季節は、夏。熱い日差しの中、津田タカトシと五十嵐カエデが浜辺でアルバイトをしていた頃。
その日の仕事を終わらせた一同に、古谷サチコがひとつの提案を持ちかける。
「ねえ、2人とも。よければこれから夜のビーチに行ってみない?」
夜の海。それはいいかもしれない。仕事中は遊べないので、周囲の海水浴客には余計に楽しそうだなと思っていたのだ。
あるいは、それを察していたサチコの気遣いだろうか。
「いいですね。俺は賛成です」
告げると、続けてタカトシはチラリとカエデにも視線を向ける。
――行きましょうよ。せっかくの海なんですから。
「あ……それなら、私も行きます」
――そうですね。行きましょう。
「よっし。そうと決まれば、水着と着替えを持ってれっつらごぉ!」
割と大人の気遣いもできるサチコは、2人の空気に気づかないフリをしないでおいてくれた。
そして、この時。
卒業生の先輩に、厚意と悪戯心からひとつの発想を生ませた事は、当人以外誰も気付かなかったのである。
そして、海の家にたどり着いた時。
タカトシには早々に着替えてもらって、外で待たせておく。そして女性2人が着替える版になった頃、サチコはカエデに声をかける。
「何ですか、古谷先輩」
自分の分の水着を袋から取り出そうとした体勢のまま、彼女は首をひねった。
サチコはなぜかニコニコとしながら、後ろ手に隠しているモノをカエデの前に見せつけた。
「じゃーん」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
と、カエデの視界に入ったのは――――
人工的な街灯も、ここでは遠い。
このあたりは空気が綺麗で、夜空にも満遍なく星の光が見える。
わずかに欠けている月が海の波に映る姿は幻想的で、芸術家でないタカトシでも素直に美しいと思える光景だ。
かといって、人がいないというわけではない。遠くには夜釣りをしているらしい人影があるし、わずかながら浜辺を歩いている者もいる。どこかのカップルだろう。
こういう時、近くに着替えをする場所が確保できるというのは便利だよな。タカトシはそう思いながら、チラリと背後を見る。
今現在、カエデとサチコは海の家の裏で着替えをしている。朝、仕事をする前に使わせてもらった小屋だ。
何度か離れた小屋を気にしつつ待っていると、人影がこちらに近づいてきたのが分かる。宵闇に目が慣れたタカトシには、それが待っていた2人である事を確認できた。
「おまたせい」
堂々といつものノリで手を振っているサチコは、チェック柄のビキニ姿。大学生の年頃らしく、すでに身体には大人のラインが出来上がっている。ふっくらした胸を覆い隠すブラに、引き締まった腰まわり。適度に肉のついた太腿も、普段から同級生の関心を寄せているのだろう。
一方で、カエデはどういうわけか俯いている。
離れた街灯から照らされる2人の姿は、立ち位置の関係でカエデの今の姿が分からない。ただ、肩身を狭くして俯いていた。両腕で身体を抱くように隠している。
「あ、あの・・・・・・」
ものすごく小さな声だったが、タカトシにはちゃんと聞こえた。おそらくは水着姿を見られるのが恥ずかしいのだろうと察する。彼は安心させるように声をかけた。
「大丈夫ですよ、カエデ先輩。別に変な目で見たりはしませんから。せっかく来たんですし、楽しみましょう」
そう。これはタカトシの本心だった。水着姿の女性など朝のうちから散々見ているし、何より彼はグラビアモデルの水着姿を見ても極端な反応はしない男だった。
しかし、それを聞いたカエデではなくサチコは、口元を猫のように歪める。
「おんやぁ、津田君。そんなこと言っていられるのも今のうちだぞ? それじゃあ、ご開帳っ!」
「あっ、先輩っ」
懇願するようなカエデを無視して、サチコが横に飛び退く。そこで街灯の光が届き、今度こそカエデの姿がタカトシの目に飛び込んだ。
