※この作品はR-18です。

儚き女神(上)と伴に崩壊世界で…   作:マンションの1室

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今回のお話は、ある意味謎に包まれた、とある人の裏話的な要素になります。
何故パソコンが他の人に渡っているのかは…まぁとある人のお話からの地続きになっています。他サイトですので紹介は省かせて貰いますが…まぁなんだかんだで入手したとか思っておいて下さい(適当)
今回のお話を読んでもあまり影響は無いので興味がある人はどうぞ↓


とある科学者の記録

一心不乱にカーソルを動かす。目的は財団の詳しい場所。もしくはこのパソコンがあった場所の情報だ。

あの探偵から貰ったはいいが、こうして手元にあるのは奇妙な縁を感じる。

財団では特別仲が良かったわけでは無いが、同じ女性ということで何回か会話はしたことがある…まぁ内心はあんなもの(葛城恋)に執着していたわけだが。

ファイルを開くと日記を見つけた。

せっかくだから覗いてやろう。文句は今はもう言われる事は無いのだからバチは当たらない。

 

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┐月/日

あまり使って来なかったこのパソコンで、日記のアプリを見つけたので記入してみる。きっと基本機能として初期からあったのだろうが、全く知らずに放置をしていた。これから気が向いたらしてみようと思う。

 

・月⊃日

前にこんな事を記入していたが、次の日にはすっかり忘れていた。これも全て就職活動のせいだ。彼氏にも笑われてしまったので今日はふて寝する事にする。

 

=月﹁﹂日

やっとの事で就職先が決まった。しかも、研究職に近いところに配属されるという。なんとも嬉しいものだ。今日は寿司でも食べよう。

 

『』月 ・日

前の記述からまたしばらく期間が空いてしまった。あれから色々な事があった。当時の彼氏から未だに惰性で続けているFGOを勧められたり、異動や成功や失敗。期間はそれほど無いとも言えるのだが、とにかく濃い日々だった。

だが、少し精神を病んでしまったように思える。少しアイツに連絡してみようか?

 

-月↓日

薬を服用する事になった。用法、用量さえ守れば特段、何も起こることは無い代物だ(むしろそれが普通か?)

やはり、持つべきものは信頼出来る友だ。

 

┐月/日

友が捕まった。薬の隠蔽、未許可の販売。その他諸々の余罪があるらしい。警察の事情聴取が終わり、薬は証拠として持っていかれた。必要な人間がいる目の前で。

 

┐月・日

薬の服用量が増やすことにした。少しくらいなら問題無いだろう。……うん、少しだけなら。

 

┐月-日

少し不味いかもしれない。以前なら有り得ない光景を見るようになって来た。仕事先からの返事も無い。これは夢なのだろうか?……少し薬を断ってみようか。

 

┐月=日

世界が崩れた。いや、既にしていたとするべきだ。薬に溺れていた結果、いつの間にか、世界は魔物が溢れる世界に変貌しており、霊長の長たる人間は逃げ惑う存在になっていた。

しかし、そんな中で抵抗する力は存在しており、だらしがなかった私にもその力は訪れていた。

その存在は、力は弱いものの、私を必死にお世話をしてくれていた。縁の召喚にしては皮肉だ。だが、これがお似合いなのだろう。

 

→月…日

崩壊からしばらく経過した。このノートパソコンを持ち歩いたのはいいが、電池が切れると全くもって約立たずであったのは少し考え無しであった。

だが、なんとかなった。再就職先は『葛城財団』。電力もあるし、仕事も、何もかも設備や置いてあるものも以前いた所とは違うが、やり方はわかる。ある点に目を背ければ、なかなか良いところではあるとは思う。

同じ女性としては思うところはあるのだが、口は出すべきでは無い。あれは暴君だ。しかも暗愚。よくこの財団をやれているものだ。

だが上手く利用出来れば…。

 

→月/日

セックスにより、サーヴァントを己の意のままに利用する財団の長。何か理外のカラクリがあるのはわかる。そのカラクリを解明出来ていないのは不安点ではあるが、情報はある程度集まった。

