「ひあああっ」
京子の横に立つ恵さんの命令により、明日香が京子の股間の前に身体を屈める。
そして、羽毛のように柔らかい耳かきの穂先で、ねっとりと濡れ開いている京子の肉襞を下から上、上から下にと繰り返し掃き始めた。
「ああっ、あっ、ああっ、いやあ──」
触れるか触れないかという微かすぎる刺激だが、媚薬でただれるような痒みに襲われている京子には、とても耐えられるような刺激ではなかった。
天井に吊り上げられている両手と、膝と足首のそれぞれを棒状の拘束具で開脚拘束されている裸身を、京子は狂ったように揺すった。
だが、天井と鎖で繋がっている両手だけでなく、膝と足首のあいだの棒自体も湯かと留め具で接続してあるようだ。
それほどは大きく動かない。
「敏感ですね、先生。真夫ちゃんは敏感な子が好きだから、きっと可愛がってくれますよ」
恵さんが京子の背中側に回ったのがわかった。
次の瞬間、すっと柔らかいものが背中の筋を撫で落ちていく。
「ひいいん」
恵さんが持っていたのは筆のようだ。
それが背中から這いおりて、お尻の亀裂を撫で擦る。
「ひあっ、そ、そこは、いやああっ」
京子は拘束されている身体を弓なりにして、腰を前に突き出すようにして、お尻を動く筆を避けようとした。
しかし、前からは、明日香が耳かきの綿毛で股間をくすぐっている。反射的に腰を引く。すると、アナルに恵さんの筆が襲い掛かり、お尻の穴の表面を繰り返し筆先で刺激してくる。
「ひああっ、ああっ、ああっ」
京子は腰を退げることもできず、前に出すこともできず、前後から執拗に責められて、全身の毛穴からどっと汗を吐き出しながら、激しく裸身を揺すりたてた。
「あさひ姉ちゃん、先生はおっぱいが弱点だ。クリトリスと同じように感じるんだ。そこも責めてあげてよ」
真夫は、京子の正面の位置する椅子に座ったままだ。ただ、いつの間にか下半身にバスタオルを巻いていて、手摺りに肘を置いて、ふたりの少女に責められる京子の痴態を微笑ながら観察している。
かっと羞恥が込みあがる。
「そうだったわ。確かに、物欲しげに硬く膨れあがってますね」
恵さんの筆が背後から右の胸に当てられ、筆の穂先で丸い円を描くように、尖りきっている京子の乳首をすっすと掃く。
「きゃん」
京子は奇声をあげて、全身を筆の反対側に跳ねさせた。
ところが、恵さんはもう一本筆を持っていたらしく、反対の乳首にももう一本の筆を襲い掛からせた。
「ひああっ、ひゃああ」
両方の胸に二本の筆──。
股間には柔らかな、耳かきの穂先──。
京子は右に左に、上に下にと、狂ったように拘束されている身体を跳ねさせながら、身体から噴きあがる疼きのあまりの甘美さに、我を忘れそうにならざるを得なかった。
どうしてこんなに感じてしまうのか──?
昨日からこのSS研で拷問まがいの性の責めを受け続けながらずっと思っていたが、あまりにも自分の反応が敏感すぎる。
そもそも、こんな風にあられもない声を大声で叫ぶなど、あり得ないのだ。
だが、筆と耳かきによる微弱な刺激なのに、それが身体に当たるたびに、電撃のような快感の衝撃が全身に迸る。
これは、京子の身体が引き起こしていることなのか──?
それとも、媚薬のせいか──?
