ファム・ファタール~寝取らせモノが大好きな剣士が異世界転移した場合~ 作:幻闇
猛熱と極寒が交互に襲い掛かり、生きる者の存在を許さぬ異界である死の大砂漠。
そんな劣悪な環境を日除けの帽子やマントすら身に帯びず、軽鎧に腰に佩いた一刀のみという自殺志願者の様な装いで駆ける一人の男がいた。
砂漠に慣れた人間ほど目を疑うだろう光景であるが、それが大陸に数える程しか存在しない金級冒険者と知れば、真理を悟った様な顔付きでなるほどと納得するだろう。それほどに理不尽な存在が荒神黒斗という人間であった。
ちなみに彼等は先日、二つ目の魔導テントを購入していた。今まで使っていた物は居住用として使い、新しく購入した物は旅先で手に入れた戦利品や素材等を収納する倉庫として使う様だ。やや手狭ではあるが、普通に野宿にも使えるので今回は黒斗が所持している。
行方不明者が消息を絶った地域に向かって、一直線に砂漠を進んでいく黒斗。
代官の屋敷で担当を決め、街の酒場にて二人で食事を摂った後、黒斗はそのまますぐに街を出発して古戦場へと舞い戻った。
「タコ野郎が出た所まで戻ってきたが、特におかしな気配は無いな……。このまま現場まで行ってみるか」
アンノウンナンバー72、通称フライングオクトパスの残骸が散らばる場所に戻って来た黒斗は確認するかのように独りごちると、更に奥地へ向かって歩みを進め始めた。
その気になれば丸三日は寝ずに活動できる黒斗にとってエイリアンの兵器による襲撃など、朝飯前に行う妻との起き抜けックス程度の運動でしかない。
「しっかしリンカの奴め、嬉しそうに送り出してくれやがって……。酒場でリンカを舐め回す様に見てた客達に流し目で合図してたし、あのまますぐ上の部屋にしけこんだんだろうなぁ……っとやべぇな。勃ってきちまったぜ」
灼熱の砂漠のただ中で、硬く盛り上がった己がズボンの股間を擦りつつ風の様な速度で走る黒斗。頭の中で妻の不貞行為を思い浮かべているのだろう。何処に居ようともブレないその変態性は正に驚嘆するべきものであった。
ーーーーーーーーーーーーー
一方その頃。
レイダース唯一の宿であり、酒場と食堂を兼ねた店でもある錆びた機兵亭では――
「ひあああッ♡ 皆すごいよぉ♡♡ ンぐッ! ……ンっ――ぷはっ……がっつきすぎぃ♡♡♡」
三階にある比較的大きな部屋。錆びた機兵亭の客室の中でも最も大きな部屋で、全裸の鱗華に十人程の男達が群がり、激しい輪姦を繰り広げていた。
「うおおおっ! なんだこのマンコ! 柔らかくて絡みついてっ! 搾り取られるっ!!」
「ケツもヤバイ! アナルってこんな動きするのか?!」
「おっぱい! おっぱい! おっぱい!」
部屋の真ん中に動かされた簡素なダブルベッドの上で、鱗華を上下から挟んで前後の穴を一心不乱に犯している二人の男。周囲から伸びた手が、ムチムチの尻肉や乳房を遠慮なく鷲掴みにして揉みしだき、乱暴な刺激によって快楽の叫びを上げて仰け反った鱗華の口に、いきり勃った逸物が無理矢理押し込まれる。
黒斗を見送った鱗華はすぐさま宿の主人に相場の二倍で1月分の宿代を前払いすると、そのまま酒場に居た男達を引き連れて客室に向かい、肉欲に塗れた情事を開始したのだ。
料金は代官から受け取っているからと断った主人ではあったのだが、これからしばらくは荒淫で荒れるだろう部屋の掃除を頼むのだからと半ば無理やり、鱗華に金貨を握らされたのである。
――ばぢゅん! ぶぢゅん! ズリュ……ズニュッ! ぐぢゅっ!
