「ああ……」
図書館棟から文化部棟に向かう学園内の道路に出てすぐに、絹香はこのまま徒歩で三十分ほど歩いて、SS研の部室に向かうということが、かなり苛酷なことであることがわかってしまった。
アナルに押し込まれたアナルビーズの数珠が早くも、絹香に強烈な存在感を主張してきたのである。
もしも真夫がアナル調教をしてくれるのであればと、絹香が準備したアナルビーズという淫具についている数珠玉は八個だった。その八個が絹香のお尻の中の粘膜に不規則に触れ合い、ぶつかり、揺れ合って、言いようのない違和感を絹香に与えてくるのである。
しかも、真夫が潤滑油として使ったのは、あの掻痒剤だ。
痒みもだんだんと大きくなってきているのだが、それもまた、数珠玉が絹香のお尻の中を掻き回す刺激で甘い疼きに変わっていく。
すでに絹香は泣きそうなくらいの快感を覚えてしまっていた。
「ところで、歩くのが遅れているよ。速度をあげようか」
少し前を進む真夫が意地悪く告げる。
真夫の物言いは優しい。
命令口調であっても、決して強い口調ではない。
しかし、内容は厳しい。
それに、調教を受けようと思ったのは絹香の意思だ。弱音を口にすることも、真夫の言葉に逆らうことも許されないことだと思っている。
「あっ、はい……」
絹香は後ろ手に拘束されている恰好のまま、懸命に脚を速めた。
すると、しばらく、進んだところで、真夫から一旦止まるように指示された。
「大丈夫そうだね。じゃあ、今度は両手は身体の前にしようか」
背中側で密着していた両手首の金属環が外れた。そして、真夫に言われるまま前手で自然に交差されるように密着させると、今度は身体の前で手首が接合される。
なにが「大丈夫」なのかわからなかったが、とりあえず、後手拘束で歩かされるよりも、遥かに不自然な体勢にはならないことにはほっとした。
「行こう」
再びふたりで歩きだす。
しかし、絹香は、どうして両手を前にさせられたかが、すぐにわかってしまった。
歩いていると、だんだんとアナルから玉が顔を出してしまいそうなるのだ。
真夫によって、一個だけすでに外に玉が出されている。それが重みとなって、全体が下に下にと引っ張られていくみたいだった。
それでも、後手のときには手や鞄でスカートの上からそっと押さえたりできたのだが、前拘束に変えられたことで、純粋にお尻の力だけで、玉を押さえなければならなくなったということだ。
とにかく、必死に絹香はお尻を締めつけた。
図書館から出るにあたって、絹香は真夫からショーツを与えられていない。つまりは、玉が落ちようとしても、遮るものはなにもないということなのだ。
とにかく、進む。
真夫に送れないように一生懸命に……。
アナルを必死に締めつけながら……。
それでも、学園内の移動はシャトルバスを使う生徒がほとんどなので、こうやって歩いている生徒はほとんどいない。
だから、行き合う生徒がいないことだけは、絹香を安堵させていた。
しかし、絹香は途中ではっとした。
真夫に従って、その背中を追いかけることしか頭になかったが、だんだんとほかの生徒の姿を見るようになってきたのだ。
そして、いつの間にか、文化部棟に真っ直ぐは向かっておらず、放課後に生徒多く集まるショッピング・モールのある厚生棟に近づいていることに気がついてしまった。
「あ、あのう……、真夫様、どっちに……?」
「せっかくだからね。お茶菓子でも買っていこう。ついておいで」
ふり返った真夫がにんまりと笑う。
拒否するという選択肢はない。
絹香はついていくしかない。
いまにも外に出ていきそうなアナルビーズの玉がスカートの外に出てしまいそうな恐怖とともに……。
恥ずかしさと怯えが絹香を襲う。
そもそも、身体の前で両手を拘束されていることはばれないだろうか?
