ファム・ファタール~寝取らせモノが大好きな剣士が異世界転移した場合~ 作:幻闇
「へっ?……――滑ってる?!落とし穴?!」
ずざざざ――直線では無くやや傾斜の付いた真っ暗な穴の中を滑り落ちていく鱗華。
壁に両手を突っ張り落下を止めようとするが、つるつるとした摩擦の少ない壁面の前に、抵抗むなしく滑り落ちていく。
「止まらない!致命傷は避けないと!防御姿勢を!!――あぐっ!!」
止まらないとみるや即座に防御姿勢を取ろうとした鱗華だったが、体勢を変えようとしたのが仇になる。側面に足を引っかけてしまい右の足首に激痛が走り、痛みの余り呻き声を漏らす鱗華
(なんとか姿勢は変えれたけど、足首やっちゃったなぁ……あいつらの群れの近くだったら……クロト、ドジ踏んじゃってごめんよ……)
頭を膝の間に挟み込むように丸め、両手で後頭部をカバーする鱗華。
落下地点に致命的な罠が無いようにと祈りながら心の中で黒斗に謝る。
ずざあああ――唐突に臀部に感じる感触が切り替わり速度が緩む、どうやら終点に着いた様だ。
おそるおそる周囲を確認するとそう広くない部屋がリンカの目に映った。
「床に毛皮が敷いてある……これなら無理に体勢変えなくても良かったかな……でも解んないもんねぇ……」
特に槍衾や剣山等も無く、落下させられて大怪我をする訳でもない。
毛皮がクッション代わりに置かれている事から、恐らく豚人達は滑り台代わりに遊びに使っているのかもしれない。そんな風に考えながら鱗華は右の足首の状態を調べつつため息をついた。
「折れてはいないけど、完全に捻挫してるね……傷薬は無事か、飲んでおこう」
右の足首は大きく腫れ、少し動かすと激痛が走る。
バックパックの中から取り出した傷薬を飲む鱗華、再生力強化の能力を持つ鱗華が飲めば捻挫程度なら一日で完治するだろう。
「一日有れば治るけど、絶対見つかるよね……ショートスピアが引っ掛かったのが痛いなぁ、取り合えず布で固定して……――ッ!!気配が来る」
足首を固定して歩けるようになればジャベリン三本でもクロトと合流出来るだろうと考えた鱗華だったが、無情にもその時間は与えて貰えなかったようだ。
部屋の外の通路から大勢の気配が近づいてきていた、間違いなく豚人達だろう。
(あいつらは女は捕えようとする筈、そこを突いて仕留める。今日はまだ魔法は使ってないし……)
足が動かずとも、腕は動く、絶対に諦めない。何体来ようが殺し尽せばよい、必ずまた生きて会うのだと。ジャベリンを取り出して構える鱗華は決意を固め、間もなく姿を現すであろう敵を待ち構えるのだった。
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独り、古代遺跡の通路を進む黒斗。
構造上、部屋の中に下の階への階段などは無いだろうと、気配を探りながら通路を進んでいく。
いくつかの部屋があったが中に気配がなければ見向きもしない。
(リンカ……無事でいてくれ……リンカに何かあれば俺は……もう生きていけないぞ……)
出会ってから一か月程しか経っていないが、黒斗の中ではもう鱗華無しでの人生など考えられなかった、いや考えたくも無かった。
世界を超えて出会えた事が運命ならば、こんな所で引き裂かれる事など許さない。
もしそれが運命だというなら、それすら斬り捨てる。
そんな風に決意を固めながら黒斗は下層への道を探し回る。
「いるな……二体か。今度は逃がさない」
通路の曲がり角の奥に二体の気配を感じた黒斗、沸き立つ怒りと焦りを、剣士としての冷徹な心と合理的な思考で抑え込みながら、速度を緩めずに角を曲がり突き進む。
(あれは……階段か!!さっきの奴を待っていたのかもな、まぁどうでもいいが)
通路の奥に途中で崩落した上に続く階段とその横に同じサイズの空間が見える、視界には入らないがおそらく下層への階段だろう。
その手前で手持ち無沙汰に佇む二体の豚人、姿は隠さずとも気配と音を殺しながら進む黒斗には、まだ気付いていないようだ。
(広くなってるな、都合よく近くに並んでやがる、纏めて斬り捨てる!!)
