「時子婆ちゃん、汚れたおむつはゴミ袋に入れたから頼むね」
真夫が洗い場の外で椅子に腰かけている時子に声をかけた。
玲子は、恵とともに、時子の待っていたマンションの浴室に、素裸で両手首を手錠で束ねられて、その手錠に浴室の天井の金具に取り付けた鎖を繋がれて立たされていた。
鎖の長さにはかなりの余裕があり、ぴんと延ばせば胸くらいの高さがあるので、真夫の命令により、ある程度の姿勢の変化をすることもできる。
いまは、ふたりとも両足を拡げて、真夫に尻を付き出すようにして立っていた。
真夫により、大便のついた尻を隅々まで洗ってもらうためだ。
「ほっ、ほっ、ほっ……。こっちの隅に置いておけ。明日には家政婦が片付けるだろうて。玲子のことも知っている使用人だからな。玲子がプレイでやったおむつだと言っておく。きっと驚くだろうのう」
時子が意地悪そうな声で笑った。
「駄目だよ、時子婆ちゃん。玲子さんを苛めていいのは、もう俺だけだよ。俺の女になったんだからね」
真夫がそう言うと、時子は「すまん、すまん」と嬉しそうに笑い声をあげた。
いずれにしても、こんなに優しげで機嫌がいい時子に接するのは、玲子は初めてだ。
真夫に語りかける時子には、玲子やあのナスターシャを厳しく調教する愛人頭の姿はない。
まるで、孫に接する祖母のように、真夫を慈しむような態度で真夫に接している。玲子の見る限り、真夫に「婆ちゃん」と呼ばれる時子は、本当に嬉しそうだ。
実際に時子にとっては、血が繋がっていないとはいえ、真夫のことは、自分の孫も同然なのに違いない。
もはや、真夫が龍蔵の血を受け継ぐ子供であることは疑いの余地はない。龍蔵の正妻という立場に近い時子にとっては、龍蔵の唯一の息子である真夫は、まさに自分の肉親にも感じるだろう。
玲子をはじめ、龍蔵の関係者は、龍蔵の操心術により真夫自身にそれを伝えることはできないようになっているが、接する態度は自由だ。
時子は、今日の昼間、わざわざ真夫を訪ねて会いにいき、わずかな時間であっという間に意気投合してしまったようだ。
時子自身がどういう立場の女だと自己紹介したのかは知らない。
ただ、真夫と時子は、昼間の面会の中で、真夫が玲子や恵を調教するところを見せると約束したようだ。
それで、真夫は玲子と恵に浣腸して電車に乗せ、紙おむつをはかせて、ふたりがそれに排便せざるを得ない状況に追い詰めてから、約束の場所であるこのマンションの一室まで連れてきたということらしい。
玲子はそれをこのマンションに着いてからのふたりの会話から悟った。
ただし、ここは玲子の知らないマンションだ。
時子は、普段は学園の裏の屋敷に龍蔵と暮らしているはずだから、ここは、今夜、真夫と会うためだけに準備したマンションかもしれない。
龍蔵の愛人頭のともなれば、マンションのひとつやふたつ、簡単に買えるお金は持っている。
玲子自身、龍蔵の性奴隷にされていた一年のあいだに貰った代価は、軽く数億を超える。
「それにしても、真夫坊は面倒見がいいのう。女の漏らした大便を嫌な顔ひとつせずに洗い、しかも、手で汚物を取ってやるとはなあ……。外で見ているあたしは、臭くて鼻が曲がりそうだったがな」
時子が笑った。
ここは、そのマンションの浴室であり、ここだけで数名は寝られそうな広い洗い場だ。
玲子と恵は、紙おむつで粗相をしていまって汚れたお尻をここで真夫に洗ってもらったのだ。
そのあいだ、両手の自由を奪われていて、真夫に汚物を洗ってもらうしかなかった玲子は、恥ずかしくて、申し訳なくて仕方なかった。
しかも、その一部始終を時子に、ああやって見物されもした。
本当に複雑な感情に苛まれた時間だった。
「別に嫌じゃないさ。臭いけどね。だけど、奴婢の糞尿の始末くらいできないと、ご主人様は務まらないよ」
