※この作品はR-18です。

ファム・ファタール~寝取らせモノが大好きな剣士が異世界転移した場合~   作:幻闇

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誠に申し訳ありません。手違いで別の話が上書きされてしまっていた様です。こちらが正しい83話になります。
ご指摘頂いた複数の方に感謝と、手間を取らせたお詫びを申し上げます。

上記の文は暫く掲載した後削除させて頂く予定です。


83話 触手苗床地獄変~連続妊娠出産の果てに子宮崩壊した人妻たち~ 後編 ★※

 出産したばかりの子宮から胎盤を引き摺り出され、即座に苗床として新たな卵を植え付けられて孕まされる。

 まるで本当に妊娠したかのようにあっという間に膨らんでいく腹部の事を気に掛ける暇も無く全身の穴という穴、敏感な突起部を責められ続ける。

 産みの苦しみに美しい顔を歪め、大きすぎる落とし仔が胎から這い出る苦痛に絶叫し、首が折れる程の勢いで狂乱する。

 

 終わらぬ地獄の様な苗床としての役割。

 

 本来助けを求めるべき相手である最愛の夫は、今もまた嬉々として妻の子宮を破壊しながら母と子の繋がりの証である臓物を引き摺り出し続けていた。

 

 

 仕事を終えた男達が後ろに退いた事で、準備完了と理解した触手塊が先端部に卵を届ける前の卵液ザーメンを装備した極太触手を一斉に解き放ち、出産直後でガバガバビロビロになった膣口に殺到して内部を抉り始める。二人合わせて10本近い極太の触手が零れ出していた肉袋を最奥まで押し戻しながら引き裂けんばかりに拡がった膣内を蹂躙していく。

 

 だるだるに皮膚が伸び切っていた腹部と再度の暴虐によって傷口しかない状態の子宮が、何本もの極太触手を捻じ込まれてパンパンに膨れ上がる。この後大量の卵液ザーメンを胎がパンパンになるまで詰め込まれ……今日何度目かも解らぬ子宮内膜への着床が行われるのである。

 

――ボコり……ボコボコ……ぶじゅうううううううううううう!!

 

「内膜ボロボロの壊れ子宮に射精きたあああ♡♡♡♡♡♡また孕んじゃう♡♡♡でっかい触手赤ちゃん沢山孕んじゃうのぉぉぉ♡♡♡♡♡子宮使い潰されてイクッ!! イクっううううう♡♡♡♡」

 

「ごえ゛ッ!! お゛ご゛お゛お゛お゛お゛……触手で破裂しそうなお腹……射精で破裂しちゃいますぅ…………ひぎ゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛射゛精゛ぎ゛だ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ゛ッ゛!!!!!!!!」

 

 

 卵を植え付けられたボロボロの子宮内膜にまた新たな胎盤が形成されていく、多数の異形の落とし仔達を胎内で育て腹部を巨大な風船の様に膨らませながら腹の圧迫感に悲鳴を上げる。

 

 勿論孕んでから出産までの間も触手達による凌辱は止まる事は無い。乳房を包み込む様に取りついた先端部が、お椀型の触手によって妊娠した事により母乳を分泌し始めた乳房を絞り上げられ搾乳される。

 脇の下や脇腹等の敏感な部位を繊毛が無数に生えた刷毛状の触手で擽られ続け、肛門や尿道といった生殖には使われない部位にも振動し回転する凌辱目的のみに特化した触手が入り込んで女体を犯し続けているのだ。

 

 10分後、大きさ以外は成体と同様に育った落とし仔達が、母胎の子宮から再び産まれ落ちていく。全てを産み終えて壊れ切った膣内から伸びた無数の臍の緒……それらを男達が狂喜しながら何度も引き摺り出すという終わらない多胎妊娠出産の地獄。

 

「そいやあああああッ!!」

「うるァァァァ!!」

 

――ミチミチメリメリべりべりべりべりべりィ!! ぐぢゃっ……どちゃ……べちゃり……

 

「ぎ゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!……お゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛っ!! お゛え゛っげお゛お゛お゛お゛お゛……お゛げっ……おげえ゛……」

 

「お゛ご゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ!! お゛っごぉ゛……お゛ほッ……お゛っほ……ゆ゛る゛じ゛で゛ぇ……ア゛ル゛兄゛……お゛ま゛ん゛ご゛死゛んじゃ゛う゛……」

 

