※この作品はR-18です。

淫魔王のいる学園【完結】   作:ドン・ドナシアン

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142話 先輩奴婢と後輩ペット(その3)

 カチカチカチカチ……。

 

「んぐうううっ、んぐううっ、んんん……」

 

 寝台に大の字で拘束をされている柚子(ゆずこ)は、狂うような痒みに襲われながら、激しく泣きじゃくり続けている。

 部屋に残されているのは、柚子ひとりだ。

 だが自由はない。

 調教部屋に隣接してある寝台のある部屋に押し込まれて、大の字に拘束され、今度は股間に掻痒剤を塗り込まれてずっと放置されているのである。

 そのまま、昼休みを過ぎても置き去りにされている。

 

 壮絶なアナルへの痒み責めの末に、アナルに押し込まれていた淫具責めによって、授業中に失神した挙句、このSS研の地下の隠し部屋に連れ込まれたのは、午前中最後の四時限目の授業の途中だった。

 そこで,SS研の支配者だった真夫にやっと許してもらえ、アナル姦を受けて痒み責めから解放されたのだが、それで柚子への「調教」が終わるというのは、やはり虫のいい話過ぎた。

 

 その直後に、あの金城ひかりが現れて、柚子の先日のハッキングによって、ひかりが装着されていた淫具に悪戯をしたことへのお仕置きということで、今度は股間に掻痒剤のクリームを塗布されて、こうやって放置されたというわけだ。

 真夫からアナルを犯されたのは、「調教部屋」とも称すべき大部屋だったが、さらに幾つもの部屋が隣接してあり、ここはその中のひとつの大きな寝台が真ん中にある部屋だ。

 そこに四肢を大きく拡げて仰向けに拘束されて、ひとりで残されたのである。

 

 抵抗するつもりはなかったが、天井に設置してあるスピーカーから、あのメトロノーム音が小さく流されると、柚子の身体は簡単な言葉だけで、自分の意思とは無関係に動かなくなってしまった。

 そうでなければ、革枷が装着されている手足を狂ったように動かし、皮膚も擦り剝けて酷いことになってしまったかもしれない。それほどの痒みなのだ。

 が、「動くな」という暗示をかけられたことで、身体はぴくぴくと辛うじて動かせるだけになってしまった。

 だからこそ、痛みなどの刺激で股間の痒みを逃がす方法がなく、柚子は発狂するような痒みから苦闘させられ続けているのだ。

 

「くあっ、んああっ、んがああ──」

 

 柚子はもう何百回目かもわからない叫びを穴開きのボールギャグを嵌められている口から迸らせた。

 装着されているのは、寝台の四隅と鎖で繋がっている四肢の革枷だけではない。

 口には穴あきのボールギャグを嵌められ、さらに目隠しもされている。

 だから、余計に時間の感覚もおかしくなり、この拷問の時間を残りどのくらい耐えなければならないかわからなくなって苦しいのだ。

 なによりも、視界を封じられていることで、身体の触感が敏感になり、さらに痒みの苦しさが激増している。

 

 とにかく、痒い──。

 

 それにしても、もうどのくらいの時間が経ったのか……?

 午後の授業の時間など、せいぜい二時間から三時間程度かと思ったが、すでにその数倍も放置されている気分だ。

 とにかく、今日一日で痒み責めの罰の苦しさは、骨の髄まで柚子の脳に刻み込まれてしまった。世の中に拷問はいくらでもあるが、痒みを我慢させられるよりも辛いことはないのではないかと思わされている。

 

 ああっ──。

 

 助けて──。このままでは狂ってしまう──。

 

 動かない身体を懸命にもがかせようとするけど、目隠しさえ外すことができない。

 壮絶な痒と疼きみは痛みにも近くなり、発狂するほどの痒みの津波が繰り返し襲う。気が遠くなり、すると、束の間その苦悶が緩むときがある。だが、すぐに巨大な痒みの波が襲う──。

 それが繰り返されて、多分、柚子は数回は失神したと思う。

 でも、痒みにより失神から覚醒させられ、またもや、絶望的な痒み地獄に苛まれることになるのである。

 

 そして、ついに頭は朦朧として、自分が意識を失っているのか、それとも覚醒しているのかさえ不明になった。

 すると、突然に部屋の扉が開いて、数名の男女が部屋に入ってくる気配があった。

 

