「ああ、明日香……」
「き、絹香……」
お互いに汗まみれの裸身を明日香と絹香はこすり合っていた。
ただし、明日香には背中に両腕が回されて革ベルトが嵌められており、両手の自由は奪われている。
開脚両足吊りの恥ずかしい格好からは解放されたが、その代わりに明日香は、四人がかりの百合責めの相手をひとりですることになったのだ。
いまは、絹香と愛し合い始めたところであり、ほかの恵、梓、渚はその周りで明日香たちの痴態を見守っているかたちだ。
「明日香、好きよ……。ありがとう……。一緒に真夫さんの奴婢になる決心をしてくれて……」
絹香の唇が明日香の唇に重なる。
すぐに舌と唾液が明日香の口に中に入ってきた。
明日香は、劣情のまま絹香の舌をむさぼった。
また、絹香の乳首を明日香の乳首に擦り合わせてきた。お互いに固く尖った四つの乳首が重なって弾き合う。
「ああっ」
「あんっ」
明日香は甘い声をあげて身震いしたが、それは絹香も同じだった。
ずっと一方的に責められるばかりだったので、絹香も同じように感じてくれていると思うと嬉しい。
明日香からも自ら求めるように、胸をせり出して絹香の乳首に乳首を擦り付ける。
「ひああっ」
「あん、だめえっ」
明日香とともに、絹香も全身を打ち震えさせた。
だが、だんだんと股間の切なさと焦燥感が限界になってきている。
掻痒剤の影響は、いまだに消えてないのだ。乳首に与えられた快感で、少しだけ気がまぎれたが、いまは逆に胸の刺激が股間の疼きの苦悶を増長させてきた。
「ああ、もう触って、絹香──。お股が疼いて我慢できない──」
明日香は腰を震わせて訴えた。
「ふふふ、じゃあ、自分で股を開きなさい。そうしないと触ってあげないわよ」
絹香がくすくすと笑う。
今夜は、とことん意地悪モードでいくようだ。
「お願い、来てよ、絹香──」
明日香は膝を曲げて大きく脚を左右に開いた。
絹香が明日香の股間にいきなり指を二本差す。激しく動かされる。さらに、別の指でクリトリスも愛撫される。
「あああ、そこ、そこをもっと触ってええ──」
明日香は、やっと与えられた強い刺激に身悶えした。
股間への刺激のあいだも、乳首責めは継続している。
やがて、大きく身体が反り返り、内腿が波を打って痙攣をはじめた。
それが全身に拡がる。
「ああ、いぐううっ」
明日香は全身を突っ張らせた。
しかし、絹香はすっと明日香の身体の上から離れてしまった。
「ああ、もう焦らさないでよ──」
執拗な四人がかりの焦らし責めで狂うような焦燥感を膨れあがらせられたばかりだ。
またもや、寸止め責めが続くのかと思って、明日香は泣き叫んでしまった。
「かなり限界みたいね、明日香ちゃん……。大丈夫よ。絹香ちゃんは準備しているだけだから。でも、続きをして欲しいなら、さっき教えた誓いを口にしなさい」
はっとした。
声を掛けてきたのは恵だ。
だが、それに驚いたのではなく、ブーンという振動音が明日香の股間側で聞こえたからだ。
さっきまで絹香がいた明日香の脚のあいだに、下着一枚の恵がいた。
そして、手に電気マッサージ器を握っている。
モーター音がそれだったのだ。
クリトリスに押し当てられる。
「はああ、あっ、あああっ」
明日香は後手拘束の身体を蛇のようにくねらせて、一気に絶頂に向かって快感を飛翔させた。
しかし、すぐに電気マッサージ器は離れてしまう。
「ああ、もういやあ──」
またしても、直前で絶頂を取りあげられた明日香は、狂いそうな切なさに泣いてしまった。
「大丈夫よ。準備ができたら、絹香ちゃんがいかせてくれるから。ところで、おねだりはなんと言うのかしら」
恵が電気マッサージ器の先端を今度は乳首に当てる。
「ひいいっ、ああっ、言います──。言います──。誓います──。あたしは真夫さんの奴婢になります──。ああ、ああっ」
明日香は拘束された身体を激しく震わせながら、大きな声をあげた。
だが、またしても、電気マッサージ器はすぐに離れる。
「ああ、またああ──、ひどいです──」
「ごめんね。でも、準備ができたみたいよ。お強請りも言えたし、最初は仲良しの絹香ちゃんにいかせてもらうといいわ」
恵が身体をどける。
現れたのは、絹香だ。
下着は脱いで、ペニス・バンド──通称、「ぺ二バン」と呼ばれるものを付けている。
