※この作品はR-18です。

淫魔王のいる学園【完結】   作:ドン・ドナシアン

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 35話 奴婢対奴婢

「真夫様は、時子さんとお話をなさったんですか?」

 

 玲子は信じられなくて声をあげた。

 

「まあね……。不思議なお婆ちゃんでしたね。実のところ、この淫具も時子婆ちゃんからもらったんです。よくわからないけど、研究所みたいなところがあるから、俺がこんなものが欲しいと言えば、すぐに持って来るし、開発もするからと言われました。自分の会社のようなつもりで声をかけてくれと言われちゃった……。今朝のことです。ホテルに連絡があって、玲子さんと最初に会った喫茶店で話をしました」

 

 真夫が言った。

 

「と、時子さんから真夫様に連絡をしてきたのですか?」

 

 玲子は訊ねた。

 このあいだも肉芽への淫具による責めは続いている。

 だが、玲子としては、それどころではない。

 驚きが股間への刺激を遥かに上回っている。

 

 研究所というのがなんのことかは玲子も知らないが、龍蔵のことだから、女を調教するための淫具の作る設備や人手をどこかに隠し持っているのかもしれない。

 考えてみれば、玲子の股間にいまだに埋まっている“クリリング”もそこで開発されたもののひとつだろう。

 時子は、それを自由に使っていいというような意味合いのことを真夫に告げたようだ。

 真夫に対する時子の思い入れが、それだけでもわかる。

 

「そうです。俺に会いたいということで……。俺も誰なのかわからなかったけど、俺を学園に招いてくれた理事長の知人だと言っていましたね……。玲子さんのことも、とてもよく知っていましたよ。知り合いなんでしょう? とにかく、驚きました。なんの用事なのかと思ったら、渡されたのが淫具なんだから……。本当に気さくで優しいお婆ちゃんでした」

 

 真夫は笑った。

 あの時子が気さくで優しい──?

 

 玲子の頭は混乱で渦を巻いている。

 気さくで優しいというのは、あの時子に一番似合わない言葉だ。

 玲子は、躾という名の厳しい時子からの調教や、先日のナスターシャに対する残酷ともいえる仕打ちの光景を思い出し、真夫が時子に会ったときの印象が合致しなくて戸惑った。

 

「……め、恵さんも会ったの?」

 

 玲子は恵に視線を向けた。

 相変わらず、股間に貼りつけられている吸盤がこれでもかと刺激を伝えてくるが、いまは時子のことが気になって、それどころじゃない。

 とにかく、溶け落ちそうな甘い感覚に腰をくねらせながら、懸命に意識を真夫との話に集中しようとした。

 

「も、もう話をしないでえ──。あ、会ってません。ま、真夫ちゃんにだけ会いたいって……。んくうっ」

 

 そのとき、恵が悲鳴をあげた。

 玲子ははっとした。

 

 玲子は、さっきの“じゃんけん”により、股間だけに刺激を受けている状況だが、恵はそれに加えて両乳首にも刺激受けているということを思い出したのだ。

 しかも、恵と真夫がこのカラオケボックスに入ってから、少なくとも半時間は過ぎている。

 そのあいだ、恵は真夫からずっと悪戯をされ続けていたはずだから、すっかりと恵の身体は火照り切っているに違いない。

 それなのに、玲子が真夫と話し込んでしまったので、ついに限界になってしまったのだ。

 

「あ、あああっ」

 

 恵の身体ががくがくと震え、食い縛った歯のあいだから、恵の明らかな嬌声が迸った。

 

「ふふふ……。いっちゃたね、あさひ姉ちゃん。じゃあ、罰だよ」

 

 真夫が笑いながら吸盤の淫具の操作具を取り出して操作した。

 股間を責めていた振動がぴたりと静止する。

 玲子もがくりと脱力してしまった。

 正面の恵もM字開脚のまま、のけぞらせていた首を前のめりに項垂れさせている。

 

「……とにかく、あさひ姉ちゃんは、いっちゃったからね。服を一枚剥ぐのに加えて、ローターだよ」

 

 真夫は今度は一個のローターを取り出した。

 リモコンで操作のできるコードのないものだ。あれは、ホテルのプレイルームに備え付けているものだと思う。

 そのローターにたっぷりと掻痒剤のクリームが塗りたくられる。

 真夫は、恵の紐パンを外して股間を剥き出しにすると、すでにびっしょりと濡れている恵の股間に指でそのローターをぐいと押し込んだ。

 

「んんっ、んんっ」

 

 恵がぶるぶると身体を震わせる。

 

「奥まで押し込んであげるね。声を出しちゃだめだよ。俺が気持ちよくなるまで声を我慢できたら、振動を止めてあげるよ」

 

