ファム・ファタール~寝取らせモノが大好きな剣士が異世界転移した場合~ 作:幻闇
「腹減ってきたなぁ……」
一人だけだと異様に広く感じる室内を見渡しながら、そう一人ごちた黒斗。
鱗華の一人遊びや浮気お泊りデートはこれが初めてではないのだが、それでもやはり居て当たり前の存在が居ないというのは寂しく感じる物だ。
とはいえその寂しいという感情も、最愛の妻が帰ってきた時の喜びのスパイスになると思えば嫌では無かったのだが。
「一人で食うのにわざわざ作るのもな……やっぱ食わせる相手が居ねぇと張り合いがねぇし、味を盗みがてら普段行かない店でも開拓してみるかね」
自分の為だけに作る食事というのも味気ないと思った黒斗は、自分の料理に取り入れる為に外食に行くことにした様だ。
もし、大当たりの店を見つけたらデートの時に連れていってやれば麟華も喜ぶだろうと思いながら外出の支度を始めた黒斗。
別に街の外に出る訳では無いのでいつも通りの私服であるが愛用の刀だけは腰に差す。常在戦場、例え何処に居ようともいざという時の為に刀だけは手放さぬのが戦士としての心構えなのだから。
「ふぅー……中々美味かったな、あの店。魚料理の下味の付け方は参考になったぜ……さて次は何処の店に行くかな」
普段は来ない、街道側に近い飲食街で新たな店を開拓していた黒斗。鱗華と同じ様な考えに至るのは相性の良い夫婦ならではなのかもしれない。
「んー……そこそこ旨い物も食えたし、博打になるが裏町のメシ屋も廻ってみるか。当たり外れはデカいが偶に隠れた名店があるんだよな」
治安の余り良くない裏町、夜も更けて来たこんな時間に、男とはいえ一人で入っていくのは当然危険なのであるが……鋼の様な筋肉に覆われた身長2メートル近い体躯を誇る黒斗を襲おうとする者など存在するわけも無い。
時折り、辻々でたむろする堅気にはとても見えない男達が黒斗の方に剣呑な視線を向けるが、その視線は一瞬で外されて何も見なかった風を装っている様を見れば一目瞭然であった。
飲食店を探しがてら、どんどんと裏町の奥、チンピラたちですら近付かないマフィアの縄張りにまでズンズンと進んでいく黒斗。その歩みに一片の躊躇いも無く、頭の中に在るのはただ一つ、旨そうなメシ屋。ただそれだけであった。
「おっ……なぜか早く閉める店ばっかだったけどよ、一軒空いてんじゃねぇか」
開いている飲食店を見つけた黒斗は暖簾をくぐり、店内に入っていく。
「あー……すまんなぁ客人。そろそろ店仕舞いなんだわ」
「ここらへんは閉まるのが早いんだな……表通りのメシ屋はまだやってたぞ?」
「アンタここらは初めてか。最近マフィア同士の抗争がヤバくてな……ウチに昔からいる方はいい奴等なんだが……他国からの流れ者で構成された新興のマフィアが悪辣な奴等なんだよ、この辺りでも殺し合いしてる場合があるし、危ねぇから早く閉めてんのさ」
(マフィアねぇ……冒険者崩れや脛に傷持つ奴がやってるとは聞いた事が有るが、龍人族の里だと地域密着のテキ屋みてぇな気持ちのいい奴等だったからな。流れ者が集まって作った組織は厄介だよなぁ)
「なぁマスター。あんた抗争が無くなったとして……どっちのマフィアに残ってほしい?」
「何でぇ藪から棒に……そりゃお前、昔からうち等と付き合って揉めたら仲裁してくれて、祭りには必ず旨い炊き出しをしてくれたアレサンドロファミリーの方が良いに決まってんだろ」
