時間は戻る。
「到着した?」
「はい、つい先程ここに到着しました。現在はマスターを運んでいる最中です」
「へぇ…今でもサーヴァントは出ていないのかしら?」
「出現したとの報告は受けておりませんのでおそらくは」
「ふーん…」
生返事をしながら考える。
マスターを運ぶという隙をわざと出したのに襲ってこない。あの家に仕掛けた
「それでは…拠点長、どうされます?」
「しばらく待って動きがなさそうなら直接見に行くわ。そうでもしないと出てこないでしょうし」
何を考えているのかわからないけれど、その
時刻にしてマスターが運びこまれてから1時間後、この部屋に来た部隊長と襲撃した状況についてすり合わせを行う。
あの家の状況。そしてマスターの状態。マスターの保有しえると思わしき能力。そしてサーヴァントの情報。これら全てをパソコンのメモ帳を開けて打ち込んでいく。
特筆すべきは接近戦における魔力によって強化された破壊力とその技。生半可に襲いかかると迎撃で痛い目に合うと考えられる。英霊兵にぶつけたのは正解だった。危うく人的被害が出るところだった。
そしてあまりにも情報が少ないのはやはりサーヴァントの情報。前にいたマヌケからの情報だと少女の姿であり、姿が気がついたら消えたらしい。あと石化の能力を持っている。…ここまでヒントが出れば、正体は半ば出ているようなようなものだが何故わからない。やはり周りはアホばっかりだ。
しかし証拠が無いものを報告したところで正確さに欠ける。やはり
そこまで考えて、次の手を部隊長と相談しながら足を捕獲したマスターの元へ運ぶことにする。ついでにご褒美として抱いてあげてもいいかもとも考えながら。
部屋に入る。端っこにみすぼらしい姿で手を後ろに回され、床に座っている姿を見た。本当にこの男がマスターかどうかを再確認する。返事はそうだとの事だがなんとも可笑しく感じる。こんなやつに我々は翻弄されていたのか。思わず少し呆れる。
サーヴァントも確認する。しかし出現報告は無い。思わずため息が漏れる。そして説明する。その間にマスターを観察する。
少し呼吸が浅いし不規則だ。これは寝ているフリかな?と思いカマをかけて見る。反応は無い。なら無理矢理起こして見るか。
懐の小銃を掴みながら数歩近寄って、安全装置を解除する。
取り出して合わせる。狙うは少し上。
引き金を引く。少し反動が来て音が出る。
背中が動いた。どうやら今起きたわけではない反応だった。
交渉に入ろうとしているのか会話が始まった。
足の太ももに合わせる。引き金を引く。しかし弾はブレて横にズレてしまったようでカスったようだった。まぁいい。脅しにはちょうどいいだろう。
カウントダウンを開始する。これで出てこなければ騙して悪いが容赦なく殺す。
まだかまだか
まだ出てこない
照準を合わせる
もう後が無いぞ?
…………ビンゴ。
正体はゴルゴンの女神の1柱。ステンノ。エウリュアレかどうかまでは見た目からはわかりずらいがあの言動はそうだろう。
同時に警戒する。サーヴァントを出したのだから反撃の策があってもおかしくない。銃をそのまま構える。隣の部隊長もやっと構えた音がした。
しかしどうやら策は無い様子、あるのなら既に行動しているはずだ。なんだ拍子抜け。
しかし警戒は解かない。更に脅しをかける。これを出せば従うしかない。私達の勝ちだ。
従った。勝ちを確信する。
少しの別れの言葉を交わした。(一方的だったが)あとにこちらに来る
扉を開けてついてこさせる。扉を閉めた後にも部屋からガチャガチャうるさかったが無駄な抵抗だ。どうしようもできないのだから。
「一体どこに連れて行こうというのかしら?」
「素敵な事をするところです」
そう返事を返して私の部屋へと足を動かす。
しばらく歩いて階段を降りて最下層へ向かう。部屋の扉の鍵を開ける。そしてそのまま中へ
「さて、そこに座ってください」
「座るのはいいですけど、紅茶は出してくれるのかしら?」
「ええ…特別製のを」
「そう…なら座ってあげる」
サーヴァントが座ったあとで部隊長に指示を出す。
指示を受けた部隊長はサーヴァントの手足を手慣れた動きで椅子に縛る。
その間に私は戸棚からお気に入りの紅茶を出す。水出しの紅茶なので冷えているが私はもう慣れてしまった。
「まぁそうよね。私に出すとは言ってないものね」
「ええ、そうです。私は少し作業してからこの紅茶を飲みつつ眺めるだけ…」