 真夫が恵の前に立つとズボンを下着ごと膝までおろした。

 そして、たったいまローターを挿入した恵を抱くようにすると、その膣に真夫の性器をぐいと挿入した。

 しかも、いつの間にか手にカード式のリモコン操作具を持っていて、それを操作した。おそらく、こっちは挿入したローターを振動させるリモコンだと思う。

 恵はローターの振動を受けながら、さらに真夫の怒張の抽送を受けるということだ。

 

「うはっ、すごいよ。俺の一物もぶるぶると震えるね」

 

 真夫が恵の股間を突きながら嬉しそうな声をあげた。

 

「んああ、ああ、だ、だめえっ、ま、真夫ちゃん、こ、こんなの我慢できない──」

 

 恵は声を出したのはすぐだった。

 真夫はその瞬間、恵と離れてしまった。

 

「残念だったね。じゃあ、そのままだよ。次のじゃんけんをしようか」

 

 真夫がさっと恵の身体から離れた。

 その瞬間、恵が切なそうに身体を震わせる。

 真夫は下着とズボンをはきなおして、元の椅子に戻る。

 

「さあ、じゃんけんだよ」

 

 真夫が愉しそうに宣言した。

 

「ず、ずるいよ、ま、真夫ちゃん……。と、とめて……。こ、股間の中の……と、とめて……」

 

 恵が泣き声をあげた。

 しかし、真夫はにやにやするだけだ。

 

「じゃんけん──」

 

 容赦のない真夫の掛け声が続く。

 玲子は、さすがに今度は恵は、“チョキ”に逃げると思った。

 後手に持たされている操作具のボタンから“グー”を選択した。

 

「ぽん──」

 

「んんんっ」

「ふううっ」

 

 玲子と恵の声が同時に部屋に響く。

 果たして、恵が選んだのは、“パー”だった。

 恵に貼りついている吸盤は、股間だけでなく両乳首でも左右に激しく動いている。

 勝つつもりで、“グー”を選んだのに、負けるとは思わなかったし、追い詰められている恵が三箇所責めの“パー”を選ぶとは予想外だった。

 

「玲子さんの負けですね……。あさひ姉ちゃんって、昔からじゃんけんだけは強いんだよね」

 

 真夫は玲子のブラウスのボタンを全部外して、左右に分かれた布を後手の手首に集めた。これで、玲子の裸身を隠すものはない。

 

「んん、んんっ、んん」

 

 一方で恵は必死になって、奥歯を噛みしめて淫具から与えられる刺激に耐えている。恵は、乳首と肉芽の吸盤の振動だけじゃなく、股間の奥深くに挿入されているローターの刺激にも耐えなければならないのだ。

 

 だが、真夫が恵はじゃんけんに強いと言ったことで、玲子は恵の意外な才能を知った。

 どうやら、恵はこの淫具を使ったじゃんけんのルールを受けて、股間を責められる“パー”も“グー”も恵が選ぶことはないだろうと、玲子が読むだろうと考え、その逆を突いているのだと悟った。

 決して当てずっぽうに選んでいるわけじゃなさそうだ。

 つまり、恵は、結構、人の心理などを読むのが得手なのかもしれない。

 

 いずれにしても、だったら、その裏をかけばいい……。

 玲子は、次は“チョキ”を選ぼうと決めた。

 負けても股間を苛む刺激から休むことができるし、“パー”を選び続けている恵に勝つ可能性も高い。

 

「次に負けたら、玲子さんにも、たっぷりと掻痒剤を塗ったローターを入れますからね」

 

 真夫が言った。

 そして、じゃんけんが始まる。

 

 玲子と恵の選んだのは、ふたりとも“チョキ”だった。

 あいこになるとともに、恵がほっとしたような嘆息をした。

 やはり、追い詰められている。

 

 玲子は確信した。

 

「……あいこで……」

 

 真夫の掛け声が飛ぶ。

 

 玲子は“グー”にした。

 恵は絶対に“パー”だけは選ばない……。

 そう思った。

 

「あっ」

 

 玲子は思わず声をあげた。

 恵は泣き声のような悶え声を出しながら、またもや“パー”を選んだのだ。

 

 また、負けた……。

 実のところ、玲子もまた、じゃんけんというのは自信があった。

 他人の心理を読むということは、玲子もまた得意とすることだ。

 だが、負けた。

 恵に心を読み負けたのだ。

 玲子は呆気にとられる気分だ。

 

「また、玲子さんの負けですね」

 

 真夫が掻痒剤を塗ったローターを玲子の股間に押し込む。

 

「んああっ、うううっ」

 

 全身に震えが走った。

 ローターそのものよりも、真夫の指が膣に挿入されるときに得体の知れない淫情が全身を駆け巡ったのだ。

 

