こんな感じで向こうの投稿話に応じて、いくつかこちらでも連動して投稿する予定ですのでお楽しみに!(向こう側の投稿からかなり時間経過してる事からは目を逸らしつつ)
「あの戦いはなんだったんだろう…」
テーブルに置いたノートの前で1人ごちる。ノートには乱雑に文字や矢印、○や×模様が書かれており、他の人が読んだらかなり読みにくいだろう。
零君はどんな戦い方をしていただろうか?簡単に言うと自分の使えるもの。『持ち味』と言えるものを使って戦っていたように感じた。詠唱からのナイフに魔術を付与して現象を起こす。地面を動かして敵の動きを妨害する。その他にも様々な事をしていた。
この店を開いてからというものの、マスター側が魔術にこれだけの魔術に関する技術を持つ人に会うのは非常に稀だ。いなかったわけではないが、あっという間に一緒にいた時間は過ぎてしまった。
その人達に比べて俺はどうだ?体質もあるが戦力になるのは拳が届く程の接近戦のみ、かと言ってstaynightの宗一郎のように技術がそこまであるわけでもない。魔術の腕もガンドの例から使い物にならないレベル。…マスターとしては正直ワカメこと間桐慎二のほうがはるかにマシなレベルと思う。情けない事この上ない状態だ。
ふと眠気を感じて大きなあくびをする。時計を見ると針は夜の時間帯を示していた。世界がこんな事になる前はこんな時間まで平然と起きていたものだが、今はすっかり健康な時間に寝るようになってしまった。……以前が深夜でも平然と起きて不健康すぎたとも言うが。
「こんな時間まで起きているなんてずいぶんと勉強熱心なのね?」
「ステンノ様ですか…」
声がかかったほうを振り向くと扉の前にステンノ様が立っていた。服装はあまり透けていないネグリジェで、いかにももうすぐ寝ますという格好だ。それでも若干視線に困るのは、男としては仕方ないと思う。
「最近は、こんな夜更けにも起きていることなんか滅多に無かったんじゃないかしら?それがどういう風の吹き回しで今起きているの?」
「いやーそれが…」
「それがって…ああなるほど」
近くに寄った事で目の前のノートを見られる。誰に見せる事も考えていないので、字やらがかなり読みにくいと思うのだが、手に持たれてじっと見つめられる。
「ふーん。自らの実力不足を把握できているのね。でも…こんなもの、必要ないわ?」
「ちょっ!?ステンノ様!?」
何をするのかと思ったら今まで書いてきたページを切ってビリビリに破かれた。しかも破った後石化までするオマケ付きで。
「サーヴァントって本来マスターと戦い、そして守るために存在しているのでしょう?そんな存在が主人が勝手に方針を決めている姿を見て、不機嫌にならないと思わなかったのかしら?」
「でも俺が弱いのは事実で」
「そうね。貴方は弱いわ」
話を強制的に遮られ、今まで認識していたが目を背けていた事実を強制的に認識される。
「さらわれた時だってあの機械に倒されたし。逃げ出す時だって、私がいなければウェアジャガーも倒せるかすら怪しかった。そして今回は自らより、より強い
悔しいが言い返せない。今まで言われた事は事実だ。
英霊兵との戦いの時は数の暴力はあれど、かすり傷しか与えられなかった。逃げ出す時は人間相手なら何とかなっていたが、ウェアジャガー相手にどうなっていたかはわからない。
そして今回の零君との共同種火狩り。様々な面から改めて自らの弱さを認識させられる。
「ねぇマスター?私が来た時、命を救ったでしょう?貴方がその時、なんと言ったか覚えているかしら?」
「確か…」
もう
「えーっと…どの会話の事指しています?」
「ああ、色々と話し合いをしていたから…そうね。質問を変えましょう。貴方がこの世界に適応できていないから私は貴方にどうしたかしら?」
「答えは『体を作り変える』」
「正解。そして今は、私の魔力さえも限定的とはいえ転用できている」
「それは…そうですね。細かい制御はまだ難しいですが、ケイローン先生との立ち会いで少しだけですが。コツみたいなものがわかるようになったのは最近ですけど」
「なんだ。そこまでわかっていてまだ気づかないのね」
心底ガッカリという感じで顔をすくめられる。