明日、己のサーヴァントを詰めの駒として使う。下準備は終えた。

予想が正しければサーヴァントは毒されず、また、己の元へ戻る。しかし予想が外れ、正しくなければ……。

きっと運命はある。

バンセンヌに陽は落ちる 。逆に言えばそれまでは沈まない。日は昇り続けるはずだ。

 

→月!日

外れた。

私の運命(Fate)は自らの手でドブへと捨ててしまった。

もう運命なんか信じるものか。

あの時だってそうだ。FGOを勧められた当時の彼氏だって、私があんなところに行こうとさえ言わなければ、きっと、飲酒運転になんて巻き込まれる事なんてなかったはずだ。

友だって、私がそもそも友に相談だってしなければ、手をつけるなんて事は無かったはずだ。

もう誰も信用しない。頼れるのは自らのみ。

大丈夫、前まで私は1人だったのだ。昔に戻っただけ。

私の道は誰にも止めさせない。

 

 

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一通り読んで欲しい情報が無かった事に少し苛立ちを感じる。ご丁寧な事に情報もしっかりと管理していたようだった。

このパソコンからわかる事はせいぜい彼女が次に研究しようとしていた事。おそらく研究は私が去った後開始したのだろう。私の記憶にある彼女が使うとは思えない言葉が使われていた。

いや、最後に会った時にはもう既にそうなっていたのかもしれないが…いや、こんな事を考えても仕方ない。

パソコンを閉じて空を見上げる。

もう言葉を交わす事は無いとは思うし死後の世界なんて信じてはいないが、あるならばどうか安らかにいて欲しいと願った。

 

「全く…いくら必要だからって女神の神核の移植だなんて、無謀な事も考えたものだ」

 

「どうした馬鹿女。パソコンから目を背けて空を見上げたって情報は集まらないぞ?」

 

「いいやアンデルセン。少し目を休めていただけさ、またすぐに見るよ。そんな事よりそっちの原稿は?」

 

「聞くな。わかりきっている質問はするんじゃあない…まったくあの自称探偵め…」

 

 

 

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駆ける

 

駆ける

 

そろそろ足が限界に近い。しかしまだ逃げきれそうに無い。

 

前へ

 

前へ

 

こっちだ!こっちに逃げたぞ!

 

しまった!見つかった!

たまらず近くにあった扉を強引に開けて中へ転がり入る。

 

「おいマスター!もう少し丁寧に運べ!いくらサーヴァントとはいえどぶつけられて痛いのはかなわん!」

 

「知るか!サーヴァントならもう少し体力つけろ!」

 

そんな口喧嘩をしている時だった。

 

「へぇ…まさかあなたが脱走者なんてね」

 

声をかけられた方向を向いて顔を見て絶望する。

そこまで仲は親しく無かったが見知った顔であり、そして元(・)同(・)僚(・)だった。

 

「……あなたを代表に突き出せば私も、もう少し覚えて貰えるかしら?」

 

「やってみな。そんな事ができるならね」

 

「ふふっ、あなたがそんな口を吐けるようになるなんて知らなかったわ?」

 

カツカツとヒールの音を出して歩いて来る。

武器の類なんかは通りすがりに全て使ってしまった。仕方なく拳を握る。相手は同じ女性だ。サーヴァントも近くにいるからなんとかできるだろう。

しかし、その握った拳は無駄になった。

隣を通り過ぎ、呆気に取られているうちに、扉を閉められ、更には鍵も閉めたからだ。

 

「あんた…なんで…」

 

「勘違いしないで。私はたまたま扉を閉めたくなっただけ。しかも鍵付きで」

 

「ふん、とんだツンデレもいたものだな」

 

「アンデルセンうるさい!」

 

そんな会話をしている内に足音が扉の向こうに響いた。どうやらあいつら(追手)が近くに辿り着いたようだった。

 

「お休みのところ申し訳ありません!付近に脱走者がいるはずなのですが行先を知りませんか!」

 

「ああ、あの人なら武器を持ってここを立ち去って逃げたわ!早く捕まえてちょうだい!」

 

「情報ありがとうございます!おい、先に行くぞ!安否は後だ!」

 

扉の先から聞こえる足音が遠ざかっていく。どうやらいなくなったようだ。

 

「……行ったわね。さて、準備しないと」

 

「準備…?」

 

