夢を見た。
その島は、宮殿に使われる大理石とも似ている地面が覆われており白い。
その島には様々な形をした石像があった。石像は元は人間だったものである。どうやら何かしらの方法で石にされたようだ。
その島には女神が
長女と次女、そして末っ子の末女は楽しく暮らしていた。
しかし、末女は長女と次女とは違い、コピーミスで成長する運命にあった。それだけなら何も無かったはずが、度々訪れる人間の悪意を知り、間違った方向へ成長してしまう。
その島には女神がいた。成長した末女は長女と次女を飲み込み、成長を続けた。
しかし、飲み込まれる直前であっても長女と次女は妹を愛していた。
その島には怪物がいた。
結末は怪物は討伐され、そこからまた一波乱ある。
…がいまいち実感が無い。
なぜなら…
全部の場面に『私』はいないし、経験もしていないのだから。
そうでしょう?
布団から飛び起きる。
心臓は高く鼓動し、汗も嫌な汗をかいている。
どうやら嫌な夢を見た気がする。起きた今となっては夢の詳細など思い出せない。しかし、その夢の中に見落としてはいけない何かがあった気がする。
隣にいる
今思うと、何故俺の所に来たステンノ様は、俺の知らない特徴を持っているのだろうか?手錠で手を縛ったり、ものぐさのはずなのに何かを自らやろうとする所も多々見受けられる。そんな多分にある違和感の中で最たるものは、やはり身長が大きくなる事だろう。
まず神核が外せる事も元々Fateの世界では無いはずだ。外せたとしても身長が大きくなる事など有り得ない。もし姿形が変わるというのであれば、それ相応の逸話なり理由があるはずだ。だが、いくら伝説の中で出番が少ないとはいえ、ステンノ様にそんな逸話は無い。それは比較的出番が多いメデューサでもそうだ。せいぜい怪物と呼ばれる姿への成長のみだろう。戻れるなんてもっての他だ。もしできたとしたら悩んでなんていない。
そうなると、次はカルデアで召喚されるにあたり、何かがあったと考えるべきかもしれない。
カルデアでも神霊を召喚する事は出来ないとドクターは言っていた記憶がある…今となっては神様なんてポコポコ召喚されてるけれど、それ相応に弱体化なり理由付けされているものだ。しかし、ステンノ様は違う。生前(?)持っていたものは魅了だけであり、英霊として召喚されるにあたって戦う力を加えられている。はっきり言ってそれは聖杯戦争における英霊召喚という性質から見てもイレギュラーだ。聖杯戦争における英霊召喚とは全盛期で召喚はされるが、知名度補正等を除けば弱体化された上で召喚される。だからこそ生前から強化された上で召喚なんて普通はありえない。…まぁカルデア式がおかしい所もあるのだろうが。
だけど現実として、ステンノ様は強化された上で召喚されている。そこに俺の知らない何かが加えられた?いや、ならばFGOにおいても描写されるはずだ。それが何故どうしてこうなっているのかさっぱり分からないが…
「うぅん…あら、あなた?もうお目覚めかしら。いつもなら私が先に起きているのに珍しい日もあるものね」
「あっ…ステンノ様おはようございます」
「その様子だと何か考え事をしていたようね?さしずめ、外が雨で何をしようか考えていたのかしら」
言われて窓の外を見る。今まで気がつかなかったが、外は生憎の雨だった。
いつ来るか分からないお客も雨では経験からしてもっと来ない。来るまで暇を持て余し気味なのだ。
返答はどうしようか…しかし、ここで否定したら何か道を踏み外すような気がする。
「……ええ、実はそうなんですよ。また雨かって具合に考えていた所です」
「やっぱりね。でも寝所で考えていても仕方ないわ。朝ごはんを食べつつ考える事にしましょう。顔を洗っていらっしゃい。その間に私は色々と済ましておくわ」
了解です、とだけ返して立ち上がる。そして少し伸びをした後、扉へ向かう。ドアノブに手をかけた時、声をかけられる。
「それで正解よ。私のほうをじっと見ていたら、嫌でも考えている事はわかるわ…疑問なのでしょう、私の行動が。不思議なのでしょう、私の体が。聞きたいのでしょうね?私の本当の事を…でも今は、まだ答えを教える時じゃないの。その時まで待ってちょうだい」
バレていた。背中に氷を入れられたように寒気がする。それにびっくりして返事もせずに扉から出てしまった。
心臓がバクバクして止まらない。どうやら、踏み込んではならない領域に知らず知らずの内に踏み込んでいたようだ。
落ち着くために深呼吸をする。しかし、それでも落ち着かない。仕方が無いので言われた通りに顔を洗う事にする。
しこりのように大きい疑問を抱えながら。
リクエスト箱いる?
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いる(鋼の意思)
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(いら)ないです
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そんな事よりおうどん食べたい