間合いを確認した黒斗は、獲物を狩る肉食獣が如く一気に加速すると、仲良く並んだ二体の豚人に向かい、神速で刀を横薙ぎに振り切る。
――ヒュパッ……ズズッ……ごとり
並んだ豚人達の首に朱色の斬線が真横に走り、一拍遅れてズレていく……同時に床に転がった二つの首は驚愕に眼を見開き、立ったまま切断面から血を吹き出す己の体を見てこと切れた。
恐るべきは黒斗の技前よ……いくら刀が良かろうが仲良く並んでいようが、一太刀で二つの首を同時に切断し、断末魔すら上げさせぬ、その絶技。学習能力向上の能力を得たとはいえ、恐るべき刀の冴えであった。
「やはり階段か、構造的にはデパートの階段に似ているな、そういう建物だったのかもな」
文字通り、斬り捨てた豚人など、もはや目もくれずに下層への階段を降りていく黒斗。
一階層下のフロアに着くと更に下へ続く階段を横目にフロア内部に目を向ける。
「普通に考えるならこのフロアにリンカがいる可能性が高い、最下層まで落とされたなんて考えたくもないが……まずはここからだな」
先程のフロアの構造を思い出しながら、鱗華が落ちた部屋の真下の部屋を探す黒斗。
豚人達が住み着き寝床としているのだろう、所々に本来の遺跡に相応しくない毛皮や骨を組み合わせて作ったトーテムの様な物が目に入る。
「ある程度の文化はあるようだな、地球で言う原始的な先住民族みたいなもんか、あっちにも食人族なんているしなぁ」
物語にあるような悪そのものの魔物として描かれる事も多い豚人族だが勿論善悪など立場の違いによるものでしかない。
彼らは生きて種を増やすだけなのだ、善と悪の対立などではない、ただの生存競争、古代より繰り返されてきた種の繁栄と滅亡、弱肉強食の自然界の摂理そのものである。
(気配が複数……姿隠しを使うか、静かに行動すれば効果は消えないからな……)
姿隠しの魔法を発動する黒斗、覚えてから色々と試した結果、かなり有効な魔法である事が解った。冷静に集中を切らさなければやや遅い程度には歩く事ができる、魔獣に対しては魔素で気付かれる為に使えないが、ただの獣や人相手ならば気付かれずに殺す事も可能だろう、動揺しなければ効果が消える事もない。
姿を隠してゆっくりと、通路の奥に進む黒斗、奥の方から三体ほど向かってきているようだ。
このまま進めば通路の幅的にすれ違う事は不可能、姿を消していても実体が無いわけでは無いのだから。
(三体か、狭いから横薙ぎに斬り捨てるのは無理だな……ならば)
姿を消した黒斗は横合いにある部屋の一つに入ると豚人達が通り過ぎるのを待ち構える。
姿を隠し、音と気配を殺して後ろから忍び寄る黒斗に豚人達は全く気が付いていなかった。
(バルガスさんの小太刀、買っておいて本当に良かった……さて忍者の真似事といきますかね)
最後尾の一体の口を顎ごと左手のみで掴み、持ち上げる。体格で勝る黒斗ならば造作もない事であった。ほぼ同時に突き出された、刀身を横向きに寝かせた小太刀が背中から肋骨をすり抜けて心臓を貫く。声も出せず音も出せず、びくりと痙攣すると動かなくなった豚人を音も無く床に置き、仲間の死に気付かない豚人二体も同じように忍殺した黒斗は近くの部屋に死体を運び込むと腰巻きを剥ぎ取って自分の鎧に擦り付けていく。
(こいつらは気付かなかったが念のために臭いを消しておくか、これで誤魔化せるだろう。死体が見つかるまでの間に――
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豚人達にも言語はある。彼らの間でしか通じないし文字も無い為、一般的には鳴き声の様な物と思われているのだ。そもそも翻訳する為には友好的な接触が必須であるのでほぼ不可能といっても良いだろう。彼らの言葉を我々に解る様にすると概ねこの様な状況であった。
