シャリーのアトリエ~肉欲に溺れた錬金術士たち~ 作:伊倉米磁
三人の少女が、精液にまみれた三角関係になってからというもの、ステラが遺跡に行くことはなくなった。
といっても、ロッテとミルカがそれをいぶかしむことは無かった。なぜなら、三人が長話をする時は必ずどちらかのチンポはマンコかアナルか口に入っていたからだ。
「ミールカっ♪ セックスしよっ♪」
にこやかにミルカの店に入ってきたステラは、勝手知ったるなんとやらで金床を迂回してミルカに近寄っていく。
「昼間から何馬鹿なこと言ってるの……帰りなさいよ」
すげなく断るようなことを言いながら、ミルカの顔は真っ赤だ。それで居て、ステラから顔をそらそうとはしない。
その『調教の成果』を目を細めて笑いながら確認すると、焦らすようにゆったりと歩いていく。
「ねえ、ミルカ……いいでしょ?」
「ダメ……ダメ」
傍に立って微笑んだだけで、媚薬でも嗅がされたかのようにミルカの表情が蕩けていく。
「えーっ、けちー。……じゃあ、私、『喉が渇いた』の。……それくらいなら、良いわよね?」
ビクン、とミルカの全身が跳ね、幽鬼のように立ち上がる。半開きになったミルカの唇から、ぬるりとよだれが垂れ、てらてらと光った舌が何かを待ちわびるようにつんと少しだけ上を向いていた。
「はぁ……はぁ……」
身体を揺らしながらステラに一歩近づき、背伸びして自分から口付ける。
「じゅるっ……んくっ……」
ステラがたっぷりとたまったミルカの唾液を、口内に舌を這いまわらせながらむさぼると、ミルカの身体は快感に打ち震えた。
厚いスカートを悠々持ち上げているミルカの巨根をさっと掴むと、ステラはあっという間にそれの先端だけにコンドームを装着する。パンパンに膨らんだ亀頭をそっと握るだけで、ミルカは真昼の自分の仕事場で、いとも簡単に大量に射精した。しこしこと竿をしごいて全て搾り出してから、ずっしりと重みを感じるコンドームをスカートの下から引っ張り出して、目の前に掲げてみせる。
「くすくす……ほら、ミルカもセックスしたいよね? しようよ」
「あ……う……」
今やミルカの心の奥底まで見透かしているような、あまりに甘美なその誘いに、今日もミルカは首を縦に振ってしまった。
(どうせ……お客、こないし……)
店頭に来てどうこうするようなタイプの客など、月に1度あるかないかなのは今に始まったことではない。そう言い訳して、自分の神聖な仕事場に精液と本気汁を撒き散らす行為を熱望してしまっていた。
「ありがと、ミルカ。だからミルカって好きよ」
自分をこんなチンポ狂いにした元凶のステラが涼やかに笑う。その態度にも、もう怒りは湧かない。
ステラの手を見たら、乳首やチンポをしごかれてイッたことを思い出し、
ステラの顔を見たら、キスだけでイかされ、フェラで搾り取られたことを思い出し、
ステラのチンポを見たら、気が狂うほどイかされ、ロッテとの特権だった仕事場でのセックスを快楽で無理やり認めさせられ、誰かに見つかるかもしれない路地裏で自分のパンティを口に突っ込まれて声を殺させながら気絶するまでイかされたことを思い出す。
何もかもが、ミルカにとっては目を背けたい思い出で……ちゃんと目を見て話せるまでイかされ続け、目を背けることさえ出来なくなった。
今では、ステラと目を合わせるだけでチンポが欲しくてたまらなくなる。さらに、声をかけられたり、街角でステラを見かけるだけで、駆け寄って、自分からステラの顔を見たくてたまらない。
誰にも……ロッテにさえ知られること無く、ミルカは人間をやめてステラのハメ穴に生まれ変わっていた。
「そうだ。ミルカ。アレ、着てきてよ」
どくん、と心臓が跳ねる。これもまた、調教の一環。
「あ、アレって……」
「エッチな下着のこと」
またも、ステラの目が細められ、ミルカの心を丸裸にする。
この問答も、なんども繰り返した。
「それ、は……」
裏切っている、という後ろめたさを、セックスのスパイスにしろとステラにベッドの中で囁かれ、今では、どこかこの問答を待ちわびていた。