その瞬間、タカトシはサチコが言ったことを理解した。すぐに、前言を撤回することになる。
「か、カエデ先輩・・・・・・」
「いやあっ、見ないで!」
月明かりと遠い街灯だけが照らされる世界の中、五十嵐カエデの姿はあまりにも神秘的かつ、淫猥すぎた。顔を真っ赤にした彼女が、声を上げるのも無理はない。
「やです・・・・・・やだ・・・・・・」
高校生にしては発育の良いカエデの身体を隠しているのは、ピンク色のワンピースの水着だ。ただ、それだけだというのならカエデもここまで羞恥を覚えるようなことにはならなかっただろう。
股間の部分は、腰の辺りから幅の狭い布がVの字に下りており、少しでもズレたら薄い陰毛がはみ出しそうだ。
上半身は首から腰にかけて大きく開いている。首と胸の大事な部分、そして股間を隠す細布はまるでダイヤの形のようだった。
へそも当然のように露出している。脇のところも布がないので、横乳や胸の谷間が完全に丸見えになっていた。
何の前触れもなく、カエデのこれほどの凄まじい格好を見ることが出来た。普段はあれほどまでに生真面目と清楚な姿を知っていただけに、タカトシのショックは凄まじかった。
「まだまだ驚くのは早いよ、津田君。ほらっ」
「やっ・・・・・・」
横からサチコの腕がカエデの腰に伸び、身体を半回転させる。タカトシはゴクリと唾を飲んだ。
後ろの水着は前よりもさらに細くなり、きゅっと上を向いたヒップの割れ目にVの字の紐が完全に埋もれている。背後は、もはや全裸も同然であった。
ホクロひとつない滑らかな肌。艶めいてふっくらとしたお尻。無駄な贅肉のない、彫像のような女体の姿。
完全に黙り込んだタカトシは、両目を大きく見開いてカエデの肢体を凝視する。呆然と立ち尽くしたまま、頭が真っ白になっていた。
「ほら、そろそろ一言」
「・・・・・・」
「おーい、津田君?」
「・・・・・・はっ!?」
サチコに声をかけられ、我に返るタカトシ。そろそろ一言。ああ、そうだ。何か気の利いた言葉を言ってあげなければ、
「あ、あ・・・・・・その、カエデ先輩」
「・・・・・・お願い。見ないで」
「最高、です」
言い終わってから、なんて頭の悪い言葉なんだと思った。もう少し、夜の浜辺に相応しいことを言えないのか。
それでも、言ってしまった以上は撤回できない。タカトシは構わず、思いつく限りの言葉を続ける。
「とても、似合っています。いつもはカエデ先輩って清楚な感じがしますけれど、なんだか今は・・・・・・その、大人の女って感じが、して」
「そ、それって・・・・・・いつもは地味な女、という意味でしょうか」
「違います」
タカトシの言い回しに引っかかりを覚えたカエデが、つい反論する。しかし、タカトシはそれを一刀両断した。自然、彼の口調にも迷いがなくなっていた。
「いつもは女としてではなく、人としての良さを醸し出しているということです。それが、今ではこれ以上ないくらいにカエデ先輩から“女”を感じるんです。まるで、今まで閉じ込めていたモノを、全て解放しているみたいに」
「そ、そんな・・・・・・」
そこまで真面目に褒めちぎってくれるとは思っていなかった。事実、彼の口調には微塵も嘘が感じられない。本当に、彼は心からカエデのことをそういう目で見てくれていたのだ。
しかし、今のカエデはとてもその賛辞を素直に受け入れることは出来なかった。
「ご、ごめんなさいっ」
「あ」
羞恥。いたたまれなさ。色々な感情が渦巻き、カエデはタカトシとサチコから逃げるように駆けだす。
「ま、待って」
逡巡は、一瞬だけ。タカトシはすぐに全裸にしか見えないカエデの後ろ姿を追っていく。
「・・・・・・えーっと。やりすぎた、かな?」
その場に残される形になってしまったサチコは、今更悟った。
数多くの星が広がる夜空の下で、砂浜を走る2人の姿があった。
「ああっ、はあっ、はっ・・・・・・タカトシ君、来ない、で」