「助けないのか? 街の仲間なんだろ?」
「そうしてぇのは山々だが……親分さんやお嬢さん、若頭まで堅気は手を出すなって……ダメでもせめて道連れにしてあくどいアイツらをのさばらせたりはしないって……言ってくれてよ……でも無茶だ、相手には強え用心棒が付いてるらしいし、親分さんももう年なんだ……」
苦渋の選択であったのだろう。やりきれなさを滲ませながらそう零す店主に黒斗が更に質問を重ねる。
「アレサンドロの相手は?」
「フレイヤファミリー、その名の通りなんでも剥ぎ取って奪っちまう極悪集団さ……賭け事に無理矢理引き込んでイカサマで剥ぎ取って、嫁さんがいりゃ借金のカタに連れていかれて非合法の裏マギアボードに出演させてどこまでも毟り取る。真正の外道共だよ、俺の親友の嫁さんも……クソがッ!! 衛兵の一部も金で買収されてる奴等がいて……スラム見てぇなここらは上に直訴したってマトモに取り合っちゃくれねぇんだ」
見知らぬ余所者に地域の内情をぶちまける店主、それ程まで追い込まれる程にもう……縋れるモノが無かったのだろう。
「むうううう……! 俺と鱗華の街にそんなヤツラが……絶対に許さねぇ! 合意無き寝取り凌辱など最も唾棄すべきモノじゃないか! ――安心してくれ親父さん、俺が聞いたからにはもう大丈夫だ。明日からは前と同じように遅くまで店を開けられるぞ」
信念的に譲れぬ物があったのだろう、詳細を聞いて凄まじい迫力で怒り狂い出した黒斗の様子にやや怯えながらも、目の前の男ならば或いは……と微かな期待の混じった視線を黒斗に送るメシ屋の親父であった。
「アンタがそこまでいうなら……少しは期待してもいいかもしれないな……ただ、あまり無茶はしないでくれよ。アンタに何かあれば寝覚めが悪くなっちまう」
「ああ、任せとけ親父。この街には俺を含めてクズは多いが……外道の存在は許さない!!」
店主の親父のささやかな希望。
何もできない自分はともかく、この屈強な冒険者の男であればもしかして……――そんな期待を抱いてしまう程に、力強く断言する黒斗の言葉は頼もしく彼の眼に映るのであった。
そんな風に景気よく店主の頼みを受けて外に出た黒斗であったが。
「さて、とりあえず勢いでなんとかすると言っちまったが……まぁなんとかなるだろ。とりあえずヤバそうな雰囲気の所を歩いてガラ悪いのがいたら締め上げて聞きゃあいいか」
特に何か考えがある訳では無いようだ。
とはいっても、学生時代から紛争地域を廻ったり各国の秘境で修行をしていた黒斗にしてみれば荒事は慣れた物……酒場を出て歩き始めたその足取りには一片の迷いも見受けられない。
「……確かに南米あたりのスラムみてぇな雰囲気だぜ。マフィアが居るってのも頷けるか」
放置されて乾いた吐瀉物の跡がそこらじゅうに残る不潔な路地、酒瓶や明らかに煙草とは違う甘い香りの葉巻を吸いながらバカ騒ぎをしているチンピラの様な男達が、通りがかった黒斗を品定めしようとしては……その魁偉な風貌を確認して目を逸らす。
(ガラの悪いのが多すぎるぜ。全員マフィアの関係者ってわけでも無いだろうし、どうしたもんか)
ハズレを締め上げて本命に逃げられても意味が無い。
自分を見て眼を反らしながら路傍の石の振りをする臆病者達を横目に、汚らしい裏路地を進んでいく黒斗。
――………………。
(ん……今のは……声、いや悲鳴か?)