「いいかしら、貴方の場合無いものを増やすのは魔力量から見てとても非効率なのです。ガンドも水鉄砲レベルだったでしょう?熟練度も今から鍛えた所で来るべき時には中途半端になるでしょう。これから強敵と戦う事になると、その中途半端が仇となるわ。あのノートには『ガンドをもっと打てるようにする』だとか『射撃を練習する』だとか色々書いてあったけど全て、今からでは間に合わないものや中途半端になりかねないものばかり。それならば
「俺の得意な事…」
「取り柄のない人間なんていないわ。それとも…その得意な事も、言わないとわからないほど愚鈍なマスターなのかしら?」
「いえ…少し、見えた気がします。ありがとうございます。ステンノ様」
言われて目からうろこが落ちた気分だ。さっきまでは零君や前に会った剣を持ったマスターや、その他の戦えるマスターと比較して、自分に足りないポイントばかりあげていた。だからだろう、自らには足りないものばかりとそこを補う事ばかり考えていた。だが考えるべきはそこでは無い。真に考えるべきは目の前の事に備えて元からあるものを伸ばす事なのだ。そうと考えればまだやれるしわかる。この俺でも零君のような汎用性は無いが、特化すれば同等レベルにはなんとかできるはずだ。
「ふふっ素直な人は好きよ。マスターなら尚更ね。でも夜更かしは程々にしておきなさい」
「ええ、わかっています。でももう少し考えてから…」
「あらそう。とりあえず私はもう寝るわ?おやすみなさい。マスター」
「おやすみなさい。ステンノ様」
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扉を閉めて、部屋から出る。
10歩程寝室へ足を進めた後、立ち止まる。
「愛する者達の会話を盗み聞きなんて、いつからそんなに良いご身分になったのかしら?……
「やはり上姉様にはわかりますか…」
目の前に愛しい妹がアサシンの如く足音をたてずに姿を見せる。
いつからこの妹はこんな特技を覚えたというのだろうか。いや、気にする所はそこでは無い。
「いちおう聞くわ…メデューサ、貴女はなんで盗み聞きなんて怪しまれる行動なんてしたのかしら?ああ、嘘は禁止するわ。貴女の嘘なんてすぐわかるもの」
「そうですね…やはり、レイのためかと」
「具体的に」
「万が一にでもレイに上姉様達が襲わないとも限りません。もし、レイを襲う計画をしているようならば先んじて殺すつもりでいました」
「そう。嘘では…無いようね。まぁその行動は理解はできるわ。でもサーヴァントもいるという事を念頭に入れるべきだったわね。私じゃなかったら監視していたという事実から、いつ攻撃されてもおかしくないもの」
「それは…そうですね。少し迂闊でした」
「それと、マスターのあのノートを見たのでしょう?今は私が何とかしたけれど、前から見ていたならアドバイスもしてくれても良かったのよ?」
「そこまでわかっていましたか。ですが、私はそこまで口出しをするべきでは無いと思ったのです。教え導くというのは経験が私にはありませんし、基本的に他の主従の問題に首は突っ込むべきではないですから」
「ふーん…いいわ、今日は見逃してあげる。愛しのマスターの元へ行ってあげなさい。たぶんまた夜更かしをしてるわよ?…お互い秘密を抱えているものですから。他言はしないわ」
「…?はて何の事でしょう?」
「とぼけても無駄よ。わかっているのでしょう?私の眼から…それとマスターの事も」
「やはり上姉様には隠し事は無駄ですね。お手上げです」
「別に私じゃなくても
「それもそうですね。では私はレイの元へ向かいます。おやすみなさい。上姉様」
「ええ、おやすみなさい。メデューサ」
また足音もたてずに姿を消す。もうアサシンクラスにでも転向したらどうなのかしらこの妹。
もはや何がしたいのかわからない感じのお話でしたが、いちおうこれからに必要(だと思いたい)お話ですのでご容赦を…というより向こうのインフレ具合に合わせるとこんなお話は必要だと思うのです(目逸らし)
それではまたいつか。
リクエスト箱いる?
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いる(鋼の意思)
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(いら)ないです
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そんな事よりおうどん食べたい