「ひあああああああッン!! いいよぉ♡♡ もっと激しくう! 乱暴に犯してッ! ボクをぶっ壊してぇ!」
男の脳髄を狂わせる、甘く蕩けた蜂蜜の様な声で蹂躙を
出稼ぎ人夫として働いていたがもう二月は満足に働けず、されど女を買う金も無い男達にとってそれは――甘すぎる毒だ。
「なんちゅうドスケベな人妻だ……絡んでるの眺めてシコってるだけで満足しちまいそうだ……うっく……射精るっ!」
「うおおお! 俺もパイ揉みだけで射精ちまうっ! 綺麗な顔にぶっかけてやるぜ!」
「奥さんのマンコに射精すぞっ! 俺の子種をナカでしっかり受け止めろよっ! 奥さんっ!」
最初の自己紹介で既に、依頼を受けて来た金級の冒険者であり人妻でもある事を明かしていた鱗華。もはや誰に遠慮する事も無く、肉便器冒険者としての名を高める事を決めたようである。
「ああン♡♡ どろっどろのくっさいザーメンたっぷりぶっかけてぇ♡♡ ボクのナカもソトも皆の雄汁塗れにしていいからぁ♡♡♡ あッ♡そこいいよぉ♡♡皆のちんぽで犯してぇ♡♡♡ボクのカラダ皆の便所にしてぇ♡……♡♡ あァん♡♡♡」
鱗華に群がっていた男達が次々に逸物から黄ばんだ白濁を放ち、その美しき肢体を内と外から汚していく。
余韻に浸る間もなく退かされた男達は大人しくベッドの周りに陣取り、待機していた男達が我先にと白濁塗れの女体にむしゃぶりついた。
「うおおっ柔らけぇ! これが金級の女か!」
「パイパンマンコ堪んねぇぜ……ドテがパンパンに腫れ上がるまで犯してやる」
「奥さん本当にNG無しで無茶苦茶してもいいんだな? 今更あれは駄目とか言わせねぇぜ?」
鱗華の本性を知らぬ男であれば当然の質問だろう。いくら事前に何をしても良いと言われていても、折れそうな程に華奢な腰回りや戦いとは無縁に思える柔らかい女体に触れれば、そう勘違いしてしまうのも無理は無い。
「あんッ♡ 勿論だよ! ストレス発散に殴っても蹴っても良いし♡ おまんこ緩くなってきたらボクのナカにチンポと拳ぶちこんでオナニーしても良いよ♡♡ 皆のオナホ兼サンドバッグとしてボクのカラダを好きにしてね♡♡♡」
だが、その正体は人の理を遥かに超えた存在だ。
その肉体は
鱗華の答えに驚きつつも、その言葉の意味を理解した男達がより激しくそのカラダを犯し始める。
宴はまだ、始まったばかりであった。
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その日の夜、古戦場跡の砂漠に設置された魔導テントにて。
「ゴクゴク……ップハァ!! くそ熱い砂漠から涼しいテントに入ってシャワー浴びて飲む、キンキンに冷えたエールは最高だぜ」
寝ずに活動できるとは言え腹は減る。寝ている時も殺気を感じれば即座に起きて活動できる黒斗にとって休む事は脅威たりえない。であれば、妻という信頼できる守りを街に置いた今、黒斗はゆっくりと独りの時間を楽しんでいるのであった。
「今頃リンカの奴、愉しんでるだろうなぁ……仕事にあぶれ、金も無いムキムキの出稼ぎ人夫達を挑発してそりゃあもうグチャグチャに
愛する女をあえて他人に犯させ、壊させる。自分では無い男の精で汚れきった肉体を抱くことこそが、最高のご褒美だというこの男。肉体の強さは言うに及ばず、精神の面でも化け物であった。
今この時間にも犯されているであろう妻の痴態をオカズに、敗北者じみた妄想で自慰を行うのも悪くないと考えた黒斗であったが、どうやら今回は我慢した末の愛妻への発散という方向性にした様だ。
食事を終えて酒を嗜み、早々に独り床に就いた黒斗。滾る情欲を抑えつつ、眠りに落ちるのであった。
明けて翌日。
行方不明者が消息を絶ったであろうエリアに到着した黒斗は、本格的に調査を始める。
だが、空間の歪んだ古戦場跡は大陸と同等の大きさである。怪しいと思われるエリアだけでも相当に広い。
「当然だが今までと景色に何ら変わりは無いな。闇雲に動き回っても意味があるとは思えんが……まぁ手掛かりも無いし、結局動き回るしかないんだが」
流石にげんなりとした様子の黒斗。
延々と続く、荒れた砂漠と古代兵器の残骸が散らばる風景を見渡しながら、溜息をついて変わった物がないかと周辺を探索していく。
鋭敏な五感を研ぎ澄まし、微かな空気の流れを肌で読み取る。
一定の範囲内において動く物体であれば、そのサイズや形状まで感知しうる気配察知能力。地球で武者修行をしていた頃は精々数十メートルであったその範囲は、今や数キロ四方をカバーする超感覚となっている。
時速80キロ程の速度で砂漠を移動しつつ、超感覚を駆使して生存者や敵性存在を探していく黒斗。照り付ける灼熱の日差しも、皮膚を抉り取る程に鋭い砂塵の嵐も、彼にとってなんら障害とはなっていない様だ。
「……何も無いか。二日探して収穫が無ければ一度戻るとする――っと、ビンゴか?」
呟くやいなや、即座に速度を落として静止した黒斗。
細い瞳を完全に閉じて、周囲の気配を探る事に全力を傾ける。
――10秒。
――20秒。
微動だにせず、逞しく雄々しい石像彫刻の様に、黒刀の柄に手を当てて静止していた黒斗の瞳がゆっくりと開かれる。
「11時の方向に2250メートル、身長183センチ体重98キロの筋肉質の男、恐らくはヒューマン種」