常人よりも遥かに優れた聴覚を持つ黒斗の耳に、微かだが争う様な物音と男の悲鳴が聞こえ……やや遅れて嗅ぎ慣れた血臭が鼻に届く。
(マフィア絡みだと助かるんだがな……こっちの方からだな)
左手を腰に差した刀に添えて、疾風の様に駆け出した黒斗。幾つかの角を曲がり、呆然とする道端のチンピラ達の間をすり抜けて進んでいくとその耳によりはっきりと男達の争い合う様な罵声が聞こえてくる。
「死にぞこないがぁ! 死ねやあああああ!」
「ぎゃあああああ!! 腕が! 腕がああ!」
「囲めっ! 反対から回り込むんだ!」
黒斗の視界に、そこまで広くない路地で争い合う男達の姿が見えて来た。
体中に血の滲んだ包帯を巻いて右腕をギプスで吊りさげ、左手に湾曲した片刃の剣、ファルシオンと呼ばれる物だろうそれを構えた一人の男に対してナイフや直剣を構えた複数の男達。
只の喧嘩にしては殺伐としすぎている。人数の多い男達の方は五人、一人は既に首から血を流して路上に倒れて事切れているし、別の一人は斬り落とされた手首を抑えて泣き叫んでいた。
マフィアなのだろうか、それとも偶にある冒険者同士の殺し合いだろうか、どちらにせよここまで派手に騒いでいるのだ、なにかしら情報が得られるに違いないと考えた黒斗は争いをひとまず止めるべく仲裁に入る。
「なんだてめぇ……関係ねぇ奴は引っ込んで――」
突然現れた黒斗の姿を見て、なにやら言いかけた男達のうちの一人であったが……黒斗の身体から放射された凄まじいまでの鬼気――背骨に直接、氷柱を突き込まれたかのような感覚と共にビクリと硬直し固まる男達。
――死ぬ
今、不用意に動けば自分達は即座に死ぬ。
理屈ではなく本能からそれを察した四人の男と満身創痍の一人の男。
全身から流れだした冷や汗が、争いの中で高まっていた彼等の体温を急速に冷ましていく……否、冷や汗の所為だけではあるまい、もはや周囲を冷やす物理現象にまで昇華された黒斗の鬼気そのものが男達の肉体を魂ごと束縛しているのであった。
「質問がある。そこの満身創痍のアンタからだ、アレサンドロとフレイヤファミリー、知っているか?」
意図的に満身創痍で孤軍奮闘していた男に放射する鬼気を弱め、問い掛けた黒斗。言葉で邪魔をされる無駄な手間を省く為か、他の男達に対する鬼気は緩めていない。
「――くっ……なんて殺気だ。色々言いてぇ事はあるが……今は俺も命が惜しい、俺はアレサンドロで若頭をやらしてもらってるゲイルってケチなチンピラだ……こいつらがフレイヤファミリー、この街を食い物にする下種どもだよ」
「ほぉ……こんな早く介入できるとはな、俺は運が良いらしい。この状況でウソも言えんだろう、最初にアンタに質問して正解だったな――無駄な手間を掛けなくて済んだ」
「あん? ……アンタそりゃどういう――」
――キィン
黒斗の鬼気に縛り付けられた男が嘘を言う筈もない、例え言えたとしてもそれを見抜けぬ黒斗でもない。元々この街に巣食う寄生虫の様な男達を生かしたままにしておく気は無かったのである。
腰に差した黒刀を澄んだ音と共に鞘走らせた黒斗。
武神ですら辛うじて認識できるか否かという程の超速の抜刀と共に、四人の男達の首に生じた朱色の斬線――直後、どちゃりという生々しい音と共に首を失い斃れた男達の胴体は、斬られていた事すら今気づいたかの様に……遅れて鮮血を吹き出すのであった。
「俺の街に外道はいらん。角ウサギのしっぽ亭だったか……そこの親父さんにアレサンドロとフレイヤの抗争を聞いてな? この街に住む以上無関係ではないからな」
「…………なんつー腕だよ……さっきの殺気といい、アンタ本当に人間か? ――いや恩人に失礼だったな……事情は解ったが、オレ達だって表にゃ出れねぇ稼業だ……オレ達も殺すか?」