冷たい波が激しく動く足首を濡らす。昼間は白く見えるビーチを、カエデは必死になって後ろを追ってくるタカトシの視線から逃れようとしていた。
彼の視線が、どこに突き刺さっているかが手に取るように分かる。かといって、それを非難することも出来ない。今はただ、彼の視界から逃れたかっただけなので。
――――そんなに見ないで・・・・・・
尻の割れ目がかろうじて隠れている状態が、ブルンブルンと揺れながら谷間に食い込んでいる。
布が削られている脇からも、上下に揺れる横乳が完全に見えていた。後ろから追うタカトシの目にも確認できるほどに。
――――ま、前から見たらどうなるんだろう・・・・・・
タカトシはつい状況を忘れ、正直な好奇心を頭に思い浮かべてしまう。普段はスケベ心など微塵も見せない彼ではあるが、流石に目の前を走る彼女の姿は刺激が強すぎた。
走るたびに、グレープフルーツのような肉房が大きくバウンドしている。両脚を大きく動かしているので、水着もさらに食い込んでいった。
追いつこうと思えば、タカトシは追いつくことが出来た。カエデも運動神経が高い方だが、タカトシのそれとは流石にレベルが違うのだから。
それでもすぐに追いつくことを由としなかったのは、やはり彼女の後ろ姿があまりにも蠱惑的すぎたからだろう。
そして、そんな時間にも終わりが来る。流石に羞恥と疲労で体力が限界になったらしく、カエデの美しい肢体がくの字に折れそうになる。
波の漂う砂浜にキスをするところを、タカトシが間一髪で抱き留める。しっかりと腕の中に包み込み、彼女の温もりを確かめた。
周囲には、夜闇に浮かび上がる静かな波。そして砂浜から生えるように存在している岩。近くには崖があるので、この辺りは遊泳禁止の区域なのだ。
ただ、ごく希に人目を避けるカップルがこの辺りに姿を見せる事はあるらしい。2人は今、そんな場所に偶然にも足を踏み入れているのだ。
ハア、ハア、と肩で息をするカエデ。彼女も運動神経は高い方なのだが、流石に首筋に汗の玉が浮かんでいる。
「捕まえました・・・・・・」
「あ・・・・・・」
彼に抱きしめられている。その事実が、彼女の荒ぶった心を少しだけ穏やかにしてくれた。よろけた反動で水着がずれて乳輪部が見えてしまっていたが、今は彼の胴体に押しつけられている。
「も、もう大丈夫ですから。離してください・・・・・・」
「・・・・・・離しません。離したら、また逃げる」
図星だったのか、カエデが黙り込む。すくんで微動だにしない女体からは、紐のような水着に覆われた肌の柔らかさを感じる。
そして、充実し始めた股間のものが力強く勃起していくのを感じた。カエデは僅かに怪訝な顔をしていたが、やがてその反応が何であるかに気付く。
「・・・・・・あっ、いやっ!」
男の生理現象など、肌で感じたことなどなかった。思わずタカトシを押しのけてしまう。
「あ・・・・・・」
呼び止めるようなそぶりをするタカトシ。彼の瞳が寂しそうに、2度3度と瞬いた。
カエデは僅かに罪悪感に似た感傷が心をよぎるものの、顔は彼から背けたまま。こればかりは謝る気持ちになれなかった。
「ほ、本当に・・・・・・恥ずかしいんです。こんな格好なんて、誰にも見られたくなくて」
「・・・・・・そんなこと、ありません」
「だって・・・・・・こんな裸同然なんて。古谷先輩も、悪ふざけが過ぎます」
実際、この水着は身体を隠す用途をなしていない。紐でできたレオタード姿を見られているのが辛くて、思わず後ずさりをしてしまう。
彼女が離れていく。それに危機感を感じたのか、タカトシがその分前へ距離を詰める。
その間も、カエデのはみ出した柔肉から片時も目を離さなかった。
「・・・・・・凄い、です」
「ですから・・・・・・そんなに見ないで・・・・・・」
「で、できません。目を逸らすなんて、できません」