 目隠しを外される。

 まず視界に入ったのは、寝台に拘束されている柚子を見下ろす真夫だ。

 ほかにもいる。

 幻覚かと思ったが、そこにいたのは、制服を身に着けた真夫と、その従者生徒の白岡かおり、そして、ひかりこと、金城光太郎の三人だ。真夫とかおりが制服姿であるのに対して、ひかりは身体全体を包むガウンで身体を覆っている。

 

「んんぐうう──」

 

 柚子は必死にボールギャグの下から哀願を叫んだ。

 

「あらあら、随分と汗びっしょりね。鼻水も涎も凄いことになってるわよ……」

 

 かおりだ。

 

「あと、ここもだな。だいぶん、気分を出してたようだね」

 

 すると、真夫が手を伸ばして、開脚させられている内腿をすっと撫でた。

 

「んんんんっ」

 

 柚子は拘束されている身体を跳ねあげた。

 いや、実際にはほとんど動かせなかったかもしれない。しかし、それくらいに凄まじい刺激だった。

 だが、触ってないのだ。

 内腿の付け根を優しく撫でられるだけで、真夫がぎりぎり痒い場所を避けて触れている。

 柚子は拘束されている身体を捻じ曲げ、股間をその手に当てようとするのだけど、真夫の手はそれを嘲笑うかのように微妙な場所しか触ってくれない。

 真夫が内腿から完全に手を離して、柚子の顔に手を伸ばした。

 ボールギャグが外されて、大量の涎とともに口の中から球体が外に出された。

 

「どうだ。反省したか、柚子ちゃん?」

 

 真夫が微笑む。

 

「ああ、反省しました。ごめんなさい──。謝罪します。なんでもしますから、どうか許してください。真夫先輩、金城先輩──」

 

 柚子は股間の痒みと疼きに襲われながら、ふたりに泣きながら訴えた。

 

「どこが痒いの、柚子?」

 

 かおりが意地悪く柚子の顔を覗き込んでくる。

 

「お、お股です──。お願い、どうにかしてください──」

 

 恥ずかしさなどない。

 この痒みから解放されるなら、なんでもする──。

 そんな気分だ。

 

「いいよ。じゃあ拘束を外して自由にしてあげよう。自分でどうにかするといい。この部屋に入ったときに掛けられた暗示も解く」

 

 真夫が指示して、かおりが寝台の頭側のなにかの操作具に触れた。

 その瞬間、電子音とともに手首と足首の枷が音を立てて外れる。また、突然に身体の自由が戻った感覚が包んだ。

 なにも考えられない。

 柚子は寝台の上で身体を丸めて、自分の手で股間を掻こうとした。

 

「ただし、自分の股間に触れてはならない」

 

 だが、柚子の手がまさに股間に触ろうとした瞬間に、真夫の言葉がかけられた。

 すると、柚子の手は股間に接触する直前でとまり、それ以上股間に近づけることができなくなる。

 ずっと部屋に流され続けているメトロノームの音が頭の中でも響く。

 

「ああ、そんなあ──」

 

 柚子は髪を振り乱して、悲鳴をあげた。

 もはや、拘束はされてないのだ。

 それなのに、真夫の言葉だけで、再び手が動かなくなってしまった。

 

「さあ、ひかりちゃん。さっき命令したことをするんだ。拒否は許さないよ。これはプレイのひとつだと思ってくれ.SS研の副部長としての義務でもある」

 

 真夫がひかりに声を掛けたのが聞こえた。

 

「わ、わかっているよ。ぼ、ぼくも怒ってるんだ──。もちろん、やるよ──」

 

 すると、ひかりが身体にかけていたガウンを脱いだ。

 ガウンの下のひかりは完全な裸身だった。

 だが、ただの裸身ではない。

 股間に「ペニスバンド」と言われる樹脂製の擬似ペニスの淫具を革ベルトで装着をしているのだ。

 いや、これは男性器を包む「ペニスサック」というやつか?

