季節の変わり目で、帰って寝る生活してたら執筆時間を取りにくくなってしまって、難産なのもあって完全にハイハイ並のペースで執筆していました。許して…許して…
完全にお待たせしましたが内容もたぶん軽めです、それでも見てくれる人はどうぞ↓
前回のあらすじ
主人公君「むにゃむにゃ…ハッ!なんだお前ぇ!?」
野望マシマシの人「神霊キタ!これで勝つる!」
ステンノ様「私だけよ」(ドンッ!)
「貴方が私のマスターかしら?」
「ええそうです」
あらすじ終わり
「さて、茶番はここまでにして、立てるかしら?」
「いやーそれが…」
首横にして視線を落とす。手を縛っている縄らしきものを破れない現状は変わってはいないので立てない。というか破れるのならなんとかしている。
「そう…ちょっと待っててね?」
ステンノ様が俺の後ろに向かって歩く。その途中に
「ああ、ガッチリねこれは…相当に暴れたのね?少し痛々しい感じになってるわよ?」
「しょうがないですよ。ステンノ様が盗られるかもしれないって考えてたんですから…その後で何をしようとしていたのか薄々ながらわかりましたけど」
「ふふっ、本当にしょうがないマスターですこと…ホラ、これでどうかしら?」
後ろで何をしたのかはわからないが少し動かせるくらいの余裕ができた。あとは少しずつ捻ったり動かして少しずつ少しずつ動かしていく。
「と…れたぁ!…………うわー…」
縛っていたものから取れた自分の手を見て正直引いた。表現は控えたほうがいいと思い見ない事にする。
なんだか変色してるけど、動くし指先とかの感覚はあるからヨシ!(適当)
「それで、次の予定とか考えてます?」
「いいえ、全く」
「デスヨネー」
まぁこれは想像の範囲内だ。ステンノ様は、いつもこういう所はめんどくさいから完全に丸投げにして、俺にほおり投げているからだ。
…今となってはある程度慣れてしまったが。
「ちょっと、私を見て何を考えているのかしら?何か失礼な事考えてないでしょうね?」
「いいえ!全く考えていません!ハイ!」
「本当にそうかしら…まぁいいわ。今回はそういう事にしておきましょう。さっさとここから出たいから動きましょう?」
「あっ、ちょっと待ってくださいよ」
先に扉を開けて、廊下を歩き始めたステンノ様を小走りで追いかけて追い付く。
「予定とか言ってはなんですが、俺達がここに連れて来られた情報はできたら消したほうがいいと思うんですよ」
「それは…そうね。その情報とやらはどこで消せるのかしら?」
「うーんと、それは…」
上を向いて考える。ここの施設については完全に不明な所が多すぎる。潜入する映画とかなら地図を頼りに探す所だが、生憎そんなものは俺達には無い(と思う)。
ふと視線の先に見覚えのある機械を見つけた。これ見よがしに『見てますよー』とでも言いたげに動かない。そう、監視カメラだった。
確かああいうのってまとめて見れるように1つの部屋に固まって監視しているんじゃなかったっけ…?何かそういう部屋の名前は確か…
「警備室…」
「何かしら?」
「警備室ですよ。ここの建物の情報が集まっている場所の1つと言ったほうがわかりやすいですかね?そこに値する部屋があれば、少なくとも記録の1つは消せるはずです」
「ふーん…ならそこに行きましょうか。ところで、場所は分かっていて?」
「いいえ、全く」
「そうよね…仕方ないわ。また使いましょうか」
「使う…?使うって何を?」
「マスターも見たでしょう?私が来た時に連れてきた人間よ」
そして踵を返して先程の部屋に戻った後にずっと放置されていた少し良い格好の人にステンノ様が語りかけた。
「またで悪いのですけど、けいびしつ?に近い部屋はあるかしら?そこに行きたいのですけど、案内してくださらない?」
「はい、女神様」
ノロノロと動き始めてその後ろに俺達がついて行く。
正直スピードはかなり遅い。歩くスピードよりも遅く歩いている。
…歩いていくうちに不安になってきた。
「この人どうしたんですか…?」
「私が囁いてあげただけよ?神である私が少し言葉を出すだけでいとも簡単に落ちてくれるのですから簡単なものです」
なるほど、要するに『魅惑の美声』で魅了したわけだ。FGOにおいてもDr.ロマンが魅了させられてステンノ様の言葉のままにレイシフトを(半ば)無理矢理にさせられたからかなり強力なのは伺える。
