「ひああっ、い、いい……」
“いや”と口に仕掛けて、京子は慌てて口をつぐんだ。
前後から責められて、羞恥と快感が同時に突き抜けていく。
身体は異常なほどに火照りきっていて、すでに京子の裸身には大量の脂汗が噴き出ており、それがてらてらと身体を光らせているのがわかる。京子が暴れるたびに、全身の汗が周囲に飛び散ってもいる。
後ろから真夫の指がアナルをまさぐり、前からはかおりの操る小筆がクリトリスを柔らかくすぐり続けているのだ。
その甘美で妖しい感覚に、京子はすでに常軌を逸したような快感を受けていた。
「真夫、やっぱり物足りないわ。わたしも淫具で責めていい?」
かおりが筆を引きあげて、真夫に声を掛けた。
「ああ、じゃあ、電マじゃないけど、Gスポットとクリトリスを同時に責めるバイブが入っている。ウーマナイザーという道具だそうだ。扱いやすいように、それに取っ手がついている。それを使うといいよ」
真夫もまた、やっと指を抜き、横に置いていた電気あんま器にアタッチメントを装着した淫具を手に取る気配を示す。
「これね」
かおりが横のトレイの箱からピンク色の「く」の字に曲がった取っ手のある道具を取り出した。さっき真夫から電気あんま器のアタッチメントとして装着して責められたものによく似ている。
また、あれで責められるのか──?
京子はぞっとした。
しかし、“やめて”と口にすることもできない。
あと一度、拒否の言葉を口にしたときには、浣腸をすると言われているのだ。
「い、いい加減にして──。こんなことを許されないのよ。すぐにあたしを解放しなさい──。すぐによ──」
京子は金切り声をあげた。
「ふふふ、先生、ちょっと責めが中断したくらいで元気になったじゃないのよ。でも、最後にはこいつに屈服させられるんだから、さっさと受け入れた方が楽ですよ。言っておきますけど、こいつの奴婢になるということは、無条件に人生の勝ち組になるということですから」
「勝ち組?」
なんのことだろう?
この真夫は、ただの孤児ではないのか?
「先生が真夫に堕ちたら教えあげるわ」
「お、墜ちるって……。あ、あたしは教師なのよ──」
京子は怒鳴りあげた。
「まあまあ、先生、落ち着いて……」
すると、背後から真夫がすっと乳房に両手を伸ばして、京子の乳房を掴んで乳首を揺らすように動かす。
「ひゃああ、ああっ」
瞬時にぐんと官能の大波が爆発する。
京子は頭が真っ白になり、絶頂に向かって快感を駆けあがらせてしまう。
やはり異常だ。
かすかな刺激だけで、京子の双乳は驚くほどの官能の疼きを拾う。
「先生なら、もっと毅然とこいつの愛撫を拒絶したら? そんなに簡単に受け入れるだけじゃあ、まるで説得力ないですよ」
かおりが新たな淫具を京子の濡れそぼつ花芯に挿入部を埋め込んできた。
「ひああっ、ああっ」
すでに数回の絶頂を繰り返させられている京子の股間は、大量の愛液により全く抵抗なく、またもや淫具を内側に受け入れてしまった。
責め具のひんやりとした感触は、おぞましいどころか、泣くほどの気持ちよさを京子にもたらしてしまう。
自分の意思に反する身体の反応に、京子は狼狽えてしまう。
「ふふふ、もう雌の表情に戻りましたね。動かしますよ」
「待て、かおりちゃん。前後同時に行こう。合図するから、そのときにスイッチを入れてくれ」
真夫だ。
すると、さっきまで指が入っていた京子のアナルに、得体の知れない異物が入り込んできた。
つるんつるんと連続して球体を思わせるものがアナルに侵入してくる。
さっき塗られたクリームが潤滑油になっているのか、肛門の粘膜を無理矢理に拡げられている快感があるのに、まったく痛みを感じない。
それどころか、灼けるような疼きがそこから全身に押し拡がっていく。
催眠術で痛覚を遮断しているとか口にしていたが、そんなことが可能なのかわからないが本当に痛みはない。
だからこそ、快感だけが京子を追い詰め、我を忘れさせそうになる。
「準備よし。三……、二……、一……、いま──」
前後に侵入された淫具が同時に振動を開始した。
「ひゃああっ、ああああっ──」
絶叫した。
脳の芯が灼け焦げるような凄まじい甘美感に、京子は狂ったように身体をもがかせる。
だが、四肢をしっかりと引っ張られている京子の身体はそれほどには動かない。振りほどくこともできずに、前後からの淫具の衝撃を受け留めさせられる。
