「……ゆ、許してください……」
絹香は、両手で制服のスカートの裾を握ったまま、真夫に哀願した。
どうしても、自らスカートをまくって、異物を入れられて辱められている股間を露出させることなどできなかったのだ。
「やるんだよ、命令だ」
真夫が感情のこもらない口調で言った。
びくりとなった。
もしかして、真夫は怒っている?
そして、そのことに恐怖を感じた。
この瞬間に、命令に背くという選択肢は絹香の心から完全に消滅した。
でも……。
「……せ、せめて、真夫さんがしてくれませんか……」
絹香は言った。
だが、真夫は首を横に振る。
「やるんだ──。絶対にしたくないことを無理矢理にやらされる……。それが調教だよ」
絹香は諦めた。
真夫の言葉に妥協の余地は感じられなかった。
羞恥で震える手でスカートをたくし上げていく。
正面で絹香の姿を凝視している相場まり江が息を呑むのがわかった。
だが、マリエはなにも言わない。
拒絶するわけでもなく、怒るでもなく、ただただ絹香が破廉恥に自ら股間を晒す姿を凝視している、
絹香は完全に太腿が露出するまでスカートを引きあげた。股間はかすかに露出しているくらいになる。
そして、そこで絹香の手は止まってしまった。
どうしても、恥ずかしくて身体が動かなくなったのだ。
「もっとだ──。完全に股が露出するまであげるんだよ」
真夫が小さく笑った。
びくりと身体が跳ねた。
絹香はさらにまくって、臍のところまでスカートの裾をあげた。身体は限界を越える緊張と羞恥でぶるぶると震えている。
まり江がどういう反応をしているのかはわからない。
絹香は完全に顔を俯かせている。
「しっかり股を濡らしているね……?」
真夫が距離を縮めてすぐ横に来たのがわかる。
すると、真夫の片手が絹香の腰を抱き、もう一方の指がつっと、絹香の蜜が垂れ伝っている内腿を股間の付け根に向かって撫であげてきた。
「ひゃんんっ、いやっ」
絹香はスカートを握ったまま、身体を突っ張らせながら悲鳴を噴きこぼした。
「動くな──。命令だ──」
真夫の言葉に身体が竦んだように硬直する。
「は、はい──」
絹香は理不尽な愛撫に備えて、ぐっと口をつぐむ。
だが、真夫の指は股間のぎりぎりのところでとまって、すっと離れていく。
「まり江ちゃん、これが調教されるということだ。やりたくないことを無理矢理にやらされて辱められる……。だけど、感じさせられてしまう。絹香の股間は濡れているし、乳首もつんと勃っているよね。彼女は淫らに欲情してるんだ……。絹香、もういい。ありがとう」
真夫が絹香の身体を離す。
すぐにスカートをおろす。
同時に、腰が抜けたみたいになって、その場に座り込んでしまった。
その瞬間、つるりとアナルに入っていた球体が外に一個こぼれ出そうになってしまった。
あまりにも追い詰められてしまって、一瞬、アナルビーズのことが頭から抜け落ちてしまっていたのだ。
慌てて、お尻を引き締めたが、半分以上外にはみ出していた球体は、むしろ締めあげることで、アナルから押し出されてしまって、ぬるりと跳び出してしまったのだ。
「あんっ」
絹香がしゃがんだ姿勢のまま、身体をのけぞらせた。
そして、真夫の命令に従えなかったことに気がついて愕然となってしまった。
それ以上は落ちないようにと、アナルを必死に締める。
「うう……く……」
しかし、アナルを締めれば快感も沸き起こるし、股間も締めることになるので、異物による刺激が拡がり、身体が反応してしまう。
しかも、二個目が出たことで、もう三個目が外に顔を出しかけている。
とにかく、やることはひとつしかない。絹香はアナルを引き締めた。
「ああ、いやっ」
そのとき、まり江の悲鳴が部屋に響き渡った。
顔をあげる。
驚いたことに、真夫が展示用の革枷を使って、まり江を後手に拘束していた。そして、そのまま腕の中に包み込んでいる。
まり江は胸を掴まれ、さらにスカートの中に手を入れられている。
真夫の手はまり江のスカートの中をあがっていく。
「ああ、触らないで……。いや……」
まり江が声をあげた。しかし、その声は小さくてか細い。まるで、本当は助かることを望んでいないのではないかと感じるほどだ。
それはともかく、真夫はまり江をここで犯すのだろうか?
しかし、真夫はすぐにまり江を解放してしまった。
まり江はその場にしゃがみ込んでしまう
すると、そのまり江の顔に真夫が指を近づける。
「な、なあに……?」
まり江が慌てて顔を逸らす。
しかし、そのまり江の顎を容赦なく掴んで、真夫は真夫を自分の手に向けさせた。
「まり江の股間に触れた俺の指を見るんだ。君は目の前で辱められる絹香を見て、なにも喋れなくなるくらいに圧倒され、金縛りになったかのように動けなくなった──。後手に手枷をされても大して抵抗できないくらいに見入ってしまった──。そして、なにもされてないのに、ただ見ただけで、こんなに股間を濡らしてしまった……」
はっとした。
真夫がまり江に向けた指は、確かにねっとりとした粘性物で濡れていた。
さっき、真夫がまり江のスカートの中に手を入れたときか?
