準備されていたのは、ノースリープの薄手の白いワンピースだった。
そのワンピースを身に着けて、あゆみは都心から少し郊外に向かうターミナル駅のホームに立っていた。
日曜日と夕方いうことではあるが、ホームはかなり混雑している。だが、自分たちがかなり人目を引いているようだというのは、あゆみにもわかった。
あゆみは、自分がスタイルもよく、女としてかなり美貌であることは自覚しているが、これだけの人目を集めるのは、あゆみだけのことではない。
あゆみだけでなく、工藤玲子、伊達京子、白岡かおり、朝比奈恵の合わせて五人の美女、美少女が一箇所に集まっているのだ。
目立って当たり前だろう。
その女たちに混じっているのが坂本真夫なのだが、彼は美女揃いの女たちの中に埋没するように、気配を小さくしている感じである。
とにかく、いたたまれない心地を、この人混みのある駅のホームであゆみは感じ続けていた。
なにしろ、五人の女たちは、いずれもミニスカート姿なのだか、その中でもあゆみは群を抜いて短く、股下をほんの少ししか覆っていない超ミニなのだ。ノーストッキングの脚がほとんどスカートの外に露出している。
それだけでなく、遠目ではわからないかもしれないが、あゆみの左右の手首にはそれぞれに手錠がかかっていて、反対の枷部分が京子とかおりに繋がれており、両手の自由を完全に奪われているのである。
しかも、あゆみはワンピースを素肌に上に直接に身につけさせられていて、勃起した乳首がワンピースの布地を押し上げているがわかり、顔をあげられないくらいに恥ずかしい。
だが、なによりも、あゆみに苦悶を与えているのは、露出の多い服装の恥ずかしさではなく、スカートの中に隠れている貞操帯の存在と貞操帯の装着時に施された処置だった。
それはともかく、そのときにはわからなかったが、真夫に犯されたあの場所は、結局、都心の一等地にある一流ホテルのスイートルームを改造した部屋だった。
あゆみはそれを、そこを出されるときに初めて知った。
玲子の口ぶりでは、そういう場所を真夫のために、幾つも準備していて、いつでも好きなときに遊べるように確保しているということであった。
とにかく、あゆみは、真夫から対面座位で処女を奪われ、次いで、ほかの女たちも混じって寝台の上で数回犯されて、ほとんど息も絶え絶えになってしまった。
しかし、それで許されることはなく、これから真夫たちとともに、彼らが暮らす聖マグダレナ学園の敷地内の寮に一緒に戻るということになった。
部外者であるあゆみだが、そんなことはどうにでもなるらしい。
そして、今日は女子サッカー大会の地区の決勝とやらで別行動をしていて、勝利により全国大会出場を決めた奴婢仲間やその応援組を混じって、「性宴」の宴をするそうだ。
あゆみの金城光太郎も、そのときに合流するそうなので、あゆみとしてどんな態度で彼──それとも彼女?──と接すればいいのか、わからない。
そして、あゆみがそのホテルから連れ出されたとき、移動用の自動車があるにも関わらず、真夫の指示で全員が電車移動ということになった。
その準備ということであゆみがさせられたのが、この格好に加えて、スカートの下の貞操帯いうわけだ。
貞操帯の内側の股間部分には、あゆみの花芯を貫くディルドがある。
しかも、貞操帯には小用の部分とアナルの部分に穴が空いていて、しようと思えば、そのまま排泄もできるようになっていたのだが、真夫たちはひとり一個ずつのイチヂク浣腸をあゆみのアナルに注入し、合計五個分のイチヂク浣腸液が注いでしまったのである。
すでに便意は激しいものになっていて、あゆみはホームの上で必死に便意と戦っていた。
もちろん、普段、電車移動などすることは滅多にない。
こんな人混みにいることさえ、あゆみにはほとんど体験することのないことだ。それに加えて、あゆみは露出の多い服装とディルド付きの貞操帯と浣腸で辱められているということなのだ。
真夫に言わせれば、これもまた、「洗礼」であり、「調教」らしい。
「ほら、来たわ」
耳元で促したのは、あゆみの左手首を右手首と繋げているかおりだ。
あゆみは、反対側を繋げている京子にはさまれるように電車に乗り込む。後ろに真夫と恵、前に玲子が位置し、左右を京子とかおりに囲まれる態勢である。
車内に入ると、いよいよぎゅうぎゅうに人が密集する満員状態になった。
幸いなのは、あゆみに接するのが真夫と彼の女たちだけだということだ。そうでなければ、人肌から伝わる熱気と湿気と匂いで、気持ち悪くなったかもしれない。
だが、そんなことはどうでもいいと思うほどの、強い便意にいよいよあゆみは喘いでいた。
「……ねえ、トイレに行かせてよ」
ここに到着するまでに、何度周りの者たちに哀願したかわからない。