 

 いずれも、見るのは初めてだけど、性具や淫具の知識だけは十二分に柚子は持っていた。

 「ひかりちゃん」と真夫たちが呼ぶが、光太郎は男子生徒だからレズプレイ用の淫具である「ペニスバンド」は男性器が邪魔になって装着できない。だが、一瞬、女性用のペニスバンドという淫具だと思ってしまったように、ひかりの裸身はどこから見ても女性そのものだったのだ。

 よく見れば、大きくはないが胸もしっかりと膨らんでいる。

 金城光太郎は本当に男子生徒──?

 いや、これは間違いなく女性の身体だ。

 柚子は驚くとともに混乱した。

 

「柚子、お、お尻をこっちに向けて自分で開け──。め、命令だ。ぼ、ぼくがお尻を犯してやる──」

 

 極度に緊張している様子だが、股間にそそり勃つ男性器の淫具を装着しているひかりが柚子に言葉をかける。

 すると、柚子の手は勝手に自分のお尻に向かい、尻タブを掴んで穴を開く動作をした。

 しかも、ひかりに向かって、尻を向けるような姿勢までとる。

 

「あっ、なんで──?」

 

 言葉で身体を操られる──。

 もはや、間違いない。

 このメトロノーム音だ。

 この音が鳴る限り、すべての言葉に逆らえなくるのだ。

 そうとしか思えない──。

 

「ふふふ、大丈夫なの、ひかり? まるで、あんたが責められている感じだけど? 身体が震えてるわよ」

 

 かおりが揶揄うような言葉をひかりにかける。

 

「だ、だまってろ──。い、いくぞ。これが罰だ──」

 

 ひかりが寝台にあがり、背後から柚子の腰に腰をくっつけるように覆い被さってくる。

 アナルにひかりの腰にある淫具が押し当てられて、ずぶずぶと潜り込んでくる。

 

「はああっ」

 

 潤滑油でも塗っているのか、抵抗することなくアナルが貫かれて淫具が潜ってきた。

 真夫に犯されたときもそうだったが、もはや、痛みよりも快感が大きい。

 柚子は駆け抜ける快感の鋭さに、腰が溶けるほどの気持ちよさを感じてしまった。

 

「はううっ、ああ、き、気持ちいです──」

 

 気が付くと、柚子は自ら腰を淫らに動かしていた。

 

「あっ、ああっ、そんなに動かないで──」

 

 すると、柚子に後ろから張り付いているひかりが悶え声をあげて身体を震わせるのがわかった。

 それはともかく、打ち沈められるアナルの快感が凄まじい。

 ずんという感覚が身体の中心から駆け巡る。

 あっという間に柚子は自制を失った。

 また、股間の痒みがちょっとだけ癒されもする。

 泣きたくなるような快感だ。

 もうなんでもいい──。

 この気持ちよさがあるなら、柚子はどんなことにも従う──。

 

「ああっ、も、もっと動かして──。ぎ、ぎもちいいい──」

 

 柚子は必死に腰を動かして、さらにアナルに入っている淫具を締めつけた。

 なにしろ、ひかりは深くまで貫いてから、あまり動かしてくれないのだ。

 もどかしさが大きくて、ちょっと物足りなささえ覚える。

 

「あん、だ、だめ──。ペ、ペニスに響くよおお──。あっ、あん、だ、だめえ」

 

 後ろでひかりが悲鳴をあげる。

 どうでもいいが、これは間違いなく女の反応だ。

 金城ひかりは実は女性──。

 柚子は今こそ確信した。

 だが、いまはそれもどうでもいい。

 アナルを犯されているという状況だが、柚子が動くと、ひかりが女の反応として淫らによがってくれる。

 逆に、柚子がひかりを苛んでいる感じだ。

 それが面白くて、さらに腰を前後左右に動かしてやる。

 

「ひあああっ、どうして、こんなに中に響くの──。だめええ、出るうう──」

 

 ひかりががくがくと身体を震わせて、腰を柚子のアナルに押しつけるようにしてきた。

 そして、ぐったりと柚子に体重を預けてくる

 かおりの大笑いが部屋に響いた。

 

「なにやってんのよ。あんた、この一年生への罰でアナル姦をしてんじゃなかったの? まるであんたが犯されみたいよ」

 

 かおりが笑いながら言った。

 

「そ、そんなこと言われても、こ、このペニスサック、う、内側に響いて……」

 

 ひかりが喘ぎ声とともに言った。

 