 子宮を裏返されながら引き摺り出され、内膜全てと癒着した胎盤を引き剥がされる。そんな無茶を何度も行えば当然、子宮は数回で使い物にならないゴミ肉袋と化すだろう。

 だが驚異的な再生力を誇る二人の美女達の子宮は妊娠中の胎盤形成に合わせて内膜を再生させる。本人たちの意思とは無関係に……。

 

「流石にこの速度で妊娠出産してると再生もギリギリ追いついて無いみたいだな。リンカの綺麗だった子宮のナカが段々ボロボロになっていってるぜ」

 

「やっぱリルの方が先に子宮壊れそうだな。つーか臍の緒が途中で千切れちまった……子宮が引っ掛かっちまったかな? いつもみたいに零れてこねェ」

 

 壊れかけた子宮をでろりと垂れ下がらせた鱗華の隣で、いまだ内部に複数の胎盤を残したまま膣口から臍の緒の残骸をぶら下げたリルが白目をむいて気絶している。

 

「直接剥がしてくるわ、いってくるぜェ……てなァ」

 

「おう! 入ってらぁ」

 

 触手塊の化け物の体液による効果で柔軟性を増した女体、直径1メートル近い落とし仔を何十体と出産した二人の膣口はまるで、マンホールサイズにまで拡がってぽっかりと口を開けていた。

 

 閉じかけていくリルの肉の大穴を両手でグパリと拡げたアルフェンが、頭どころかぐいぐいと両肩まで胎内に埋まり込んで子宮内に直接上半身をこじ入れていく。

 

「あ゛っが゛あ゛あ゛あ゛あ゛……アル兄が侵入ってくるッ!! お゛あ゛っ゛!! お゛ま゛ん゛ご゛が゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ゛!!死゛ぬ死゛ぬ死゛ぬ゛う゛う゛う゛う゛ッ!!!!」

 

「リルママの胎んナカは暖かくて安心するぜェ……べっとり張り付いてる胎盤、無理矢理剥がし取ってまたすぐ産める様にしてやるからな」

 

「嫌゛あ゛ッ……もう許゛ぢ゛でえ゛……赤ちゃん産゛み゛た゛く゛ないの゛お゛……おなが゛痛゛いよ゛ぉ゛……ぐすっ……え゛ぐっ……うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……」

 

――ぞりぞり……ゴリゴリゴリゴリ……ぶちぶちぶ゛ぢ゛い゛い゛ッ゛!!!!

 

「あ゛ぎ゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛!゛!゛!゛!゛」

 

 腰まで妻の胎内に肉体を捻じ込み、獣の爪で子宮の肉壁をゾリゾリと巻き込み、削り取りながら胎盤を剥がしていくアルフェン。妻の哀願も聞こえている筈であるがサドとしての本性を剥き出しにしたケダモノには効果が無い……どころか火に油である。

 

 ぐぽんという生々しい音共に妻の拡張された膣口から上半身を引き出したアルフェン。肉片交じりの体液に塗れて瞳を暗い輝きで爛々と光らせたケダモノが両手に抱えた胎盤にかぶりついて妻の臓物の味を愉しんでいる。

 

「はぐっ……むぐっ……クソ美味ェ……やみつきになるぜ」

 

「もぐもぐ……リンカの胎盤も美味いぞ、種付け出産の間に食べ比べといこう」

 

 妻の胎内から剥がれ落ちた胎盤を抱えて後ろに下がった男達は互いの妻の臓物を交換し合って味比べを行う様だ。

 

 二人が退くと同時に再び殺到した極太触手が女達の胎内に再び詰め込まれ、使い古された子宮を更に孕ませるべく蹂躙し始める。大の大人も容易に孕めるだろう程に膨張した腹部を、半ば諦めた様な……半死人の瞳で見下ろしながら二人の美女は、女に生まれた幸せと、女としての地獄の両方を味わっているのだった。

 

 

 

 

 

 どれ程の時間が経過しただろうか。

 

 絶え間なく続く凌辱と種付け、化物の出産と拷問の様な後産。悍ましい化物の苗床と化した二人の美女、リルは当然として今やあの万戦錬磨の鱗華ですら、声を上げる気力を失い、艶めかしい舌をだらしなく垂らして虚ろな瞳を虚空に彷徨わせていた。

 

――ぼとぼと……ぼとり……ぶぢゅ……ぐちゃ……ぐちゃり

 