タカトシの視線が、どんどん怖くなってくる。いつもは静かで理性的な瞳が、少しずつ獣欲が混じっている視線を放ち始めているのだから。
彼に自分の嫌らしい姿を凝視されている背徳感が、つい鎌首をもたげてしまう。カエデはたまらず肢体をよじらせた。
すると秘裂の奥から疼きをともなった快感が沸き上がり、カエデはピンク色の唇から熱い吐息を漏らしてしまう。
自分が、こんなに恥ずかしい格好をするとは信じられない。そして、それを嫌いだった男に凝視されて、身体を熱くしてしまうとは・・・・・・
「カ、カエデ先輩・・・・・・まさか」
そんな反応に、気付かれた。唖然としているタカトシから、疑念の声が漏れる。
そう。見られて感じてしまっていると、タカトシに知られてしまったのだ。
身体を隠そうにも、今自分の身の回りにはタオルの一枚もない。両腕で隠したかったが、返って扇情的に見えてしまいそうだった。
タカトシの喉が動く。生唾を飲んだのだ。一本の縦の紐だけで乳首が隠れている美乳と、Vラインよりもなお鋭角のハイレグ。今は見えないが、ヒップの谷間に食い込んでいる紐。これでは興奮するなと言う方が無理な話なのだから。
乳房や股間が、妙にチクチクするような感覚を覚える。なんとなく、見えない指で触れるか触れないかのギリギリのラインを撫でられているかのように。
こんな水着を身につけるなど、ここに来る前までは想像もしていなかった。そもそも、男子の前で普通のビキニすら見せるのが不安だったというのに。
そんな自分が、吐息すら感じてしまいそうなほど近くまで接近され、しかも心の中で気になっている男性に凝視されて性感を燃やしていることが信じられない。
熱病にかかったのかと錯覚する。顔だけではなく、胸の頂点や股間も痺れるほどの熱さをともなっていくのが分かってしまう。これではまるで、露出狂に目覚めてしまったかのようだ。
――――な、何を考えているの。そんなこと、あるわけがない・・・・・・
自分にそんな性癖が眠っていたなんて、信じたくなかった。男の視線を怖がっていた自分が、実は男に見られたがっていたなど。しかし、細い二股の布が隠している股間が、全てを物語っているのだ。
あるいは、見ているのがタカトシだけだからなのだろうか。
見られたがっている。私は、タカトシ君に見られたがっているの・・・・・・?
「カ、カエデ先輩・・・・・・もう少しで、見えてしまいそうです」
心なしか見る角度を変えながら、そう呟いてしまうタカトシ。見せそうで見えない水着のデザインは、的確に男心を刺激し続けている。それは、彼であろうとも例外ではない。
タカトシの分身は、すでに水着の中で直立していた。それに気付いているはずなのだが、彼の視線はカエデの月明かりに照らされている肢体を、食い入るように見ているだけ。自分がどんな格好をしているのかも、彼は気にする余裕がないらしい。
そもそも、本当に彼の視線に耐えきれないというのなら、もう一度逃げ出してしまえば良いだけのことだ。それでも、こうして彼の前で肌を見せ続けているのはなぜなのか。
「・・・・・・」
タカトシの視線は、やがて紐の水着をなぞるように下へ降りていった。V字となっている鋭角のみが隠している股間だ。
カエデは耐えられず、両手で顔を覆ってしまう。白い太腿を擦り合わせるが、それは自分の大事なところを見つめ続けている彼を挑発する行為に他ならない。
大事なところが辛うじて隠れるかどうかという水着の幅。羞恥のあまり腰を微妙に動かしているせいで、視点を変えれば何かの弾みで彼女の薄い恥毛がはみ出てしまうのかもしれなかった。
隠さなければいけないのに、それができない。どういうわけか、この裸一歩手前の格好を見られ続けることに嫌悪感が無くなっているのだ。いや、嫌悪感など初めから無かったのかもしれないが。
もういい。我慢なんてしなくていい。心の中で、そんな声が聞こえた。
見られてもいい。もっと私でオンナを感じて欲しい。
