「お尻が感じるの? でも、そんなに腰を前に出していいのかしら? そんなにクリトリスにクリップを挟んで欲しいの? 随分と勃起させて挟みやすそうだし」
絹香がくすくすと目の前で笑ったことで、柚子ははっとなった。
口が開いた金属クリップが女体のもっとも敏感なクリトリスを狙って密着していたのだ。
「いやっ」
一気に背中に冷たい汗が流れ、柚子は慌てて腰を限界まで引いた。
だが、アナルには梓の指が入り込んでうごめいている。腰を引くことで、さらに指を深い場所まで潜り込ませてしまうことになった。
「んああっ」
お尻の中の深い部分をゆるゆると揉み込まれる異常な感覚に、柚子は総毛だってしまい、お尻をぶるぶると震わせた。
「あら、逆らうのね。仕方ないわねえ。じゃあ、ここにクリップを挟む代わりに鞭打ちに変えてあげてもいいわよ。ひかるに手を出した懲罰として、何発打って欲しい?」
絹香が金属クリップを引いてくれた。
また、後ろでアナルをいじっていた梓の指も抜かれる
とりあえず、ほっとした。
だが、利尿剤の効果による切迫した尿意は、いよいよ柚子を追い詰めている。
もうほんの少しの猶予もない。
しかし、開脚させられている股間の真下には、柚子に渡されるはずの制服が置いてあるのだ。もしも、失禁すれば、本当に容赦なくおしっこまみれの制服を一日着させられる気がする。
柚子は必死に股間に力を入れ続けていた。
「聞いているのかしら? ペットのお前の懲罰に何発の鞭がいいかと訊ねましたのよ? それとも、やっぱりクリトリスをクリップで挟む方がお好みなのかしら?」
絹香が乗馬鞭の柄の先で柚子の顎をぐいと押しあげた。
「ふふふ、絹香お嬢様、金属クリップをクリトリスで挟んだうえに、そこに鞭打ちをしてあげればいいんじゃないですか? 多分、このマゾ犬は、両方とも受けたいから、選べないんだと思いますよ」
梓が背中側から手を伸ばして、金属クリップで無残に喰い込んでいる左右の乳首を無造作に引っ張った。
「ひぎいいっ」
柚子は激痛に悲鳴をあげてしまった。
だが、それでおしっこがほんのちょっとだけ迸ってしまった。
慌てて尿道を締めつけた。
「あらら、汚れちゃったわね。でも、途中で止めるなんて器用なことするのね。すごいわよ、柚子、じゃあ、クリトリスにクリップを挟まれても我慢するのよ」
絹香が再び口を開いた金属クリップを柚子の股間に押しつけてきた。
「ああ、やめて──。それだけはやめてください──」
柚子は懸命に腰を引く。
「だったら質問に答えなさい」
梓が乳首を挟んでいる金属クリップ越しに胸を撫でまわす。
「うあっ」
胸全体に拡がる痛みにたまらず柚子は身体をよじった。
「三つ数えるうちに、答えなさい。何発の鞭が罰として相応しいの? ひとつ……ふたつ……」
「じゅ、十発です──。十発、お願いします」
柚子は慌てて答えた。
「まあ、十発ね。わかったわ」
絹香がクリップを机の上に置いて、リモコンのようなものを新たに手に取った。
すると、天井からモーター音がして、両手首の鎖が巻きあがり始める。
あっという間に開脚している両脚が床から離れた。
「ああっ」
新たな苦痛が柚子に襲い掛かり、柚子は歯を喰いしばって顔をのけぞらせた。
全身の体重が手首と腕にかかり、引きつるような痛みが走ったのだ。
「ああっ、お、おろして……。い、痛い……」
「痛くても仕方ないわね。罰なんですもの。本当に反省しているなら、耐えられるはずよ」
「は、反省してます。金城様にも謝罪しますから……」
「当然ね。ひかりからの罰は改めて受けなさい。でも、まずはSS研に手を出した懲罰よ。脚からね」
絹香が振り上げた乗馬鞭を柚子の右の太腿に叩きつけてきた。
「んぎいっ」
肉を叩く鮮烈な音が教室に鳴り響く。
たった一発だけど、それだけで右脚全体が痺れて脱力する感じだった。
「ちゃんと数を数えなさい──」
今度は後ろ側から梓に操る乗馬鞭が襲い掛かった。
太腿の後ろ側を打擲される。
「はぎいっ、に、にいい──」