あり得るのだろうか。
視認した訳で無いのは閉じられていた瞳を見れば解る。
ただ、肌に感じる風の触感と微かな揺らぎのみで、それ程までに詳細に把握できるものだろうか。恐るべきは荒神黒斗よ、アマナやアルフェンの様に派手な武勇こそないものの、彼等をして真に怒らせてはならぬと言われる程の存在が、黒斗という男であった。
ともかく黒斗の言葉は真実であった。
程なくして生存者と思われる存在に接触した黒斗。その言葉通り、消息不明となった壮年の出稼ぎ人夫の中の一人とほぼ同じ特徴を備えた男は、廃墟と化した古の砦と思しき場所にて、灼熱の日差しから隠れる様に潜んでいた。
「おいアンタ! 大丈夫か? 俺は異変調査に来た冒険者だ!」
崩れかけた瓦礫の陰で、背中を壁に預けて座り込んでいた男に向かって、やや離れた地点から己の身分を明かしつつ声を掛けた黒斗。
驚かさない様にという配慮もあるのだろうが、辺境では初対面の人間に対して警戒するのは当然である。
「…………おお? ……おおおおお!? 助けが来たのか! 俺はレイダースに出稼ぎに来てるジョッシュってモンだ!」
よろよろと立ち上がった男が、黒斗の方を振り向いて喜びの声を上げる。
「――ほう……、ジョッシュさんね。確かに行方不明者リストにその名があったな。すまないがそこで止まって貰えるか? 出身地とレイダースでの役職を教えてくれ」
振り向いた男の顔を見た黒斗が、重ねて男に問い掛けた。
「あ? ああ……。俺の名はジョッシュ……ジェノガルドの辺境、ランバの村出身でレイダースじゃ出稼ぎ人夫達の纏め役をしてた。なぁ……あんた。助けに来てくれたんだよなぁ……なんでそんなに怖い顔してんだよ……なぁ……」
黒斗の硬質な態度に、怯えた口調で答えを返した男。
「合ってるな……。ところでアンタ。何が面白いんだ? なんでこんな状況で、
その言葉を聞いた刹那――それまで満面の笑みを張り付けていた男の表情が、一瞬で能面と化した。
「お前は誰……いや、
いつの間にか黒刀の柄に手を掛け、凄絶な鬼気を放つ黒斗に向かってジョッシュと名乗った
「難しい生き物だな、貴様たちは。感情というのか? 思考を司どる頭脳内部の生理反応に合わせた表情を表出させる必要があったか。酷く原始的な機能なので理解出来なかったよ」
「俺はお前は何だと聞いたんだが? それとも名乗る事も出来ない程の阿呆か?」
表情を無くした男の視線が、黒斗の瞳に向けられる。
深淵よりも深い虚無を湛えた、瞳孔すら無い漆黒の瞳が黒斗を捉えた。
「貴様達の未発達な言語では表現不可能だ。忌々しいレムリア共はΨΘΩ∞と呼んでいたが、貴様の解る言語に訳すなら
「エイリアンか。レムリア人と戦争してたっていう……生き残りが居たとはな」
「正確には私は生き残りでは無い、この星の知性体を滅ぼす為に彼等が作り出した兵器にすぎん」
「エイリアンはもう居ないんだろ? その目的を遂行する意味はあるのか?」
「この星に居ないだけだ。宇宙の深淵、
兵器として作られた存在だという男は――嫌、男に憑依したナニカは能面の様な表情を微妙に歪ませて笑みを浮かべる。それはまるで、壊れた機械人形の様な不気味さを感じさせた。
「知性体を滅ぼすねぇ……ちなみにどうやって? そして、お前にそれだけの力があるなら今までなんでやらなかった?」
「私が目覚めたのはつい1000時間ほど前の事だ。知性体滅亡への道筋もついているが、貴様に話しても仕方あるまい」
「1000時間ねぇ……つまり一月半前って事か。ふむふむ成程ねぇ。で、何で話してくれないんだ?」
「貴様のその強靭な肉体を頂く。その後に作戦を行うからな、今死ぬ貴様に言う必要が無い」
「……ああ、よく解った。お前が死ね」
――リィン
鞘走った黒刀がジョッシュを真横に両断し、間髪入れずに放たれた二の太刀が頭頂部から股間までを斬り下げる。
十文字に斬られ、四つに分かたれたジョッシュが血と内臓を噴出させてゴミの様に散らばる――
「鋭利な物体を高速で振り抜いて肉体を損壊させる技術か。言語だけでなく戦闘も原始的だな」
「ッ!」
肉塊に変じた筈の男から声が発された。
まるで、時間を巻き戻すかの様に数秒前とまったく変わらぬ様子で立つ男の姿に、さしもの黒斗といえど背中に流れる汗を感じずにはいられなかった。
剣士であれば、格上と相対する事は珍しい事では無い。
黒斗とて、命の取り合いを前提にして戦えば勝敗の解らぬ相手は何人もいる。最愛のパートナーは元より、友人である白狼や剣の牙、豚人族の元将軍。どれも本気の殺し合いであれば命を賭ける事になるだろうつわもの達だ。
だが、今目の前に立つ男は余りにも得体が知れぬのだ。
強者独特のオーラなど欠片も見えず、さりとて気配を絶っているとも見えぬ。そも思考すら理解出来ぬ異質の存在に対し、どのように対すれば良いのかなど解る筈も無い。
「抗うのならそれでも構わない。死なぬ程度に痛めつけて心を折らねば完全な憑依は出来んからな」
「本気で乗っ取るつもりか。簡単に折れると思わん事だな、エイリアン」
すう……と、ジョッシュという男の肉体を乗っ取っている存在が両腕を上げ、その開かれた掌を黒斗に向けた。
――ビュルリッ!!