【王よ。朗報です、他種族の女を確保できました】
【マジかよっ!!集落からおんだされて女も貰えずにここに住み着いてたが、俺達にもやっと女が手に入ったか】
【ええ。捕まえる時に七人ほど殺されましたが、我々の集落には同族の女も人の女もいないですからね、沢山産んでもらえばお釣りが来ますよ】
【七人もかよ!!まぁそんだけ強けりゃ強い子を産めるだろ、大事に扱えよ。前の集落でもたまに自分から死ぬ奴もいたしな、よくわからんけどな】
【我らの希望の母ですからね、まずは王が?】
【勿論最初に頂くのは俺だが、種付けは皆で平等にな、反逆されちまうぜ】
【種付けは気持ちいいですから。私は後で良いです。鳴き声を出さない静かな女が好きなので】
【一応なんか喋ってんだろうけど、わかんねぇからな。前の集落でも生きてるだけのボロボロの人族の女に良く種付けしてたもんな、お前は】
【あの女は良かったですね、壊れかけだし、くれませんか?って言ったんですが、まだ産めるから駄目だと言われてしまいました】
【今回の女が豚人の女を産んでくれりゃベストなんだがなあ】
【我々の女は少ないですからね……まぁ頑張って沢山産んで頂きましょう、いつか女も産まれますよ】
彼らの男女比率はおよそ男8割女2割といった所である。
なので豚人の女は群れの王や上位の豚人達が独占してしまい、下位の者達は他種族の女を攫うしかない。豚人達にとって、言葉も通じて同じような容姿の同族の女は尊敬される存在であった。
他種族の女はあくまで子供を増やすための道具であり、大事に、大切にはされるがあくまで道具としてでしかなかったのだ。今回の場合は特殊な状況下の為、もう少し上の扱いの様である。
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消えていく。――ひとつ――またひとつ――命が消えていく。
憤怒と焦りを、冷徹な理性で押さえつけて、黒き死神が。命の灯を吹き消す様に……
豚人達の集落、元の集落を追い出された男だけの集落は、新たな母の誕生を喜ぶ裏で……その短い歴史を終えようとしていた。黒き死神の怒りに触れた豚人達は、ただ成す術なくその命を刈り取られていくのだ。
(リンカが落ちたのは確かこの辺りの上層の部屋だよな……――あれはッ!!豚人の死体か!!リンカの気配は……――無いか……)
部屋の前に二体纏めて喉笛を一本のジャベリンで貫かれた豚人の死体、おそらく入ろうとした所を狙い撃たれたのだろう。
もしかしたら……ここで死んでいるかも……。そんな最悪の結末を頭によぎらせながら、意を決して部屋の中に入る黒斗。
部屋に入った黒斗の眼に五体の豚人の死体が飛び込んでくる。
ジャベリンで突き穿たれて壁に貼り付けになった豚人、心臓に孔を開けて倒れている二体の豚人、頭部を炭化させた二体の豚人、バックパックの中身も散乱している。落とし穴の終点には毛皮が敷かれており、他に鱗華のものらしき血痕などは見えない。七体もの豚人を血祭に上げたが、力及ばず攫われてしまったのだ。生きているのであれば問題ない。そう認識した瞬間、黒斗の顔が歪み、唇が震えた。
「リンカが生きてる……うっうっ……良かった……本当によ゛がっ゛だ!!う゛ぐ゛う゛う゛う゛」
余りの嬉しさに細い眼から涙を溢れさせて押し殺した嗚咽を上げる黒斗。