なにも考えられない。
京子はしばらくのあいだ、甲高い声をあげて悶え踊った。
そして、さらに快感以外のものも襲い掛かる
強烈な刺激を股間やクリトリスに受けて、一気に尿意が込みあがったのだ。
漏れる──。
失禁の恐怖が走る。
しかし、この前後からの淫具責めを受けている状態では、尿意を我慢するために股間に力を入れることもできない、
「も、もう許して──。ああっ、あああっ」
京子は哀訴の言葉を叫んだ。
「我慢するんです、先生──。先生は奴婢です。失禁する自由もありません」
真夫が背中側で笑った。
すると、前後で同時に振動が突然に停止する。
京子はがくりと脱力した。
「はあ、はあ。はあ……。もう、もう許して……。か、解放して……」
振動はなくなったが、前後の淫具が侵入したままだ。
京子は身体を鎖に預けるようにしたまま、俯いた状態で肩で息をする。
とにかく、漏れそうな尿意を懸命に引き締めた。
「さあ、もう一度です、先生……。かおりちゃん、今度も俺の合図に合わせて」
「わかった」
再び前後の淫具がうなりをあげて振動を開始する。
「ひあああっ、あひいいっ、ああああっ」
京子は拘束されている身体を跳ねあげて、激しく悶え啼いた。
抑え込んだはずの尿意も一気に膨れあがる。
「だ、だめええ──」
絶頂を晒しそうな喜悦と失禁の恐怖で、京子は声を引きつらせて叫ぶ。
身体は限界まで弓なりになり、全身ががくがくと痙攣をした。
すると、いままさに絶頂しようとした寸前に、同時に前後の淫具がまたしても停止する。
「くふっ」
京子は再び脱力した。
「駄目は五回目ね。浣腸は決定よ」
かおりが笑う。
「五回口にしなくても、どうせ自分で頼むことになったと思うけど、じゃあ、おしっこを漏らした後に、今度は浣腸と行きましょう、先生」
真夫がアナルから淫具を抜く。
「ひんっ」
それだけで京子は快感に甘い声をあげてしまった。
「かおりちゃん、再開だ」
真夫が声を掛けた。
すると、クリトリスとGスポットへの責めが再開する。
「あああっ」
京子は身体を突っ張らせた。
快感が急上昇する。
全身が痙攣し、京子は達しそうになった。
「やめ──」
真夫だ。
振動が止まる。
「うわあああっ」
またもや絶頂寸前での責めの中断──。
京子は泣き出してしまった。
「まだまだです。三日間の調教の約束です。終わらせるには先生が俺に屈するしかありません。それとも、三日間耐えるかです」
「あ、あたしは、応じてないわよ──」
「何度も言わせないください、先生の意思は関係ありません。先生は自由な意思を拒絶されて、無理矢理に俺の調教を受けさせられるんです」
真夫がかおりから股間に挿入して当てられたままの淫具を受け取り、振動のスイッチを入れる。
「あああっ、いやああっ」
京子は声をあげた。
ひたすらに耐える。
そして、またしても、ぎりぎりのところで寸止めさせる。
京子は、慌てて尿道を締めながら、がくりと脱力する。
同じ責めがしばらく繰り返された。
責めなぶり、絶頂感と尿意をぎりぎりまで引きあげてから、ぴたりと責めを止める。そして、束の間の休息を与えてから、すぐに再開する──。
この陰湿な責めを真夫はさらに繰り返し、寸止めの回数は十回近くになった。
京子は狂乱するとともに、すでに尿意は抜き差しならないものになったことを自覚した。
ぎりぎりまで耐えさせられて、ほんのちょっとの休憩のあいだに、なんとか尿意を抑え込み、すぐに責めの再開でそれを崩壊させられる──。
こんなことをしても、尿意は収まるわけもなく、むしろ拡大していく。
寸止めの苦しさも、これほどに心を追い詰めるものがあるのかと、京子は愕然となっていた。
「お、お願い……。許して……。坂本君……許して。許して……」
もう怒りも屈辱を覚える感情も京子を包むものではなかった。
それよりも、もうこの苦悶から解放されたい。
考えるのはそれだけだった。
「ふふふ、先生、じゃあ、真夫にお願いするのね。みっともなく奴婢らしくね。そうすれば、真夫が慈悲をかけて、トイレに行かせてくれるかもしれないわ。その泣き顔で一生懸命に哀願すれば、真夫は結構優しいから、トイレに行かせてくれるかもしれないわよ」
かおりが京子の顎を掴んで顔をあげさせて言った。
「くっ」
京子はぎりりと歯を噛みしめた。
口惜しい……。
しかし、もう尿意は限界を超えている。