話も聞かず、ただの一閃でフレイヤファミリーの男達を斬殺した鬼人の如き大男の言葉に、自らも後ろ暗い生業であると自覚しているのだろう、喉の奥から絞り出すような声音でゲイルが黒斗に問う。
「程度の問題だな。親父さんの話じゃ祭りの仕切りやまっとうな娼館や賭場の経営、余所者の冒険者くずれとのトラブルを解決したりとなかなか立派なシノギをしていると聞いたんでな。それとも禁制の薬やあくどい女衒でもしてんのかい?」
「そんな事はしねぇ! 俺達は全うに生きられねぇはみ出しモンの集まりだが、筋だけは通してきた。堅気にゃ迷惑掛ねぇ様にって侠客の意地がある」
「良いね。好きだぜ、そういうやつ、任侠道ってやつか? そう言う事なら俺が手を貸すさ……これでも一応金級の冒険者でね、自分の街のゴミ掃除くらい出来る権限はある」
黒斗の言葉に目を剥いて驚愕するゲイル。
内容もそうだが、金級冒険者だと……? 大樹海深部を探索する超越者、未知を切り拓く人類国家の翼とも云われる存在。一国の王ですら自由に出来ぬその資格を持つ者であればなるほど、たかが街に寄生するマフィアを皆殺しにした所で咎められる事は無いだろう。
先程の、戦いですら無い虐殺をその眼で見たゲイルはそう納得する。
「しかしアンタ、酷い傷だな。見た所さっきの奴等よりも相当腕が立ちそうだが」
「そうだ……こうしちゃいられねぇんだ! シェリルお嬢が……親分さんのお孫さんで……俺の――ぐうっ……」
呆然と黒斗を凝視していたゲイルであったが、満身創痍でフレイヤの男達と渡り合っていたのには理由があるのだろう。シェリルという女の名前を叫びつつ体を動かそうとした瞬間に膝から崩れ落ちるゲイル、先程までの大立ち回りで傷が開いたのか、包帯に滲んでいた血の染みがじわじわと濃さと大きさを増していく様子が目に見えて解る。
「とりあえずこれでも飲め。即効性は無いがそこらへんの安物よりも効くぞ」
携帯用のポーチからいつも持ち歩いている高級傷薬を取り出した黒斗がゲイルの手に瓶を持たせる。
その瓶の模様から価値を悟ったゲイルだったが、恩人の好意を無碍には出来ぬとばかりに蓋を開けて飲み干し……空き瓶を返す。
「ありがてぇ……夕方にお嬢さんと二人で買い物に行ってたら……いきなりアイツらに襲撃されてな……不意打ちで頭に一発貰っちまって……気付いたら治療院に運び込まれてたよ……」
「攫われちまったって訳か……アンタの恋人でもあるんだろ? んでアイツらの所に取り返しに行く途中だった――って所か?」
「ああ……ご丁寧にファミリーの本拠地に手紙が投げ込まれてよ。見せしめにファミリー全員で犯して壊して達磨にして、ちゃんと返してやるから安心しろだとよ……ふざけやがってゲスどもが! あいつらと刺し違えててでもお嬢を救いだすと息巻いて、無理矢理治療院抜け出してきたが……――ははっ、このザマよ」
満身創痍の肉体を石壁にもたれさせて現状を説明し、自嘲の笑いを零したゲイル。
笑い声とは裏腹に、寄せた眉根と肩を震わせて表情を悔しそうに歪ませた彼は心の底からであろう願いを、目の前の出会ったばかりの男に告げた。
「頼む……無理だと解ってたんだ……どうせこんな身体でいったって返り討ちになるってのはよ……それでも惚れた女の為に何かしてやりたかったんだよ……たとえ助けられなくても……――恥を忍んで頼む。お嬢を……シェリルを……助けてくれ――――」
心身ともに限界であったのだろう。
満身創痍の身を押して、惚れた女の為にその命を投げ出そうとした男は黒斗に最愛の女の救出を頼み込むとともに崩れ落ち……意識を絶った。
「益々気に入ったぜ……そうだ。惚れた女以上に大事な事なんかねぇよな。ちっぽけなプライドを捨ててでも俺に頼むその心意気、確かに受け取った」