七色にぬめり光る無数の触手がその掌から溢れ出し、黒斗に怒涛の如く襲い掛かる。
「またこれか! あの蛸野郎はお前らの兵器だな!」
個別に意思を持っているかの如くのたうち、様々な方向から同時に襲い掛かって来る悍ましい触手。それらを孤剣にて打ち払いつつ斬り捌く黒斗。だが、その様子を不気味な眼球で観察するエイリアンにはいささかの動揺も見られない。
「
両の掌から間断なく触手の群れを放ち続けていた男は、そう呟くやいなや能面の如き表情のままに大きく口を開く。
――ブビュルッ!!
生々しくも形容し難い、凄まじく生理的嫌悪感を催す音と共に男の口から化け物が産まれ出でた。
それは一言で言うならば――狂った陶芸家が、腐敗した生物の内臓を捏ねくり廻して作った蛞蝓の様なナニカ。
明らかに男の口よりも太い胴体部がジュルジュルと這い出て、ビチャリと音を立てて砂の上に落ちたソレは、全長は4メートルほど、一番太い部分で1メートル半はあろう名状し難い蛞蝓の化け物であった。何の冗談か、頭から生えた二本の突起の間には草で編まれた冠の様物が置かれている。
「触手の次はナメクジかよ……つーかなんだあの草冠。似合わな過ぎだろ――ッうおおおお!!」
触手の群れを遥かに超えるスピードで、ナメクジの身体の全面から生えた手の様な器官が振られた。
ゴムの様に伸びた細いムチのようにしなる二本の手が、斬り捌こうと迎え撃った黒刀の刀身に巻き付くと、まるで奪い取ろうとでもするかのように凄まじい力が加わった。
「念の為にもう二体ほど呼び込んでおくとしよう――お゛ほ゛ッォォォ……」
――ウジュル……ブジュル……
「まだ増えるのかよ! ぐうううっ……むうんッ!!」
巻き付けられたナメクジのムチの中で刀身を無理矢理に回転させ、全身の筋肉を隆起させた黒斗が、無理矢理に刃筋を立てて引き斬る。
ブルリと身体を震わせる大蛞蝓の後ろで、男の口から新たに二体の大蛞蝓が産み出された。
出稼ぎ人夫に相応しい鍛えられた肉体を持つ男だったが、都合三体もの大蛞蝓を体内に収める事など不可能だ。その口腔内は何処か別の次元と繋がっていると見る方が妥当だろう。
「こいつぁ中々にヘヴィだな」
大蛞蝓の粘液に塗れた愛刀を構え直しつつ愚痴をこぼし、襲いくる触手の群れを捌く黒斗。
その周囲を、見た目に似合わぬ俊敏な動きで三体の大蛞蝓が包囲する。
黒斗を知る者が見れば戦慄を禁じ得ないだろう。修羅とも評される化け物じみた強さを誇る彼が、いくら未知の敵を相手にしているとはいえ斯様に苦戦するなど信じられよう筈もない。
だが、肉体を十文字に斬り裂かれようと何事も無かったかの様に振舞う相手など初めてなのだ。
斬れば殺せる。例え魔竜であろうと、生物である以上は殺せば死ぬ。その常識が通用せぬ相手に黒斗よ、如何にして戦う? 負ければ肉体を乗っ取られるだろう窮地において、その刀のなんと頼りない事よ。
「あの忌々しい《神》を利用し、貴様等レムリアの末裔も含めて、残らず滅ぼしてこの星を我らが糧としよう」
ニタリと、男の口元が裂けて弧を描く。
「なんだ、感情に合った表情も出来るじゃないか。どっちにしろ気持ち悪い事には変わらんがな」
「怯えの感情が見えぬか、この肉体の持ち主とその仲間とは大分毛色が違う原始生物の様だ。傷付け過ぎぬ様に気を付けて憑依するとしよう――捕らえろ、使者ども」
――ジュズルッ! ザザザザザザザ……
七色に光る油膜に覆われた黒斗の腕ほどもある触手の群れと、白濁した生臭い粘液に覆われた大蛞蝓の化け物達が黒斗に殺到する。
あっという間に、悍ましい軟体生物の群れに呑みこまれていく黒斗。如何な修羅といえど、遥か星辰の彼方より襲来した侵略者には為すすべも無いのだろうか……。本来であれば、その背中を護る筈の狂槍の担い手も今は居ない。
「他愛ない、所詮は星に這いずる原始生物よ。くはははははは!!」
深淵の瞳をした人の姿の化け物が、三日月に裂けた口から狂った哄笑を響かせる。比翼連理たる片翼の危機にあって、もう一つの翼たる存在は今――
ーーーーーーーーーーーーー
「おい姉ちゃん……それは流石に止めといた方がいいんじゃ……」
「本来は1000倍に希釈するやつだぞ。ソレ」
「いけるいける! なんでも挑戦してみないとね」
今まさに、最愛の夫が絶体絶命の危地にあるというその時。
錆びた機兵亭の三階にある大部屋で、前日から休みなく犯され続けているにも関わらず元気一杯の鱗華は、手の甲に乗せた一匹の生物をうっとりとした瞳で眺めていた。
それは見るからに危険な、毒々しい配色をした蠍である。どう考えても猛毒を持っているだろうその見た目に反し、意外な事にこの蠍が持つ毒は致命的な物では無かった。
この地方固有の種であるそれは、本来の名称とは別にレイダースの住民たちから