とにかく、これほどの快感が世の中にあるとは思わなかった。
「感じてますね、先生……。素直になることです。それですべてが変わりますよ……。明日香ちゃん、耳かきはいい。あさひ姉ちゃんと同じように、筆で責めてやって。先生の真っ黒な陰毛を筆ですいてあげてよ」
「わかった」
明日香が一度耳かきを横のトレイに置き、そこから新たに筆をとる。
どうやら、そこに京子を責める道具がたくさん準備されている気配だ。
すぐに、明日香による股間への筆責めが始まる。
「ああっ、いやあっ、もっと近くを──」
ところが、明日香の筆責めは、局部そのものではなく、真夫の指示により、周囲の陰毛──つまりは、局部の周りに対するものに変化したのだ。
これは堪らなかった。
痒みに襲われている場所を避けて、その周りをくすぐられるというのが、こんなにも気が狂うほどの苦しみだというのは、やられてみて知覚した。
「近くとはどこですか、先生? いまの責めのテーマは素直になることです。素直に場所を明日香ちゃんに指示してください」
真夫だ。
そのあいだも、明日香の筆は陰部の周囲だけをくすぐり続ける。
痒みと疼きはどんどんと膨れあがるばかりだ。
「ほら、先生、明日香に向かって、もっと腰を突き出してくださいね」
恵さんが乳首責めをやめて、再びアナルの表面に筆先を集中させる。
しかも、筆は一本に戻ったものの、空いた手で京子の尻たぶを掴んで横に開くようにして、剥き出しにたアナルを執拗に筆で刺激してくる。
「あひいっ」
思わず、前に腰を突き出す。
でも、どうしても、明日香は筆を局部から避けてしか刺激してくれない。
焦らされる渇望感に、京子は髪を左右に振り乱して泣き声をあげてしまう。
「ああっ、あひいっ、あ、明日香さん──。そ、そこじゃなくて、お、おまんこを……。おまんこを擦って──。い、いえ、筆じゃなくて、もっと強い刺激を──」
京子はついに叫んだ。
教え子である女生徒に、そんな恥ずかしいことを哀願するなど教師として失格だと理性ではわかっているが、この股間の痒みはとてもじゃないが、理性や教師としての誇りなどではどうすることもできない。
恥ずかしい言葉を使わないと、許してもらえないというのもわかってしまった。
「ははは、やっと言えましたね。なら、俺がしてあげましょう……。でも、その前に、明日香ちゃんについてはご苦労だったね……。ご褒美だ……。先生はちょっと待ってください」
すると、ずっと見守る感じだった真夫が立ちあがって歩み寄ると、ぽんと明日香の肩を叩いた。
明日香が心なしかほっとしたように立ちあがる。
すると、真夫に向かって振り返った。すると、真夫がその明日香をいきなり抱きしめた。
「あっ、あんっ、ま、真夫──」
途端に、明日香がびくりと身体を震わせて、真夫に身体を預けるようにしだれかかる。
急に身体を崩したので、なにをどうされたのかわからなかったが、すぐに、明日香を抱きしめた真夫が片手を明日香のお尻に添えて、いきなり指でアナルをまさぐりだしたというのがわかった。
それだけではなく、もう一方の手も前側から明日香の股間で動いているようだ。
つまりは、明日香は、真夫に前後から股間とアナルを指で刺激されているのだ。
「あん、あっ、ああっ、か、感じる──。ま、真夫──、感じる──。感じます──。あ、ああっ」
明日香の身悶えが大きくなる。
しかし、それはともかく、溜まらないのは京子の方だ。
掻痒感に苛まれていた花芯は、明日香に刺激を受けることで辛うじて、痒みの苦しみを耐えていたのである。
それがやめられたことで、途端に痒みが数倍の勢いで増大する。
あんな刺激でもなくなることが、こんなに苦しいとは思わなかった。
しかも、恵さんもまた、筆責めを中断してしまったのだ。
「あん、いや、やめないで──。か、痒いの──。さ、坂本君──。いえ、恵さん──。お願い、やめないで──。お、おまんこです──。おまんこを触って──」
京子は、四肢を拘束する鎖や棒枷を引き千切らんばかりの激しさで身悶えさせた。
もはや、はしたない言葉を口にすることも躊躇は消えていた。
「ははは、ちょっと待ってください、先生。先生は明日香ちゃんを慰めた後ですよ……。明日と来週は大事なリーグ戦の大会なんです。だから、応援してあげないと……。それに、さっきは、同じように先生の前で玲子さんを責めたら、隙を見て逃亡を図ろうとしましたからね。こうやって待つのも、先生への罰ですよ。そのままお預けです」
真夫が立ったまま明日香を抱え、両手で明日香を責めながら。ちらりと京子を見る。
しかし、すぐに明日香に意識を戻してしまう。
「あああ、痒いい──。痒いいい──」
京子はあまりもの股間の痒みに、全身を悶えさせた。
もしも、拘束されてなければ、自ら股間を掻きむしっただろう。
そんなことも頭にかすめるほどの激烈な痒みだ。
「ふふふ、真夫ちゃんにお預けを喰らったんなら、仕方がないですね。でも可哀想なので鎖を緩めてあげましょうか? 左手だけですけど……。でも、耳にしたんですけど、さっきは、それで暴れ出したんですよね。だったら、緩められないか」
恵さんが横からささやいた。
腕を緩める──?