平然としていれば、そんなにはばれることはないとは思っても、簡単に開き直ることは難しい。
やがて、厚生棟に辿り着くと、それなりの人混みに絹香は真夫とともに混ざることになった。
「さあ、入ろう。真っ直ぐに進むんだ。俺は後ろからついていくから」
しかも、真夫はショッピング・モールに入る自動扉を抜けると、絹香の後ろに位置を変えてしまった。
絹香は上気していた顔を強張らせてしまった。
真夫が後ろに行ったことは、まるでここでひとりで歩かされるような恐怖だ。そうでないことはわかっているが、怖いものは怖い。
それに、いよいよとアナルの痒みが耐え難いものになってきた。
潤滑油としてビーズに塗られたローションがいよいよ本領を発揮しだしたのである。
痒みがどんどんと拡大しきた。
それに耐えるためには、とにかく強くアナルを締めるしかない。しかも、多分、ローションは絹香のお尻の中の体温でだんだんと溶けていっていると思う。ローションがすでに粘膜に沁み込んで痒みが定着しているのは間違いないが、粘性感よりも水分による滑りやすさを感じてきて、いよいよ絹香はアナルを締めなければならなくなっている。
すると、当然ながら受けなければならない快感も増幅してしまう。
それが拡大していく。
「んん……」
玉が出そうになっている。全部出てしまえば入れ戻すのは不可能だが、途中であれば頑張れば戻せる。
絹香は一度立ちどまり、頭が出そうになっている玉をお尻の穴を引き締めることによって、内側に押し返す。
「あんっ」
その瞬間、つるんと玉が内側に入っていき、それとともに広がった甘い感覚に思わず声をあげてしまった。
同時に膝から力が抜けそうになり、腰が少し落ちる。
下着を身に着けていない股間から蜜がつっと内腿に垂れるのがわかった。
絹香はびっくりしてしまった。
こんなにも早く、自分がお尻で快感を覚えるようになるとは思わなかったのだ。アナル調教を受けたいことについて、恵や明日香に相談したとき、ふたりとも、お尻に淫具を挿入することについて、最初は違和感でしかなく、快感を覚えるのはしばらく経ってからだと教えてくれた。ただ、真夫はすごく丁寧なので、数日かけてしっかりとお尻を気持ちよくなれる場所に変えてくれるよとふたりとも言ったのだ。
だが、最初のアナル調教でこんなにも快感を覚えるとは……。
「止まったらだめだろう、絹香」
はっとした。
立ちどまってしまった絹香のすぐ後ろに、真夫がいたのだ。
それだけでなく、スカートの裾をゆっくりと後ろ側から捲りあげられている。
だが、周りには、買い物や休憩に応じる生徒たちがたくさんいるのだ。
「きゃっ」
慌てて前に出る。
真夫から距離をとることで、スカートは元に戻る。
「……ははは、勝手に止まると、なにをするかわからないぞ」
真夫の声が後ろから追いかけてくる。
絹香は足を進める。
ショッピング・モールの通路は回廊状になっていて、そこに様々な店やテイクアウトの食べ物やが幾つか点々と並んでいる。
真夫からは、しばらくそのまま歩き続けろと告げられた。
回廊部分には、生徒が休憩するためのベンチなどもあり、結構賑わっている。また、絹香が生徒会長ということで、やはり、挨拶や言葉をかけてくる生徒も少なくない。
無視するわけにもいかず、絹香はそれらにも対応しながら歩みを続ける。
だが、歩けばどうしても球体が落ちてきそうになってしまう。
止まればなにを悪戯されるかわからないので、今度は歩きながらお尻を引き締めて球体を戻す。
すると、球体の表面がお尻の粘膜をこすり、じんとする疼きも襲いかかる。
いや、そもそも、歩くだけで球体が勝手に動いて、脚を前に出すたびに快感が繰り返して襲う。
絹香は愕然となってしまった。
「二階にあるコンビニに行こうか」
一階の回廊を一周半ほどしたところで、真夫が二階にあがる階段に誘った。
吹き抜けの中央部分にエスカレータもあるのだが、真夫が選んだのは、その横の階段だ。
「うくっ」
そして、階段に足を踏み出した絹香は、その瞬間に小さな呻き声をあげてしまった。
それまでとは違う動きだったことと、階段をあがるために足を高くあげなければならなかったために、お尻の穴が開いたのだ。
一生懸命に繰り返し引っ込めていた球体が一気に半分以上飛び出てしまったのである。
「んんんっ」
渾身の力で引っ込める。
「そんなに皆にノーパンのお尻を見られたいか?」
だが、止まってしまったことで、真夫の手がスカートに伸びる。
はっとした。