交配相手である同種の雌に対して打ち込み、生殖に至る為のソレは他種に対して使用される事は無い。その効果が知られるきっかけとなった悲劇をここで語る事はしないが、要はこの蠍のもつ毒を希釈する事により、媚薬が作れるという事だ。
「ボクの皮膚じゃ針が通らないよね。ココならいけるかな――はむっ」
大きく口を開けて、歯を立てぬよう注意しながら蠍を放り込んだ鱗華。周囲でハラハラしながら見守っていた男達が『あっ!』っと声を上げる。
「1000倍に希釈したやつで快感が3倍になるんだぞ……単純計算で感度3000倍、常人なら狂い死ぬレベルだ」
「流石に単純に3000倍にはならんだろうが……。リンカちゃんならいけるのか?」
「んー……もご……――ひあッ!」
口を大きくモゴモゴと動かしていた鱗華が、艶のある喘ぎを漏らして口の中の蠍を吐き出し、優しい手付きで己が唾液に塗れた蠍を近くにいた男に渡す。
「ビリっとしたね♡ 特に何も変わらないけど、これホントに効くの?」
捕食されたと勘違いし、パニックに陥った蠍は確かに鱗華の舌に毒針を突き立てていた。
人類種に対し、劇的な効果を発する筈のその毒液だが、もはや魔竜と同等の耐久力を誇る鱗華に対しては効果が無かったのであろうか。
思いがけぬ肩透かしに、やや落胆気味の鱗華。
そんな彼女を慰めるかの様に、周りにいた全裸の男のうち一人が鱗華の肩に手を置いた瞬間――
「ひああああああああああああッ!!」
凄まじい絶叫と共に背筋をビィンと伸ばして硬直した鱗華。その様子に、遅ればせながら毒液が効果を発揮した事を察した男達が、ゲスな笑みを浮かべてイタズラを始めた。
「おっ! 肩に触れただけでそんなんなるのか、ならココはどうかなー?」
――ツンと男の指が、豊かな膨らみの頂点である桃色の突起に触れる。
「ひぎぃいいいいいいッ!!」
普段であれば何でもない、軽い刺激に対して魂消るような悲鳴を上げる。
「ここも好きだったよなぁ」
――キュッと引き締まった腹部、その両脇を左右に侍っていた男達がつつく。
「んほぉおおおおおおおおッ!!」
軽く触れただけで、これほどなのだ。更に激しい刺激を加えたら、どの様に乱れるのだろうか。それはなんとも愉しい事では無いか。
いくら絶世の美女を相手に好き放題できるといっても、肉食獣の如き貪欲さで無尽蔵に快楽を貪る鱗華を相手に、加虐心を満たす事は中々に難しい。男達の心には屈服させるべき存在に対する鬱屈した感情が溜まっていたのだ。
「ちょっ! ちょっと待って! これヤバイ! これヤバイからあ゛ッ! ぎひィいいいいいいいいッ!! おっぱいだめええ゛え゛え゛え゛え゛え゛ッ゛!!!!」
今までと違い、明らかに余裕を無くした美女の嬌声に、男達の加虐心がムクムクと膨れ上がっていき――暴走する。
鷲掴みにされた乳房から伝わる、雷に撃たれたかの様な刺激に、濁った絶叫を上げた鱗華。そんな彼女に次々と獣性を剥き出しにした男達が押し寄せる。
あっという間に屈強な雄の肉の間に埋没していく白き柔肌の女体。あとにはただ、断末魔そのものの悲鳴がこだまするばかりであった。
「ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!!!! やめて゛え゛え゛え゛え゛え゛ッ!! 狂゛っち゛ゃうッ!! お゛ま゛んこ゛もぉッ! ちぐびもぉッ! 敏感になりすぎてるがら゛ぁ゛っ゛!! ン゛ア゛ア゛ア゛ア゛っ゛♡♡♡♡ お゛ねがい゛ッ! ほんと゛にや゛めて゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ッ!! 死゛ぬう゛う゛う゛う゛う゛う゛ッ!! 嫌゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!」
肉体に感じる刺激が脳内でスパークし、弾ける。
何本もの手と口で体中を刺激され、その度に極大の快感が電流となって脳神経を灼き尽くしていく様な感覚に、ただ悲鳴を上げ続ける事しか出来ない。
極度のマゾであり、大淫婦とも例えられるあの鱗華が、まるで幼子の様に頭を振りたくって許しを乞うている。いくら屈強な男達といえど所詮は一般人である彼等を相手に、これほど追い詰められているなど誰が信じようか。
「うるせえぞ肉便器! 散々俺らから搾り取って調子こきやがって! てめぇのアタマがぶっ壊れるまでブチ犯してやる!」
「おら! マンコとケツマンコにチンポくれてやる! 触っただけでこんなに狂うんなら、チンポぶち込んだらどうなるんだろうなぁ!!」
ビクンビクンと全身を痙攣させながら絶叫し続ける鱗華。そのカラダを上下から挟んだ男達が、容赦なくその滾った逸物をグチョグチョに濡れそぼって潮を噴き続ける秘所と、その下でいやらしく開閉する肛門に抉り込む。
――ずぶぅぅぅぅぅぅぅ!!