まさか、自分でこすれと──?
それを頭によぎらせたのは確かだが、本当に自分でするなど……。
でも、躊躇は束の間だった。
我慢は限界だ。
「緩めてください──。お願いします──」
京子は叫んだ。
「わかりました、先生」
恵さんがトレイに手を伸ばした。
天井で小さな機械音がして、上方に引っ張られていた左腕側の鎖が緩んだのがわかった。
トレイの上に操作具があったようだ。
すぐに、京子は左手を股間に持っていった。
ところが、まさに股間に指先が届くと思った瞬間に、鎖が伸び切ってしまい、左手をさげるのを阻まれてしまった。
鎖を緩めたとはいっても、ぎりぎり届かない長さの分しか緩めなかったのだとわかった。
京子は口惜しさに歯噛みした。
「あああ、意地悪うう──。こ、こんなのないい──」
京子は必死になって左手を引っ張りながら、腰を上に動かす。
でも、届かない。
京子の左手は、下腹部の手前で宙を掻くように動くだけだ。
「駄目ですよ、先生。先生のおまんこは、真夫ちゃんのものです。許可をするのは胸までです。胸を揉むといいですよ。少しは苦しさも紛れるかもしれません」
恵さんだ。
なんという意地悪──。
でも、このままじゃあ狂ってしまう。
京子は自分の手で、乳房をすくいあげて、ぎゅうぎゅう指を喰い込ませる。
「はうんっ」
目も眩むほどの快感が沸き起こった。
それが股間の痒みをほんの少しでも紛らすならと、京子は必死になって胸を揉む。
これまでのひとりきりの自慰では味わえなかったほどの、峻烈な快感が全身を貫く。
やっぱり、自分はマゾなのか──。
だから、こんなに感じるのか──?
そんな思いも、頭をよぎる。
一方で、真夫と明日香は、目の前で堂々とセックスを始めてしまった。
二の腕と上半身を亀甲縛りで括られている明日香が床に仰向けになり、M字に開脚した脚のあいだに、真夫が身体を入れて上から被さる。
すぐに挿入し、明日香が身体をブリッジのように弓なりにして、嬌声をあげる。
「ああ、あん、ま、真夫──。か、感じる──。感じる──、あああっ」
しばらく律動が続くと、明日香の反応が激しくなり、自ら腰も使い出した。
京子はそれを視線の先に置きながら、自分の胸を揉んで悶え続ける。
でも、痒みは小さくならない。
むしろ、ほかの場所に刺激を受けることで、一層痒みが強くなる感じさえする。
掻きたい──。
股を掻きむしりたい──。
京子は、誰も触れてくれない腰を狂ったように振った。
「いく、いく、いく──。真夫、いくう──」
一方で、真夫に抱かれている明日香は、緊縛されている身体をがくがくと振って突っ張らせた。
そして、彼女が極まって脱力するのに合わせて、真夫が明日香に精を放つのがわかった。
「あおお、おおっ、んおおおっ、おおおっ」
そして、京子もまた自分の胸を愛撫しながら、右腕を完全に吊られたまま、やや身体をやや前に倒して、がくがくと震わせた。
達したのだ。
「ふふ、満足ね、先生」
すぐにがらがらと鎖が引きあがり、再び京子は両腕を上方に吊り上げる格好に戻された。
胸で極めたとはいっても、股間の痒みが少しでも癒えたわけではない。
股間は相変わらず、いや、それ以上の強さで掻痒感の苦悶を噴きあげ続けている。痒みの熱で股間そのものがただれていくようでもあった。
「ああ、まだ、まだよお──」
京子は泣き叫んだ。
「明日香ちゃんはこれで終わりだ。もう少し苛めてあげたいけど、明日の試合に差しさわりがあるといけないからね。試合は午後からと聞いたから、この京子先生を連れて応援に行くよ」
「本当か──? わかった。頑張るよ」
肩で息をする明日香は、上体を真夫に抱えあげられた。その明日香を縛っていた上半身の縄を真夫が解き始めた。
それはともかく、京子を試合の応援に伴う──?
ちょっと怪訝に思った。
「勝ったら、ご褒美に特別な責めをしてやるよ。掻痒剤を塗って三角木馬責めだ。でも、万が一負けたら、利尿剤を飲んでおしめをして、月曜日の授業に参加してもらう。授業中におしめにおしっこをしてもらうからね」
真夫が笑う。
なにそれ──?