黒斗に全てを託して眠りについた男、ゲイルのその満身創痍の肉体をそうっと……気遣う様に自らの背に負い、その細い瞳を更に細めて、にやにやと愉快そうに嗤いながら歩き出――そうとした所ではたと思い悩む黒斗。
「やっべ……場所聞いてなかった……まぁどうせ夕方に攫われたならまだハードに輪姦されてる程度だろ、達磨にされる前に助けられりゃ良いやな」
どうやら肝心な、フレイヤファミリーの本拠地を聞いていなかった様だ。被害の許容基準がやや常人と違うのはもう仕方のない事であろう、攫われた時間から逆算しても男達が手を出していない筈もないのだから。
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一方その頃、鱗華はというと。
「んぶッ…………んッ―!! んむっ…………ごえッ……」
「オラッ! 歯立てんじゃねぇぞ! クソビッチ!」
「ビッチの癖に良い締まりじゃねーか! おらおら! ナカにぶちまけるてやるぜ!」
「パイオツでけぇ~噛みつき甲斐がふるぜこりゃあ……ガブッ!!」
絶賛輪姦中であった。
それも相当に乱暴な方法である。仰向けにされた状態で鱗華の下に入った男によって尻穴を抉られつつ、割り開かれた太ももの間に入った男に秘所を貫かれる。更には頭部を鷲掴みにされて喉奥に逸物を突き込まれて満足に呼吸も出来ぬ有様……――いや割といつもの光景なのかもしれない。
とはいっても男達の様子は真剣そのもの、肉欲の宴にある様な気遣いなどは一切なく、普通の女であれば相当の苦痛を齎す凌辱行為である事は間違い無いだろう。
それを証明するかの様に、鱗華の隣で同じ様な状態で犯されているもう一人の女性は、絶叫そのものの悲鳴を上げて泣き叫んでいたのだから。
「あぎいいいいッ!! やめてえええッ!! 嫌あああああ!! おえ゛ッ…………ごぼっ……げへッ……痛いッ……んお゛ッ…………」
照明に照らされた広い部屋に窓は無く、レールカーテンで半分ほどに仕切られているのを考慮に入れてもなお広い。恐らく地下なのであろうその部屋に敷かれた大きなベッドマットの周りには、明らかに堅気では無い危険な雰囲気を漂わせた数十人の男達。
その股間に屹立する逸物はどれもこれもが女を狂わせて破壊する為の、身の毛もよだつ程に凶悪な改造を施された凶器ばかりであった。
「しっかし今日はツイてるな。アレサンドロのクソ爺の孫と縄張り荒らしのクソビッチの二人が纏めて手に入るたぁな」
「げへへ、アレサンドロんとこの孫娘は元々拉致る予定でしたが、このクソビッチはのこのこ俺達のシマに入ってきたんで手透きのヤツが勢いで攫ってきたそうですわ。ボス」
「このアバズレ肉便器のお陰で格安だっつーのにウチの娼館に来なくなった常連客が何人もいるからな。樹海側でやられちゃ手は出しにくいがわざわざ来てくれたってんなら見せしめにしてやらねぇと示しがつかねぇ」
見事にフレイヤファミリーに攫われていた鱗華。
偶然か必然か……少なくとも刺激を求めてより危険な匂いのする方へと、炎に向かう蛾の様に飛び込んでいったのは間違いないだろう。
そして男達の会話からも解る通り、もう一人の女性はアレサンドロファミリーの跡継ぎ候補である親分の孫娘で間違いない様だ。
引き締まった彼女の肉体を見るにそこそこ鍛えてはいるのであろうが……冒険者の女達の様に魔素を取り込んで肉体そのものを強化しているという訳では無いのだろう。
激しく犯されながらも今だ余裕が有る鱗華と違い、巨大でボコボコとした異形の肉槍に貫かれて、カラダを引き裂かれる様な苦痛に叫び、助けを乞う女性。
「ひぎッ!! あぎいいい……痛いよぉ……助けてよぉ……あたいのおまんこ裂げるぅ……嫌ぁ……ゲイルぅ……助けて……」