いちおうスキルの説明には意志を持てば、抵抗はできるらしいが…この人は抵抗できなかったのだろう。ご愁傷さまである。
それはそれとしてまだ不安な事がある。
「このまま着いていっていいんです…?そして誰かとすれ違ったら不味くないですか…?」
「別にいいんじゃないかしら?これでマスターの部屋に来たのだし。そして誰かとすれ違った時ねぇ…うん、いい事思い付きました」
足を止めてステンノ様が微笑んだ。同時に嫌な寒気がした。
あっこの笑顔はまずい。
「何するつもりです…?」
「簡単な事よ、少し前に手を出してくれるかしら…そうそう。これをこうして…できました」
ステンノ様がトランクから少し太めの紐を取り出して、俺の手に絡ませて軽く縛った後、紐の両端をステンノ様が持つ。はたから見ると囚人の護送じゃないかと思う。
「ほら行くわよマスター」
紐を引っ張られる。
うんいい考えだと思いますよ。うん、でもまさかこんな…
「名前は…そうね。『ペットの散歩』なんてどうかしら?」
「これで捕まったマスターをたんに移動させているだけと見えるはずよ。お気に召したかしら?」
「いや…うん…もうこれでいいです…ハイ」
なんでマスターの俺がサーヴァントに連れ回されてるんだろうとか、こんな姿情けないとか思ってない。そう思ってないんだから。(涙)
しかし、これ以外に良い方法が思いつかないのも確かだから言い返せないのもある。
ノロノロと魅了された人に歩いて着いていく。
いくつか監視カメラを通りすぎたけど誰にも出会わず、誰ともすれ違っていない。その間俺はいつ他の人間と出会うのかドキドキしていた。だって出会ったら困惑の後で戦闘になると思うからだ。こんな手の状況では仲間を呼ばれたら確実に不味い事になるのは容易に想像できる。
だけど結局の所、敵に出会わないように祈る事しかできないので、とりあえず神様仏様に心の中で祈った。神様そこにいるけど。
「ところでマスター?」
「なんでしょうか?」
「ペットにはそれらしい鳴き方があるでしょう?」
「えっ」
「ほら、鳴いてみなさい」
「えっ」
「
「ワッ、ワン」
「ふふっ、いい子ね。おすわり」
暗黒微笑の圧力に負けてそこに膝立ちで座った。その後でステンノ様が慈しむように頭を撫でてくる。
頭を撫でられるのは、この年齢になると全く無くなるので心地よく感じた。
「ほら行くわよ」
「ワン、ワン」
ところでなんで俺はペットプレイしているのだろうか…?
答えは誰も教えてくれない。
廊下を歩いたり、階段を降りたりした後に、とある扉の前で立ち止まる。扉には『看守室』と書かれたプレートが貼り付けてあった。
「ここでいいのかしら?」
「はい、女神様」
魅了されていた人が扉を開ける。
「うん…?これは研究補佐の人…いえ、今はこの施設の副所長でしたね。こんな所にどうされました?」
軍服らしき服を着た人間が敬礼しながらそう聞くが答える素振りは無い。
「……?何か用事があったのでは…?」
「今よ!行きなさい!マスター!」
「どっっせぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!!」
手を軽く縛っていた紐をステンノ様が離した後に肩から突っ込む。
1歩、思いきり踏み込む。
2歩、魔力で強化するために回路を励起させた。
3歩、回路に抵抗を感じるが無理矢理起動させる。
そして4歩、突っ込んだ。
「ッ!なんだぁぁぁ!????ぐぅ…!」
後ろにあったロッカーに
「ぐぅ…いってぇ、ぐぉ…ぐっ、ぐぁ、うぎっ、もう、やめ、ぐはっ、うぅ」
激突した後もまだ意識は残っていたみたいで何度も何度も突っ込んだ。
しばらく何度もやっているとステンノ様に止められた。冷静になって視線を戻すと動かなくなっていた。
幸いな事に胸が上下に動いており、呼吸できている事から生きてはいるようだ。
「ねぇマスター、少しよろしいかしら」
「はぁ、はぁ、はぁ…なんですか?」
「相手の動きを止めるのに時間かかりすぎではなくて?メデューサならダイナミックな動きでもでさっさと仕留めていたものよ?手を使わない事はその痛々しい様子を見てわかりますけど、それでもやりようはもう少しあったはずよ?」