「人の姿見るなんて良い趣味してるわね」
「あなた様には負けますわ」
2人の笑い声が部屋の中に響く。
少し笑った後に部隊長にアレを持ってこさせる。
アレとは、サーヴァントを洗脳する弾丸に内包されている『原液』。弾丸に入れる前の段階を取り出したものだ。
今までいくつかの捕獲したサーヴァントに注入して、様子を見てみたがとても面白い事になる。体を震わせて「嫌だ」とか「だれ」とか呟きながら最終的にはピタリと動きが止まる。その後には
紅茶を飲みつつ目の前の
体は小学生並に小さいし、見た目だけなら完全に子供だ。こんな世界になってなかったらこんな風にしていたら誘拐で確実にお縄だろう。だが今は警察は息をしていない。ましてやこんな僻地では。軍が都市部だけでなんとかなっているらしいがそれでも我々組織を摘発するまでには手を広げられていない。そんななのでサーヴァントも捕まえ放題だ…たとえその手が汚く、汚れていても。捕まえる者はいない。まるで1種の治外法権だ。
今回はそんな哀れなサーヴァントがまた1人増えただけ。不幸な事に。今回のサーヴァントはどんな反応をするのだろう。侵される感覚に恐怖する?それとも怯える?その顔がどんなふうに歪むのかとても楽しみだ。
どんな反応をするかの妄想が止まらない。気がついたら部隊長が原液を持って近くに立っていた。既に注射器に移し替えており、投薬する準備は整えているようだった。
「準備はできているのかしら?」
「はい、ここに」
「ええ、わかったわ。私がやります。貴方は何か不審な動きをした途端に横から遠慮なく
万が一失敗した時の事も考えて指示を出す。これで
椅子に近寄って進捗に針が折れないように突き刺す。どんどんと押し込んでいく。サーヴァントの顔は顔を背けているがこれだけ近いと隠しきれないものだ。痛みに少し歪んでいる。それだけでもっと虐めたくなる。だが下手な事をすると失敗する。慎重に全部投薬する。
「さて…全部入れたわ。気分はどうかしら?女神様?」
「気分?最悪の一言ね…嫌な顔が出てきているわ…嫌…来ないで…」
そうそう!これ!この時が面白い!しっかりとその目に刻まなければ!こうなればサーヴァントは抵抗できない。
手足を縛っていた縄をポケットナイフで切る。即座に両手で自らの震える体を抱き締めるサーヴァント。
ああ、そうそれが見たかった!
「次はあのマスターを殺すのよ!」
そして、この次は人形になる瞬間。人形になったあとはあのマスターをサーヴァント自らの手で殺させる。絶望した顔も楽しみだ!そしてその次は、代表に抱いてもらう。そこに私も
ああ、なんて最高なのかしら?神霊を捕獲したとなればこちらも相応の褒美を貰えるはず!時期がよければその結晶ができる!そして代表との愛の証を産むのだ。そして代表の伴侶となる。支配するのだ。この組織を!
「きゃはっ…きゃははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!」
笑いが止まらない。未だ、寵愛は受けれていないが時間の問題だろう。今回はそれほどの事なのだ。神霊は現界している数が少ない分、相当数にレアだ。それを強調すればいい!しかも捕獲難易度も強い分相当に高い。今回は運が良い!
「ねぇ…知っているかしら…?」
「はははははははは…?何かしら?」
「『私の名前』についてよ…?」
油汗をかいた状態で体を震わせながら問うサーヴァント。
「さぁ?知りませんが、どうでもいいでしょう?」
そんな事を言っている余裕は無いはずだ。そう、無いはずなのだ。なのに何故
「知らないのなら教えてあげる。ステンノはギリシャ語で日本語に直すと…」
ーーーーーーーー何故そんなに
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「「ステンノの名前の意味は『強い女』よ」だ」
「「こんなところで倒れる存在じゃないのよ」」
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「目を潰してしまったらごめんなさい、
女神が微笑む。その視線の先は
「しまっ…っ!」
部隊長が
「誰か助け、て…」
お願いと続けようとしたが口が動かなくなった。
「はぁ…やっと姿を隠さなくていいわ。…何故って顔をしているわね?簡単な話よ?