「お゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!! ら゛め゛え゛え゛え゛っ゛!! お゛まん゛ごとケ゛ツ゛穴゛イキ゛死゛ぬう゛う゛う゛う゛う゛♡♡♡♡抜゛いて゛え゛え゛え゛っ゛!! ち゛ん゛ぽ抜゛いてえ゛え゛あ゛あ゛あ゛っ゛!! あ゛たま゛おか゛しく゛なりゅう゛う゛う゛う゛っ♡♡♡♡」
――ばぢゅん! ぶぢゅん! ぐぷっ……にゅぷにゅぷ……ずりゅっ……ぐぢゅん!!
「やっべぇぞこれ! オマンコん中グチャグチャでドロドロで火傷しそうに熱い! ぐおおおおっ!! 気持ち良すぎる!!」
「ケツマンコもさっきまでと別モンだぞ! 気を抜いたら喰い千切られちまうくらい締まる! なのに中はチンポが溶けちまうくらい絡みついてきやがる! もう射精ちまいそうだっ!!」
止めて、許して、犯さないで。
フリや演技などでは無い、心底からの鱗華の悲痛な叫びを聞いても男達が止まる事は無かった。むしろその反応によって更なる凌辱を招くだけだという事を鱗華も理解している筈なのだ。だが、そんな簡単な事実にも思い至らない程、媚毒に冒された今の鱗華は狂乱の只中にあった。
膣と肛門を激しく貫かれ、数多の手が巨大な双丘や敏感な部位を責め苛む度にビクビクと痙攣を繰り返す女体。喉も枯れよとばかりに響き渡る叫声は、この部屋が防音処理の施されていない通常料金の部屋であれば、即座に衛兵を呼ばれてもおかしくはない程だ。
「ひぎい゛い゛い゛い゛い゛――ゲホッ! あぎぃ……嫌゛あ゛あ゛あ゛あ゛――あ゛ひッ ……息……がぁ……もう犯さないでぇ……死んじゃうよぉ……あ゛ひッ――」
肉体の感度が凄まじいせいで、常に叫び声をあげていないと正気を保てそうにないのだろう。だが、いくら人外の化け物とはいえ基本的な肉体構造は人類のソレなのだ。媚毒によって狂わされ、呼吸法も何もない様な状況で叫び続けていれば限界は来る。
過呼吸患者の様に悲鳴と喘鳴を繰り返しながら、ただ許しを乞い続ける強き力を持った人妻。そんなもの、極限まで犯して、壊して、完全に屈服させてみたくなるのは男として当然の本能であろう。
息も絶え絶えに喘ぐ鱗華の姿は男達の目に、とても嗜虐心をそそる、か弱いメスにしか映らなかった。その後どうなるかなど自明の理であったのだ。
「キヒィィィィィ♡♡♡ 狂っちゃう♡♡狂っちゃうよぅ……キヒィィィィ♡♡♡イキすぎりゅううう♡♡♡♡♡全身おまんこみたいにぃ♡♡♡気持ち良すぎてもう脳味噌壊れちゃったぁ♡♡♡きひっーーいひっ♡♡♡♡♡」
玉の様な汗を浮かべた白き裸体が、男達の脂染みた肉のなかで妖し気にくねり揺らめく。次々とその艶めかしき女体に殺到する手や逸物によって、終わらぬ凌辱劇は続けられる。
「マンコの締まりが尋常じゃねぇ! 常にビクビク痙攣して生き物みてぇに――だめだっ射精るッ!!」
「ケツ肉穴もやばい! 射精るッ!!」
「デカパイ揉み潰しながら乳首ギュッて擦り潰すとスゲェアへりまくるぜ! 正直このトロ顔だけで……射精るッ!!」
男達の欲望が次々と狂い悶える女体の内外を問わず吐き出されていく。
常人であれば数分と持たずに狂死してしまう程の快楽の渦の中で、それでも意識を保っていられるのは流石と言えるのだろうが……それも最早、攻城兵器と共に押し寄せる濁流の如き侵略軍の前の、儚き城門といった有様であった。
「またイクっ♡♡きひああああ♡♡♡ずっとイきっぱなしなのオッほおおおお♡♡♡頭壊れるっ! おかしくなるううう! んあ゛ッ♡♡ カラダ全部おまんこになっちゃったみたいに感じすぎりゅのおお゛お゛お゛お゛っ♡♡♡」