震えたまま、己の身体の変化に戸惑う。心は全く定まらなくなり、身体はただタカトシの視線を欲している。
自然と息が荒くなってきた。かがんでいたタカトシが、お互いの顔を近づけてきたのである。
興奮を覚え始めた自分の顔を見られるのは、ある意味で最も恥ずかしい行為だった。視線に犯されてうっとりとしている様子など、想いを寄せる男に観察などされたくないのに。
だが、だからこそ彼もカエデの明らかな変化を確信したのだ。間違いなく、彼女は自分に視姦されたがっていると。
信じられない気持ちで、タカトシはカエデの赤く染まった頬に手を触れる。顔を正面に向けられると、2人の視線が合った。
「――――」
近寄ったのは、タカトシ。どちらも何も言わないまま、2人の唇が触れた。
時間が止まったかのような錯覚を受ける。不思議と、さっきまで見られていた時の興奮がスッと落ち着いてくる気さえした。
唇を離したのは、一瞬。今度は、ぬめりとした舌が複雑に絡み合う。ぬるい液体が2人の唇を濡らし、口内へと流れ込む。
舌を動かしながら、彼はとうとうカエデの乳首しか隠れていない乳房に触れた。平均的な女子高生に比べればかなり育っているおっぱいを、撫でるように触り始める。
温かく、柔らかいカエデの胸。力強く掴むことはせず、弾力を存分に楽しみながら指を微妙に動かした。胸はマシュマロの感触とどこかで聞いた事があるが、これはそれ以上の何かだ。
愛しい女性の豊かなおっぱい。それを好きに揉みしだける。これはきっと、男としての通過点のひとつなのではないかとタカトシは場違いにも思ってしまった。
カエデは快感に耐えるように、目を強くつむる。背筋に走る痺れが、視姦されている時以上の刺激を覚えた。
夢中で揉んでいるのがよく分かる手つき。それでも、女としてはむしろ良い気分だった。うっとりとした心地で、カエデはタカトシの乳揉みを受け入れ続ける。
指をそっと食い込ませ、強弱をつける。すでにどう揉めばカエデが感じるかを覚えたらしいタカトシのテクニックに、彼女は甘く甲高い声を漏らしてしまった。
彼はそんなカエデの反応を見ると、乳房全体をほぐすように揉んでくる。手の中で白い柔肉が大きく形を変え、指の間からはみ出していた。
甘い声は止まらない。乳房の方もほんのり熱くなると、今度は小さな乳輪部を指で挟むように愛撫してきた。
乳頭部には触れず、焦らされた先端部が昂ぶって勃起する。もはや、カエデの身体は彼の言いなりになってしまった。実際、彼女の2本の足は快感のあまりにクネクネと動いている。
性感を刺激され続けながら揉まれる快感と、乳首のじれったさ。2つの快感に翻弄され、恍惚の顔になる。嬌声も自分の意思に反して止まらない。
タイミングを見て、タカトシは焦らしていた2つの乳頭を指でつまんだ。待ち望んだ刺激に乳房から背中にかけて、より強力な電流が走る。背中を大きく弓なりにして引きつらせた。
満を持して乳首を攻め始めたタカトシは、今度は一点集中して乳首をこね回し続ける。カエデは頭を快感で真っ白にしながら腰を震わせた。
そして、彼の行動は次の段階に入る。右手は乳首を攻めつつも、左手は乳房から離れた。狙いを定めたのは、彼女のヘソの下。
彼女はそれを拒もうと手を動かそうとするが、快感に翻弄された身体はすぐに動かない。無抵抗のまま、彼の指がハイレグの鋭角に指をかける事を許してしまう。
引っ張られた水着の股間部分。その広がった隙間を覗き込まれ、カエデは諦念の混じった羞恥の声を漏らす。そんな彼女の姿も、牝の魅力が引き立てられて見えた。
背中を引きつらせる快感に、秘裂は当然のようにねっとりと濡れている。タカトシにそれを見つめられ、彼女はさらに股間を熱くさせてしまった。
タカトシには、もう遠慮の言葉はない。指を2本立てると、膣口に向けてヌルリと押し込んでくる。
