「お疲れさま」
浴室からモニター室に戻った真夫に最初に声を掛けてきたのは、かおりちゃんだ。
ほかにも、狭い室内には、玲子さん、あさひ姉ちゃん、ひかりちゃん、そして、柚子がいる。
むっとするほどの女の香りが部屋に充満していた。
学園が休みである日曜日にここに集まっている理由は、京子先生をここに監禁しているのとは別に、午後から校外で行われる地区の高校女子サッカーリーグの応援をみんなでしようと思っているからだ。
学園の女子サッカー部の主将にしてエースなのが前田明日香ちゃんであり、彼女によれば、今日の試合と来週の試合に連勝すれば、夏の全国大会に出場が決まる大事な試合らしい。
玲子さんの手配で準備した車で、昼食後に出発して向かうことになっている。
この学園で全国レベルの運動部の部活動は、その女子サッカー部くらいであり、強制ではないが多くの生徒に応援を呼び掛けていて、それなりの人数が集まると耳にしている。
ちなみに、文化部の全国レベルといえば、美術部の世良
その七生は、インスピレーションが沸いたとかで、このところ美術部にこもりきりで、あまり、SS研にはやってこない。
まあ、好きにすればいいと思って放っている。
また、真夫の奴婢になった女の中で、絹香たちがここにいないが、彼女たちはすでに試合会場に行っているはずだ。
もともと、明日香ちゃんと絹香は、百合仲間という間柄であり、親友でもある。絹香は午前中の試合準備の段階から応援に向かうと言っていた。
だから、向こうで合流する予定だ。
SS研の地下調教室に設置されている監視室である。
ここの監視室は、玲子さんの手配で大浴場とともに新たに設置されたらしい部屋であり、いま京子先生が残されている大浴場とは壁を隔てて隣側に位置している。
本来は、部屋自体はそんなに狭いというわけではないのかもしれない。
床面積は畳六畳ぐらいだ。
しかし、その壁一面に十個以上のモニターがあり、それを制御する操作盤もあるので、人が座れるスペースは限られている。
椅子も二個だけであり、そのひとつに座っているのは玲子さんであり、もうひとつの椅子には誰も座っておらず、ほかの者たちは立っている。
別にここじゃなくても、休憩をする部屋はあるのだが、ずっとふたりきりだった真夫と京子先生を観察できるのがここだけなので、いつの間にかここに集まってしまったのかもしれない。
「さすがはあんたよ。やることがえげつないし、真綿で首を締めつけるように心を砕いていくところなんて、感心したわ。とにかく、あれはもう堕ちたわね」
かおりちゃんは一番奥側で壁にもたれるようにして立っていた。そのかおりちゃんが真夫を見てにやにやと微笑む。
「堕ちたかな?」
“あれ”というのは、もちろん京子先生のことだろう。
ここからの制御盤で、学園内の無数にある監視カメラの映像を自由自在に、全部のモニターに投影できるのだが、いまは三個のモニターだけに映像が流れていて、ほかのモニターはなにも映っていない。
その三個の全部に流れているのは、浴場で股縄自慰を強要されている京子先生の姿である。
前からの映像、後ろからの映像、そして顔のアップであり、必死になって腰を振って股縄で絶頂に達しようと頑張っている京子先生の恥ずかしい姿がしっかりと流れている。
「堕ちたわね。あれは、もう教師の顔じゃないわ。雌犬の顔よ。間違いないわ」
かおりちゃんが苦笑するような表情で断言する。
真夫は首を竦めながら、玲子さんの隣の椅子に全裸のまま座る。
ひとりだけ裸の真夫に対して、ほかの女たちはしっかりと服を着ていた。学園の生徒であるか絹香、ひかりちゃん、柚子は制服だ。もちろん、ひかりちゃんは男子生徒の制服である。
ただし、かおりちゃんは、玲子さん、あさひ姉ちゃんとともに私服だ。
あまり、彼女の私服姿は見ないが、上品なワンピースに身を包んで、今日は髪をポニーテールにしているかおりちゃんは、いかにも上流家庭の令嬢という感じである。
「真夫様、京子は二度目の絶頂に達しました。一時間で三度というのは、温情を与えてすぐではないですか。その倍でもよかったかもしれません」
玲子さんが真夫に視線を向けて言った。その顔には笑みが浮かんでいる。
また、手元のモニターの画面には、確かに、股縄自慰で二度目の絶頂に達した京子先生が汗びっしょりの姿で脱力している映像が映っていた。