「そう準備、『私は脅されて仕方なくああ言いました』っていうカバーストーリーのね」

 

そう言いつつ、手際良く机の上にあった資料や物なんかを乱雑に地面にぶちまけていく姿を見る。

 

「ボーッとしてないで。机の中に私用のボートのキーがあるわ。ここの立地は知っているでしょう?」

 

言わんとしている事を理解して座って休んでいた体を起こす。

引き出しの中をあさるとすぐにボートと記入されたネームプレートが着いた鍵を見つけた。

 

「こんな物まで…」

 

「残念ながら安心してる暇は無いわよ?ここの通路はドーナツみたいになっているからまた戻って来るわ。次はこんな事はしないから」

 

そう言い終えた後に突然服をカッターで破き始めてびっくりした。上は私が嫉妬するくらいの谷間が服から見え、下着のブラジャーまで見えていた。下もタイツが破け、下の肌が空気に晒されていた。

 

「ちょちょちょ!?あんたにそこまでしてもらう義理は無いはずよ!?」

 

「そうね。本来なら代表に突き出すべきなのでしょうけど…でもクソ(男)どもの中にいた数少ない同性として、少し気にしていたわ。私はここまで成り上がるのにどんな手も使ったから…いえ、こんな事話してる場合じゃないわね。ボートの場所はわかるわよね?早く行きなさい」

 

「……すまない!」

 

「マスターちょっと待った!」

 

「何?アンデルセン?そんな暇無いんだけど!?」

 

「安心しろ、少しだけだ。おいそこの女」

 

「何かしら?」

 

「お前がどんな事をして来たかは知らん。だが、こんな事(自己犠牲)ができる内の理性がある内は、そうそう悪い事にはならないだろうよ」

 

「そう。お褒めの言葉として受け取っておくわ」

 

「もういいぞマスター」

 

「そう?それじゃいくよ!」

 

扉を開けてひた走る。

予定なんざ無いし、いきなり退職届をぶん投げて出したのが原因でこんな事になっているものだが、逃げる希望が降って来た幸運には感謝した。

これでこんなクソ会社から逃げれるかもしれない。

あとは走るだけ。前へ駆ける。

 

 

 

 

 

 

 

「さて行ったわね」

 

自分でも何故庇ったのかはわからない。だがなんとなく…そう、なんとなく、代表に突き出したら目覚めが悪くなるような気がした。だからしたのだ。

 

「そうね…後は私の計画が破綻するかもしれないからかしら?」

 

あの男というものは責任を負いたくない存在だ。

あの男(代表)は、サーヴァントは孕む事が無い事にあぐらをかいて、色欲三昧な日々を過ごしているようだが、そんな日々に突然『孕みました』と人間の女性が宣言したらどうなるだろうか?

全ての責任を負う?いやあんな卑怯な男だ。おおよそ全うには責任は負わないだろう。

無視する?いや無視はできない立場になっている。そんな事を理解できているかは知らないが。

現実逃避する?しかし現実は待ってはくれない。手下としたサーヴァントに動かせれば懐疑的な派閥が増える事になり、失脚する事になる。

あの性格やら、現状を踏まえればおおよそ考えつくのは『服(・)従(・)』。そうあんな立場の男が下僕になるのだ。そうなれば私はここのトップ。

まるで道だ。そう、私だけ道だ。

今の代表は私の我が君(my lord)だが、そのうち道(my road)となる。

これは運命だ。もしこの計画が上手くいけば1度捨てた運命(Fate)とやらも信じても良いかもしれない。

 

「さて、とりあえず目の前の事をなんとかしようか」

 

大きくなって来た複数の足音に演技する準備を固める。

これと嘘泣きさえやればここの男はあっさりと騙されるだろう。

誰にも私の道を邪魔させはしない。

そう、誰にも。

 




裏話的な要素だけなので今回は4527文字。いつもに比べたら半分ぐらいってマ?
なんでこんなに期間かかったんですかねぇ…()

そろそろサーヴァントも色々と出てきたものです。もっと崩壊世界シリーズ増えてもいいのよ…?|ω・` )チラッ

リクエスト箱いる?

  • いる(鋼の意思)
  • (いら)ないです
  • そんな事よりおうどん食べたい
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