「ハイ…すみませんでした…」
「あと、普段より少し動きのキレも悪かったわね、何かあったのかしら?」
「いや、大した事では無いと思うんですが…」
とりあえず当てはまりそうな魔術回路に謎の抵抗がある事について話す。
「なんでそんな重要な事を黙っていたのかしら…はぁ、本当に仕方ないマスターね」
「ぐうの音も出ません…」
「マスターが戦えなかったら私が前に出るしかないじゃない。そんなの私がめんどくさいから…そこの椅子に座って、ちょっと手を貸してくれるかしら?」
言われた通りに少し安っぽい回転する椅子に座って手を前に出す。その前に出した手をステンノ様が包む。
ほんのりと暖かい。落ち着く。
「目をつむって…私の声だけを聞いて…大きく息を吸って…吐いて…もう一度、吸って…吐いて…3つ数えるとなんだか気持ちよくなって貴方は寝てしまいます。それでは、3…2…1…ゼロ」
ぐいと手を引かれる感覚と共に、なんだかそれまででも気持ちよかったのが急に広がって何も考えられなくなった。
「マスター?お目覚めはいかがかしら?」
「んぅ…?おはようございます。ステンノ様…?」
目が覚めた感覚とともに周りの様子を見る。そして、ステンノ様に何かされる前の状態と変わらない景色だった。
気分は好調。全く眠くない。
「さっそくで悪いのだけど、少しだけ魔力強化をしてみてくれないかしら?」
言われた通りに魔力回路を励起させる。
うん、何も問題ない。どうしたのだろう?
…ん?
いやそれはおかしい。確か俺の回路には謎の抵抗があったはず。だけど今は全く問題ない。睡眠時間をたっぷり満足するまで得られた後のようにスッキリしている。気分もハッキリとしているから夢の続きというわけでもないだろう。
でも怖いからいちおう確かめる。
「頬をつねっても夢じゃないから痛いだけよ?」
「ひゃい…ひょうですにぇ」
引っ張っていた頬を戻す。ヒリヒリする。だけどヒリヒリするだけで何も起こらない事から、ステンノ様の言葉は疑うわけではないが真だろう。
「一体何をしたんですか?確か魔力回路には謎の抵抗が…」
「ああ簡単な話よ?『上書き』しただけです」
「上書き…?」
「ええ、そう。上書き。実際にはなんともないのに思い込みでそうだと誤認する。なんて事あるでしょう?今回は本来なら、魔術が使えないと思いこませてまともに使えなくさせる目的だったのでしょうね。だけど中途半端にやったものだから魔術回路に抵抗があるという結果になったのでしょう。…まぁそのおかげで上書きは簡単だったのですけど。魅了も使い用ね」
「えぇ…」
「さて、これでマスターは動けるようになったのだし、次は記録を消すのよね?さっさと終わらせてここから出るわよ?」
そういえばそうだった。
椅子に座ったままで椅子を回し、後ろのモニターを見る。所々にある監視カメラの映像が出ているが、ガレージと思わしき所の人間が物を運んでいる様子が見えた。そこからは俺が戦って敗北したあの
その他の所も色々な所で様々な人間が動いていた。正直、多すぎる。ただの施設にしては過剰だ。たぶん後付けもあるのだろう。逆によく
画面ばかり見ていても仕方ないと思い、目の前にカメラ等を制御していると思われるパソコンを触る。少々弄ると記録の消去の項目が出てきたので
「うん、記録は消しました。カメラも電源は消したからたぶん大丈夫でしょう。次は脱出ですね」
「あ、ちょっと待って…確かあの自称天才の人が何か…ええっと…これかしら?」
ステンノ様がトランクから取り出したのは1つのUSBメモリ。
「何です、それ…?」
「あの自称天才の人が『敵とかに掴まったらコレ使って〜』とか言っていたものよ。まぁ使い方を私はわからないのですけど…マスターはわかるのかしら?」
「まぁ…いちおう詳しいわけではないですが…開ければわかるか…?」
ステンノ様からUSBメモリを受け取り、パソコンに挿す。そしてその中の『掴まった時』とご丁寧に書いてある1つのファイルを解凍する。すると突然に何かのプログラムが起動したのかウィンドウが大量に出てきた。そしてどうすればいいのかわからないので、しばらく放置していると
うん、これコンピュータウィルスだ…なんてもの作ってるんだあの天才は…
「青い画面が表示されたわ。わからないけど少し見応えのある光景だったわね?」