音声は流れていないが、二度目もかなり派手に達した気配だ。
画面の横に表示されているモニターには、“45:07”となっている。
制限時間は一時間だったので、まだ残り四十五分もあるということだ。
まあ、確かに早いのだろう。
「まあ、いいでしょう。別に京子先生を追い詰めるつもりはありません。素直になったのを確かめたかっただけです。三度目が終われば、もう一度、浴室に戻ります。そして、先生の身体を洗ってあげてから、みんなで昼食といきましょう」
真夫は言った。
ふと見ると、京子先生はそれほど休むことなく、三度目の股縄自慰を目指して、腰を振り始めている。
あの感じなら確かに、三度目もすぐかもしれない。
「ところで、真夫ちゃんは一度すっきりする? それとも、触っちゃダメ?」
あさひ姉ちゃんが真夫の座る椅子の前にしゃがんできて、声を掛けてきた。
浴槽からガウンもかけずに来たので、真夫は全裸だった。しかも、ずっと興奮状態だったので、股間は勃起している。
真夫はその怒張に触れんばかりに、口を寄せてきたあさひ姉ちゃんの髪に手を置く。
「じゃあ、してもらおうかな」
真夫がそう言うと、すぐにあさひ姉ちゃんが小さな口を精一杯に開いて、口の奥まで真夫の一物を呑み込んだ。
「んんっ、んふっ、んん」
すぐにねっとりとしたあさひ姉ちゃんのフェラが始まる。
孤児院で最初にセックスをしたとき以来、何十回とやってもらったあさひ姉ちゃんのフェラチオだ。
真夫が一番気持ちのいいやり方で刺激をしてくれるので、あっという間に射精感が込みあがる。
「ああ、さすがはあさひ姉ちゃんだ。凄く気持ちい」
真夫はあさひ姉ちゃんの髪を撫でた。
すると、あさひ姉ちゃんは、奉仕をしながら、本当に嬉しそうな顔になる。
「こらっ、あんたら、なにさぼってんのよ。雌犬二匹が先輩に先を越されてどうするのよ。だったら、足の指でも舐めなさい。こらっ、奉仕の時間よ──」
かおりちゃんだ。
どうやら、柚子とひかりちゃんに言ったようだ。
柚子はともかく、ひかりちゃんはむっとしている。
「め、雌犬とは、ぼくのことなのか。なんで、お前に命令されないとならないんだ──」
「あたしは、よろこんで……」
一方で柚子はすぐにしゃがみ込んで、床に顔を密着させるようにして、真夫の右脚の指を舐め始める。舐めやすいように真夫が爪先を浮かせてやると、まずは足の親指を口に含んでちゅうちゅうと吸いながら、舌を足の指のあいだに這わせてくる。
「ほら、ひかりちゃん、片側は空いてるよ」
真夫がわざと反対の足の爪先をあげる。
「わ、わかったよ……」
真夫の言葉には逆らうつもりはないのだろう。
ひかりちゃんが諦めたように、柚子同様に床に顔を貼りつかせるような体勢になる。
真夫は、女たちの淫具を視線を動かすだけで操作できるようにしてもらったスマートコンタクトの機能を使って、柚子に挿入しているアナルバイブ、ひかりちゃんの小ペニスに施している振振動帯を作動させた。振動帯とはペニスの棹部分に巻きつけ、快感だけを発生させる微弱な電流を流しながら揉み動くようにして射精を促すという時子婆ちゃんからの贈り物であり、ひかりちゃん専用の淫具である。
これから外に行くということで、あさひ姉ちゃんを除く全員に、なんらかの淫具を装着させたのだ。
「んああっ」
「うわっ、ま、真夫君、だ、だめえっ」
柚子とひかりちゃんがびくんと身体を跳ねさせるような仕草をする。
「こらっ、さぼるんじゃない──」
かおりちゃんがまるで監督官にでもなったかのように威張って声をあげる。
「あっ、はい」
「くっ」
柚子とひかりちゃんは慌てたように、真夫の足舐めに戻った。
三人掛かりの真夫への舌奉仕が始まる。
「ああ、いい気持ちだね。まるで王様になってるような気分だ」
真夫が三人の奉仕を受けながら言った。
だが、いくらなんでも、かおりちゃんがなにもしないのは不自然だ。
真夫は、その場で立ちあがった。
「人に指図するだけで、暇そうにしているかおりちゃんには、お尻でも舐めてもらおうかな。お尻を空けたよ」
真夫はかおりちゃんに笑いかけた。
「はい、はい……。お尻でもなんでも、喜んで舐めるわ。だって、あんたの奴婢だものね」