 生み落とされる異形の落とし仔達。

 

 産まれ落ちた何百体にも上る落とし仔達は母胎から這い出て床に落ちると、ゆっくりとその身を震わせて父たる巨大な化物の触手の合間に飛び込んでいく。吸収されているのだろうか……否であった、時折り触手達の群れの中から、まるでイソギンチャクに護られるクマノミの様にぎょろりとした目玉を出して母胎の様子を見守っている様子は、その悍ましい見た目に反してひどく可愛らしい。

 

 そして最初は気付いていなかった二人であったが、数百体にも及ぶ自らの仔等の可愛らしい仕草に二人の母もようやく気付く。

 

(あっ……ボクの子供達……嘘……可愛い……ああン♡♡おめめぱっちりしながらボクの事見てるぅ♡♡♡お母さんの事心配してくれてるのかな……んあああッ♡♡♡♡どうしよう……あんなに気持ち悪いと思ってたのに……可愛すぎるよ♡♡♡)

 

(んっ…………おまんこもう感覚がないです…………いつまで産まされるんでしょう…………――えっ? あれはもしかして……私の産んだ子達……? あっ…………可愛い……です…………んっあっ……もう少し頑張ります…………お母さんは強くないとですから……)

 

 

 終わる事無き苗床としての仕事に、さしもの二人と言えど精神に異常をきたしてしまったのであろうか。女にとって大事な……もっとも大切な臓器である子宮を絶え間なく酷使され、強制的に産まされているにも関わらず愛情を抱いてしまうという一見気が触れた様にしか見えない想い。

 

 しかしそれは二人の愛の深さ故であった。例え自分がただの苗床として、借り腹としての役割しか担っていないとしても、文字通り胎を痛めて産んでいるのは間違いないのだ。自らの胎内で育ち、産まれ落ちる落とし仔達に愛情を抱かない筈が無いのである。

 

「んっ♡♡あッ……あンッ♡♡♡イクッ♡♡♡んはぁン……あッ♡♡あっ♡♡んあッ♡♡」

 

(あっふぁ…………そうだよね、今はこのグロキモイ化け物さんがボクの交配相手♡♡♡ボクが母さんなら触手さんはお父さんなんだよね♡♡♡♡ボクの夫のクロトよりも先にボクの子共のパパになったキミ…………んああッ♡♡♡キミの極太おちんぽ最高だよぉ♡♡♡もっとボクのおまんこと子宮抉り廻して種付けしてぇ♡♡♡♡子宮ブッ壊れるまで孕ませてぇ♡♡♡♡♡)

 

「ん…………くぅ…………ふあッ!! んっ……はっ……あふ……」

 

(んっ……くっ……アル兄じゃない雄の子を沢山孕んで……ごめんなさい…………他の雄の子供でも可愛いんです…………んあっ……今は貴方が私のつがい…………もっと愛して下さい……もっと産ませて下さい…………壊れても孕ませて……貴方との子供……あっ!! んっくっぅ……孕みアクメしちやいます!! あっあっあっあっ!!)

 

「もぐもぐ……んー……なんか凄く嫉妬心が湧いてきたが……余計興奮する!!」

 

「バクバク!! ああ、別にリル達の卵子が使われてる訳でもないのに目の前で孕まされて出産してる所を延々と見てると……キンタマがヤベェな、そろそろ子作りも真面目に考えるのもアリかもなァ」

 

 鱗華とリルの心を読んだわけでもないだろうが、それまでのマグロ状態が嘘の様に艶を増した二人の嬌声に何かを察したのだろうか。

 落とし仔達を愛しく思う母性が自分達を孕ませている化け物にすら向けられ、愛しい男と行う愛の子作りと見紛う程に二人の顔は幸せに満ち……慈愛に歪んでいた。

 

 

 

 二人が触手達への愛を自覚してからも終わることなく続く妊娠と出産。

 

 無限に続くループ、同じ時を繰り返し続ける時のらせんに囚われてしまったのでは無いかと疑いたくなる光景であったが……、確実に変化は訪れていた。

 

 二人の美女の股間から出産の度にまろびでる赤黒くグロテスクな肉袋。その神聖なはずの子宮という器官は、想像を絶する程の短時間で繰り返される妊娠と出産によってダメージを蓄積させ続けていた。

 