目の前の真夫やかおりに屈するのは、最後に残っている京子のプライドが許さないが、もうどうしようもないことは確かだ。
それに、トイレを許されるということは、少なくとも拘束は解かれる。
これこそ千載一遇のチャンスではないだろうか……。
真夫は三日間の調教だと口にしていたが、まだ一時間も経ってない。
それなのに、すでに追い詰められている自分を感じる。
この責め苦を三日も受けさせられたら、間違いなく、京子は彼に屈すると思う。
なによりも、この被虐の快感とやらを受け入れてもいいかと考える京子が内心に生まれようとしてる気がするのだ。
それほどまでに、与えられる甘美な拷問は京子を酔わせる。
それこそ、恐怖だ。
だから、そうなる前にとにかく脱出を……。
京子の空手の腕なら、隙さえつかれなければ間違いなく、簡単に目の前のふたりくらい圧倒できる。
そして、なんとしても脱出して警察に……。
「わ、わかったわ……。さ、坂本君……、もう、許してください。どうかトイレに行かせてください。お願いします──。この通りです」
京子は拘束されたまま頭だけをさげた。
「わかりました。じゃあ、すぐにトイレを準備します」
真夫が微笑む。
京子はほっとした。
「戻りましたあ。いいお風呂でした。ありがとうございました」
そのときだった。
出入り口ではない奥側の別の扉から裸身にバスタオルを巻きつけた格好の柚子が現れた。
身体から湯気がたっていて、まさに湯上りという感じだ。
ここは文化部棟の地下だが、浴室のような場所が設置されているのだろうか。
「ああ、いいところに来たな。柚子ちゃん、こっちに来るんだ。先生の脚のあいだにしゃがんで、股間に向かって顔を見上げるようにするんだ」
「えっ、えっ、こ、こうですか?」
柚子が戸惑いながらも、開脚している京子の股間のあいだに正座をして、腰を少し屈めるようにして、顔を京子の股間に密着させる。
一方で真夫は、京子の股間に挿入していた淫具を抜いて、局部を剥き出しの状態にした。
どうでもいいが、あまりにも股間の顔を密着させられ、京子は羞恥にかっと熱くなる。
そもそも、もう尿意も限界だ。
この状態では、柚子の顔にかかってしまう。
「じゃあ、先生、便器が来ました。思う存分に放尿してください……。柚子ちゃん、今日は先生の便器になって、おしっこを口に受けろ。一滴残らず飲みほすんだぞ」
真夫が言った。
「えっ、えっ、えっ?」
柚子は困惑した感じだ。
一方で、京子は驚愕した。
「な、なにを言っているんです──。そんなことできません。馬鹿なことを言わないで、ちゃんとトイレに連れて行って──」
京子は怒鳴り声をあげた。
すると、真夫が軽く肩をすくめる動作をする。
「このうちのペットがトイレです」
「そ、そんな、約束が違う──」
「期待して裏切られる。それが調教です。なにひとつ自分の希望はかなわないとこを知ってください」
「じょ、冗談じゃないわよ──」
「もちろん、冗談なんか言いません。でも、被虐の快感については約束します。さあ、柚子ちゃん、先生のおしっこを受けとめろ」
「えっ? は、はい、真夫先輩」
京子の股のあいだに正座をしている柚子が目を白黒させながら、顔を京子の股間に伸ばしてくる。
しかも、あろうことか、口を大きくあけてぴたりと口を密着させてみた、
「ひっ、いやあ──」
京子は腰を振って、柚子の口から局部を離そうとした。
「んんんっ」
だが、柚子が慌てたように両手で京子の太腿にしがみつき、それを許さない。
「ほら、柚子、せっかくだから、舐め舐めもしてあげなさい。部員への奉仕もペットの勤めよ」
かおりが口を挟む。
すると、柚子が本当に京子の局部を舌で舐め始めた。
クリトリスを舌で転がすように刺激され、尿意が襲いかかる。
「ひあああっ、いやああ、本当にだめええ──。立花さん──。正気になって──。だめ、漏れるっ、も、漏れてしまう。あっ、ああっ」
官能に灼かれて、京子は自制することができなくなった。
「遠慮は要りませんよ、先生。おしっこをしながらの絶頂は、堪らない快感だそうです。うちの女たちはみんなそう言います」
真夫がいつに間にか、アタッチメントを戻して、最初の球状の先端にした電気あんま器を京子の乳房に当ててきた。
ふたつの電気あんま器を左右同時にだ。
「ひああっ」
京子は懸命に身体を振って、柚子の舌と真夫の電気あんま器から逃げようとする。
でも、両方ともしっかりと抑えられて外れない。