「ははは、それも時子ばあちゃんに頼んだひかりちゃん用の特別性でね。外側で受けた刺激を増幅して内側に伝えてくれるんだ。まあ、とにかく、副部長になったんだから、ひかりちゃんも時々は男役をしてもらうよ。なにしろ、男子部員は俺しかいないからね」

 

 真夫だ。

 言っていることの半分も意味がわからない。

 だが、それ以上考えることはできなかった。

 気が付くと、真夫が服を脱いで寝台にあがってきていたのだ。

 そして、ひかりを後ろから貫いている状態のたまま、柚子をひかりごと仰向けにひっくり返してきた。

 柚子は仰向けになっているひかりを下敷きに、上向きに寝かされた状態だ。

 次いで、真夫が怒張を柚子の股間に貫かせてくる。

 

「あおおおっ、あああっ」

 

 処女膜を破られた激痛は一瞬だ。

 それよりも痒みに襲われている場所に加えられる刺激の気持ちよさが遥かに上回る。

 真夫が律動を開始する。

 柚子ごと下にいるひかりも抱きかかえる感じだ。

 ひかりごと柚子の身体が揺すぶられる。

 前後を貫かれたまま。

 

「ひゃあああ、ああああっ」

 

 あっという間に達した柚子は、大きな喜悦に身体を震わせて声をあげた。

 なんと峻烈で、生々しい淫らな快感なのだろう。

 快感が五体を揉み抜いてくる。

 

「ああああっ、き、気持ちいいですう──。ああああっ」

 

「ぼ、ぼくも、いぐうう──。そ、そんなに締め付けないでええ──」

 

 さらに柚子が二度目の絶頂に貫かれると、柚子の下のひかりもまた、柚子のアナルに淫具を貫かせたまま、淫らな声を響かせて震える。

 真夫に犯されている柚子だが、同時にまるでひかりを犯しているような気分になるのが愉快だった。

 わざと快楽に溺れるまま、腰を振ってひかりに与える刺激を増幅する。

 

「ひいいいっ」

 

 柚子の下のひかりがまたもやぶるぶると身体を痙攣させるのがわかった。

 

 愉しい──。

 

「ほら、キスだ、柚子──。昼休み前も言ったけど、柚子ちゃんはSS研のペットだ。全員の命令には一切を服従。まあ、そういう暗示をかけているけどね。毎日毎日、恥ずかしいことや屈辱的なことをしてもらうことになる。もちろん、気持ちのいいこともね」

 

 真夫が腰を動かしながら言った。

 

「う、嬉しいです──」

 

 柚子は密着された真夫の口から入ってきた舌をむさぼるように舌を絡ませた。

 

 


 

 

 夜の自由時間──。

 寮の部屋にひとりでいるときに、ドアにノックの音がした。

 入ってきたのは、クラスメートで親友の麻美だった。それだけでなく、体育教師の伊達京子もいた。

 

「えっ?」

 

 意外な訪問者に、柚子は呆気にとられた。

 

「ど、どうしたの、麻美?」

 

 なによりも麻美の表情が暗く、そして、真剣だった。

 ちょっと圧倒されるものを感じて、柚子はまず麻美に声を掛けた。

 そもそも、一緒にきた伊達先生はどうしてやってきたのだろうか?

 担任というわけでもないし、特段に柚子と親しいだけでもない。

 いや、そういえば、陸上部の麻美の部活動の顧問が、この伊達先生か……。

 しかし、柚子は運動部でもないし、こんな時間の寮に、麻美と同行してきたとはいえ、伊達先生が柚子の部屋を訪問してきた理由がわからなかった。

 

「柚子、大丈夫よ。この京子先生は、あなたの味方だから」

 

 麻美が言った。

 ものすごく真剣な顔だ。

 

「味方?」

 

 わけがわからずに柚子は首を傾げてしまった。

 すると、部屋の扉をしっかりと閉めた伊達先生が柚子に近づいてきて、いきなり両手を握ってきた。

 

「立花さん、正直に言って──。絶対に秘密は守るし、あなたを守ってみせる。だから、打ち明けて欲しいの。あなた、あのSS研というクラブから脅迫されていない?」

 

 そして、伊達先生が柚子の手を握ったまま、真剣な表情で問いかけてきた。






 *

 新年あけましておめでとうございます。
 次話より、「女教師・伊達京子編」となります。
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