 真夫の指……。

 

 それが限界まで追い詰めている玲子の股間を襲う……。

 ローターを押し込めるために、さらに真夫が膣の中をぐりぐりと抉る。

 玲子はそれだけで恍惚感に襲われて、達しそうになった。

 懸命に我慢する。

 そして、やっと指が抜かれる。

 

「じゃあ、玲子さんも、もっと奥まで押し込めますよ。だけど、やっぱり声が出たら、振動しっぱなしで放置ですからね」

 

 次いで真夫が、目の前で下半身を露出して、M字開脚の玲子の胯間に男根をぐいと挿した。

 

「あふううっ」

 

 玲子は絶叫した。

 正面に立つ真夫が驚いたような表情になったのがわかったが、もう玲子には、なにもかもわからなくなった。

 怖ろしいほどの興奮が玲子を襲い、目の前が真っ白になる。

 

「うああああっ、だ、だめええっ」

 

 叫んでいた。

 稲妻に打たれたような衝撃に襲われ、股間を生温かいものが包んだと思った。

 

「あっ」

「きゃあ」

 

 真夫と恵の声が同時にした。

 玲子は目を開いた。

 そして、愕然とした。

 どうやら、玲子は一瞬にして絶頂してしまったようだが、それでまたもや潮を吹いて、真夫の股間と床を汚してしまったのだ。

 

「ああ、ご、ごめんなさい……。ごめんなさい。申し訳ありません。拭きます。拭きますから」

 

 玲子は狼狽えて言った。

 だが、真夫は怒るでもなく、ただ笑っただけだ。

 そして、玲子の手錠をそのままにして、恵だけに近づいて手錠を外した。

 さらに、手元の二個のリモコンを操作して、身体を責めていた淫具をすべて静止させた。恵は股間に埋められたローターも停止してもらったようだ。玲子のローターはもともと、まだ動いてはいない。

 

「あさひ姉ちゃん、エッチな玲子さんの汚した床を掃除だ。玲子さんは罰として、いいというまでそのままですよ。動いちゃだめですからね」

 

 真夫が言った。

 玲子はお願いだから、自分で掃除をさせてくれと哀願したが真夫は聞き入れず、真夫と恵がふたりがかりで床を掃除し、真夫についた体液を簡単に拭くのをM字開脚のまま見学させられた。

 玲子にとっては、なによりの拷問だった。

 

「さて、これでいいか。だけど、負けは負けだからね。玲子さんは絶頂した罰を加えて、お尻にもローターを入れるからね。さあ、お尻を出してください」

 

 掃除が終わると、やっと玲子は手錠を外してもらった。

 だが、真夫の命令で今度はお尻を突き出す恰好にさせられた。

 

「うう……」

 

 ずぶずぶと肛門の中にローターを挿入され、玲子は思わず呻いた。

 だが、すぐに革製のTバッグの下着で股間を封印される。

 電子ロックが腰の後ろでかかったのがわかった。

 これで、真夫が解除信号を送らない限り、玲子の股間からTバッグの革帯は外れない。

 しかも、これは外からの刺激を遮断できる特殊な材質と構造で作られた貞操帯だ。

 玲子は早くも襲い掛かって来た股間の痒みに、ほとんど無意識に股間に手をやって、ほんの少しの刺激も貞操帯の内側には伝わらないのを知って、愕然とする思いになった。

 そして、玲子の前後の穴には、痒み剤がたっぷりと塗られたローターが挿入され、肉芽にはさっきの吸盤型の振動具が装着されたままだ。

 

「さあ、外に行きますよ、玲子さん。スーツを着ていいですよ」

 

 真夫が言った。

 玲子は仕方なく、横に置かれているスーツ類に手を伸ばした。

 素肌に直接ブラウスを身に着けていく。

 

「じゃあ、あさひ姉ちゃんの勝ちだからね。あさひ姉ちゃんの淫具は全部外してあげるよ……。それとも、玲子さんと一緒に、外で恥ずかしいことをされたい? あさひ姉ちゃんの好きなようにしてあげるよ」

 

 真夫が恵に言った。

 すると、恵がうっとりとした悩ましい視線を真夫に向けた。

 

「ああ、真夫ちゃんの意地悪……。玲子さんだけなんて狡いよ。あたしのことも苛めていいよ……。ううん……。苛めて……。あたしも真夫ちゃんに、外で調教されたい」

 

 玲子は驚いたが、真夫は恵の言葉は特に意外には感じなかったようだ。

 

「そう言うと思ったよ。さあ、あさひ姉ちゃんもお尻を出して」

 

 真夫はそう言うと、荷からさらにローターと貞操帯を出してテーブルの上に置いた。

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