「ロッテに、頼まれたほう? ……シャリーに、頼まれたほう?」
些細なことでしょ、とステラは言っていたし、ミルカもそう思った。
しかし、チンポで膣穴をほじくり回されながら、幼い頃からの親友を新しい呼び名で、チンポで強引に割って入ってきた方の親友を、幼い頃からの親友の呼び名で呼んでいると、本当に身体だけでなく心も明け渡したようなせつなさと罪悪感とがこみ上げてきて、セックスの快感がより深まっていくようだった。
それからは、ステラはミルカを犯す時に毎度二人を名前で呼ばせて、親友をチンポで売った淫売にするためのスイッチを、ミルカ自身に押させている。
良く出来ました、とばかりに笑みを深めるステラに、ミルカはもうチンポのことしか考えていないのが丸分かりの淫らで卑屈な笑みを浮かべた。
「もちろん、私が頼んだほう。……おいで、ミルカ。ミルカが大好きなことしてあげる」
もぞもぞとミルカが服を脱ぐと、ミルカの下着があらわになった。
それは、エナメル質にぬめり光る、拘束衣のような卑猥な下着だ。勿論、乳首もマンコも丸出しにするデザインで、さらにミルカのチンポをお腹の側に保持するようにバンドがついていた。
これがあったから、さっきのステラの手コキもスムーズにミルカのチンポの位置を探り出せたのだった。つまり、ミルカは朝起きてすぐ、今日もステラが強引にセックスを迫ってくることを期待してこの下着を選んだということになる。
仕事に対する誇りに精液をぶっ掛けることさえ、今のミルカにはセックスのスパイスだった。
「うれしいな。それ、普段から着けてくれてるんだ」
昨日も、一昨日も、これを着たミルカに強引に股を開かせて容赦なくイキ狂わせたステラがいけしゃあしゃあという。
「ん、うんっ……! し、したい……ステラのチンポ、欲しいの……!」
とうとうミルカの方が我慢できなくなって、まともだった頃の演技をかなぐり捨てた。
がに股に股間を突き出して、小さな穴をグロテスクなほどにがぼっと広げ、白く粘つく本気汁を垂れ流してステラに子宮口までさらけ出す。
「もう、せっかちね、ミルカは。大丈夫、今日も一日中ハメてあげるから」
「お゛うぅうう゛っ♥ んお゛ほおおぉおおおお……♥」
ゆっくりじっくりとミルカのマンコを小一時間味わいながら愛でていると、ミルカはもう全身をゆでだこのように真っ赤にして、何度も潮を吹き、尿を漏らし、自分の仕事場の床に濃厚な性臭を立ち込めさせていた。
「ほーら、起きて、ミルカ」
ぎゅっ、と両乳首を強くつねられ、
「んぎいぃいいいいっ♥」
苦痛ではなく激しい絶頂で目を覚ます。
「あひっ……♥ な、なに……♥」
「あのね、明日くらいにロッテが帰ってくるらしいの」
ロッテの名前を出されて、幾分か理性を取り戻す。その態度にステラが嫉妬することが分かっていて、お仕置きを求めてそういう習性を身に着けていた。
「んっ……そ、それで……」
「だからね、今日からミルカは私としばらく旅に出て欲しいなって」
「な、んで……」
「ほら、私たちこんなにナマハメしてるのにまだ子供できてないでしょう? だから、2週間くらいミルカの子宮に精液注ぎ続けて、今度こそ妊娠してもらおうと思って♪」
どくん、とミルカの心臓が跳ねた。
子作りという、セックスとはもう一つ次元の違う行為。
ロッテが愛してると言いながら、結婚しようといいながら、ミルカとしようとした行為。
それを、肉欲に流されて、ロッテに一言も相談せず、ステラとしてしまっていいのだろうか。
「ねえー、いいでしょ? ミルカに私の子供、産んで欲しいな……」
まるでミルカの返答など分かりきっていると言わんばかりの、傲慢な微笑みを浮かべて、ステラが言い放つ。
芽生えかけた反感はしかし、ほんの少しステラがチンポをヒクつかせると、無数のイボがミルカのミミズ千匹なヒダたっぷりの膣を同時に愛撫する快楽の前に溶け崩れて行った。
だがそれでも、言葉を喋らない程度の抵抗はしたかった。もはや自分でも良く分からない、チンポの快楽に屈し続けた心では理解できるはずも無い、たった半年前の高潔な少女の面影がそうさせていた。