真夫が白い歯を見せた。
「ま、真夫ちゃん、ありがとう……」
横で玲子と同じように両手を吊って立たされている恵が、うっとりとしたような声をあげた。
すでに恵は、真夫にお尻を洗ってもらう途中から、完全に呆けたようになってしまい、時子の存在などまったく気にならないようになっている。
玲子からすれば、それだけ無警戒に真夫に没頭できる恵がなんだか羨ましい。
嫉妬すら感じるほどだ。
「いいんだよ、あさひ姉ちゃん。その代わり、俺はこれからも、もっと酷いことをあさひ姉ちゃんにするからね。あさひ姉ちゃんがとても、耐えられないようなことをね。でも、あさひ姉ちゃんは、無理矢理にそれをさせられるんだ。いいね」
「う、うん……。あ、あたし、真夫ちゃんにとても耐えられないようなことされたい……。嫌だけど、無理矢理にそれをさせられるの……」
恵が虚ろな顔をして言った。
真夫は、そんな恵の様子に愉しそうに微笑んだ。
なんだか、恵に負けたような心地に襲われ、玲子は胸が痛くなる。
玲子だって、同じことを訊ねられれば、そう答えたのだ。
そのとき、時子の大きな笑い声がした。
「これは完全に真夫坊に躾られた娘っ子じゃな。なかなか、ここまでは仕込むのは難しいぞ。真夫坊、その娘は、もう何年も調教しているのか?」
時子だ。
だが、真夫は首を横に振った。
「まだ、十日ほどだよ、時子婆ちゃん。昔馴染みだけどね」
「十日?」
すると、時子が絶句したような態度を示した。
「さあ、玲子さん、今度は洗浄水です。二百cc入れます。十分間我慢するんですよ。排便してもいい時間になったら合図をするので、その時は出してください。その次に、なにが待っているかわかりますね?」
「は、はい……」
真夫が言った。
腸を掃除するための浣腸は、その後のアナルセックスを意味する。
真夫にお尻を犯される……。
そう思っただけで、玲子の股間は痛いくらいに疼いてしまった。
すると、後ろから浣腸器の管が挿された。
「あっ、も、もう少し……、う、上を向けてください……」
真夫の挿した嘴菅は少し角度が違っていた。
だから、思わず口走ったが、すぐに、真夫がわざとそうしたのだと思った。
なにしろ、この数日間で真夫に浣腸されたのは始めてではないし、真夫はその度に、まるで玲子の身体を知り尽くしているかのように、完璧な角度で薬剤を注入してきた。
それが今回に限って、まるで玲子を試すように、角度を違えたのは、真夫は玲子の従順ぶりを時子に見せたかったのではないだろうか……?
「ほう……。あの小生意気な玲子がなあ……」
すると、時子が感嘆する声を出した。
「婆ちゃん、玲子さんは、ちっとも生意気じゃないよ。とっても優秀で、そして、素直で可愛い女の人だよ」
真夫が言った。
「お、おそれいります……」
玲子は嬉しかった。
「ご主人様」に誉められる……。
それが、こんなに震えを感じるほどの歓びを覚えるとは思わなかった。
しかも、それが、あの時子に対して、告げられた言葉であろから尚更だ。
真夫のためにも、絶対に我慢しよう……。
そう思った。
すぐに温かい洗浄水が腸の中に注ぎ込まれるのがわかった。
しかし、その異様な感覚には、どうしても思わず眉をひそめてしまう。
やがて、浣腸器が抜かれた。
真夫は続いて、恵にも宣言をしてから、同じ量の洗浄水をお尻に注ぎ込んだようだ。
「なあ、真夫坊、実は玲子はあまり浣腸には慣れておらんぞ。二百ccを十分など我慢できるか? ましてや、その若い娘はほとんど経験がないのではないか?」
時子が懸念を示した。
「大丈夫だよ、時子婆ちゃん。ふたりは、俺の命令なら、多分、死んでも守ってくれると思うよ。十分間と言ったら、十分間耐えるさ……。そうだよね、ふたりとも?」