「横着しないで──。数えられなかったもは、無効よ──」
今度は再び前側から右太腿の上側を絹香によって打擲される。
「ひっ、ひっ、ひとつ──」
声をあげながら、柚子は十発を口にしてしまったことを後悔した。
数発で音をあげてしまう激痛だ。
しかも、いよいよ尿意が余裕のないものになっている。尿意に耐えながら、十発の鞭打ちにも耐えるのは不可能な気がした。
これまでに経験のないほどの激痛なのだ。
そして、後ろから乗馬鞭が炸裂する。
柚子は前後からの乗馬鞭の連打を右脚だけに打ち付けられ続けた。
「な、ななああ──、は、はちいいい──」
絶望的な苦痛の声が柚子の口から洩れる。
柚子はただただ失禁しないように股間に力を入れ続けた。
そして、最後の二打がほぼ同時に前後から打ち込まれた。
「ああっ、くううっ、じゅうう──」
言い終わるなり柚子はがくりと首を垂れた。
しかし、気を抜くわけにはいかない。
凄まじい尿意が柚子を追い詰め続けている。
全身から噴き出した脂汗がぽたぽたと脚の下に滴り落ちていた。
すると、すっと後ろ側から梓の指が股間に伸びてきて、股間の亀裂を前後に擦り始める。
「ひゃああっ、いやああっ」
大きな疼きが全身を貫き、柚子は宙吊りの全身を弓なりにさせた。
「まあ、呆れた。股から汗を滴らせて制服を汚していると思ったら、落ちているのは汗だけじゃないのね、めちゃくちゃ感じてるじゃないのよ。なによ、このびっしょりの蜜は? このマゾ犬──」
梓が呆れたような声をあげて、股間に触れていた指を柚子の鼻の穴に擦りつけた。
ねっとりとした触感とともに、愛液独特の匂いが柚子の嗅覚を刺激した。
柚子は、自分の身体が鞭打ちの苦痛によって、同時に欲情しているという事実を認識した。
「真夫様の言葉のとおりね。この雌犬はSS研に所属する女の中でも、一番の真性でしょうねえ」
そして、梓は再び柚子の股間に手を伸ばして、容赦のない刺激を股間に与え続けてきた。
柚子は限界の尿意にぶるぶると身体を震わせた。
「だ、だめえっ──。も、漏れます──。トイレに行かせてください──」
柚子は悲鳴をあげた。
「梓、それまでよ。真夫様に言われているでしょう。簡単に失禁はさせないのよ」
そのとき、絹香が声をかけた。
「はーい」
梓が笑いながら指を引っ込める。
しかし、許されたわけではない。
切羽詰まった尿意はそのままだ。
いっそのこと、放尿してしまおうか……。
すっかりと追い詰められてしまった柚子は、これ以上の苦痛に耐えるよりは、放尿で汚れた制服を着て過ごすことを選んでもいいかと思ってきた。
そもそも、どうせこれだけの尿意をこれ以上耐えられる気はしない。
いまやっているのは、頑張ってもすぐに崩壊してしまう尿意をほんの少しの時間だけ引き延ばそうとしているようにしか思えなくなってきた。
そのときだった。
梓が柚子の片側の耳になにかを嵌めた。
すぐにワイヤレスイヤホンだと悟ったが、そのイヤホンから、カチカチというメトロノームのような音が聞こえだした。
柚子は、その音が昨夜からずっと何かの言葉とともに聞かせられ続けていた音だということをすぐに思い出した。
そして、その音を聞いた瞬間に、なにかが柚子の頭の中を鷲づかみしたような不可思議な感覚に陥った。
「真夫様は、その音を聞くと、あたしたちの言葉に逆らえなくなる催眠をかけていると言っていたけど、本当かしらね。まあ、試してみるだけだけど……。柚子、許可なく放尿するのは禁止よ。尿道口が堅くなって開かなくなりなさい。命令よ──」
梓がイヤホンのない耳側にささやいた。
イヤホンから流れるメトロノームの音が拡大したと思った。
すると、柚子の意思をは無関係に、突然に尿道の部分が硬直したようになった気がした。
もしかして、さっきの暗示により、本当に尿道口が塞がった?
柚子は唖然となってしまった。
「本当に……暗示にかかったの……ですか?」
横で見守っているだけの様子の双子の片割れである
だが、暗示って……。
まさか……。
そんなことが……?