どんとんと快感が飛翔する。
寸止めを喰らい続けていたこともあり、あっという間に京子の臨界は突破してしまった。
「あああっ、お願い──。お願い──。お願いいい──」
身体が灼けきるような快感に、京子は身体をのけぞらせて絶頂する。
そして、その絶頂感がさらなる崩壊を呼ぶ。
「いやああっ」
反り返って突き出している股間からしゅっと音を立てるように放尿が迸る。
それは柚子の口の中に容赦なくしぶきを叩きつける。
「んぐっ、んぐっ、んぐうっ」
柚子が京子の太腿を握る腕に力が入る。
女生徒に放尿を飲まれる羞恥──。
溜まりに溜まっていた尿意から解放される快感──。
繰り返された寸止めの末に許された絶頂の開放感──。
それらが混ざって拡散し、脳髄まで溶けるような忘我の局地に京子は陥った。
なんという気持ちよさ──。
もう、失禁を止めようとする気持ちがない。
ただただ快楽に溺れるまま、京子は柚子の口の中に排尿を続けていった。
そして、やっと放尿が終わる。
「けほ、けほっ、けほっ」
全部のおしっこを呑み込んだ柚子が京子の股間から顔を離して、苦しそうに咳き込みだす。
「やるじゃない。ちょっとは失敗するかと思ったけど、最初の最初で飲尿に成功するなんて。あんた、すごいわよ」
しゃがみ込んだかおりが、蹲って咳をする柚子の背をさする。
すると、柚子が涙目で嬉しそうに微笑む。
「へ、へへ……。皆さんの立派なペットになれますか?」
「ああ、偉いぞ。じゃあ、ご褒美だ。柚子、来い」
ズボンを下着ごと脱いで下半身を露出して胡座をかき、そこに柚子を導いて、バスタオルを剥がす。
「ひっ」
京子は真夫の勃起した男根に接して、怯んだ声を出した。
こんなに近くて男の性器に接したことない。
だから、どうしてもたじろぐことを防げなかった。
一方で、目の前のふたりは人前というのに堂々としたものだ。
唖然とすることに、胡座にかいた自分の股間に柚子を対面で座らせるようにして、柚子の股間を真夫の怒張に導く。
柚子も躊躇う気配さえない。
「ああっ、あん、お、おおっ、嬉しい──。嬉しいです。真夫先輩、あああっ」
完全に真夫の男根を受け入れた気配の柚子が真夫の背にしがみつくようにして、大きく喘ぐ。
京子は、柚子のまだ幼そうな身体が、ほとんど前戯なしに呆気なく真夫の怒張を股間で呑み込んだことにもびっくりした。
ふたりが目の前で性交を開始する。
京子は呆気にとられた。
しかし、一方でさっきから少しずつ、新しい脅威が襲ってもきていた
お尻の痒みだ──。
お尻に塗られたクリームが異常なほどの痒みをお尻にもたらしだしたのである。
意識すると、あっという間にそれは切羽詰まった苦悶として、京子に襲いかかる。
「ああっ、あっ、か、痒い、ああっ、か、痒い──」
京子はお尻を激しく振り動かすことを止めることができなかった。
「あら、いよいよ、さっきのクリームが痒くなったんですね、先生。中和剤をお尻に入れてもらいたくなったら、すぐに言ってください。わたしが真夫の代わりに入れてあげます」
かおりだ。
筆を持っている。
それをゆっくりと京子の尻たぶの表面を這わせ始めた。
「ひあああっ、いやああ」
京子はもがいた。
「何度、嫌って言うんですか。もう浣腸二回分は叫んでますよ」
「そ、そんなこと言われても……。ひあああっ、ひああっ、だめ、痒い──。かゆいい──」
京子は大の字に拘束されている裸身を激しく狂い踊らせ続けるしかなかった。
「あんっ、あっ、あっ、あっ、先輩、いく、いきます、いくううっ」
一方で目の前では、心の底から嬉しそうに柚子が真夫に対面で犯されて、気持ちよさそうによがり狂っていた。
「かおりちゃん、もういい。引導を渡そう。浣腸をしてやってくれ。かおりちゃんの言うとおりに、もう二回分くらいは拒否の言葉を口にしたからね」
すると、真夫が柚子を抱きながら、首だけこちらに向けて言った。
「ふふ、了解よ」
それを受けて、かおりが筆を置いていた腸器に持ち返るのが横目で見えた。
「あっ、それだけはやめて──」
京子は声をあげた。
「先生、何度、“やめて”って言うんですか。もう、諦めるんですね」
お尻に
そして、生温かい薬液が腸に流入してくるのがわかった。
しかし、それにより狂いそうな痒みが一気に消失していくのを感じた。
なんという快感──。
堪らず、京子はよがり声をあげてしまった。