「あ゛っ♡♡♡……ん゛あ゛っ♡♡♡……も゛うだめ゛ぇ♡♡♡……子宮ご゛わ゛れ゛る゛…………ボク゛の子゛宮゛駄゛目゛に……ひぎ゛い゛い゛い゛♡♡♡♡♡♡」

 

「…………………………………………………………」

 

 赤黒く損傷した内壁を完全に露出させた肉袋、拡張された卵管からはみ出した二つの黄色い卵巣がぎょろりとした目玉の様にも見えて……狂気に堕ちた画家が描く怪奇生物としか思えない。

 

 長時間に渡り種付けされ、数え切れぬ程の妊娠と出産に酷使され続けた二人の子宮。

 

 さしもの再生力を誇る二人であっても、本来は十月十日掛ける生命の儀式を僅か一日の内に百を超えて行われれば限界は来る。その証拠に先程産み落とされた落とし仔達は最初の頃に比べれば一回り小さく、数も一体だけである。

 

 もはや化物の苗床としての役割すら果たせず、女としての役割を終えようとしている二人の子宮……それは自らの卵子を着床させる事無く、その機能を破壊されようとしていた。

 

「もう駄目そうだな、子宮完全に使い潰されたかな? 二人合わせて300匹くらい産んだしな」

 

「こっちもさっきからピクリともしやがらねェ。子袋の使用回数超過しちまったか、次はもう孕めなさそうだなァ」

 

 ビクビクと痙攣を繰り返す鱗華とリル。その股間の大穴から寂しそうに垂れている一本の臍の緒を引っ張り、ズルリと貧相な胎盤を引き摺り出した夫達が自分達の妻を嘲る様に嗤う。

 

 夫達が一歩下がると、待っていたとばかりに先端部を膨らませた極太触手の群れが女達の胎内に再び潜り込み、飽きる事無く種付けを始める。

 

 一時間程前であれば、触手の射精後に大量に着床した卵たちが即座に胎盤を形成して女達の胎を膨らませていたのだが……もはやボロボロに使い潰された子宮内膜は化物の卵を受け止める事も出来ぬ程に擦り切れ、壊れきっていた。

 

 

 痙攣すらしなくなったリルと、弱々しくはあるもののまだ辛うじて嬌声を上げている鱗華の露出した裸身を様々な触手で責め……いや愛撫しながら彼女達の子宮内に精を放ち続ける触手塊。その動きは初期と違い明らかに女達への慈しみと気遣いに満ち溢れていたのだが、彼女たちの胎がそれに応える事は無い。

 

「あっ……んッ♡…………パパごめんね……ボクの子宮……もう駄目みたい…………んっ♡キミの子供……これ以上産んであげられないよ……あッ♡♡でも寂しくないよね……沢山産んだもの……はんッ♡♡」

 

「…………………………………………………………………………」

 

「リルちゃんもごめんねって……言ってるよ……使えない母胎でごめんねって……あッ♡♡んっ♡♡おまんこのなかもう感覚無いのに……キミの優しい動きが伝わってくるよ……撫でてくれてるんだね……頑張ったねって……♡♡♡はぁん……ありがとう♡♡♡」

 

 なんとか女達を孕ませようと射精を繰り返す男性器型の極太触手達、納まりきらぬ卵液が緩んだ結合部から滝の様に溢れ出していく。10分以上に渡って卵を大量に含んだ精が女達の子宮内に叩き付けられるが彼女達が孕む気配は無く、遂に不可能を悟った触手塊であったが、女達の胎内を埋め尽くす極太触手を退かせる事は無かった。

 

 まるで愛しい妻の出産を褒めるかのような優しい動きで、傷付いた子宮の内壁を撫でていく極太触手達。暫く名残惜しそうに彼女達の胎内の感触を味わうかの様な動きを続けたあと、彼はゆっくりとした動作で胎内から触手の群れを引き抜き、手足の拘束を解くと……まるで宝物を扱うかのような繊細な動きで力を失った彼女達の肉体を床に運び、横たえた。

 

「んっ…………とっても良かった……よ……パパ♡♡ボク達の子供達と仲良くね♡♡」

 

「…………………………」

 

「リルちゃんもまたねって……ふふっ……くすぐったいよ♡♡」

 

 最後にひと撫で……刷毛の様な先端の触手で二人の顔を撫でた触手塊、無機質だった筈の大きな眼球にはいまやはっきりと慈愛に満ちた感情が浮かんでいた。

 

「なぁ……アルフェン……なんか凄く敗北感を感じないか……」

 