「ち、違います──」
まり江の顔が真っ赤になり、スカートの中の脚にぎゅっと力を入れるのがわかった。
「自分に言い訳はしないことだね。君が絹香を見て欲情してしまったことは確かだ。同じことをされる自分を想像してしまったんだろう?」
「違うと言っているのよ──」
「自分に素直になることだね……。心を偽らない自分の心に……」
真夫の手がしゃがんでいるまり江のスカートを握る。
そして、ゆっくりとたくし上げていく。
「いやああっ」
まり江が身体を竦ませる。
だが、後手に拘束されたまり江はなにもできない。
まり江のスカートは完全にたくしあげらた。
白い下着が露出して、絹香の眼に入った。
明らかに欲情した証拠の染みがある。
むしろ、異常なほどの愛汁の量だ。
「ここで犯そうと思えば、それも簡単だ……。だけど、しない」
真夫が一度まり江から離れて、手枷の鍵を持ってきた。
枷を外して、まり江を自由にする。
「やん」
まり江がスカートを戻した。
「俺に服従するつもりになったら連絡をするんだ……。今日は戻っていいよ」
真夫が指紋錠で部室の扉のロックを解除する。
まり江は立ちあがって、脱兎のごとく逃げていった。
再びふたりきりになる。
「だ、大丈夫なんですか……?」
絹香はおずおずと訊ねた。
相場まり江は、二年生の後輩とはいえ、芸能プロダクションにも所属している現役の女子高生モデルだ。
その彼女にあんなことをして訴えられたりしたら……。
確かに、この場の真夫に圧倒されている雰囲気はあったが、あのまま逃がしてしまえば、我に返って訴えられるかもしれないと思った。
「大丈夫とは?」
「逃がしたことです……。あのまま逃がさずに、真夫さんから離れられないようにした方がよかったんじゃ……」
「そのまま犯すべきだったってこと?」
「はい」
ちょっとお道化た口調の真夫に、絹香は真剣に頷く。
真夫は声をあげて笑った。
「絹香がそんなことを言うとは思わなかった。むしろ、あんなことをしたから、叱られるかもとは思ったけど」
「わ、わたしが真夫さんを叱るなんてことはありません──」
絹香はびっくりして言った。
真夫はなぜか、さらに愉しそうに笑い声をあげた。
「……まあとにかく、彼女が誰かに訴えることはない。彼女の心は、ああいうことをされることを望んでいた……。理由は言わないけど、俺には彼女が隠している奥底の感情がわかるんだ。だから、そうしただけさ。脅したわけじゃない」
「しっかりと脅してました。さっきの真夫さんはちょっと怖かったです」
「だけど、彼女は戻ってくると思うよ……。絹香がここで破廉恥なことをしたことが表に出ることはない」
「わたしのことはいいんです──」
絹香がきっぱりと言った。
「そうか……。まあいい。じゃあ、調教の続きだ……。立つんだ──。それと、ここで服を全部脱ぐんだ」
絹香はすぐに身につけているものを全部脱いだ。靴下と靴も含めて、全部脱いで部室の隅に固めて置いた。
「ついておいで」
真夫が奥に向かっていく。
絹香は両手で身体を隠しながらついていく。
歩くと、どうしてもアナルから球体が外に出そうになる。絹香は必死にお尻に力を入れて元に戻す。
絹香はそれだけで息が苦しくなってしまった。
それは、ずっと力を入れ続けているアナルに込めている筋力のせいでもあったし、すっかりと効果を発揮しているお尻の中の痒みのせいでもある。
服を脱いだことで気がついたが、絹香の身体はかなりの汗でまみれていた。
しかも、粘っこい汗だ。
部室の隠し扉を抜けて、地下の調教室に向かうエレベーター室に入る。
すると、真夫が制服の内ポケットからスマホを取り出した。
画面を確認して、絹香に顔を向ける。
「ひかりちゃんからだ、少し到着が遅れるようだ。あと一時間くらいらしい。それまでふたりだけだ。さっきの罰調教といくこか。でも、いい機会だ──。ちょっときつめの調教にするよ。だけど、徹底的にハードなのと、ちょっとだけハードなのとどっちがいい?」
そして、突然に訊ねられた。
戸惑ったが、絹香はすぐに口を開いた。
「ま、真夫さんのお好きなようにしてください。わたしは真夫さんの奴婢です」
「いい答えだね。じゃあ、徹底的にハードといこう」
真夫が微笑む。
ちょうどエレベータが開いた。
真夫が乗り込んだので、絹香も後ろから乗る。
すると、振り返った真夫に、いきなり頬を平手打ちされた。
「ひゃん、きゃっ」
両方の頬をビンタされて、絹香が痛さのことより、叩かれたことに動顛してしまった。
「偉そうに二本脚で歩くな──。今日の絹香は俺の雌畜だ──。雌畜は許可なく二本の脚で歩くな──」
さらに叩かれた。
「も、申しわけありません──」
絹香は慌てて四つん這いになる。
「今回に限らず、今度も一緒だ。この調教室に向かうときには、絹香はいつも四本脚──。ほかのみんながいてもだ──。いいな──」
「は、はい──」
人が変わったような真夫の剣幕に、絹香はぞっとしてしまった。
「そして、今日の絹香はただの奴婢じゃない。痰唾奴婢だ。わかるか?」
「い、いえ……」
「顔を上に向けて、口を大きく開け」
「は、はい」
真夫に言われるまま、真夫に向かって四つん這い姿勢で顔だけ向けて、大きく口を開く。
その絹香の口の中に真夫がいきなり唾を飛ばした。
「ひゃっ」
心の衝撃で絹香は、声をあげてしまった。
「それが、痰唾奴婢だ。しっかりと咀嚼してから呑み込め」
口の中に唾を吐かれる……。
あまりもの屈辱に頭が真っ白になる。
そして……。
その恥辱が自分でも驚くくらいの黒い快感になるのがわかった。