「むー。ミルカったらイジワルなんだから……」
唇を尖らせて、無邪気にすねるステラは、さりげない動きでミルカの腕を取り、頭の上に上げさせた。
むわっ、と蒸れた腋の臭いが広がる。腋毛処理をステラに禁じられたミルカは、これからのことを思い自然と目を細めた。
べろり、とステラの舌が薄く腋毛の生えたミルカの可愛らしい腋をなめまわす。
「んいいいいいいっ♥」
腰をまったく動かしていないのに、一気に顔を蕩けさせてミルカが絶頂する。
ステラの調教によって、ミルカの腋は性器のように快楽を産み、ほんのわずかに残ったプライドをぐずぐずに腐り崩れ落ちさせる。
「ミルカぁ、おねがーい♥ 私の子供、産んでくれるよね?」
ゆっさゆっさと、無邪気な子供のように身体をゆすり、ステラはどろどろになったミルカの膣内をかき回して止めを刺した。
「産むっ、うむぅ♥ ロッテじゃなくてシャリーの子供産むぅ♥」
それから、ロッテが素材集めから帰ってくるのとすれ違いでステラとミルカはステラード付近の洞窟にキャンプ場を作って二人暮らしを始めた。
暮らしといっても、食料と水は何時でも取れるようにして、あとは朝起きて眠るまで腰を振り続け、寝て覚めるまでハメたまま抱き合って眠る毎日だ。
いつもなら中々出来ない体位も、積極的に行った。
ミルカがまんぐり返しになって、ステラがミルカに背を向けて上から押しつぶすようにイボチンポをはめる。お互いに性器のことしか考えず、汗だくになって、動物の交尾もここまで騒がしくないというほどに下品に、思い切りよがり声を上げて、ひたすら交尾に励んだ。
休憩はいつもステラから持ちかけた。ミルカにはもうステラに犯されたいということしか頭に無く、放っておくと気絶するまで休憩したいなどとは言わないからだ。
「さ、ミルカ。トイレに行きましょ」
身体に力のはいらないミルカを抱き起こすと、裸のままテントの外に出る。ぽっこりと精液で膨らんだミルカの下腹部から、ごびゅ、ぶびゅる、と卑猥な音を出しながら精液がとめどなく溢れてくるのをかまわず、近くに掘ったトイレ用の穴に二人して腰を下ろし、後ろに倒れたりしないようにミルカの腰を抱きながら大も小もひりだした。潤沢な薬湯で汚れを落とし、ミルカのアナルに指を突っ込んで軽くイかせながらテントに戻っていく。
入り口の布をくぐると、他者が入ったら吐き気を催すほどの濃密な精液と愛液の匂いが、ミルカの性欲を煽り立てた。
「ねえ……シャリー♥ 早くぅ……♥」
潤んだ瞳で上目遣いにおねだりするミルカはもはや街娼と見紛う程に手馴れていた。
そんなミルカに、ステラはにっこりと笑うと、
「ねえミルカ。確実に妊娠するお薬、飲んでみる?」
最後の突き落としに掛かるのだった。
2つの小さなビンに、赤と緑の液体が揺れている。それを見せびらかしながら、ステラは笑う。
「これ作るの苦労したんだ。私の精子を活発にして、ミルカに排卵させるお薬」
ミルカは決定的な裏切りを与えてくれるそれを、アナルをほじくられて夢見心地になりながら食い入るように見つめた。
「ねえ、ミルカ。どうしたい? 貴女が決めて」
「飲み、たい♥ 子作りセックス、したい♥」
ミルカは間髪いれず、後先のことなど何も考えず、未知の快楽、目先の妊娠確実セックスに飛びついた。ステラに渡された緑の小瓶を、中毒患者のように震える手で開けて、一息に飲み干す。
赤の薬を飲み干したステラがイボチンポを勃起させてゆっくりとミルカにのしかかるのを、満面の笑みで股を開いて迎え入れた。
そして、旅行から帰ると、当たり前のようにミルカは妊娠していた。
結局、ヤリまくったからなのか薬のお陰なのかは分からない。
どちらにせよ結果は変わらなかったかもしれない。
変わったのは、ミルカが自ら種付けセックスを望んだという思い出一つ分くらいのものだった。まだ自覚さえ出来ない、自分の子宮壁に着床したステラの精液まみれの未来の子供を思って、腹をさする。
染み入るような不安と、精液が与えてくれる安堵の間で、ミルカはたゆたっていた。