明日香は絹香と幾度もレズプレイをしたことはあるが、ペニバンは初めてだ。ペニバンとは、T字型のバンドを腰に装着して、ちょうど男のペニスのある位置に張形を装着するものだ。
本格的なレズプレイでは、よく使用するものだということだけは耳にしたことがあった。
絹香の男根姿に、明日香はちょっとうっとりとなってしまった。
これから、絹香に犯されるのだと思うと、ぞくぞくとしてきた。
「いくね、明日香……」
「うん……」
絹香が明日香に跨る。
張形の亀頭が明日香の膣の入口にあてがわれる。
絹香が張形を一気に打ち込んできた。
「あああっ、あはああっ」
明日香は絶叫した。
まさか、たったの一撃でここまで追い込まれるとは予想外だ。
焦らし抜かれた身体は、明日香の想像以上に追い込まれていたみたいだ。
絹香が明日香を抱きしめてくる。
また乳房が重なり合い、乳首が乳首で擦られる。唇も吸われた。
一方で、貫かれたペニバンは、明日香の股間に挿さったまま、前後に律動されている。
「い、いぐううっ」
一瞬で明日香の目の前は真っ白になり、なにもかもわからなくなった。
「あらあら、そんなに簡単にいっちゃったら、あとが大変よ……。じゃあ、次は梓ちゃんね……」
そんな恵の声が遠くなる意識の中に入ってきた。
「あっ、あっ、ああっ、もう許して──」
死にそうな掠れ声で明日香は哀願した。
もう、レズ責めが始まって何時間経ったのか見当もつかない。
だが、ここから見える壁の時計が六時をすぎている。つまり、もう朝になっているのだ。
しかし、明日香に対する四人がかりの責めは、いまだに続いている。
ホテルに連れてこられたのが、夜の七時くらいだったと思うので、それから、掻痒剤を塗られての放置……、責められながらの口移しの食事……、両脚を天井から開脚吊りされてのくすぐり責め……、そして、四人がかりのペニバンプレイと続き、いまが六時だとしても、十時間以上は責められ続けているということだ。
明日香は、すでに限界を遥かに越えていた。
女同士のプレイは、明日香も絹香と何度もしているので、かなりの時間をかけるものだという認識はあった。
男とセックスはしたことはないものの、多分、なんだかんだで男は射精をして終わりだろう。
しかし、女同士の場合は射精はない。
望み合う限り、半日だって続くこともある。
明日香だって、絹香とそういう愛し方もしたことがある。
だが、さすがに、一対一ではなく、一対四など初めてだし、明日香だけ拘束をされて責めることを許されず、一方的に受けだけを延々と続けさせられるというのは、明日香の想像を越えた快楽地獄だった。
もう、何十回達したのか見当もつかない。
とにかく、四人がかりなのだ。
いくのも明日香ばかりであり、四人のうちのひとりが明日香を犯してペニバンで数回絶頂させ、次に交代する。
その相手が終われば、また次だ。
これが繰り返すのである。
向こうは四人交替なので、ほかの三人のうちの誰かがしているあいだは休めるが、明日香は寝ることも許されずに、ひたすらペニバンで絶頂をするのを繰り返すのみである。
さすがに、意識を保てなくなると、恵が明日香の股間に、掻痒剤を塗りたくり、痒みで眠らせなくする。
そして、四人で明日香の全身を愛撫して身体を起こす。
すると、再び、ペニバンで交替で犯されるということだ。
これをもう十時間以上も続けられている……。
確かなのは、明日香はこれまでにオナニーや、絹香とのレズ遊びで達した回数をひと晩で遥かに超えただろうということだ。
達するごとに敏感になる身体が、もう全身がクリトリスになったかのように、どこをどう触られても、絶頂に向かう快感に替わってしまう。
頭も朦朧としてなにも考えられない。
「だ、だめええ──」
明日香は身体を震わせて絶頂した。
いま上に乗っているのは、梓だと思う。
その梓が明日香の股間からペニバンを抜いた。
「じゃあ、渚、交替……」
梓が場所を双子の渚に交代する。
明日香は、その隙を見て、転がって寝台から身体を床に落とした。
いや、本当は普通におりて逃げようとしたのだが、腰に力が入らずに立てなかったのだ。
だから、寝台から転がり落ちることになってしまった。
「あら、どこに行くの、明日香ちゃん」
恵が寝台から降りて追いかけてくる。
でも、もういやだ──。
明日香は必死に脚を動かして床を這い進んだ。
「ふふふ、恵さん、明日香さんは寝台よりも、床で責められたいじゃないですか?
