「まずは、真夫の性器の先っぽに口づけよ。チョンと終わるんじゃないのよ。ちゃんと一秒以上キスしなさい。一応、それは儀式のようなものよ。奴婢の挨拶だと思ってね」
「キス? そんなところに?」
「そんなところじゃないわよ。おちんぽの先どころか、お尻の穴だって、こいつに命令されれば舐めるのよ。あんた、サッカー部の練習ばかりで、あまりこいつの調教に参加しないけど、奴婢の自覚が足りないんじゃないの」
「そ、そんなことないよ。ちゃんとするし……」
肌を接して並ぶように絨毯の上に座り込んでいるかおりちゃんと明日香ちゃんの愉快な会話に、真夫は微笑みながら耳を傾けていた。
また、真夫はカウンターチェアと呼ばれる脚の高い椅子に腰を浅くおろして、全裸で脚を開いて座っている。
その真夫の横にいるのは、あさひ姉ちゃんとひかりちゃんだ。彼女たちも全裸である。
三人で絵のヌードモデルをしているのだ。
そして、その真夫たちに向かって、一心不乱にキャンバスに下絵を描いているのが新たに奴婢となった美術部に所属している二年生の世良
モデルの真夫たちは当然として、かおりちゃんと明日香ちゃん、七生も完全な全裸である。
ここは、いつものSS研の部屋だ。
ただし、隠し部屋になっている地下側になる。
そして、土曜日の夜だ。
真夫がこの七生を奴婢にしたのが今日の午前中であり、その日の夜ということになる。
文化部発表会も近いので、文化部の集まっているこの文化部棟は、まだまだ賑やかなのだが、この地下側の部屋には関係ない。気兼ねなくみんなで集まれる場所だ。
だから、午前中に新たに奴婢仲間になった七生に来てもらい、顔合わせのために集まれる女たちに来てもらったということだ。
集まっているのは、真夫とあさひ姉ちゃん、かおりちゃん、ひかりちゃん、明日香ちゃん。そして、七生だ。
絹香と侍女の二人はいない。
今週末はどうしても実家に戻らないとならないということで、双子の侍女を伴なって戻っている。学園に三人が戻るのは、明日の夜だろう。
また、玲子さんも、まだ来ていない。
顔は出すとは言っていたが、真夫のために玲子さんはいつも忙しく動いてくれていて、今日も、誰かと会合があり、それが終わってから、すぐに来るとは、真夫に伝えてきていた。
顔合わせの場所はS級生徒寮の地下の隠し部屋でもよかったが、SS研の紹介がてら、こっち側に集まってもらったところ、七生がどうしても、真夫たちをモデルにして絵を描きたいと懇願したのだ。
真夫も七生が奴婢になる条件として、真夫たちがモデルになることついては快諾していたこともあり、こうやって、急遽、七生のための写生会が始まったということだ。
「ふふふ、先輩方は仲良しだな……。だが、口でするセックスもあるのだな。エロスというのは奥深いものだ……。でも、本当なら、わたしも教わらないとならないのだろうが、いまはどうしても絵を描きたい。できれば今度教えて欲しい」
七生である。
彼女が面しているキャンバスは七生が自分の美術室から運んできたものだ。
どんな絵が描かれようとしているのかは、まだわからない。
だが、満面の悦びを顔に浮かべて、一心不乱にキャンバスに向かって絵筆を動かしている七生の愉しそうな姿を眺めていると、多分傑作ができるような気がする。
真夫には確信がある。
その七生も全裸なのだが、ただの全裸ではない。
顔も赤く、肌全体が上気し脂汗がにじんでいる。
なにしろ、股間に股縄をしているのだ。
さらに、両手首を前手で縛ってもいる。
絵を描くのには不自由そうだが、拘束されている方が性的に興奮して、自分の世界にのめり込めるのだそうだ。
股縄をしたのは真夫の方だが、手首も縛ってくれと申し出たのは七生からである。
よくわからないが、縛られると「境地」に入れるのだそうだ。
境地というのは彼女が口にした言葉であり、つまりは一種の軽いトランス状態らしく、その気分になったときに初めて、彼女は本物の「絵」を描けるのだという。
これまでは、その「境地」に入るまで、かなりの時間を費やしていたが、真夫に縛られれば、あっという間にその状態になることがわかったので、絵を描くのに邪魔にならない程度に緊縛をして欲しいと言ってきた。
だから、そうしてやったということだ。
いまも、緊縛の感覚に包まれてながら絵を描いている彼女は、かなり性的に興奮しているのだろう。
キャンバスに全裸で向かっている彼女の股間から、股縄で押さえきれなかった蜜が椅子の座席部分まで垂れているのが見える。
「七生ちゃんは、真夫ちゃんに絵を描くように言われたのでしょう。だったら、それを頑張るといいわ。でも、大丈夫。真夫ちゃんは優しいから、ちゃんと後で、ご褒美に、おちんぽを舐めさせてくれるわよ」