いまも、ついに我慢できそうになくなってきて、後ろから密着している真夫にささやくように言った。
だが、ふっと噴き出す声が真夫の口から漏れる。
「……この満員電車の中でどうやって、トイレに行くんですか……。それよりも、気を紛らわせてあげますよ……」
真夫が耳元で呟いた。
はっとした。
そして、わざわざ電車の乗せた真夫の意図がいまこそわかった。
誰かが──いや、間違いなく真夫だ。その真夫が、あゆみのお尻をゆっくりと手の平で撫で始めたのである。
「んんっ」
さすがに、あゆみは思わず上体を捻って、手を避けようとした。
だが、両側のふたりが手錠のかかった腕を引っ張って、それを許してくれない。
真夫の手は、意地悪な手つきでお尻全体を掴んで撫で、さらにスカートの下から手を差し込み、貞操帯に開いているアナル部分の小さな開口部から指を当ててきた。
アナルの表面をいじられる。
「んくうっ」
あゆみは全身を突っ張らせて、強張らせた顔をうつむけることしかできなかった。
必死に口を閉じる。
せめて、ほかの客には気づかれないように──。
思ったのはそれだけだ。
アナルの上を真夫の指が這っている。
あゆみが貞操帯を装着されたとき、ただディルドを挿入されて、浣腸を注入されただけではない。
あの痒みももたらす媚薬ローションを、ディルドにもアナルの中にもクリトリスにもしっかりと塗られていた。
「はあっ、ああ……」
その妖しい掻痒感と発情で疼くアナルを刺激され、だんだんと息に甘い声が混じるようになっていく。
「しっかりと我慢してくださいね」
真夫が意地悪な指先であゆみのアナルを玩弄しながら、耳元でささやく。
はっとした。
スカートが完全にまくられて、貞操帯が喰い込んでいる白いお尻を露出させられたのだ。
あゆみは両方の拳をぎゅっと握って眼を伏せる。
すると、別の手がスカートの中に入りこんできた。
二本──。
いや、三本──。
位置から考えて、恵とかおり? そして、京子──?
こいつら──。
あゆみは必死に歯を喰いしばった。
貞操帯は太いものではなく、Tバッグのような細いタイプのものだ。後ろの開口部からは真夫はアナルに触れ、前に開口部からも指が侵入して、そこを揉み動かす。
左右から内腿を撫でられる。
あゆみは懸命に声を押し殺していた。
「くあっ」
そのとき、ついに大きな声が出てしまい、あゆみは慌てて口をつぐんだ。
意地悪なことに、貞操帯のディルドが突然に蠕動運動を始めたのである。
これも間違いなく、真夫だろう──。
あゆみは必死に顔を後ろに向けて、涙目で首を左右に振る。
すると、真夫が大胆にも、もう一方の手でワンピースの上から乳首を摘まんできた。
「んんっ」
上体がびくんと跳ねる。
股間のディルドの振動──。
四本の手による前後からの股間とアナルへの愛撫──。
さらに、乳首への刺激だ──。
しかも、真夫は無遠慮に、上を向く乳首を無理矢理に下にしたり、指で挟んで転がすようにいじくいり、引っ張り、押し込んだりしてくる。左右交互にである。
あゆみは目がくらみかけてきた。
次第にエクスタシーに押し上げられていく。
だが、激しい便意も続いている。
こんなところで達すれば恥ずかしいだけでなく、大便も漏らしてしまいそうな気がする。
とにかく、必死に耐える。
それが邪魔をして、達することもできない。
だが、我慢の限界がついにきた。
「んあああっ」
あゆみは一瞬、天井を仰いだ。
視覚も聴覚もぼんやりとぼやけている。
もうだめだと思った。
「あんっ」
だが、そのとき、ディルドが突然に静止するとともに、手も一斉に離れていった。
ほっとした。
これなら、もう申しだけ耐えられるかも……。
しかし、安堵感は束の間だ。
手やディルドの刺激が消えたことで、股間を襲う掻痒感が一気に爆発したのだ。下手に刺激を与えられたこともあるだろう。一度味わってしまうと、なくなったときの痒みは桁違いに大きい。
「くっ、ぐっ」
じっとしてようと思う。
だが、今度は痒みによる疼きが四肢にまで拡がり、じわじわとあゆみを追い詰めていく。
気がつくと、満員電車の中であゆみは小さく足踏みをするような動きをしていた。
「……忙しいわねえ……。もう少しじっとなさいよ」
かおりが揶揄うようにささやいてきた。
「だ、だったら、お前が味わってみなさいよ……。この苦しみを……」
「味わったわよ。後ろの変態が加わったばかりの奴婢には、必ずさせるんだから……。わたしなんて、半日、掻痒剤を塗って授業中それを我慢させられたわ。あれは死ぬかと思ったから……。ねえ、先生」
「う、うん……。あたしは授業中だけど、掻痒剤とディルドで生徒とグラウンドを走ったかあな……。先週だけど」
かおり、そして、京子だ。
密着しているし、ほんのささやくような声だから、ほかの周囲には聞こえない思うが、みんなもそんなことを──?