真夫がすでに猛烈な排泄欲が迫っている玲子と恵のお尻の穴をまさぐり出した。
「あ、ああっ、だ、駄目よ、ま、真夫ちゃん。で、出そうっ」
「真夫様──、ひいいっ」
声を出すのもつらい排便感に襲われているアナルを直接になぶられるのは、嫌悪感を越えて恐怖だった。
それでも、玲子は時子の前で真夫に恥をかかせてはならないという一心で尻に力を入れ続けた。
一度でもその力を緩めれば、それで終わりだ。
玲子は必死で耐えた。
真夫は、気紛れのように玲子と恵の尻を愛撫したり、胸を揉んだり、股間をまさぐったりした。
そのたびに、玲子も恵も悲鳴をあげた。
やがて、真夫が十分間の終わりを告げた。
ほっとした。
これで許される……。
玲子は、真夫が排便の許可をくれるのを待った。
「じゃあ、また十分間の我慢だよ。今度はグリセリンを追加するね。しかも原液を百ccだ。ちょっときついかもしれないけど、ふたりなら我慢してくれるよね」
いつの間に準備していたのか、真夫が新しい薬液を入れた浣腸器を取り出した。
玲子は信じられない思いだった。
十分間耐えれば排便の許可をもらえる。
それだけを考えて耐えたのだ。
もう、数瞬も待てない。
ましてや、グリセリンの原液など耐えられるわけがない。
玲子は愕然とした。
「ほほほ、十分間と告げておいて、さらに十分間の追加を命じるとは、真夫坊も鬼畜だのう」
時子が笑い声をあげた。
「そ、そんな……ま、真夫ちゃん……、や、約束が……」
すると、横の恵が弱音を吐いた。
その直後、恵の尻で大きな音がした。
真夫が恵の尻たぶに思いきり平手打ちをしたのだ。
「俺は嘘はつかないよ。十分間我慢しろと言っだけだよ。確かに排便の許可を与えたらしろとは言ったけど、最初の十分間で終わりとは言ってない。俺はふたりが、俺のために我慢する姿が可愛かったので、また十分間それを見たくなった。それは駄目なのかい?」
真夫が残念そうな口調で言った。
玲子はその真夫の言葉に悄然となった。
恵だけでなく、玲子もまた、真夫の責めが理不尽だと思った。
だから、真夫を失望させたのは、玲子も同じだ。
「ああ、ごめんなさい、真夫ちゃん……。あ、あたし、頑張る……」
恵が排便感によるおこりのような震えをしながら言った。
「いい子だよ、あさひ姉ちゃん。ご褒美だ。舌を出して」
真夫は恵に舌を出させると、それをぺろぺろと舐め始めた。
この状況で、真夫の舌の愛撫を受けるのは、それだけで責め苦のようなものだが、恵は気持ちよさそうに甘い声を出した。
「よし、じゃあ、あさひ姉ちゃんは、罰として、グリセリンは二百ccに増やす。いいね」
「は、はい……」
恵がか細い声で返事した。
「飴と鞭か……。なかなかに奴婢扱いがうまいのう。これは天賦の才能か……?」
時子が感心したような声を出した。
「ま、待ってください、真夫様……。ば、罰ならわたしも……。実はわたしも、心の中で真夫様の仕打ちを理不尽だと考えてしまいました。奴婢として、あるまじきことです。わたしにも罰を……」
玲子は言った。
すると、真夫がにっこりと微笑んだ。
「よく、自分から告白してくれました。それでこそ。俺の奴婢です」
真夫が玲子の頬を手で挟んで、口づけをしてきた。
玲子は夢中になって、真夫の舌と唾液を味わった。
無論、そのあいだも、お尻の筋肉だけには力を入れ続けている。
「これは驚いた。本当にこれが、あの玲子なのか?」
時子の声だった。
しかし、いまは真夫のことしか考えられない。
真夫に誉められたい……。
真夫を失望させたくない……。
それだけだ。
そして、恵ともども、新たに二百ccの薬剤を追加された。
次の十分間は地獄のような時間だった。
限界を遥かに越えた排便の痛みに、玲子は耐えた。
