「先生、お待たせしました。ところで、ちゃんと三回の股縄自慰を終わらせたようですね。お疲れさまでした」
モニター室から戻った真夫は、後手縛りの縄に繋げられている鎖に体重を預けるように脱力して身体を前屈みにしていた京子先生の正面に立って声を掛ける。
真夫が戻ったことに気がついていなかったらしい京子先生は、はっとしたように顔をあげた。
当初は、もしかしたら、股縄自慰の連続絶頂により軽い失神状態にあったのかもしれないと思ったが、お湯の中の足が忙しく足踏みをしているところを見ると、意識を失っていたわけではないと悟った。
だが、ぼうっとしていたのは間違いないだろう。
膝から下を浴槽のお湯につけた状態で後手縛りの両腕を天井からの鎖で吊られて立たされていた京子先生は、戻った真夫の姿にほっとしたような安堵の表情を見せた。
ただ、立て続けの三回連続の絶頂は、やっぱりかなり効いたのだろう。
まだ官能の余韻に浸っている感じであり、眼は潤み、端正な頬がぼっと赤らんでいる。お湯に足元を浸しているだけの理由ではない、全身の脂汗は京子先生の赤らむ裸身を光らせて、とても色っぽくさせているように思う。
「あっ、さ、坂本君……。ちゃんとしましたわ。な、なので早くこれを外して……」
京子先生が股間に股縄が喰いこんでいる太腿をせわしなく擦り合わせるような仕草をしながら、真夫に哀願の顔を向ける。
ずいきの縄を股間に締めてしばらくすれば、たっぷりの体液を吸収して、激しい痒みを生じさせるのだ。京子先生の股間に喰いこんでいる股縄は、自慰による愛液の放出により色が変わるほどに変色してしまっている。
こんなにもなっていれば、すでにかなり痒いに違いない。
「もちろん、外しますよ。約束ですしね。さあ、身体を洗いましょう」
真夫は後手縛りの縄に繋がっている天井からの鎖を外す。
すると、京子先生はそのままお湯の中にしゃがみ込みそうになった。真夫は、京子先生の後手縛りの縄尻をしっかりとつかんで立たせる。
「さあ、浴槽の外に行きましょう。身体を洗ってあげますから」
真夫は京子先生の背中を押す。
「あっ、くっ──。さ、先に縄を……」
だが、一歩目で京子先生は膝を崩してしまい、腰を折ったまま涙目で真夫に振り返る。
股間とアナルを深く抉り、金属環で根元を締めつけられて鋭敏になっているクリトリスを押し潰される縄瘤により、満足に歩けないほどの疼きを呼び起こしてしまったのだろう。
真夫は素知らぬ顔をする。
「たったそこまでじゃないですか。しっかりと歩いてください」
縄尻をとる真夫は、京子先生のへっぴり腰のお尻を押すようにして声を掛ける。
「ああ……、はい……」
京子先生はそれ以上逆らわなかった。
また、両手を封じられた上に、股縄を嵌められているとはいえ、空手の達人らしい京子先生なら、足蹴り一発だけで真夫をのばせるはずだが、もはや、彼女が真夫に暴力をふるう可能性はないと思う。
淫魔術で感情に触れることができるのでわかるのだ。
ほんのちょっとの洗い場までの距離にもかかわらず、京子先生は何度も躓きそうになりながら、京子先生はやっとのこと、浴槽の外にたどり着く。
浴室内はシャワーのついた洗い場もあるのだが、真夫は浴槽のすぐそばに京子先生を導いた。
そして、真夫自身は浴室の床に胡坐になり、京子先生を向かい合わせに膝立ちにさせて、股縄を外す。
「あんっ」
京子先生は縄瘤が局部から離れるときに、かなりまとまった愛液を股間から放出するとともに、甘い声をあげて身体を震わせた。
真夫はくすくすと笑ってしまった。
「従順になった先生にはご褒美です。浴室の中ではもう意地悪はしませんよ。さあ、座ってください」
真夫は京子聖戦を胡坐座りの膝の上に抱きあげて座らせる。
後手縛りに縄掛けをしたままなので、京子先生の縛られている両腕が真夫の胸に当たるかたちになる。
浴槽の縁に準備していた湯桶で浴槽からお湯を汲んで、京子先生の身体を数回お湯をかけて汗を流した。
次いで、やはり縁に置いていた泡付きのスポンジで、まずは京子先生の豊かな乳房を洗う。泡は最高級のボディソープによるものだ。