「さあねえ……。まあ、試してみようか」
梓が再び後ろから柚子のアナルに指を挿入してきた。
それだけではなく、クリトリスを軽く押しつぶして、ゆっくりと動かし始める。
それに合わせてアナルの中も刺激される。
「ああっ、いやあ、で、出るうう──」
柚子は身体を突っ張らせて裸身をうねり舞わせた。
あっという間に腰が痺れ切り、大きなものがアナルとクリトリスから飛翔して、衝撃が脳天を貫かせる。
「あああっ」
次の瞬間、柚子は骨がばらばらになるような衝撃とともに絶頂してしまっていた。
その瞬間、狂おしい尿意は、ついに堰を切ってしまっていた。
「あ、あああ──。あああっ、えっ、なに? なに?」
柚子はがくがくと絶頂の痺れに身体を痙攣させていた。
だが、てっきり崩壊したと思い込んだ巨大な尿意は、いまだに柚子に留まったままだったのだ。
まだ尿道口で堰き止められている。
柚子は絶頂のあとの脱力感に襲われながらも、今度は出したくても出すことのできない排泄に苦悶するしかなかった
「凄いわね、真夫様……。真夫様って、本当に催眠術が使えるのねえ」
梓が感嘆の声を出す。
「本当……。わたしも自分で味わうまで、真夫様のそんな才能は知らなかったけど……。まあ、いずれにしても、これで鞭打ちの懲罰を安心して続けられるわね。制服を汚す心配も減ったし、鞭打ちを続けましょうか」
絹香が正面で乗馬鞭を構え直した。
「そ、そんな……。十発じゃあ……」
「まだ右脚しか終わってないじゃない。次は左の脚に十発よ──。梓、始めるわよ」
「いつでも」
背後でも梓が乗馬鞭を構えた気配がした。
柚子は絶望に襲われた。
最初から十発で終わらせるつもりはなかったのだ。
だけど、これでは何十発の鞭を受ければいいのかもわからない。
そして、左脚への打擲が開始された。
「んぎいいっ、い、いちいいい──」
鞭打ちで貫いた激痛に耐えて、柚子は必死に数を口にする。
「にいいい──。さんんん──」
柚子は懸命に鞭打ちの数を数え続けた。
そして、左脚への十発が終わる。
柚子は完全に肩で息をするようになっていた。
「次は乳房よ。二つあるから合わせて二十発ね。これで終わりにしてあげてもいいわ。もちろん、ちゃんと終わったらだけどね」
そう声を掛けたのは梓の方だった。
信じられない言葉に、脱力して俯かせていた顔をあげる。
乳房……?
柚子は耳を疑った。
「ま、待ってください──」
柚子は愕然となるとともに、はっとなって哀願の言葉を口にした。
だが、そのときには一発目の梓の鞭が右の乳房の真ん中に炸裂していた。
鞭先が金属クリップに当たり、乳首を挟んでいたクリップが弾け飛ぶ。
「んぎいいいっ」
柚子は全身を突っ張らせた。
「数を忘れたわね。罰として、二十発追加よ。胸の次には背中とお腹に十発ずつよ」
絹香の鞭が跳び、反対側のクリップも弾け飛ばした。
「んぎいいいっ」
数をかぞえようとしたが、あまりもの激痛に、柚子は今度も意味のある言葉を口にすることができなかった。
「また、数を忘れたわね、柚子──。さらに十発追加と言いたいけど、時間も迫ってきたし、電気マッサージ器で許してあげるわね」
梓が乗馬鞭を置いて、スポーツバッグからヘッドの部分が振動して動くマッサージ器を持ち出してきた、
コードのない充電式のようだ。スイッチを入れると、頭の部分が激しく振動を開始した。
その異様な音を震えるヘッドに、柚子は絶句してしまう。
背後に回った梓が、お尻側から電気マッサージ器が柚子の股間に伸ばしたのがわかった。
「ああっ、いやっ」
股間に直接に振動するヘッドが押し当てられて、柚子は瞬時に悶絶しそうになって悲鳴をあげた。
「ああっ、ひああああっ、いっやあああ──」
柚子は身体を弓なりにして震えた。
「マッサージ器に気を取られないのよ──」
再び絹香が乗馬鞭を柚子の胸に炸裂させた。
「あがあああっ、んあああああっ」
凄まじい衝撃に柚子は甘い声を迸らせて絶頂をしてしまっていた。
だが、絶頂をしても、電気マッサージの刺激はそのままにされる。柚子はあまりもの強烈な体感に必死に腰を動かして電気マッサージ器のヘッドから股間を逃がそうとした。
激痛と快感──。
頭がおかしくなる──。
「数を忘れるなと言ったはずよ──」
またもや絹香の乗馬鞭の炸裂──。
「ひいいっ、いちいい──」
柚子は涙を流しながら数を口にした。
また、股間に当てられているマッサージ器の刺激は容赦のない快感を柚子に与えて追い詰める。
しかし、快感に備えることもできない。
鞭打ちの数を口にしないとならないのだ──。
そして、鞭打ち──。
「ひぎいっ、にいいい──」
叫んだ。
もはや汗みどろになった身体を弾かせる。
狂いそうな尿意もそのままだが、やはり放尿だけができない。
電気マッサージ器による股間の快感──。
鞭打ちの激痛──。
宙吊りによる腕と手首の痛み──。
最初に塗布された媚薬ローションによる身体の燃えるような疼き──。
出したくても出せない尿意──。
苛酷な五重苦に、柚子は鎖がきしむほどに身体を暴れさせた。