時折、頭が真っ白になりかけることもあったが、気を失えば終わりだ。
玲子は必死で意識を保った。
幸いだったのは、今度は尻の愛撫はなかったことだ。
それで、なんとか耐えられた。
だから、十分後、真夫が五十ccの薬剤の追加と、五分間の延長を宣言したときには、それだけで気が遠くなった。
今度は考えることもできなかった。
ただ、無心で真夫が許可をしてくれるのを待った。
排便ひとつをとってみても、玲子と恵の肉体は真夫の自由意思によるもの……。
それが心の底からわかった。
「さあ、これで終わりだ、あさひ姉ちゃんと玲子さん。今度はふたりが尻から排便するのを見たくなった。するんだ──」
真夫が玲子と恵の股間に手を伸ばして、ヴァギナとクリトリスを刺激しながら言った。
「あ、ああっ」
「ふわあっ」
お尻が恵と向き合っているかたちだったので、お互いの身体に薬剤混じりの汚物をかけ合うことになったが、玲子と恵は、恍惚感とともに排便した。
玲子は排便をしながら、真夫に股間をいじられて、あっという間に達してしまった。
また、玲子だけでなく、恵も排便しながら達したようだ。
そして、再び、真夫に身体を洗われ、また洗浄液を注入されて、三度目の排便を命じられた。
今度は我慢することなく、すぐに、出すように言われた。
玲子も恵も命じられるまま、お尻を緩めて排便した。
今度は、排泄の液はほとんど色がついていなかった。
「いくよ」
いきなり、真夫が尻たぶを掴んだ。
間髪入れずに、真夫の肉棒が玲子のお尻に入ってくる。
なにかの潤滑油を塗ってあるらしく、真夫の怒張は抵抗なく、玲子のお尻に入ってくる。
「あ、ああっ」
玲子は、いきなり襲われた絶頂感に我を忘れた。
たった一度の挿入で軽くいき、出ていくときに本格的に達した。
しかも、股間から潮吹きまでしてしまった。
玲子は信じられないくらいに、自分が敏感になっているのがわかった。
真夫が苦笑しながら、玲子のお尻から性器を抜いたのがわかった。
「あ、ああ……。も、申し訳ありません……。わ、わたしばかり、先に気持ちよくなって……」
玲子は真夫を満足させられなかったことに、深い失望感を覚えてしまった。
すると、真夫がぽんぽんと玲子の頭を軽く叩いた。
「そんなことは気にしなくていいんですよ。俺は自分の女が快感でどうしようもなく悶えるのが好きなんですから」
嬉しかった。
玲子はしばらくのあいだ、真夫の言葉に酔いしれ、大きな恍惚感に浸った。
「ほら、玲子さん、ぼっとしてる暇はないですよ。あさひ姉ちゃんは、初めての尻姦なんです。アドバイスしてあげてください」
真夫に声をかけられた。
慌てて、我に返った。
真夫は自分の一物に、潤滑油を兼ねた殺菌のためのゼリーを塗っている最中だった。
「あっ、お願いです、真夫様。こ、これを外してください。恵ちゃんをサポートします」
とっさに口走ったが、玲子は自分で驚いた。
発言の内容ではなく、恵に対する呼び掛けだ。
恵のことを「恵ちゃん」などと呼んだのは初めてだ。
だが、玲子はこのところ、連日のように、真夫の調教を恵とともに受けている。
いつの間にか、恵のことは、大切な「戦友」のような気持ちでいる。
だから、つい、そう呼んでしまったのだ。
すると、真夫がにっこりと微笑んだ。
「いいですね、その呼び方……。これからは、あさひ姉ちゃんのことをそう呼んであげてください。いいよね、あさひ姉ちゃん?」
「う、嬉しいです……」
恵が照れたように、顔を赤くした。
そして、真夫は、塗りかけていた絶頂を横に置いて、玲子の手錠を外した。
玲子はさっと、真夫が置いた絶対のチューブを取り、塗布の続きをする。
塗りながら、恵に声をかけた。