「はうっ」
京子先生がその場で身体をくの字に曲げて、身体を跳ねさせる。
かなり激しい反応だが、時子婆ちゃんの施術で乳房がクリトリス並みの敏感な性感帯になっている京子先生にとっては、クリトリスを直接に刺激されるも同じなのだ。
身体が反応してしまって、仕方ないのだろう。
さらにスポンジを胸に滑らせていくと、あっという間に京子先生は息を荒くして、身体を悶えさせ始めた。
「い、意地悪はなしだと、おっしゃったじゃないですか──」
両方の胸を泡まみれにしながら、先生が必死に身体をよじって振り返り、真夫を睨んできた。
真夫は噴き出した。
「意地悪なんてしてませんよ。ただ身体を洗っているだけです。それを勝手に感じているのは先生の方です。ほら、もう少ししゃんとしてください」
真夫は大きくて丸い乳房を円を掻くようにスポンジで擦る。
「あはあっ」
身体を大きくのけぞらせて、京子先生が大きな喘ぎ声をあげた。
このまま責めたてればすぐに達すると思うが、それはしない。
淫魔術で絶頂感まで見極めながら、ぎりぎりで刺激を中断して、スポンジを胸から離す。
「ふわっ」
京子先生ががくんと全身を突っ張らせるとともに、焦燥感によって切なそうに大きく息を吐く。
可愛いものだ。
真夫はスポンジの泡を今度は手につけて、全身を撫で始める。
「あっ、ああっ」
真夫の手が裸身を這う感触に、京子先生は明らかな狼狽の態度を示す。
「どこをどう触っても、感じそうですね。ここはどうですか?」
真夫は指先で京子先生の背筋をつっと撫でて、お尻の亀裂近くまで動かす。
「あくうっ、あん──。どうして、こんなに──」
京子先生が真夫の胡坐の上で踊るように、身体を大きく跳ねさせる。
「どうしてこんなに感じるかですか? 言ったじゃないですか。それは先生がマゾだからですよ。こうやって縛られて、意地悪されるのが感じるんです。まあ、これは意地悪ではないですけどね」
真夫は泡を手につけ直して、股間全体に擦るように手のひらで洗う。
金属環が喰いこんでいるクリトリスが指に当たって大きく弾けた。
「いやんっ、ああっ、だめよ──」
「駄目じゃありませんよ。ここも洗っておきますね。ずいきの汁が残らないように、しっかりと洗っておきます」
指を花芯に挿入して丁寧に擦る。
「はああっ、あん、ああっ、ああっ、あああっ」
激しく京子先生がよがりだす。
あっという間に快感がせりあがっていったというのがわかる。
しかし、真夫は京子先生が達しそうになると中断し、少し時間を置いて、洗浄を再開するということを繰り返して、しばらくのあいだ、先生を翻弄して遊ぶ。
「次はここですね」
今度は、膝の上の京子先生のお尻の下に手を差し込んで、指をアナルに潜り込ませた。
泡と京子先生自身の愛液の助けを借りて、真夫の指は簡単に京子先生のアナルに潜りこめてしまった。
しかも二本も──。
「ひあああっ」
「ここもよく洗いましょう。ずいきの汁が沁み込んでいる可能性があります」
二本の指を京子先生のアナルの中で交互に動かすようにして穴の中全体を擦っていく。
「んふうううっ」
京子先生は大きく身体を弓なりにして、真夫の膝から落ちそうになる。
真夫は空いている手で京子先生のお腹を抱いて支え、指によるアナルへのまさぐりを続ける。
「あっ、あああっ、ああああ──」
京子先生ががくがくと身体を震わせだす。
だが、またもや絶頂に達するぎりぎりで真夫は指を抜いてしまう。
京子先生ががっくりと脱力する。
「もっとほかの場所も洗いましょう」
真夫は京子先生を一度胡坐の上からおろして、今度は真夫に正面を向けるように膝立ちさせる。
それを泡をたっぷりとつけた両手で洗っていく。
京子先生は喘ぎ声をあげてよがり、身体をびくんびくんと震わせては官能の刺激に派手に悶え続けた。
しかし、真夫も、それによって絶頂してしまわないように気を付けながら寸止めを繰り返す。
京子先生は、ひたすら翻弄されるような反応を示し続けたが、やがて、感情を爆発させるように、髪を振り乱して、突然にヒステリックな悲鳴をあげた。