カエデは悲鳴ではなく、嬌声を上げた。熱く溶けた秘裂を彼の太い指が押し広げると、甘い快感が湧き上がり、薄めの唇を大きく開いて喘いでしまう。
男の指が、汚れを知らない中を激しくかき回してくる。口では抵抗の意思を訴えながらも、身体はどうしても彼の指を受け入れたくて仕方が無い。
少しだけ曲げられた指は、小刻みにカエデの膣への入り口を擦ってくる。力加減が絶妙で、あっという間に膣肉が熱くなり、白い内腿がヒクヒクと痙攣を始めた。
女のツボを刺激され続け、媚肉がもっと強い快感を求めるように脈動する。眉を寄せて喘ぎ続けるカエデに、タカトシは容赦なく指の動きを強めた。
今までも感じた事のない快感に、カエデはピンクに上気している顔を横に振るばかりだ。このまま膣肉を指で責め続けられたら、何か取り返しの付かない痴態を晒してしまう。そんな気がしていた。
指の感触を媚肉に刻みつけるかのように、ゆっくりと2本の指が引き抜かれていく。おびただしい量の愛液が絡みつき、指先が抜ける瞬間にクチュリと音がした。
その感覚に肩が震えるカエデ。一度だけ大きく息を吐くと、ウットリとした瞳をタカトシに向ける。
そして、今度はカエデの方からタカトシの唇を奪う。自分から舌を絡ませ、タカトシの唾液を少しでも多く奪い取る。
グッと抱き合い、唇を貪り合う2人。夜空に浮かんだ月と、その光に照らされた浜辺を背景に愛し合う姿は、どこかの絵画といっても差し支えなかっただろう。
唇を離すと、タカトシは彼女の両手を握った。そのまま引っ張っていく彼に、カエデはフラフラと従う。
すぐ近くに、ちょうど腰回りまでの大きさの岩があった。夜の潮風で冷えている岩に、彼はカエデの両手を置かせる。
腰を掴み、プリンとした紐だけの臀部を突き出す格好にさせた彼は、そのままグッと彼女の腰を自分の手前に引き寄せた。
紐の水着の隙間からも、透明な蜜が一筋流れている。やめてと訴える声がするが、もはやそんなもの口だけだ。抵抗など、この場では興奮を促すためのスパイスでしかない。
腰を90度に折るカエデに、タカトシはすぐに自分のイチモツを挿入するような事はしなかった。準備運動といわんばかりに柔らかい雪尻をいやらしい手つきで揉んでくる。
肉付きの良い桃尻を愛おしそうに撫でた。時折、焦らすように膣口に怒張を触れさせてきていて、そのたびに媚肉が受け入れようと疼く。
純潔を保っているとは思えないほど淫らな自分の反応に戸惑いながら、カエデは顔だけを後ろにいる少年に向けた。まるで、懇願するかのように。
タカトシは改めてカエデの豊かな尻を鷲掴みにし、腰を前に押し出してきた。生まれて初めてのとてつもない挿入感に戸惑うカエデだったが、充分に潤った膣内はそれほど苦痛を伴う事もなく侵入する遺物を受け入れていく。
だが、それも処女膜の壁を突いた事で止まる。半分も入っていないところで、膣が張り裂けそうになった。
カエデの眉間にシワが寄る。痛みに耐えようと、手を置いている岩に突っ伏し、手の甲に口を押し当てた。
背中から、声が聞こえる。辛そうなカエデを見かねたのだろう。肩の力を抜いて、足を開いて欲しいと。
彼女は言われるがままになる。この苦痛を和らげるためなら、どんな事でもするつもりだった。
肉棒が、より深くまで入る。そして――――
――――ブツン、と何から破れる感覚がした。
カエデが全身をビクリと震わせる。タカトシもまた、純潔を手に入れたという達成感で心が満たされていく。
純潔を破ったからといって、それで終わりではない。むしろ、本番はここからだった。彼女を貫いた怒張はより深くまで侵入し、巨大な亀頭をさらに奥深くまで進み続ける。
貫かれている側の彼女からすれば、どうにか苦痛に耐えるだけで精一杯だった。両手を岩に当てたまま、身体を支え続けなければならない。自然に尻をより高く突き上げる格好になった。
挿入口から、透明な愛液と共に赤が交じり始める。破瓜の出血が溢れ出ているのだ。だからといって、止める気など無かった。