慌てて、次の足をあげて階段をあがる、
球体はなんとかお尻の穴に戻せた。
ずんという痺れるような感覚がまたもや襲いかかる。
いや、衝撃はだんだんと大きくなっていっている気がする。
「んふっ」
脚がぶるぶると震えて力が抜けそうになった。
それでも、足を止めることは許されないし、お尻の穴から力を抜くこともできない。
泣くような鋭い快感が続けざまにお尻で繰り返す。
やっと、二階にあがった。
すでに、絹香の息はかなり荒くなっている。
「……アナルの素質があるようだ。だったらもっと早くアナルを調教してやればよかったかな……。そこだ」
学園の二階は広いフード・コートのようになっていて、食事ができるテーブルと食べ物屋が並んでいる。
その一角にコンビニがあり、真夫はそこに絹香を導いた。
真夫はそこで、袋菓子と飲み物を購入して、再び階段に絹香を導いた。
今度は真夫が前を進んだ。絹香は懸命にそれを追いかけて階段をおりていく。
「ううっ」
我慢しようと思うのだが、階段に足を進めると、どうしても強く球体が動き、絹香は痺れるような感覚に襲われ声が出てしまう。
ぶるりとスカートの中の太腿が震える。
だが、強くアナルを締めるのをやめるわけにはいかない。
「んんっ、あっ、ああ……」
玉は相変わらず外に外にと出そうになる。
そのたびに絹香は一生懸命に引き戻した。
だが、押し戻すことはできるが、そこから受ける快感を逃がすことはできない。
アナルから受ける快感の速度と大きさが拡大する。
やっと、一階に着く。
すると、振り返った真夫がくすくすと笑った。
「階段を見てみな、絹香」
真夫に言われて、たったいまおりてきた階段に視線をやる。
そして、真っ赤になってしまった。
たったいま、絹香が降りた階段には、点々と絹香の股間から落ちたらしい愛液の雫が落ちていたのだ。
慌てて自分の状態を見下ろす。
股間から滴った愛液が内腿にべっとりついて、膝下まで続いていていた。
鞄を持って隠れているものの、スカートの前部分の一部に大きな染みができるほどだ。
絹香は恥ずかしさで真っ赤になった。
「ああ、真夫様、お化粧室に行かせてください」
とりあえず、濡れた脚を拭こうと思ったのだ。
「必要ない。それならいいものをあげるよ」
真夫が絹香を階段下の陰に導いた。
そこには、使わない椅子やテーブルが重ねて置いてあり、ちょっとした物置状態になっていた。
絹香はそこに連れ込まれた。
すると、真夫がさっき購入した食べ物が入っている袋から直径が二センチほどで長さが二十センチほどの魚肉ソーセージを取り出してきた。
袋を外して中を出す。
「手を避けるんだ」
驚くことに、真夫がそれを絹香のスカートの中に入れてきた。
「あっ、いやっ」
絹香は反射的に腰を捻った。
真夫の持つソーセージの先が絹香の股間に当てられたのだ。
「いやじゃない。これを挿入しておけば、愛液を垂らさないで済むだろう? これはお情けだぞ──。いいから、動くな──」
だが、一喝され絹香は抵抗をやめた。仕方なく、股間の前で手首を接続されている両手を少しあげて、真夫がやりやすいようにさせる。
ぬるぬるの股間に、あっという間にソーセージの先端が奥に当たった。
「あんっ」
絹香が思わず腰を崩した。
真夫は、外に出ている部分を千切って、自分の口に放り込む。
「あっ」
絹香は自分の顔が真っ赤になるのがわかった。
「淫乱な絹香の味がするよ……。さて、このソーセージだと、マゾで淫女の絹香には細いかもしれないけどね。わかっていると思うけど落とすなよ。しっかりと締めつけるんだ」
真夫に引っ張り出されて、再び絹香は人混みの中に連れ出された。
「さて──。じゃあ、ここで待っているから、このままショッピング・モールを三周してくるんだ。一周約百メートルくらいだから二分やろう。走れとは言わないが、結構、速足で進まないと間に合わないと思うぞ。もちろん、遅れれば、SS研でたっぷりと罰を受けてもらう」
真夫が絹香から鞄をとりあげる。
すると、ずっと前に固定されていた両手首の腕輪が外れた。
真夫が操作具を出していたので、ロック解除の信号を送られたのだとわかった。
「えっ? えっ?」
だが、この状態で三周?
しかも、二分以内──?
絹香は戸惑った。
しかし、真夫がスマホのアプリを起動させて、時間を測り始めたのを見て、慌てて絹香は足を進めた。
「あんっ、うくっ」
だが、途端にアナルの球体だけでなく、股間のソーセージが滑り落ちるような感覚に襲われ、慌てて股間を引き締めた。