「ひゃははは! 愛しのゲイル君は俺達がボコボコにしてやったからよぉ……腕も圧し折ってやったし暫らく動けねぇなぁありゃあ……オラッっ! キツキツのマンコぶっ壊してやる!」
「コイツの穴全然使い込まれてねぇな! それともゲイル君は短小か? ぎゃははは! マンコとケツマンコ全員で犯しまくって使い込んで、最後は腕チンポでガバガバに引き裂いて手足も落として達磨にして返してやるぜ」
――ごじゅ! ずぶっ! ぐぢぃ……ぐっぢゅぐっぢゅ……ずぶっじゅ……
薄い陰毛に覆われた可愛らしい女性器が、肉の凶器によって押し拡げられ変形し、陰唇ごといびつな形に盛り上がる様にメリメリと音を立てて拡張され引き裂かれていく。
同じように極太の巨根を抉り込まれた尻穴は、普段の恋人との性交では使われていなかった所為か、無理矢理に挿入された瞬間にブチブチと音を立てて裂かれて出血を強いられていた。
膣と直腸を隔てる粘膜をこそぎ落とすかの様な勢いで抽挿を繰り返す二本の凶器。その余りに乱暴な挿入によって破壊されていく胎内の感触と激痛に、彼女はただ悲鳴を上げて許しを乞い、来るはずのない助けを求めて恋人の名前を叫び続ける。
「あぎゃああああああ!! おなか破れるっ!! ゲイルぅ……助けてええ!! 痛゛いっ痛いよぅ……あたいのアソコとお尻がああ!! もうやめてえええ!! 裂けちゃうッ!! ぎひぃ……」
「っぱ女の悲鳴は堪んねぇぜ……最高のオカズだよな。そらっそろそろぶちまけるぞ! どうせ後で使いモンにならねぇ様にマンコぶっ壊すんだ、今のうちにナカ出しの感触を味わっとくんだな!」
「ぎゃはははは! そうそう、短小のゲイル君とやってもスッカスッカのガバマンコじゃナカに出して貰えないだろうしなぁ。女として終わらせて返してやるよ、殺しゃあしねぇから安心しろや」
哀れな彼女の口を犯していた男が逸物を途中で引き抜き、痛みに震えるその肢体に精液をぶちまけると、続けて他の男が大きさは鱗華程では無いが形の良い健康的な美乳を揉みしだき始めた。女の悲鳴を愉しむ為なのか続けて口を犯す男は今の所居ない様だ。
男達に挟まれて胎内を蹂躙されながら複数の手で乱暴に乳房を揉みしだかれ、暴れる手足を力ずくで抑えつけられて凌辱される女性。見るに堪えない凄惨な光景を隣で見ている鱗華の瞳には……当然の如く羨望の色しか映っていないのであった。
(良いなぁ……あんなヌルい責めなのに悲鳴を上げて、本当に痛そう……でもボクみたいなマゾじゃないんだし、少し可哀そうだよね。これも何かの縁だし、少し助けて上げよう)
流石に気が咎めたのか、一応彼女の事は気にしているのが救いだろうか。悪人に容赦のない鱗華とはいえ、罪のない人間が苦しむ様子は流石に見たくない様だ。
――じゅぶ……ごぢゅっ……じゅっぼじゅっぶ……キュッ……キュッ……ブビュル!! ビュルルルルルルルルル……
「うおおっ! なんだコイツの喉マンコ! 急に締め付けられて……搾り取られる! くああああああっ!」
自分の口を犯す男の逸物を無理矢理にイラマチオされている状態からでも喉を使って刺激し、あっという間に射精に導いた鱗華。
「ンぐっ……ごきゅ……ごく……ンッぷはぁ! ご馳走様♡ ねぇボウヤ達ぃ……そんな初物みたいな具合の良くない女じゃなくてぇ……ボクの使い込まれた肉便器ボディ使ってよぉ♡♡ ほらぁ……おまんことケツ穴のおちんぽ、こんな気持ち良くなれちゃうよ?」
鱗華が男達を挑発する様に告げた直後に、今までとは別物の様に蠢き収縮し始めた胎内。うねうねと異形の肉槍を絡め取って刺激し、それぞれが別々の生き物の様に蠢動する無数の肉襞と肉粒によって即座に射精に導かれた二人の男。
――ブビュウウ!! ぶびゅる!! ブビュルルルルル……びゅるるるるる……ドビュぶばっ!!