あゆみは唖然とした。
「そういうことだね。だから、これは調教で、俺の奴婢の洗礼ということ……」
真夫だ。
次の瞬間、再び貞操帯の中で挿入されているディルドがまたもや動き出した。しかも、いままで一度も動かなかったクリトリスに当たっている貞操帯内の突起部分も振動を開始したのである。
「ふああっ」
衝撃が走り、あゆみは膝を折ってがくがくと身体を痙攣させていた。
また、必死にお尻に力を入れる。
漏れる──。
あゆみは絶望感に包まれた。
だが、バイブレーターはまもなくとめられ、今度も排便は免れた。
でも、もう少しももたない。
あゆみは身体を少し折ったまま、それを真っ直ぐにすることさえできなかった。
「……はあ、はあ、はあ……、も、もうだめです……」
あゆみは訴えた。
すると、電車のスピードが緩んできたのがわかった。
次の駅に着くようだ。
「ま、真夫さん……。ト、トイレに……」
「いや、特別快速ですけど、降りるのはまだ三駅先ですね」
「む、無理……」
「無理じゃありませんよ」
さらに電車が減速していったが、なにか指よりも細くて、管のようなものがアナルに差し込まれた。
「えっ?」
びっくりした。
そして、朦朧としていたあゆみは、愕然として眼を見開いた。
ちゅるちゅると液体がアナルの奥に向かって注入されたのだ。
追加のイチヂク浣腸──?
愕然とするあゆみから管が抜かれる。
「もう一駅我慢しましょうか。そうすれば、なんとかしてあげましょう。約束します」
真夫が言った。
そして、手の中に空になったイチヂク浣腸の容器を握らせれた。慌てて握り拳の中に隠すが、なんという悪戯を……。
「ああ……。あ、あんたって、鬼畜……」
あゆみは歯を喰いしばりながら呻いた。
一気に便意が拡大する。
「そうだって、わたしが言ったでしょう」
すると、横でなぜかかおりがくすりと笑った。
そして、電車が停まって若干の乗客が入れ替わる。
やがて、再び走り出し、さっきと同じように囲んだ真夫たちによる愛撫が始まる。
ときにはディルドで責められ、耐えられるぎりぎりを計るように、中断される。
でも、中断されても地獄だ。
気が狂うような掻痒感が襲いかかり、あゆみは苦悶を続けた。
あゆみの全身は脂汗まみれになり、ワンピースの布地に肌色が透けるほどにもなった。
そして、なによりも、便意──。
今度こそ、漏れるという大波が幾度もあった。
だが、必死に我慢して、なんとか次の駅まではもちこたえた。
駅に近づいて減速しはじめると、真夫が耳元に口を寄せたのがわかった。
「……頑張りましたね、あゆみさん。じゃあ、約束通りに漏れないようにしてあげます」
なにかを後ろで取り出す気配があった。
「えっ、次の駅でトイレでは?」
「そんなことは言ってませんよ。なんとかしてあげると約束しただけです」
真夫が貞操帯のアナル部分の開口具から硬いものをぐいと押し込んだ。
なに?
淫具?
潤滑油でも塗ってあったのか、簡単にアナルの中にそれが入りこんだ。そして、かちゃんと音がして、貞操帯の開口部と完全に結合した感じになる。
「んああっ、な、なに?」
あゆみは、突然にアナルに挿入された異物の気色悪さに、思わずぶるぶると身体を震わせた。
お尻の中になにかが埋まっている。だが、しっかりと貞操帯とも固定されてしまい、まるでお尻の穴にもディルドを挿入されたような感覚だ。
ただ、ディルドよりは短いだろう。
「アナル栓です。これで漏れることはありません。じゃあ、残り二駅、しっかりと感じてください。今度は安心して絶頂できるかもしれませんね」
真夫が小さな声で笑う。
愕然とした。
あゆみは、もうなにも喋ることもできなかった。
電車がまた駅に着く。
乗客が入れ替わり、あゆみたちは電車の奥側にまとまって押し込まれてしまった。
そして、電車が走り出す。
すると、待っていたかのように、真夫たちの手が一斉にスカートの中に潜り込んできた。
ディルドの激しい振動とともに……。