最悪の結末は避けられた。鱗華がそのまま落下で死ぬ、トラップで致命の罠がある、そんな事は起らなかった。生きてさえいてくれればという黒斗の希望は叶えられたのだ。
先程の感動で姿隠しは消えてしまっていたが、周囲に気配はない。
広場に落ちていたバックパックの中身を確認する黒斗、傷薬が一本無くなっている、恐らく落下中にどこかを傷めたのだろうと推察する。
「怪我をしているのか、じゃなけりゃ豚人程度に後れを取るリンカじゃないしな。動けない怪我だとまずいな……人質とか自暴自棄でリンカを……」
武器など無くても五体満足であれば、助け出すのは簡単だろう。しかし脚等を怪我して動けないのであれば流石に正面突破は厳しい……いくら大事な苗床とはいえ自分の命よりという事はないだろう、人質や自棄になって害される危険はあるのだ。
(姿隠しを発動して……これで今日はあと一回ってとこだな……いま行くぞ、リンカ)
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時をやや遡り、鱗華が気配を感じた後の事。
部屋に入ってきた二体を纏めて貫き、続いて入ってきた豚人も貼り付けにした。残り一本のジャベリンで近づかれてからも二体を突き殺した。一日に二回使える火魔法で更に二体を仕留めた鱗華だったが、生き残りの一体に組み付かれて足首の怪我を見抜かれてしまう。そこを掴まれてしまい、激痛の余り動けないまま攫われてしまうのだった。
【グブッブッ、女だ!なんて幸運なんだ。これで俺の地位もグブッグブッ】
「痛っつー、こいつなんか喋ってるね……くそ~、怪我さえなきゃ……」
痛めた足首を掴まれたまま担ぎ上げられ運ばれる鱗華、豚人達の気配が多くなってくる。
集落の中に入ってしまったようだ。
【そこのお前、側近殿に伝えてくれ。女を手に入れたと】
【なんだとっ!!……――ほんとうだ!!すぐにいってくる!】
門番の様な立場なのであろう豚人に伝えると満足気にその場で待機する鱗華を担いだ豚人。
その周りに沢山の豚人達が集まってくる。
【すげぇなぁここにきて半年くらいだが、やっと女が手に入ったか】
【おまえ、お手柄じゃねーか】
【人の女はよく解らんが種付けは気持ちいいしな】
【愉しみだぜぇ】
口々に女を連れ帰った英雄を称賛し、鱗華を舐め回すように眺める豚人達。
本人は得意気に連れてきた状況を話したりしている。
(なんか一杯いるし……なに言ってるか解んないけど解っちゃうよ。あーあ、初めては豚かぁ……――蛮族だからノーカウント?……にはならないよねぇ……)
あの日以来、そういった雰囲気にならずに結局最後まではしていなかった二人、お互い初めてなのでムードや盛り上がりを大事にしたかったのだろうが、裏目に出てしまったようだ。
【女を捕まえたというのは本当ですか?】
【側近殿!!これです、人族は違いがわかりづらいですが我らの女と同じように胸が膨らんでいますので間違いないかと】
同じように筋肉質だがやや細身の豚人が現れてなにやら話している。
きっと偉い奴なんだろうと思いながら鱗華は周りをしっかりと観察して逃走ルートなどの確認を行っていた。
【では指示を出します。貴方は将軍の所に行き鎧を外させ手枷を嵌めなさい、その後二人で王の部屋まで来るように、私は先に報告をして参ります。】
【了解しました。……あのぅ褒美とかは……あとは他の奴らには?】
【王に確認してからですが、期待して良いでしょう。まずは王と貴方と上の者からです。他の者は明日から許可が出るように頼んでおきましょう、恐らく大丈夫ですが】
【だってよ!お前ら!待ってろよな!!】