真夫と一緒にポーズをとっているあさひ姉ちゃんだ。
あさひ姉ちゃんは、カウンターチェアに浅く座ってる真夫の右脚に、床に跪いた脚を崩してもたれかかるような姿勢をとっている。
真夫にフェラチオするのは、ご褒美というよりは、罰だと思うのだが、エッチなあさひ姉ちゃんからすれば、ご褒美の範疇みたいだ。
真夫はちょっとおかしくなった。
また、真夫の反対側には、ひかりちゃんだ。
ひかりちゃんは、片足で跪き、横向きで真夫の内腿に手を添えるようか恰好をしていた。
脚を曲げているのは奥側なので、彼女の小さなペニスはキャンパス側に晒している。
また、その小さなペニスは、いまは萎えかけているが、ずっと勃起状態を保っている。
それは、ひかりちゃんに真夫が施した仕掛けに理由があるのだ。
「ふふふ、真夫ちゃん、ひかりさんのペニスがちょっと力がなくなってきた感じよ」
すると、あさひ姉ちゃんがくすくすと笑いながら言った。
真夫も横を向き、確かにさっきまで勃起状態だったペニスが半勃起状態なのを確認した。
「あっ、大丈夫……。ちゃんと大きくするから」
ひかりちゃんが焦ったように言った。
「いやそれは無理だろう。なにもせずに勃起させるなんて、俺でもできないぞ」
だが、真夫は背中側に置いている操作具を手にとると、スイッチを押した。
ひかりちゃんの股間とお尻の穴には、それぞれ楕円形のリモコン式のローターを挿入している。
それを振動させたのだ。
ひかりちゃんの小ペニスが勃起状態にあるのは、萎えるたびに真夫がローターでひかりちゃんに刺激を与えているからである。
「ひんっ、ああっ、んんんっ」
ひかりちゃんがびくびくと震えだす。
ポーズをとりだしてから、かなり時間が経っていて、ずっと同じようなことを繰り返しているので、すっかりとひかりちゃんも性的に追い詰められている状態だ。
真夫の位置からはひかりちゃんの股間に見えるのだが、すでに内腿はひかりちゃんの愛液でびしょ濡れである。
「うわっ、だめ……。じっとしていれなくなる……。ああっ、あっ」
前後の穴をロータで責められるひかりちゃんが身体を震わせ続ける。
「おお、ひかり先輩、すごくエロい。すごくいい──」
すると、七生が興奮したような声をあげた。
三人で絵のモデルをすることにしたが、女の身体に男のようなペニスのあるひかりちゃんの裸を見たとき、ずっと大人しかった七生が興奮状態になってしまった。
やっぱり、ひかりちゃんを描きたいと思った自分の感性は間違ってなかったのだと、よくわからないが、ひとりで狂喜乱舞していた。
真夫は適当なところで、ローターのスイッチをオフにした。
ひかりちゃんがポーズをとったままがっくりと脱力する。
「……じゃあ、説明はこんなものかな。次は実践よ。まずはこの筒具で練習よ」
一方で、明日香ちゃんとかおりちゃんだ。
かおりちゃんと明日香ちゃんのふたりがしているのは、フェラチオの練習なのだが、これは真夫がさせているのではない。
真夫が命令したのは、ヌードモデルをすることにした真夫たちだけではなく、部屋にいる者全員が全裸になることだけだ。
すると、かおりちゃんが、練習終わりにやってきた明日香ちゃんに、サッカー部の練習を口実になかなかやってこないのだから、今夜はモデルが終わるのを待つあいだ、かおりちゃんが指導役になり、口で奉仕するやり方を教えると言い出したのだ。
その真っ最中というわけだ。
「筒具かあ……。すっごく、いやらしいかたちねえ……」
そして、ふたりが手にしてたのは、「筒具」と時子婆ちゃんが呼んでいた淫具だ。
いわゆるディルドなのだが、勃起した男根の形状をしているだけでなく、根元に睾丸を模した柔らかい合成樹脂の袋もふたつ付いていて、勃起した睾丸を含めた怒張を完全再現しているのである。
しかも、かたちだけでなく、触感も限りなく人間の男の性器に近いものにしてあるということであり、ペニスの部分は固く、睾丸の部分は柔らかく作ってあるそうだ。
なによりも、それは、勃起した真夫の性器を再現しているらしい。そんなものを作るのは、時子婆ちゃんらしい戯れとは思うが、真夫自身から見ても、その筒具は真夫の一物にそっくりだ。
その「筒具」をかおりちゃんが手に持って明日香ちゃんの顔に向かって差し出し、明日香ちゃんがその筒具の先に触れるくらいに口づけをした。
あまりにリアルな男根に、明日香ちゃんも気後れているらしく、ちょっとぎこちない。
数秒の時間が過ぎたところで、明日香ちゃんが筒具の先端から口を離す。
「はい……。じゃあ、次は舌を出して、この先端から柔らかく舐めなさい。先っぽを舐めるときには、できるだけ唾液を出して、その唾で先を包み込むようにしたらいいわ」
「唾液ね」