初めはゆっくりと、だが少しずつ腰の動きをスムーズにしていくタカトシ。痛がる彼女の身体を気遣いつつも、決して遠慮はしていない動き。むしろ、痛みに慣れさせるために膣壁を優しく抉っていく。
やがて、変化が起こり始める。先ほどまで内臓が裂けるかのような苦痛は、それこそ足元の波のように引いていった。代わりに感じているのは、子宮の中を暴れ回っている怒張から生まれる快感。指を入れられていたときとは比べものにならないほどの甘い刺激。
夜の波が、痙攣している真っ白な足に届く。彼がヒップを押さえていなければ、そのまま崩れ落ちていたのかもしれない。
生まれて初めての悦びに打ち震えるカエデ。一気に押し込まれると、彼女はなすすべも無くのけ反った。
そうして深く挿入したときに、タカトシは亀頭が食い込む場所に気付いた。そこが彼女の弱点なのだと悟り、そこに向かって強くピストンを始めた。
弱い場所へ、一点集中。カエデの肉体は甘い快感に、一瞬にして崩れ落ちていく。純潔を失ったばかりだというのに、この身体の反応はどうした事か。
呼吸が苦しくなればなるほど、喘ぎ声が湧き上がる。下向きの身体でブルブルと踊る巨乳は、真っ赤に上気して汗が流れていた。
棍棒から造られた槍。そんな表現が相応しいタカトシの男根が膣奥に食い込むたびに子宮が震えた。腰が引かれて張り出したエラが膣壁を抉ると、彼女の腰が砕けそうになる。
彼の腰と彼女のヒップがぶつかる乾いた音が、夜の岩陰に鳴り響く。ピンクの媚肉と赤黒い肉茎の結合部からは、血の混じった愛液が飛び散る。
前の岩にほとんどしがみついた状態の身体の下で、たわわな美乳が釣り鐘のように踊り狂った。元々あって無かったような紐の水着は、とうに乳房の横にずり下がっている。
僅かな紐だけを身に纏った白い身体をくねらせながら、カエデはこのまま朝まで貫かれ続けてもいいとすら思い始めていた。
そう。これほどの快感を味わうためなら、またこの水着を身につけてもいい、と。
それでも、やはり他の男に見られるのは嫌だ。だから、今度はまた夜に2人きりになった時、今度は自分の方からこの格好で・・・・・・
ああ、何を考えているのだろう。カエデはそこまで考えて思考を打ち切る。身体だけではなく、頭の中まで狂わされてしまったのだろうか。
どれだけ思考が脇道に逸れていようとも、熱波のような悦楽が全てを奪っていく。
秘裂をかき回され、さらに怒張のピストンが一気にあがった。カエデの膣もまた締め付けが強くなり、タカトシの顔が歪む。まるで、搾り取られるかのようだ。
彼の腰がぶつかるたびにヒップが波打ち、その動きからワンテンポ遅れてたわわな乳房が揺れた。
そして、これまでに無いほどの鋭い突きが、カエデの奥深くに直撃する。嬌声を上げて、背中がのけ反った。
高みが見える。女としてのエクスタシーに近づいている証拠だ。生まれて初めて迎える牝の本能としての絶頂だ。
誰かが海岸に来ているかもしれないと分かっていても、カエデは叫び声が止まらなかった。もう身体の自由も利かなくなっているのだから。
彼女は岩に爪を立てながら、大きく身体をのけ反らせて叫んだ。
最後は夜闇の水平線にまで届くかというほどの絶叫を上げて、カエデは立ちバックの肉体を痙攣させた。後ろに突き出した豊満なヒップがビクビクと波打ち、真っ白な太腿が何度もひきつけを起こす。
間髪入れずに膣内で巨根がさらに膨張し、勢いよく引き抜かれる。ドロリとした愛液と出血がブレンドされたソレに包まれた男性器。その発射口から、熱い白濁液が彼女のヒップに撃ち放たれた。
粘っこい液体が断続的に発射され、彼女の背中や太腿まで汚していく。カエデの滑らかな肌の表面を、雄の液体が犯していった。
しかし、カエデの意識はここにはない。生まれて初めてのエクスタシーの余韻で、ザーメンまみれになった身体に気を遣う余裕など無かった。今もなお絶頂を迎えた快感は、繰り替えし彼女を襲い続けている。