バカなそんな姿は知らない。そんな、そんな。
「まるで信じられないものを見たような目をしているわね?…成長しない女神が何故成長しているのか…といった感じかしら?」
内心を読まれてドキッとする。
「それについては企業秘密と返しておくわ。はぁー、んっ!」
サーヴァントが自らの腕を噛む。しばらく何かを吸い上げる音がした後に地面にペっと吐く。それは白っぽい先程の注入した液体だった。
同時に逃げようとかろうじて動かしていた手足が動かなくなった。
「ああもう、汚らしい…帰ったらまずシャワー浴びないと…」
「そういえば『マスターを殺す』と言っていたわね?」
「
「まぁたとえ冗談でも私は許しません」
「だって先に手を出したのは貴方達でしょう?なら正当防衛よね」
「そして…」
「私は人間にはそれほど興味はないの、だから…」
「貴女の事も忘れてあげる」
「ここで忘れられ、寂しく朽ちていきなさい」
その言葉を最後に、私の意識はテレビの電源を消したように切れた。
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完全に石になったのを見届けると『神核』を拾う。
「いけない、忘れるところだったわね。コレみたく自動で着いてくるわけではないもの。忘れたら大変な事になるわ」
神核を着て、トランクから1つのノートを出す。
「えーっと…確か…そうそうこのページね。えっと…ぱそこんを開く…?確かマスターが言って触っていたのはこれよね?開いてどうするのかしら…まぁここの中にぶち込んどけばいいかしら」
ぱそこんとやらの使い方がわからないので適当にトランクの中に突っ込む。最悪マスターにどうにかさせればいい。パスワードとやらもどうにかしてくれるだろう、たぶん。
「えっと次は…記録を消す…?もう、何書いてあるのかさっぱりわからないわ?あの天才、もう少し分かりやすく書いていて欲しいわね…まぁいいわ。後でマスターにでも解読してもらいましょう。さて、とりあえず
たまには
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しばらく時が経つ。
正直腕が縛られて動けない以上、暇で仕方ない。
ただただ窓の外にある雲をじっと眺めるだけだ。雨が降る気配は到底なさそうな快晴だけど…。
扉のハンドルがひねる音がした。反射的に扉を見る。
男が1人現れた。身なりは整えており、この施設?の上の立場だろうと推測がつく。しばらく歩いて立ち止まる。だがいっこうに口が開く気配がない。それに目も虚ろだ。ボーッとしている状態がピッタリ来る気がする。
疑問に思っていると、その後ろから見覚えのある姿。
小学生のような小さな身長。藤色の髪。そして特徴的な背中の光。
「お元気かしら?」
いつもと変わらない微笑みをたたえながら聞かれた。
「元気ですよ。縛られてなければ」
「その返しができるなら十分元気ね」
こちらに歩いてくるステンノ様。だが唐突にハッと気がついた表情をすると立ち止まる。
「…?どうしたんです?」
「えっとマスター、これからとある質問をします。答えるように」
何だろうか、もしかしてこの状況で女神式無理難題をふっかけるつもりだろうか…?
「んんっ…問いましょう、あなたが私のマスターかしら?」
光を背負う彼女がそう言った。
ああなるほど確かにその
「ええそうです」
お互いに信頼する笑顔をした。
合計文字数は9000文字超えです。(ガバガバ計算)
分割した事で見やすくなってたらいいなぁ…
書いてる最中にご本家が更新されてる事に気がつきました。
ご本家ももっと書いてって言ってるんだから書くんだよ!ホラホラホラホラ(某睡眠薬入りアイスティー飲ませる先輩風)
それじゃあテンプレ↓
崩壊世界シリーズ書いてない兄貴姉貴達は推し鯖で書くんだよ!あくしろよ。
書いてる兄貴姉貴達は最新話待ってますね?
感想書いてくれてもいいのよ…?リクエストボックスも作ってるからリクエストほおり投げてくれてもいいのよ…?
崩壊世界シリーズ流行らせコラ!流行らせコラ!
(*´ω`*)(*´ω`*)
(*´ω`*)
(*´ω`*)(*´ω`*)
(*´ω`*)
リクエスト箱いる?
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いる(鋼の意思)
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(いら)ないです
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そんな事よりおうどん食べたい