かおりちゃんが真夫の後ろに回って跪き、顔を真夫のお尻につけ、アナルに舌を突っ込むかのようにして刺激してきた。
しかも、どこでそんな技を覚えてきたのか、真夫のアナルに抽送するように、かおりちゃんがすぼめた舌を激しく出入りさせる。
「うわっ、こ、これは効く──」
思ったよりも、一気に快感が込みあがって、真夫は歯を喰いしばった。
あっという間に射精しそうになったのである。
「ああ、真夫ちゃん、いつでもいいのよ。さあ……」
あさひ姉ちゃんが完全に欲情した顔で、一度口を離してそう言い、すぐに奉仕に戻る。
一方で、かおりちゃんの尻舐めは激しい。
本当にお尻の中に舌を思い切り入れてきて、ぐるぐると回すように動かしだした。
「くあっ、で、出る──」
真夫はさらに込みあがった射精感を今度は自制できず、あさひ姉ちゃんの口の中に精を迸らせてしまった。
あさひ姉ちゃんがうっとりとした表情でそれを受け留め、懸命に喉の奥に精を押し込んでいく。
「お取込み中のところ、申し訳ありません。京子が三度目の絶頂を果たしました」
玲子さんが真夫に向かって、声を掛けてきた。
モニターに眼をやる。
確かに、安堵の表情で肩で息をする京子先生の姿がそこに映っている。白いずいき縄が喰いこんだ股間部分は、京子先生の体液をたっぷりと吸い込んで黒っぽくなっているほどだ。
随分と激しく気をやったに違いない。
「なら、京子先生のところに向かおうかな……。みんな、ありがとう。三十分で先生と戻る。そのときはみんなで食事にしよう」
真夫が声を掛ける。
あさひ姉ちゃんを始め四人が真夫から顔を離す。
真夫は、とりあえず、ひかりちゃんと柚子の淫具をとめてあげた。
ふたりがほっと脱力して大きく息を吐くのがわかった。
しかし、ふと見ると、ひかりちゃんのズボンの股間には、丸い分泌液の痕ができている。
いつの間にか射精をしてしまったようだ。
ひかりちゃんには下着をさせてないので、染みがそのままズボンについてしまったのだろう。
「あら、もう粗相したの? うちの雌犬一号はだらしないわねえ」
かおりちゃんが揶揄うように言った。
「だ、誰が雌犬一号だ──。真夫君に言われるならともかく、君にそんなことを言われくない──」
それに対して、ひかりちゃんは本当に怒ったように、かおりちゃんに向かって怒鳴り声をあげる。
真夫は笑って、ひかりちゃんをなだめるように軽く抱き寄せる。
それと同時に、すっと操心術で介入して、ひかりちゃんの心を静めてやる。もっとも、実際にはそれほど激昂していなかったようであり、そんなには心の線は荒れた感じではなかった。
ひかりちゃんは落ち着いた感じになる。
「じゃあ、行ってくる。さっきも言ったけど、戻ったら食事だ」
真夫はひかりちゃんたちから身体を離して、扉に向かう。
「それとも、あのまま放っていたら? まだ一時間には三十分以上あるんだし。あれって、この前、わたしにさせたずいき縄の股縄でしょう。あれだけ濡らせば、これから泣く程に痒くなるわ。それからでもいいんじゃない」
そのとき、かおりちゃんが声を変えてきた。
確かに、まだ経過時間は三十分にもならない。
真夫は肩を竦めながら振り返る。
「もう先生を苛めるつもりはないよ。あとは優しくするモードだ。少なくともお風呂でわね」
「あら、残念。あいつが泣くのをもっと見たかったけど」
かおりちゃんが真夫をまねて、お道化るように肩を竦めた。
「ず、ずいき縄の股縄って、なんですか──。あ、あたしにしてもらってもいいです──。あっ、よかったら、してください、真夫先輩──。週明けの授業はそれをして授業を受けます」
柚子だ。
「あれが、どれだけ苦しいかわかってんの──? 自分からそんなこと言うのは、あんたくらいよ、この変態──」
「そうです。わたしは変態なんです、かおり先輩」
変態とかおりちゃんに言われたのが、むしろ誉め言葉でもあったかのように、柚子は顔に満面の笑みを浮かべる。
「真夫様のお着替えは、脱衣所に準備しておきます。ところで、京子の着替えはどうしますか」
今度は、玲子さんが声をかけた。
真夫はちょっと考えてから口を開く。
「うーん、まだいいかな。食事のときには、ほかの全員は服を着て、先生だけは裸でさせるか。それで改めて、奴婢の立場を自覚してもらおう」
「かしこまりました」
玲子さんが軽く会釈をした。