「コンピュータに詳しくなくて幸運でしたね…とりあえず、脱出しましょうか」
USBメモリを抜き取ってステンノ様に渡し、部屋から出る。ここまでに来る道のりの最中に非常口のマークを見たのでそこに向かえば出れるだろう。道案内をしてくれた謎の偉そうな人には悪いが置いて行く事にする。
今回はペットプレイもなしにスピードを意識し、それでも人に気をつけながらコソコソと移動して行く。出会ったら出会ったで速やかに無力化するだけだけど。
途中、人の足音が前から来たりで来た道を引き返したり、近くの部屋に飛び込んだりしてやり過ごした。
時間が経つごとに人の走る音が増えたような感じがするからたぶん脱走したのがバレたのであろう。だけどそれを感じたのは俺達が非常口の近くに来た頃なので、気にせず非常口の扉を開けて、驚愕した。
目の前の外の世界に見えるのは木。それも1本や2本では無い。完全に自然で、こんな状況でもなければ歩いて癒されそうな光景だった。
そして、こんな光景が近くに見れる場所は知らないので遠くに来た事を実感した。まぁ世界が崩壊してから植物の成長スピードが異常なほど速いから、それの影響で完全に変わってしまってしまっていたらわからないが。
若干落ち込みながら階段の下を見ると2人の見回りと思わしき姿が見えた。それに話をしているのか距離が近い。
手の調子と魔術回路の調子を確かめる。いける。
階段の上からまず1人の頭上から飛び込む。
「どっせぇぇい!」
「なっ!なんだおまえは!」
まだだもう1人もいる。それに頭に肘を当てただけでは無力化できていないと思う。高さもそれほどなかったし。
距離が近いので拳を握り、魔力で強化する。
1歩、地面に踏み込む。
2歩、足の回路の励起。
3歩、何も問題ない好調の魔力回路を起動。
4歩、斜めから勢いを利用して拳を前に出して顔面を殴り抜けた。
「ぐっほぉぉぉ!」
「まだだ!」
フリーになっていたもう片方の手を強化して低い姿勢を上げて拳を振り上げ、敵の顎をかち上げる。
まだ手が治りきっていないため、痛みが走る。だが、我慢して殴りきる。
その男はふっとんで壁にぶつかり、ぐったりとした。
「マスター!後ろよ!」
ステンノ様から声をかけられる。後ろを向くと先程上から潰した人がうつ伏せながら銃を向けていた。
まだ足の魔力での強化は続いている。一息で目の前に体を運び、銃のトリガーを抑えていた手を地面と挟むように踏む。
「ぐぅぅぅぅぅぅ!」
靴ごと思いっきり踏んだためか呻き声が出てきた。その声を聞きつけて応援が来たら面倒なのでもう片方の足で頭を蹴る。
ゴッと鈍い音がして、そしてその男はぐったりとした。
「流石ね、速めに動けた事は褒めてあげる。でも、この後の事を考えての事なのかしら?」
「いえ、ノープランです…まぁ見つかるよりはマシかな?って」
「ふーん…まぁいいわ。さて、行きましょう?」
階段を降りたステンノ様がそう言う。
別に反対する要素は無いので少し後ろを警戒しながら、少し足早で手を繋ぎながら森の中を進んでいった。
今回は6671文字でした。平均か…?
実は最初はもっと書いていたのですが、表現に行き詰まり、少し分けようと考えて今に至ります。
ですから、次回はもう少し早く投稿できるかな…?たぶん、きっと、めいびー
というわけでテンプレ↓
崩壊世界シリーズ書いてない兄貴姉貴達は推し鯖で書くんだよ、あくしろよ。
書いてる兄貴姉貴達は最新話待ってますね?
感想書いてくれてもいいのよ?リクエストボックスも作っているから書いてくれてもいいのよ…?
崩壊世界シリーズ流行らせコラ!流行らせコラ!
(*´ω`*)(*´ω`*)ハヤル
(*´ω`*)(*´ω`*)ハヤル
(*´ω`*)(*´ω`*)(*´ω`*)ハヤル
リクエスト箱いる?
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いる(鋼の意思)
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(いら)ないです
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そんな事よりおうどん食べたい