「これからも、こんな風に過ごしていくのかな……」
呟いたその日も、ステラはミルカの店にやってきた。
「お別れを言いに来たの」
遠い昔のように思える、清楚だった面影をちらつかせながら。
「お別れって……何言って……」
まるで自分の足元が崩れていくような恐怖を覚えた。
「私ね、元から村長としてやっていくまでの猶予でもう一度ステラードに来てたの。
それで、色々やってみたけど……もう時間切れだから」
「そんなっ、……そんな、勝手なこと!」
がたんと音を立てて立ち上がり、大声を出す。
ミルカはまるで自分が、半年前のまともな少女に戻ったような錯覚を覚えた。
「ごめんね。ロッテとミルカのこと、大好きだから……忘れたくないから。
だから……」
つか、つかとステラが歩み寄るたび、ミルカは脚が震えるのを自覚した。
「それで私に……子供を産ませようって……ふざけるんじゃないわよ……!」
昔の自分がどんなだったか、もうまったく分からないそれを何とか手探りで探しながら、言葉をつむぐ。
「私のお腹には、ロッテの赤ちゃんがいるの」
息を呑んだ。ミルカがステラのチンポに夢中になっている間、ロッテはステラのマンコに夢中になっていたわけだ。……なんとなく、分かっていたことだった。
「それで、ミルカには私の赤ちゃん。ロッテにも勿論、私の赤ちゃんを仕込んであるよ。あ、ミルカほどにはめろめろになってないから、安心してね」
世にも酷い事を言いながら、ミルカの腰を優しく抱き、そっと唇を重ねる。それだけでじゅわりと唾液が溢れ、毎日繰り返したようにステラがそれをむさぼりすすった。
「二人に子供を産ませることは出来るけど、私が一度に産めるのはどっちかだけだから……だから、ロッテの子供を産んで……ミルカとうーんと仲良くなろうと思ったの」
そっと、ただの友人同士のように、優しく抱き締めてくるステラに、ミルカの心の内から名状しがたい激情が溢れてくる。
「ふざけ……ないでよ……!」
気付けば、ミルカは涙を流していた。
「シャリーのチンポじゃないと、もうイけないの! シャリーの精液が子宮やケツマンコに入ってないと、不安で仕方ないの! シャリーに毎日キスされないと、仕事も手につかないの! 私を……こんな風にしておいて……放って置かないで……ずっとチンポはめてよ……責任とってよ……」
すがり付いてすすり泣きながら、出てくる言葉は肉欲に染まりきっている。調教で教え込まれた言葉がいくつもちりばめられ、心の奥底まで付けられた瑕跡が目に見えるようだ。
それでもその涙は、出遭った頃と変わらず美しかった。
「ミルカ……本当にチンポのことしか考えられなくなったね。とっても素敵……」
ステラは陶酔するように涙の筋がついた頬を撫で、舌を這わせて目元の涙を味わう。
「大丈夫だよ。ミルカならもっといいチンポを見つけられるから」
「適当なこと、言わないでよ……! こんな身体で、ロッテとシャリー以外誰が相手してくれるって言うの!」
クスリと笑ってミルカを抱き寄せ、耳元で囁いた。
「モンスターを発情させる香水を作ってあげたから。いろんなチンポを食べ放題だよ」
いつものように、するりとミルカの心の奥底に入り込んだ言葉が、ミルカの新しいルールになる。
「もしみんなの赤ちゃんが女の子だったら、今度は六人で楽しめるね」
甘い甘い毒が、一瞬にしてミルカの心に浸透していく。
「やめて……! これ以上、気持ちいいこと教えないで!」
これ以上狂ったら、もう戻れなくなる。そんな予感に、ミルカはへたり込んだ。
にちゃり、と股間と床が触れ合う粘質な音を立てながら。
さっとステラが身を離し、入り口に戻ろうとする。それを追おうとして、
「香水、たっぷりミルカの部屋においてあるから。……足りなくなったらロッテにお願いして作ってもらってね
また会った時、上手に報告できたらごほうびあげる。
……またね、ミルカ」
新たな、そして最後かもしれない餌をぶら下げられて逡巡しているうちに、ステラは出て行った。
ねちゃ、と立ち上がりながら、ミルカはふらふらと自分の部屋に歩いていった。