたからカンを戻させる為にな、模擬武器で蛮族相手に実践訓練が積めるんだから利用しない手はねェ」

 

「……大分カンが戻ってきた……早く皆と肩を並べて戦いたい……」

 

 辺境伯領で別れてからの互いの話をしている内にあっという間に時間は過ぎていき武舞台の上で行われている試合も消化されていく。

 

「二人目が終わった様だな。豚人二体相手にギリギリ勝利か、そこそこの手練れだったみたいだ」

 

「だなァ、リルよりも二段上くらいの使い手だったな。ただちっと年がいっちまってっから伸び代は期待できなさそうだが」

 

「しかし敗北しないで勝っちまったら観客的には期待外れなんじゃないか?」

 

「只でさえ模擬用のゴム武器なのに勝ち負け決まってたら詰まらねぇだろ。客的にはやらせじゃない精一杯抵抗してそれでも駄目でってのが燃えるんじゃねぇかァ?」

 

「解る。完全に解る。大事な事だから二回言った。そうだよな、真剣勝負じゃないとダメだよな。――まぁ鱗華は真剣にしたら絶対に負けないし、そもそも犯されるのが目的だから仕方ないが」

 

「あっ…………次……お姉様みたい……凄く可憐……」

 

 部屋に浮かぶ魔導スクリーンを注視していたリルが声を上げる、選手の入場口から出てきた鱗華の姿を画面越しに見てうっとりとしているようだ。

 

「これが貸衣装か……確か、どれだけエロく破けたり破損したりするかに情熱を籠めて作る闘技場の専属職人の作だとか……正に偉人だな。そもそも破れてなくてもエロいぞ、胸の装甲も全身のレオタードスーツも似合ってるしエロい、もうエロいしか言えん」

 

「確かにこいつぁ凄ェ……ぴっちり張り付いたレオタードが凄くそそりやがる。リルにも着せてみたいぜェ」

 

「カラダが治ったら……私も出たい……お姉様と同じ目に遭いたい……」

 

「それは俺も見たいな、リルちゃんも胸デカいし映えるだろうなぁ――おっ、相手が出てきたぞ、銀級コースは鬼人が三人か」

 

「角が生えてる大柄な蛮族だな、豚人族よりも力が強く体格も大きいが知能では劣る。普通に戦うなら銀級でも一人で三人相手は厳しい所だが、まぁ女が負けて犯される前庭の難易度だからなァ」

 

「まぁ特等席でじっくりと愉しませてもらうさ、キャストオフ!」

 

 即座に全裸になり片手にオナホールを持った黒斗が完全な鑑賞体勢に移行した。いつの間にかアルとリルもベッドの上で裸になり仲良くイチャつきながらスクリーンを見ている。

 

 準備万端となった三人がきらきらと期待に輝かせた瞳を向けるスクリーンの中で、鱗華と蛮族達の戦いの火蓋が斬って落とされようとしていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「へぇ……思ったよりしっかりしてるんだね、この防具。凄くえっちだけど♡」

 

 自らの体を見下ろす様に眺めてそう感想を漏らした鱗華、全身を包むレオタードのスーツに要所を守るプレートアーマーとしっかりしているものの体のラインが完全に出る様に設計されたソレはとても艶めかしいエロスを振りまいている。

 

 プレートといってもその素材は光沢のある顔料でそれらしく仕上げられた固めた樹脂製のものだ。ゴム槍で突かれただけでも破損してしまうだろう。これを作った変態職人は会場のVIP席とはまた違った特別な席で自分の作品とそれを着た女が壊されていくのを愉しんでいるのだ。なんとも素晴らしい趣味ではないか。

 

 

「で、ボクの相手はキミ達かな? どうせ言葉は解らないだろうけど、鬼人族が三人か。ふふっ、おちんちんそんなにおっ勃てちゃって……ボクの腕くらいのが三本。愉しみだなぁ♡♡」

 

 反対側の入場口から出てきた半裸の鬼人の男達、硬質のゴム樹脂で出来た棍棒を持ち腰巻だけを身に着けた姿は正に日ノ本の昔話に出てくる鬼そのものといった風貌であった。

 

『きょうの女 とても綺麗 愉しみ』

 

『ここ とてもいいところ めし うまい おんな おかせる』

 

『ころす だめ すこし なぐって おかす』

 

 鬼人族達特有の簡単な言語でそれぞれに喋り出す鬼人達、一人だけ知能が他の個体よりも高いのか少しだけ流暢に彼等の言葉を操っている様だ。彼等のそれは単純な言語体系である為、ある程度研究が進んでいる。鬼人の言葉を少し喋ることが出来る調教師達に指示された通りに、適度に痛めつけて犯していれば食事と寝床にありつける彼等は自分達の環境にとても満足しているようであった。

 

 闘技場の真ん中で対峙した絶世の美女冒険者と筋肉質の大柄な蛮族三人、これから起こるであろう素晴らしい見世物に観客達の興奮は弥が上にも高まっていく。こう書くと観客達が鬼畜外道ばかりという様な感じになってしまうが実際の所そんな事は無い、敵役の蛮族達はしっかりと躾けられているし出場する女達も殆どの者は愉しんで出場するものばかりだ。あくまでも少々過激な大人向けの見世物といったレベルでしか無いのである。

 

不敵に笑みを浮かべる鱗華を血走った瞳で凝視しながら対峙する鬼人の男達、一定の距離を守って立ち止まった彼等とその様子を固唾をのんで見守る観客達の耳に、スピーカーから流れて来た芝居っ気満天な可愛らしい女性の実況が響き渡る。

 

 

「さぁ出場者出揃いました! 実況は私、闘技場が誇る美人解説者アニーが担当致します。今回は燃えるような赤毛も美しい龍人族の美女! どうやら資料によると彼女は人妻の様ですよ、皆さんこれは燃えますね~。何処かで彼女の旦那さんも見ているとの事です。 対するは当施設が誇る鬼人三兄弟! 彼等に犯されてその鬼マラの虜となった女冒険者は数知れず……今ではわざわざ彼等を指名して嬲られる女性も居るほどです、果たして美しき人妻は夫への愛を貫けるのでしょうか? それでは本日の第三ファイトッ! レディッ―!!ゴォッー!!」

 

 観客の興奮を代弁するかのように捲し立てるアニーの実況に会場内の熱気が一段と高まり熱狂していく、試合開始を告げるアニーの叫びが終わると同時に高らかなゴングの音が会場内に響き渡るのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。