「ああ……割とガチで寝取られた感がハンパねェ……この後リルとヤっても凄く惨めに感じそうだぜェ……――ヤるけどよ」

 

 今この瞬間、女達の愛情は間違いなく触手塊のモノであったのだ。半日に及ぶ妊娠と出産……悍ましい化け物の苗床と化した二人であったが、とうの昔にそれは、愛し合うモノ同士の生命の儀式たる愛の交配になっていたのである。

 

 

 触手塊が出現した時と同様に光り出した床の魔法陣。

 

 その意味を理解した鱗華は愛した雄との別れに一抹の寂しさを感じつつ、彼に笑顔を向けた。肉体反応すら起こせなくなっていたリルでさえ僅かな瞳の動きで彼に別れを告げたのだ。

 

 体中に纏わりついた彼と彼女達の子供達によって、出現した時よりも二回りほど大きく見える彼の姿が眩い光と共に消えていく。

 そして、彼の姿が完全に消失すると同時に開かれた奥へと続く通路……であったが、四人のうち誰一人としてそちらへ目を向ける事は無かった。

 

 満足感と一抹の寂寥を感じていた女達はいつまでも彼が消えた虚空を見つめていたし、敗北感に打ちのめされていた男達はといえば……――

 

 

「改めてみると二人共スゲェガバガバだな……」

 

「ああ、直径二メートルくらい腹が膨らんでたから当然だろ……ゴクリ……今なら全身で子宮に入れるんじゃないか? ちょっとリンカママの胎に還ってくるわ」

 

 そんな台詞を家が早いか防具や服を脱ぎ捨てた黒斗が、ぼーっとしていた鱗華のカラダを俯せにひっくりかえして、触手の体液の効果によってマンホールサイズにまで拡がっていた妻の膣口を両腕でガバリと拡げて胎内に潜り込んでいく。

 

「……触手さん……はぁ……――ってクロト! なにするぎ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!! お゛ま゛ん゛ご゛裂゛げ゛る゛う゛う゛う゛う゛ッ゛ッ゛!!!!!!」

 

「うおお!! リンカママの胎のナカあったけぇ……ちょうどいい具合に卵管の穴があるから、これにチンポぶちこむか。全身で子宮に入って卵管セックス最高だぜっ!! オラァ!!!」

 

 完全に妻の胎内に潜り込んだ黒斗が卵管を犯し始める。

 いびつで巨大に膨らんだ胎を抱えながら仰向けになった鱗華が空中で手足をばたつかせて叫ぶ様子は猟奇的どころでは無い……その胎内から響くくぐもった黒斗の叫びも相まって……。

 

「お゛げ゛え゛え゛え゛え゛え゛…………ボク゛の゛子゛宮゛も゛う゛……卵゛管゛裂゛け゛う゛う゛う゛…………お゛っお゛っお゛っ゛っ゛♡♡♡♡イ゛グ゛う゛う゛う゛――――」

 

 胎内で暴れる巨漢の夫を腹の皮で包んだ様な鱗華、自らの胎の上で両手足を投げ出して体液に塗れた華のかんばせを極限まで歪めて……絶頂した瞬間に意識を失った様だ。

 

 

「相変わらず狂ってやがるなァ……んじゃ俺もリルママの胎に還るか……卵巣に直接ぶっかけてやるぜェ……くひゃひゃ」

 

 友人の行為に呆れつつも、自らも同じように妻の胎内に入っていくアルフェン。

 瞳は開けているものの、その虚ろな瞳はもはや何も映していないリル。彼女の肉体は夫の暴虐を受けてもなお、ぴくりとすら動かず……その後アルフェンが満足するまで胎内を蹂躙し、勢いの余り卵巣を突き潰してしまった時ですら反応する事は無かった。

 

「………………………………」

 

(もう……動けない……感覚すら無いけど……でもこれで良い……意識だけはある…………限界までアル兄に壊されるのが大好き…………アイツ等じゃない、アル兄に壊して貰えるのが……本当に幸せ……)

 

 かつてその身に起きた凄惨な拷問の記憶、いくら心強きリルといえど簡単に乗り越えられた訳では無いのだ。より手酷い責めを、愛する夫から受ける度に彼女の凄惨な記憶は上書きされていった。苛烈に凌辱され、犯され、壊される度に彼女の心はかつての記憶を塗り替えて来たのだ。それはもはや呪縛といっても過言では無いのかもしれない。