側近の言葉に沸き立つ豚人達、急に盛り上がった周囲にびくりと体を縮こませ、怯える少女の様に震える鱗華であった。
(なんだろう……絶対ボクの事で盛り上がってるよね……というか今になって実感がわいてきたよ……輪姦されちゃうんだなぁ、ボク……クロトがいない所では嫌だなぁ……)
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時は戻り。現在の黒斗は、今日二回目の姿隠しを発動して集落内の豚人達を忍殺して回っていた。
(大分殺したはずだが……リンカの気配は感じないな、もっと奥か?大体こういうのだとまずは奥にいるボスの所に連れて行くもんな……)
既に20体の豚人達の命を吹き消した黒き死神は、血脂で切れ味の落ち始めた小太刀を片手に集落の奥へと向かっていた。斬るのではなく刺突を主として使っている為、今はまだ問題ないが相手の数が不明な以上楽観は出来ない。
(まぁ構造上そろそろ打ち止めのはずだ、下の階もちらりと確認したが気配やトーテムは無かったしな、集落はこのフロアだけだろう。)
警戒しながら慎重にフロア最奥の通路に入り、最初の部屋をちらりと確認した黒斗の眼に見慣れたものが映り、やや衝撃を受けるが持ち前の剣士の理性で姿隠しの維持を保つ。
(これはっ!リンカの鎧!脛当ても腕当ても全部か……まぁそりゃ脱がすよなぁ…………ゴクリ……)
鎧下とスパッツだけの姿にされ、連行される鱗華。ボスの部屋でそれすら剥ぎ取られて……。頭の中で昏い妄想を浮かべた黒斗だったが次の瞬間、微かな叫び声が聞こえ、ハッと我に返る。
(今のはリンカの……――間違いない!)
狂おしい程の激情と走り出したい焦りを無理矢理抑え込み、姿隠しを維持したままゆっくりと、声の聞こえたさらに奥の部屋に進んでいく黒斗。
「やっぱり嫌だよぉー!やめてよぉ……――無駄か……せめてクロトの前で……クロトぉ……ごめんね……」
最愛の恋人の声がはっきりと黒斗の耳に届く。囚われているであろう部屋はすぐ目の前だ、気配は五つ、一つは鱗華だろう。恋人の嘆きの声にいますぐ飛び込みたい衝動に駆られるが、剣士としての理性で押さえつけて静かに部屋に入り、敵の位置を確認する。
獣の毛皮が重ねられた大きめの寝台であろう場所で仰向けに寝かされた鱗華、両手は手枷で繋がれている。上半身側に二体の豚人、下半身側に恐らくボスだろう、黒斗と同じくらいの体格の大きな豚人、やや離れた部屋の奥に細身の豚人が一体だ。
(クソッ!三体も近くに居やがる……怪我は足首か、動けそうにないな。リンカに害が及ぶ前に確実に殺せるか?……100%で無ければダメだ。……――無理だな)
最優先なのは鱗華の命、それが一パーセントでも危険に晒されるのであれば実行は出来ない。
確実にそんな機会は来ない、という状態であれば黒斗も賭けに出ただろう。
しかしチャンスはあるのだ……ここにはもう四体の豚人しか残っていない。トイレや食事で部屋から出る事もあるだろう。一人ずつ殺していけば良い。待てば確実に助け出せるチャンスは来るのだ、鱗華の貞操を引き換えにして…………。
黒斗は覚悟を決めた、その瞳を昏い欲望に輝かせながら……――。
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tips
古代遺跡の豚人の集落
大樹海中部にある豚人の大集落よりはじき出された男だけの集落。
男が多すぎる為、弱い者から定期的に追放される。
集落とも言えぬこの集まりで王や将軍を名乗っている者もいるがあくまで自称であり、大集落に居る将軍の足元にも及ばない雑魚でしかない。