もはや鱗華の肉体は、全身の皮膚がくまなく剥き出しの陰核の如き感度となっている様な物だ。勿論元々敏感であった部位は更に敏感になっており、息を吹きかけられただけでもビクンと痙攣して絶頂に達してしまう程であった。
全身性感帯と化した女体の反応や締まりは凄まじく、部屋に集った男達はそのカラダがもたらす究極の快楽を得んがために夢中になって貪り続けた。
――1時間。
――2時間。
入れ代わり立ち代わり、狂い悶える甘美な果実に群がり続ける。
気付けば夜の帳は取り払われて、朝を告げる鳥の叫びが響き渡り――陽が昇りきって傾き、2日目の夜を迎えてもなお、宿の大部屋には鱗華のカラダを求める男達の姿があった。
「きひッ……きひひひ……あひッ……♡♡ イクッ♡♡またイくッ……♡♡ 壊してぇ……いっそ殺してぇ♡♡♡ ボクの全部の穴ぶっ壊して♡♡ぶっ殺して終わらせてぇ♡♡♡もうイくの嫌ぁ…………きひひひひひひッ♡♡♡♡」
男達が独りの女に欲望をぶつけ続けて丸一日が経過した部屋は、それはもう言葉に出す事も出来ぬ程の惨状であった。
生臭い雄臭と濃厚な雌の匂いが充満し、様々な体液に塗れた寝具は乾く暇も無い。
そんな中でただひたすら、敏感になったカラダで男達の獣欲を受け止め続けていた鱗華は――完全に壊れ、狂っていた。
「くふぅ……大分緩くなってきたがイク瞬間の締め付けは変わらねぇ……まだまだ極上オマンコだぜ」
「アタマは完全にイカレちまったけどな。もうイきたくないから穴を殺してくれだってよ、使い物にならなくなればイかずに済むってか?」
「普通ならとっくに壊れてる筈だが、流石は金級って事か。そこに置いてあるボードに書いてある事、ほんとにやるか?」
鱗華のカラダに欲望をぶちまけ、次の獣達に交代した男達がベッドサイドのテーブルに置かれていたホワイトボードに目を向ける。
この部屋を借りた鱗華が最初に書いて、置いておいた物だ。そこにはこう書かれていた。
『ボクがマトモに受け答えできなくなった時の為に書いておくね♡ 一通り皆が満足するまで使い終わったら遠慮なくボクをぶっ壊して欲しいんだ♡ ちなみに壊すのは犯しまくるって例えじゃあないよ? 本気で物理的に破壊してほしいの♡ 満足するまでサンドバッグにしてそのまま放置して帰っていいからね♡』
「いや俺はパスしとくわ……鱗華ちゃんにとっちゃ大した事ないんだろうけどハードすぎるプレイは苦手でなあ……たくさん射精せて満足したし、そろそろ退散するよ」
「俺も帰るわ、流石にもう部屋の外で待ってる奴はいなさそうだし、今残ってるのは殆どサド性癖持ちばっかだろ? 鱗華ちゃんのお願い通りにしてやんな」
昨日から参加していただろう猛者も含めて、欲望を発散し終えた男達が次々と退室していく。
最終的に部屋に残ったのは3人の男達だ。その誰もが、ベッドの上でのたうつ女体を嗜虐に満ちた表情で眺める生粋のサディストばかりであった。
「何をしても良い女ってのはそうそう居ねぇからなぁ……例の件のせいで稼げなくて鬱憤が溜まってるし、丁度良かったぜ」
「ああ、とりあえず一発。景気づけにかましてやるぜ」
三人の内の一人の男が、白濁に塗れてビクビクと全身を震わせている鱗華の足首を無造作に掴み、ベッドから引きずり下ろす。床の上に大の字になるように鱗華を寝かせ、自身はその艶姿を見下ろす様にベッドの上に乗った男。
「いい
その場でしゃがみ込んでタメを作り、パンパンに張ったふくらはぎと太腿の筋肉を撓めた男は、ベッドのスプリングを最大限に利用するようにタイミングを合わせて天井スレスレまで跳躍する。
空中で両膝を揃え、重力に従って落下するその先は――打ち上げられた魚の様にビクビクと痙攣する鱗華の腹部であった。
――ボギュッ!!