明日香ちゃんが口をもごもごと動かしだした。
「なにしてんのよ。さっさと口にするのよ。待たせないの──。普段から水を多めにとるようにして、一日三回舌の運動しなさい。自然に唾液がたくさん出るようになるから。それなら、サッカーの練習の合間にもできるでしょう?」
「わ、わかったわよ……。厳しいわね、かおり先生は……」
明日香ちゃんが軽口を言った。
「そうよ。ビシバシと行くわよ」
「はーい、先生」
微笑ましいのか、淫靡なのかわからないその光景に、真夫も愉しくて横でくすくすと笑ってしまった。
その明日香ちゃんが舌先で筒具を舌でさすりだす。
「そうね……。そうよ……、じゃあ次は大きく舌を出して、下の袋をさすりあげなさい」
「んん、んっ……」
明日香ちゃんはかおりちゃんが差し出している筒具に顔を持っていき、お尻をあげるようにして、鼻先を擦り付けて唇でさする。
「ふふふ、なかなか上手よ、明日香……。でも、眼を閉じないのよ。真夫ちゃんをしっかりと見てご奉仕するの。気持ちよさそうな顔をしたら、そこを集中したり、ときどきは、わざと焦らしたり、頃合いを見て激しくしたりして、真夫ちゃんを愉しませるのよ」
あさひ姉ちゃんだ。
「は、はい」
明日香ちゃんが一度口を離し、大きく頷く。
そして、再び筒具に口を向かわせる。
詳しくは知らないのだが、最初に明日香ちゃんを捕まえて奴婢にしたとき、あさひ姉ちゃんが明日香ちゃんを叱咤したらしく、それ以来、明日香ちゃんはあさひ姉ちゃんが苦手みたいだ。
あさひ姉ちゃんに声を掛けられたびに、いまのそうだが、びくんと身体を震わせる。
あんなに優しいあさひ姉ちゃんを怖がるのは不思議だ。
接していて、ちょっと面白い。
そのときだった。
上からエレベータが降下してくるという壁の表示が点灯した。
玲子さんだろう。
「七生、休憩だ。玲子さんが来たみたいだ」
真夫は声を掛けてから姿勢を崩した。
あさひ姉ちゃんとひかりちゃんも楽な体勢をとった。特に、ひかりちゃんはロータ―責めが効いているのか、切なそうな吐息とともに、ぺたんをお尻を床につけてしまった。
「ああ、ごめん……。夢中になってた……。休憩してて……。ところで、玲子さんって、言った?」
七生が言った。
ただし、顔もこっちに向けないし、キャンパスに下絵をする手も休めない。
真夫は苦笑した。
すると、エレベータが止まって、中からスーツ姿の玲子さんが現れた。
真夫は、玲子さんに七生を紹介し、七生に玲子さんを紹介する。
七生もさすがに手を止めたが、ここに理事長代理が現れたことに驚いている。
玲子さんという美人の理事長代理は、もう学園におけるかなりの有名人なので、さすがに七生も顔を知っているようだ。
「玲子さんって……、理事長代理のこと?」
「そうね。あなたが世良七生さんね……。真夫様の奴婢の工藤玲子よ。これからよろしくね」
「あっ、はい……」
七生が小さくお辞儀をした。
すると、玲子さんが持っていた鞄から、二個の錠剤を出して七生に渡した。
「……さっそくだけど、アフターピルよ。あなた、飲んでないわよね。まずはこの一錠をすぐ飲んでくれるかしら。そして、明日の朝にこっちの一錠を。それで妊娠の心配はなくなるから」
「あっ、避妊……。ありがとうございます」
七生が錠剤を手に取った。
しかし、真夫は驚いてしまった。
だが、玲子さんが到着早々に避妊のことを口にしたのは、事前調査で七生がピルなどを飲んでないことに加えて、真夫が生出しをしたことを何らかの手段で確認したためだろう。
「七生は避妊処置をしてなかったのか?」
真夫は言った。
最近では女たちとのセックスで、まったく真夫側が避妊をしてなかったので、気にしてなかったし、七生もなにも言わなかったので、遠慮なく生で射精したが、これは真夫の迂闊だった。
「ああ、してない……。ゴムを使ってもらうように言わなければならなかったか。忘れていた。気持ちよくて……」
「それは悪かった」
真夫は謝った。
「いいえ──。真夫様が気にする必要はありません。奴婢側がすることです……。それと、七生さん、基本的に真夫様は避妊はなさりません。女の側が避妊するになります。後日、定期的に服用するピルも渡しますね。飲み始めるのは次の生理後だから、服用の仕方はその時に教えます」
玲子さんが淡々と言った。
やはり、玲子さんは頼りになる。
七生は頷いている。
「……ところで、いつまで服を着ているのよ、玲子。真夫の命令よ。この場では全員が全裸だそうよ。さっさと脱ぎなさい」
かおりちゃんだ。
玲子さんははっとしたような顔になる。
「あっ、すぐに……。申し訳ありません、真夫様」
玲子さんが自分のスーツに手をかける。
しかし、真夫はそれを押しとどめた。