「おっほおおおおお!! チンポが溶けちまう! なんだこのマンコッ! くはああああああ……」
「ケツマンコだよなぁ! 俺がブチ込んでるの! なんでこんな蠢いて……ぐあああああッ!!」
挿入された逸物を逃すまいと、ぎっちりと咥え込んだ膣口と肛門。射精しているというのに更なるうねりと吸引するかのような動きを行う肉壁に搾り取られて、止まらぬ射精の快感に全身を痙攣させて悶える男達……まさに、性の怪物たる麟華の本領発揮という所であろうか。
余りに異様な光景に、鬼畜外道でならす極悪マフィア集団の男達も固まってしまう。
精を絞り切り、全身の力を失ってブルブルと震えるだけの男の萎びた逸物を引き抜きながら立ち上がった鱗華。
艶めかしく下品さを漂わせる扇情的なポーズを取った鱗華はまるで、性愛を司る美の女神が神降ろされているのかと男達が勘違いしてしまう程に……彼女の肢体から発される淫らなオーラは、彼等の逸物を漲らせてその視線を釘付けにしていたのである。
「あはァン♡ 早漏すぎだよボウヤ……そこのキミ達ならもっとボクのカラダを満足させてくれるかなぁ……もうおまんこぐちゅぐちゅで……ほらみてぇ……指で拡げなくてもおちんぽ欲しいようってクパクパしちゃうの……ボクのいやらしいおまんこ穴♡♡♡ おっぱいの乳首もぉ……こーんなビンビンなんだよぉ……キミ達に乱暴に鷲掴みにされて乳首に歯を立てて……ガブガブ食べてほしいよって……ピクピクしちゃってるの……――お願ぁい……早くボクのカラダを……ぐちゃぐちゃのズタボロに犯し壊して……キミ達専用の極上オナホに仕上げてぇ♡♡♡♡」
獲物を貫き殺すランサーとしての殺気のオーラではない。
魔性の女体を使った肉便器としての、男の嗜虐心を際限なく高めて自らに対する興味しか抱かせなくなってしまう魔性のオーラが今……この室内に存在する男達全ての下半身を限界まで怒張させ、鱗華の姿しか目に入らない程に狂化させてしまった様だ。
気付けば哀れなもう一人の女性を犯していた男すらも、興味を失くしたかの様に彼女への責めを中断し、鱗華の方へとその幽鬼の如き瞳を爛々と光らせて近付いていく。
「ぎいい……痛ッてぇ……あたいのマンコとお尻好き放題しやがって……でもこいつら一体何で……あのドエライ美人のねぇちゃんの所為か?」
直後、怒涛の勢いで鱗華に襲い掛かった男達、10人以上にたかられてそれぞれの穴を二本ずつで塞がれ、余った逸物は無駄にデカい乳肉と手足を駆使して射精に導いていく。
たかだか一般人に毛が生えた程度、一応冒険者として活動している者もいるため鉄級の男達もそこそこいたのであるが……その程度の男数十人で鱗華が快楽堕ちする事は勿論在り得ない、デカくて改造済みのチンポだろうが所詮はチンポ。数千人の男を喰らい、人類の雄として最高峰の漢を夫にしている彼女にしてみれば……まさにボウヤどころか雛鳥と呼ぶのも烏滸がましい程であった。