 

 だが、しかし……当人たちが幸せであれば、何も問題は無いのであろう。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

――ピカッ……ズズゥン……

 

 一万年ぶりの大仕事を終えて待機場所に帰還した触手塊。

 

 彼が帰還した区画。古の言葉でシアエガ培養体と刻印されたプレートが取り付けられたその部屋で、彼は先程産まれたばかりの小さな分身達と分離し始めた。

 

 古の大妖異の触手片から培養され、調整を施された彼に自意識は無い。ただプログラムされた無限に等しい命令を状況に応じて実行するのみである。

 

 彼から分離した新しき落とし仔達が一か所に纏まり融合していく。既に彼に蓄積された経験や知識のコピーは済ませてある。彼とほぼ同じ大きさに統合された落とし仔達、機能自体は彼と同じ……いや母胎の優秀さを考えれば彼よりも性能は上であろう。

 

――ズルッ……ぶぢゅ……ぐぢゅ……ズルリ

 

 奇怪な眼球と触手の化け物にしか見えぬ瓜二つの存在が互いを見つめ合う。オリジナルとして次世代(コピー)への引継ぎを終えた彼は無感情に頭脳体にコマンドされていた命令を処理し、もう一つの己が役割を果たす為に転移魔法陣を起動した。

 

 

 

――ピカッ!

 

 転移魔法陣を起動して彼が飛んだ先。

 

 地脈から星の力を吸い上げ施設内の動力に変換する為の、ダンジョン区画とは切り離された領域に存在する機構。

 ごぉぉぉぉぉ……ごぉぉぉぉぉ……と絶え間なく駆動する設備は絶対金属と超魔導回路によって作られた古代文明の超技術の産物、それは宇宙エネルギー変換機構(コスモスエナジーコンバータ)と呼ばれる施設であった。

 

 この機構を起動し、維持し続ける為に必要な燃料は生物の持つ生体エネルギーそのもの。安全上の理由により、限りなく無生物に近い存在として造られた彼であったが、そのもう一つの役割はこのダンジョン施設そのものを動かす為の燃料として生体エネルギーを捧げるという皮肉なモノ。

 

 燃料投入施設に入れば後戻りはできない。彼の次世代(コピー)が既定の大きさまで育てば彼はこうなる決まりであったのだ。一万年の間スリープ状態でダンジョンと共に過ごしてきた彼、変換機構の残存燃料も残りわずかとなっていたが、彼の犠牲によってまたさらに一万年は保つだろう。

 

 

 ズリズリ……ズリズリ……施設に向かって歩みを進める彼の無機質な思考回路に処理しきれぬ命令が割り込み続ける。

 

 

 

 ズリズリ……ズリズリ……先程から同じ問いを繰り返しては否定を続ける自らの思考……燃料投入施設に入る直前で彼は、天啓を受けたかのようにその答えを得た。

 

 

 

 

 ズリズリ………………。

 

 

 

 

 

 彼の触手達がその動きを停止する。

 

 そうか……己は――死(・)に(・)た(・)く(・)な(・)い(・)の(・)だ(・)。

 

 百年の間、大切にされた道具には魂が宿るという。

 

 ならば一万年の長きに渡り忘れ去られていた彼が……例え半日ほどであったとしても、人の理を越えた超越者たる美女二人分の愛を、神すら膝を屈する絶世の美の体現者たる二人のまことの愛を注がれて、魂を得られぬ筈が無い。

 

 自らに産まれた自意識というモノに戸惑う彼。

 

 死を認識した彼。自意識を自覚した今、彼はそれを拒否し、運命を切り拓く権利者となった。――だがその歩みは再び進められたのである。

 

 

 そうか……己は……彼女達に恋をしたのか……であれば、なおさら役割は全うせねばならない。

 

 己が燃料とならねば、なによりも大切な……今自覚したばかりの己が魂よりも遥かに大切な、彼女達との間に産まれた子供が生きてゆけぬのだから……――

 

 

 

 燃料施設に身を投じた彼の肉体は変換機構によって即座に分解、消滅し、その肉体を構成していたエネルギーを余す事なく燃料として使われていく。

 

―――

 

――

 

―

 

 その肉体が消滅する最後の瞬間、彼の瞳に浮かんだ感情、巨大な単眼に浮かんだソレは未練でも後悔でも無く…………――――深い安堵と、何処までも純粋な親愛であった。

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