「ああ、酷いわ──。い、意地悪はしないと言ったじゃないのよ──。何度も、何度も、酷いわよ──」
遊び半分で寸止めを繰り返していたのだが、確かに、その回数は軽く二十回は超えたと思う。この三日間の調教で京子先生の身体が信じられないくらいに敏感になっているのである。
だから、あっという間に絶頂しそうになるので、寸止めも数は増えてしまう。
しかし、二十回はやりすぎたかもしれない。
それはともかく、さすがに逆上してしまったみたいだ。
真夫は苦笑した。
「さっきも言いましたけど、俺は先生の身体を洗っているだけですよ。洗いながら何度も達してしまっては、むしろ、そっちの方が耐えられないでしょう。だから、達しないようにさせてるんです。意地悪でしているわけじゃないですからね」
真夫はうそぶく。
そして、すっと京子先生の太腿の内側に手を添わせる。
もう何度も洗っているが、股間から漏れ続ける愛液がべっとりとなっている。
「あんっ」
京子先生がまたもや大きく身体を前に曲げる。
真夫の肩にもたれる感じになるのを支えて、真夫はクリトリスをしばらく刺激して快感を引きあげ、またもや絶頂寸前で指を引いてしまう。
「ああっ、だ、だめよ──。離れないで──」
京子先生が逃げようとする真夫の手を太腿で挟んで押さえ、後手縛りの上半身を真夫に擦りつけるようにしてきた。
我を忘れたような京子先生の醜態に真夫は笑ってしまった。
「どうしたんですか、先生? それとも、自分がマゾで淫乱だと認めますか? だったら、最後までしてあげましょう。身体の洗浄からセックスに切り替えです」
真夫はかなりの興奮状態になっている気配の京子先生を抱き支えながら言った。
すると、密着している京子先生が、真夫に向かって顔をあげる。
「み、認めます……。京子はマゾで淫乱です……。で、ですので……」
真っ赤な顔をして涙目になっている京子先生が吐息とともに真夫に告げる。
だが、まさか、真夫の揶揄い言葉を自ら認めるとは思わなかったので、ちょっとびっくりしてしまった。
「み、認めるんですか?」
「認めます──。もう我慢ならないんです──。坂本君、お願いですので、最後までしてください──」
京子先生が訴えてきた。
真夫はほくそ笑んでしまった。
「ははは、わかりました。じゃあ、これからはセックスの時間です。でも、折角ですから、京子先生にお願いをしてもらいましょう。一昨日からたくさんの体位で先生を抱きましたが、その中で一番興奮した体位になって、俺を求めてください。先生が正直になるなら、俺は力の限り先生を気持ちよくすることを約束しましょう」
「えっ?」
真夫の言葉に京子先生は、ちょっときょとんとなった。
だが、しばらくすると真夫から離れてもぞもぞと動き出し、浴室の床に仰向けになり始める。
正常位かな……?
それを見守っていた真夫はそう判断したが、京子先生は完全に仰向けになって寝そべる前に急に身体の動きを中断し、ちょっと迷い直す感じで静止していたかと思うと、今度は身体を起こして、湯船の縁に上体を預けるようにして、真夫にお尻を向ける体勢になった。
「う、後ろから犯されたのが一番興奮しました……。坂本君、どうか、後ろから犯してください」
京子先生が恥ずかしそうに小さな声で言った。
真夫は嬉しくて噴き出してしまう。
どうやら、マゾで淫乱の京子先生は、後背位をお望みのようだ。
「最高ですね、先生。そのいやらしさこそ、俺の奴婢です」
真夫は立ちあがると、京子先生の腰を左右から持ち、怒張をお尻の下から滑らせて一気に京子先生の股間を貫かせた。
「はうん──。ああっ、き、気持ちいいです──。あ、ああっ、お、お願いですから、このまま最後まで──」
律動を始める。
京子先生はあっという間に感極まった声でよがりだす。
「もちろんです、先生が満足するまで、何度でも気持ちよくしてみせます。覚悟してくださいね」
真夫はピッチを速くした。
「ああっ、いぐううっ」
すると、京子先生が早速一回目の絶頂に達し、汗と泡だらけの裸身をぴんと突っ張らせて身体を震わせた。