「じゃあ、恵ちゃん、とにかく真夫様を信頼するのよ。ゆっくり息をしてリラックスよ。真夫様に任せれば大丈夫だから」
玲子は、真夫の性器にゼリーを手のひらでまぶすように塗りながら、恵に声をかけた。
そして、真夫に視線を向ける。
「わたしが恵ちゃんのお尻をほぐしていいですか?」
玲子は言った。
考えているのは、初めてのアナルセックスだという恵が少しでも楽でいられるようにすることと、真夫が恵のお尻を愉しめるように導くこと……。
それだけだ。
特に恵は、このところの数日間、アナル拡張の調教を頑張った。
だから、うまくいかせてあげたい。
「いいですよ。お願いします」
真夫が頷く。
玲子は、ゼリーを今度は指先に載せる。
そして、恵のアヌスを揉みほぐすように深く塗っていった。
「あ、ああっ」
恵が、苦痛とも快感ともとれる昂った声をあげた。
しかし、しつこいように指で愛撫を続けると、やがて、恵の声は快楽そのものになり、前側の亀裂から、はっきりと女の蜜が滴ってきた。
「さあ、真夫様、お待たせしました」
玲子は場所をあける。
真夫が恵のお尻に肉塊をずぶずぶと挿し込んでいった。
「あっ、あっ、ま、真夫ちゃん」
恵が狼狽するように、声を張りあげる。
「大丈夫、恵ちゃん、緊張しちゃだめ──。すべてを真夫様に委ねるの」
玲子は恵の前に回った。
そして、少しでも恵が快楽に浸れるように、舌でクリトリスを吸うように舐めてあげた。
「んふふうっ」
たちまち、恵が狂乱したように悶え出す。
真夫は、そんなに恵の乱れを嬉しそうな顔をして、お尻を犯し続ける。
真夫が嬉しそうなら、玲子も嬉しい。
玲子は一層、恵への舌責めに没頭した。
「い、いくっ、いくうっ、いくうっ」
やがて、恵はひと際高く声をあげたかと思うと、ついに、身体をぶるぶると震わせて気をやった。
ふと見ると、真夫もまた、その恵に合わせるように、腰を数回強く動かして、恵のお尻に精を放ったのがわかった。
玲子はほっとした。
真夫と恵の組み合わせによる、初めてのアナルセックスを成功させることができたからだ。
真夫は恵のアナルに精を放ち、恵は最初のアナルセックスで女の歓びを味わえた。
よかった……。
玲子は安堵して、その場に脱力してしゃがみこんだ。
そのとき、背後で拍手がした。
時子だ。
つい、夢中になって忘れていたが、時子がずっと見物していたということをやっと思い出した。
「こりゃあ、驚いた。なんとも、幸せそうな三人だろう。女ふたりをこんなにも夢中にさせるとは、真夫坊はやはりすごいのう」
時子が言った。
「俺がすごいんじゃないよ、時子婆ちゃん。ただ、俺たち三人の相性がいいだけさ。いずれにしても、これでわかったでしょう。あさひ姉ちゃんは当然として、玲子さんもすっかりと俺のものだからね。龍蔵という人にも言っておいてよね……。まあ、多分、この映像も隠しカメラかなんかで、見物しているかも知れないけどね」
玲子ははっとした。
確かにそうだ。
隠しカメラによる監視は、龍蔵の十八番だ。
これを眺めているのは、間違いないと思う。
「いまのセックスを見てしまっては、龍蔵殿も認めざるを得んじゃろう。確かに、玲子は真夫坊のものになった。もう、誰にも手は出させん。あたしの責任をもって、それは守らせる」
「ありがとう、時子婆ちゃん」
真夫がにっこりと笑った。
もしかして、今夜のことは、真夫と時子のなんらかの取り引きが後ろにあったのだろうか?
なんとなく、そんな感じだ。
「さて、じゃあ、三人とも、そのまま汗を流してくるといい。手料理だが軽い食事を準備しておる。一緒に食べよう。真夫坊の転入も明日だからな。あたしからのお祝いじゃ」
時子が相好を崩した。
手料理?
この時子が?
雪でも降らなきゃいいが……。
玲子はそんなことをふと思った。