揶揄うような物言いは梓みたいだ。
明日香は必死で首を横に振る。
「無理──、無理──、もう無理です──。もう許してください──」
「だめよ。まだまだよ」
恵がうつ伏せになっている明日香の腰を持って強引に引きあげた。
お尻だけが高くあがっているかたちだ。
そのお尻に恵がしているペニバンの先端が当たった。
ゆっくりと明日香のアナルにめり込んでくる。
ひと晩のあいだに、前だけじゃなく、後ろの穴も犯されていた。ペニバンには改めて潤滑油を塗っているのか、抵抗なくお尻の中に挿入されていく。
「んぐううう、んんんんっ」
ぶるぶると身体を震わせて絶頂した。
それでも、アナルへの律動は続く。
続く絶頂はあっという間だった。
その次の絶頂も──。
明日香は、またしても意識を失った。
「ほら、起きてください、明日香さん──」
乳首に激痛が走り、明日香は覚醒した。
うつ伏せから仰向けになっていた。
明日香の横にしゃがみ込んだ梓が明日香の乳首をぎゅっと握りつぶすようにしていた。
「あひいいっ」
しかし、その痛みさえも、いまの明日香には快感だ。
また身体が痙攣して達しそうになる。
「まだまだ、お愉しみはこれからよ」
恵だ。
朦朧とした意識の中で明日香は首を横に振る。
「む、無理です……。許して……。もう無理です……」
明日香はぼろぼろと涙をこぼした。
「そう……。じゃあ、代わりに犬になりなさい。四つん這いで這うのよ。ここにいるみんなの犬になると誓うなら、もう許してあげてもいいわ」
恵が言った。
明日香はすぐに頷いた。
犬にでもなんでもなる──。
この百合愛の地獄から解放されるなら……。
「誓うのね……?」
「はい……」
「いいわ」
恵が合図をして、絹香たち三人夕べからずっと拘束していた明日香の腕を自由にした。
お尻を叩かれて四つん這いになる。
すると、恵がまたもや、淫具を持ってきた。
さっきまでのペニバンと似ているが、今度は内側に二本のディルドがついているT字の革ベルトだ。
二本のディルを四つん這いのまま、股間とアナルに挿入される。
ベルトが締めつけられ、後ろ側で電子錠の音がした。
次の瞬間、二本のディルドだけでなく、クリトリスの部分も含めて同時に三箇所が革ベルトの内側で激しく動き出した。
「あひいいっ」
明日香は四つん這いの姿勢から身体を突っ伏させた。
「ひいっ、ひいっ、ひいいいっ、もういきたくないいいい──」
振動は続く。
明日香はあっという間に、またもや絶頂した。
振動が止まる。
だが、まだ身体は痙攣を続けている。
その明日香の首に、リード付きの首輪が嵌められた。
「立ちなさい。四つん這いでね。起きないと、またスイッチを押すわよ──。それと、さっきは膝を床につけてたけど、そんな犬はいないわ。膝をちゃんとあげるのよ」
恵がリードをぐいと引っ張った。
明日香はのろのろと身体を起こした。膝もあげる。
四つん這いで歩けと命令されたからそうしているというよりも、いまは腰の力が萎えてしまって、ほかの手段では歩けそうにない。
「さあ、行きましょう」
恵が明日香の首に繋がっているリードを引っ張り、ほかの三人が周りを囲んでいる。
そして気がついたが、全員のペニバンはもう外していた。恵も含めて、四人とも股間の付け根までの丈のネグリジェになっていた。
いつの間に着替えたのだろう。
また、四人ともネグリジェ以外には身に着けておらず、下着も脱いでいるようにも見えた。
とにかく、リードを引かれるまま歩かされた。
目の前には、大きな絵画の飾ってある壁だ。
すると、その壁がゆっくりと左右に開く。
向こう側の部屋が現れた。
ほんやりとしている頭に、最初にこのホテルの部屋に入ったときの部屋だと思い出した。
そこから、本棚の隠し扉を開いて、奥側のプレイルームのようなところにずっといたのだが、どうやら戻ってきたようだ。
「愉しんだか、みんな?」
ソファーに座っている誰かが声を掛けてきた。
はっとした。
坂本真夫──。
学園の制服を身に着けている。
彼がそこにいたのだ。横長のソファーの真ん中に腰掛けている。
だがほかにもいる。
真夫の横には、真夫の従者生徒の白岡かおり──。
また、真夫の股のあいだには、男子生徒が跪いて、真夫の股間に顔を向けていた。
S級生徒の制服に見えた……。
誰──?
こっちに向けている後頭部が小刻みに揺れている感じはするのだが……。
「まあ、いい格好ねえ、明日香──。昨日ぶりだわ。その感じだと、すっかりと躾けられたみたいね」
かおりが揶揄ってきた。
かっと羞恥が込みあがる。
「真夫ちゃんに渡すわ。ちゃんと調教しておいたわ」
恵が真夫に平たいものを渡したのがわかった。
また、リードも手渡す。
「そうか、ご苦労さんだよ、あさひ姉ちゃん……。もちろん、みんなもね」
次の瞬間、腰のバイブが一斉に動き出した。
「ああああっ」
頭が真っ白になり、腰が抜けて、その場に身体が崩れそうになってしまった。