京子は痒みに苦しみながらも、ふたりの会話に首を傾げたくなった。
「な、なんだ、それ──。両方とも罰じゃないか。そんなのないですよ、真夫──」
当然ながら明日香は、顔を真っ赤にして抗議の声をあげた。
「まあ、よかったわね、明日香。だったら、頑張らないと」
恵さんも笑い声をあげた。
「い、いや、待ってください──。勝ったときのご褒美がひどいです」
明日香が恵さんの言葉に、ちょっと顔色を変えたのがわかった。
どうやら、明日香はこの恵さんが少し苦手みたいだ。
「そうか? 柚子は月曜日の小試験で満点だったら、木馬責めを体験したいと言ってきたよ。一緒にどうかと思ったんだけどねえ」
真夫だ。
「あ、あんな変態と一緒にしないでください、真夫──。だったら、ご褒美は恵さんがいいです……。恵さんにふたりきりで責められたい……」
すると、明日香が再び顔を真っ赤にして言った。
えっ……?
京子はちょっと唖然となった。
「まあ、あたし? 真夫ちゃんじゃなく?」
「め、恵さんがいいです。一度、お願いします……。真夫もいいけど、できれば、恵さんと……」
明日香がちょっと小さな声で恥ずかしそうに言った。
真夫と恵さんが一緒に声をあげて笑う。
「わかった。勝ったらね。あさひ姉ちゃん、頼むよ。うんといじめてやって。俺からもお願いするから」
真夫が笑いながら言った。
「わかりました。真夫ちゃん一筋だけど、女の子の相手も得意よ。覚悟してね。もちろん、試合には勝ったらだけど」
「が、頑張ります──」
明日香は真っ赤な顔で力強く応じている。
そして、明日香が立ち去った。
部屋は真夫と恵さんと京子の三人になった。
「……さあ、お待たせしました、先生」
京子の正面に、真夫が仁王立ちになった。
明日香との性交の直後なので、真夫は全裸のままだ。
股間では、たったいま性交を終えたばかりの男根が明日香の体液をまとったままそそり勃っている。
京子は思わず息を呑んだ。
「さて、先生の腰振りダンスを見物しているのも悪くないですが、痒みも限界でしょうし……。だから、やり直しです……。いま、先生は拘束されてます。その掻痒剤は効くでしょう? 昨日で認識したと思いますが、その痒みは俺の精を注がれることでしか解決しません。さあ、どうしますか? 先生の望みを口にしてください。その通りにしてあげましょう。ただし、拘束を解いてくれというのは、なしです」
真夫が言った。
京子自ら、自分を犯してくれと、口にしろということだろう……。
潤んだ瞳で顔を見る。
もうだめだ……。
京子は、意を決した……。
覚悟を決めて口を開く。
「ただし──」
だが、それを真夫が制した。
京子は、思わず口を閉じた。
「先生、最初に告げたことを覚えてますよね。これは調教ですと……。先生には、受け入れることのできない命令をして、それを受け入れさせますと……。そういう意味のことを言ったはずです。記憶にありますか?」
真夫がにっこりと微笑んだと思った。
「お、覚えているわ……。で、でも、いまは痒くて……。痒いの──」
京子は上体を右に左にとよじりたてて身悶えながら訴えた。
いや、上体だけじゃない。
床に固定された棒状の拘束具で動かないとはいえ、腰を上下左右に動かし、少しでも痒みを封じ込めようともがいている。
「だから、先生の望みをかなえる前に罰を受けてもらいます。簡単な罰です。先生は朝から一滴の水も飲んでませんよね。それなのにたっぷりと汗をかいてもらいました。おそらく、そろそろ喉の渇きも限界でしょう。だから、水分をとってもらいます。それが罰です」
その通りだった。
京子は朝から責められ続け、実はまったく食事どころか、水も飲ませてもらってなかった。
いまは死ぬほどの喉の渇きに襲われている。
慌てて、京子は首を縦に振る。
「飲むわ──。い、いえ、飲ませて──。喉が渇いて死にそうなの──」
京子は叫んだ。
「そうでしょうね。じゃあ、飲んでください」
真夫が勃起した股間を京子の口の前まで接近させた。
まさか……。
京子は絶句してしまった。