ズレた水着から見える膣は、ヒクヒクと動いていた。きっとその奥で、さっきまで純潔を守っていた子宮が熱く溶け落ちているに違いない。
脱力しきったカエデは、未だに抜けない快感に身を任せつつ、恍惚の笑みを浮かべていた。
「・・・・・・え。一目惚れだったんですか?」
「はい。でも、出会った頃のカエデさんって、天草会長から男性恐怖症だって聞かされていたので」
「・・・・・・ごめんなさい」
「いえ、謝らなくて良いんですよ。誰も悪くなんかないんですから」
お互いに、身繕いを整えた2人。身を寄せ合い、波が近づく砂浜に腰掛けていた。岩陰は長居すると危険なので、ほんの少しだけ落ち着ける場所に移動する事にしたのだ。
カエデの格好は、紐の水着のまま。それでも、不思議と着替える気にはなれなかった。この大胆な水着も、今だけは自然な気持ちで隣の彼に見せる事ができているのだから。
タカトシの首筋に、自分の顔を猫のように押しつけて甘えるカエデ。そんな素直な求めを、タカトシは決してからかったりはしない。優しく髪を撫でながら抱きしめる。
「でしたら、カエデさんは俺の事をどう思っていました?」
「始めて会った時は・・・・・・やっぱり男の人は怖いとしか思っていませんでした」
「あはは。やっぱり、男というカテゴリーに入っていただけでしたか」
「でも・・・・・・すぐに、他の人とは違うのかなって思えました。ちゃんと変な目で見たりしなかったですし、話しやすい距離を保ってくれましたから」
そう。タカトシは、カエデが傷つかないようにできる限り距離を取っていた。相手に合わせて接する協調性も、彼は身につけているのである。
「だから、自分から歩み寄りたいって思えたんです」
感謝の意を示すかのように、カエデはさらに自分の身体をタカトシの胴体に押しつける。柔らかい胸や、華奢な腰回りの感触が彼の鍛えられた身体に伝わってきた。
動揺するタカトシの顔が、なんだか可笑しかった。さっきまで、あんなに自分を攻め抜いていたのに。興奮が収まってしまえば、いつもの真摯なタカトシの姿だった。
しかし、彼女は再び彼をその気にさせてしまったのかもしれない。彼のトランクスが、内部から押し上げられているのだ。
「あ、タカトシ・・・・・・もしかして」
「当たり前じゃないですか。そんな格好で、色々押しつけてくるんですから」
行為が終わったとしても、やはりカエデのこの格好はあまりにも刺激的すぎた。実は他愛のない会話をしている最中も、視線はチラチラと豊かな胸や大胆すぎる股間に行っていたのだから。
「・・・・・・」
ジッと、タカトシを見つめるカエデ。自然と、見つめ返すタカトシ。
やがて、カエデは囁いた。いいんですよ、と。
え、と僅かに驚きの声を出すタカトシ。カエデは無言で瞳を閉じた。
タカトシが、したいのなら・・・・・・
カエデさん・・・・・・
言った後に、ギュッと互いの首に抱きついた。
その後、2人がどんな時間を過ごしたのかは――――
――――夜空に浮かぶ星だけが知っていた。
ねえ、タカトシ。
私、あなたの事を、ずっと愛しています。
初めての人が、あなたで本当に良かった。
だから、これからも。
私を、愛してください。
卒業しても。
就職しても。
ずっと、その先も。
あなたと、触れあっていたい。
同じ時間を、過ごしていたい。
ふつつか者ですが、タカトシ。
これからも、よろしくお願いしますね。
終
後日談
日付が変わりそうな時刻になって、ようやく帰路につくために海の家で着替えようとしていた2人が見た物は。
お邪魔になりそうだから、先に帰るね。
追伸 おめでとう。2人とも!
サチコ
と書かれた一枚の書き置きであった。
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