「かッ――ハッ……んぎぃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! お゛っほ゛え゛え゛え゛え゛……」
肉体労働で鍛え上げられた重さ100キロは下らない巨体の両膝が、華奢で柔らかな鱗華の腹部に突き刺さる。
下腹部が床と一体化してしまう程にぐにゃりと拉げ潰された瞬間――肺の空気が絞り出される様な吐息の直後、耳を塞ぎたくなるような凄まじい苦鳴が響き渡った。
「あー……堪んねぇな……この感触」
「お゛え゛え゛え゛ッ……お゛ぶッ……げぼっ……」
「腹ん中に詰め込まれたザーメンげろげろ吐いて苦しんでるぜぇ。俺にもやらせろや、手足抑え付けといてくれ」
「あいよ、内臓グチャグチャにしてやろうぜ」
ザーメンの反吐を吐いて苦しみのたうつ鱗華のカラダを男達が抑えつけ、順繰りにベッドの上から跳躍してはその柔らかい腹部に両膝を抉り込ませる男達。
屈強な男の両膝と硬い床に挟まれて潰される度に、様々な穴から詰め込まれていた精が噴き出す。最初の方こそ苦しみもがいていた鱗華であったが、蛮行を繰り返される度にその嗜虐心をそそる反応は薄まっていった。
――ドボォッ!!
「かはっ……あぎぃぃ……こふ……ごふっ――」
――ゴギュッ!!
「くふっ…………」
快感を増幅された状態で丸一日に渡る凌辱を受け続けていた鱗華。もはや内臓を押し潰される極大の苦痛ですら、暴走した感覚によって発狂しかけた彼女にとっては大したものでは無いのかもしれない。
「ちっ……もう鳴かなくなっちまった。反応が悪いと楽しみも半減なんだよなぁ」
「あの蠍の毒を直で喰らって丸一日犯されてたんだろ? そりゃあこうなるわな」
「もう適当にぶっ壊して帰ろうぜ。メシ食って一晩寝ればどんな大怪我してても再生するんだとよ、また今度楽しませて貰おうや」
苦しむ様子を眺めて愉しむ事は出来そうにないと判断した男達は、虚ろな表情で浅い呼吸を繰り返している鱗華をベッドに戻す。
反応は無くとも女体を破壊する感触は愉しめるだろうと、思い思いに自らの嗜好に応じた女体の部位を責め苛む男達であった。
最後に残った男達が思う存分、その心に溜め込んでいた欲望を発散しきって部屋から出て行ったしばらく後――
ベッドの上で黄ばんだ精液に塗れた肢体をだらしなく投げ出したまま、未だ絶頂に伴う痙攣を繰り返していた鱗華の瞳に段々と、理性の光が戻ってきた。
「…………んっ♡♡ はぁん……♡♡ イくッ♡♡ あの蠍すごいよぅ♡♡♡ まだ絶頂アクメとまらないよぅ♡♡♡」
自らの手で、男達によって散々に責められた乳房と股間を弄りながら、甘い声でイキ続ける鱗華。本来であれば艶めかしい光景なのだろうが、最後に残った者達によって散々に痛めつけられたカラダは艶めかしいというよりもむしろ痛々しい。
神仙境にのみ育つといわれる桃の如き双丘は、その薄絹の様な皮膚を掻き毟られて傷付き、果肉たる脂肪を覗かせていたし、男達の逸物に絡みつき締め付け続けていた極上の膣と肛門はどれほどの暴虐を受けたのか、赤黒く組織の露出した内部をぽっかりと晒していた。
その他、全身の皮膚は蚯蚓腫れや爪跡、明らかに全力で殴打したであろう青痣にまみれて無事な所などその美しい花のかんばせも含めて何処にも存在していなかった。
だと言うのに……。
「全身痛めつけられた痛みまでぇ♡♡ 増幅されてイクっ♡♡♡ くはァン……最高♡♡♡ どうせならおまんことケツ穴もっと酷くしてほしいかったけどぉ……そこまで望むのは贅沢だよね……あッンぅ……♡♡♡」
まだまだ物足りないとでも言う様に、自らの手指で陰核を掻き毟って喘ぐ鱗華。最愛の夫とのハードプレイに慣れ過ぎた彼女にとってはこれでもまだ軽い責めにしか感じないのだろう。全く以って度し難い夫婦であった。
「明日はもっともっと、ハードに壊して貰おう♡ クロトも早く帰ってこないかなあ……クロトに限って万が一も無いだろうし、もしかして異変の正体も今頃突き止めてたりしてね♡」
ひとしきり自らを慰めた鱗華は室内に設置しておいた魔導テントに入り、夫の用意してくれた食事を楽しみながらそう独りごちる。今まさに、異形の大蛞蝓と触手の群れに夫が呑み込まれた事など知りもせずに――
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