ソフィーのアトリエ~不思議な貞操観念の錬金術士~ 作:伊倉米磁
「だから違うって言ってるでしょ!」
もう日も落ちた村はずれの丘の上、ソフィーのアトリエの中からそんな怒鳴り声が響いてきた。
「いいえ、そんな事はありません、この素材はこう詰めるべきです。それが定石でしょう」
「だーかーらー! これはこっちだって!」
「私の錬金術の技術を学びたいと言ったのはソフィーです。今は分からないかも知れませんが……」
「その定石が古いって言ってるの!」
ぴき、と人形の艶やかな眉間にシワがよる。見るものが見れば製作者の技巧に感動しそうな光景だが、そんなものに気を払う人間はこの場に居なかった。
ソフィーが知識の大釜をめぐる騒動を片付けて、さあこれからも錬金術を学び続けよう、となった時、当然のようにプラフタに師事を仰いだ。プラフタも二つ返事で了承し、修行の開始となったのだが……
「ふ、古いとはなんですか。時代を超えて受け継がれるのが定石というもので、ソフィーもいつかきっと……」
「効率的じゃないでしょ、今この調合で!」
そう返すソフィーも、昔からの親友でさえ見たことがない、というくらいにヒートアップしている。プラフタへの全幅の信頼があってこその態度だ。モニカあたりが見れば少し嫉妬するくらいに。
だがそれも、当事者からしてみれば気付く余裕などなく、二人の口論は熱を増していき、ついには決裂した。
「もう知りません、ソフィーはこれから一人でやっていってください」
「うーっ! プラフタなんか、よその子になっちゃえ!」
子供か、という言葉の応酬を最後に、機械のように正確な歩調でプラフタが出て行くのを涙目で見ているソフィーは、ぶうっと頬を膨らませて、ベッドの上で体育すわりになって愚痴り始めた。
と言って、いつまでも怒っていることが出来るような性格ではないソフィーの事、10分もすれば後悔し始める。
「プラフタ……追い出しちゃったけど大丈夫かな……ひもじい思いしてないかな……うちに帰ってきてくれるかな……」
この町でそうめったなことが起きるとは思えないが、万が一の事を考えてしまって急激に不安が心を浸していく。たとえ暴漢が現れようと単身でボコボコに出来るプラフタがどんな危険に見舞われるのかは特に考えてはいなかった。
結局すぐにソフィーは家を飛び出して行った。
きょろきょろと、むしろ迷子の子供のように視線をめぐらせながら町に下りていくと、あっけないほどにプラフタはすぐ見つかった。
ただし、モニカの家の前で。
プラフタが首を振って、モニカが苦笑して。なにかを喋った後、プラフタはモニカの家に入って行き、普通に扉が閉まった。
「あ、はは……」
(プラフタ、今日はモニカの家に泊まるんだね……大丈夫だね……)
ほっとしたのも一瞬、じくじくと胸が痛み、寂しさに涙がにじみそうになる。肩を落としながら、すぐに家に戻る気分にもなれず……モニカの家を通り過ぎて、町に下りて行った。
「はぁーっ……」
ソフィーに似つかわしくない重苦しいため息をつきながら、町の中央にある噴水まで歩いてきていた。夜の闇に包まれた広場には人の気配はなく、しかし独りの家の中とは違って町の明かりに遠巻きに包まれたこの場所は何故だか落ち着いていくような気がした。
「おや、どうしたんだい?」
「ひゃっ」
誰も居ないかと思っていたが、噴水の影に誰か居たようで、突然声をかけられて、小さく悲鳴を上げてしまった。振り向いてみると、いつも広場でよく見る顔だった。
名前は知らないが、一流の冒険者だ。冒険しているところを見たこともないが。
「えっと……」
普段なら笑ってなんでもない、と言って歩き去る所だが、ソフィーは今無性に人恋しかった。なので、
「はぁ……聞いてくれますかー?」
などと言いながらがっくりと肩を落として、全身で気持ちを表現しながら男の隣に腰掛けた。その近さに男が内心ドキッとしていると、ソフィーの愚痴が始まる。ふんふんと相づちを打ちながらじっくりと聞いてくれる男に、ぽつぽつと話を続けていくソフィー。一区切りついたところで、ようやく男が喋った。
「つまり……師匠と指導方針について話し合っていた、と。でも聞いてる限り、ソフィーもそのプラフタって師匠のこと嫌いじゃないんだろ?」
「うー、そりゃ、嫌いなわけないですけど……」
「じゃあ素直に謝ればいいんじゃないか?」
「分かってるんですけどぉ……」
どうにも煮え切らない事ばかり言うソフィーに腹を立てることもなく、一流の冒険者はバックパックから数本のビンとコップを取り出した。
「ははは。まあ気持ちは分かるよ。そういう時は、酒でも飲んで寝てしまうのが一番だぜ」
ちゃぷ、と目の前でビンを振ってみせる。ソフィーは苦い顔を返した。
「えー? お酒の味って、私あんまり……」
「飲んだ事あるのか?」
「いえ、無いですけど……アルコール抜きのを、カフェでちょっと」
「ああ、マスターのあれか。でも、もっと良い飲み方があるんだよ」
言いながら、男はコップに少し……に見える量の酒と、ほぼ透明な液体を注いだ。
「りんごジュースに酒を混ぜるんだ。これが結構美味いんだよ」
「あ、なるほど……ジュースならちょっと飲んでみたいかも」
どうぞとコップを手渡され、両手で持って口付けてみると、りんごジュースの味と香りに、強烈な香りと熱い舌触りと喉越しの混じった、これまで経験したことも無い飲み物だった。
「ん、わ……! 前に飲んだお酒とは全然ちがう……」
「だろ。それも結構お高い、良いやつだからな」
「え? 良いんですか、そんなお酒を」
「いーのいーの。ソフィーとは初めて話したけど、依頼を何度かやってもらってるからさ。何かお返しがしたくなったんだよ」
そういわれて、ソフィーの表情がようやく明るくなった。
(そっか……私、色んな人の役に立ててる……もう昔みたいに、独りじゃないんだ)
その事実がすとんと胸に落ちて、さっきまで感じていた居ても立ってもいられないような寂しさが、かなり薄れていくのを感じた。こんな気持ちなら、明日の朝一番でプラフタに謝りに行く事だって出来そうだった。
「……ありがとう、ございます。嬉しいです」
「そうか。なら何よりだ」
そうして、月明かりに照らされて静かに酒を酌み交わす、ソフィーにとって始めての大人の夜が過ぎていった。
「んっくんっく……ふはーっ……もういっぱい!」
その数十分後、赤ら顔のソフィーが男にコップを突き出し、お代わりを要求していた。男も苦笑しながら、簡単なカクテルを作る給仕係を努め続けた。
「んごっごっごっ……あ──っ、おいしーっ!」
ふにゃふにゃになって男に体を預けながら、初めての酒を多いに楽しむソフィーだったが、不意に目をしばたかせたと思うと、
「むにゃ……ぷらふたぁ……」
いきなりスイッチが切れたように眠り始めた。はぁ、と微笑ましいものを見る眼差しで男はそれを見守り、ソフィーの飲みかけの酒を煽ると、片付けてから軽い体を丁寧に抱き上げて、丘の上……ソフィーのアトリエまで歩いていった。
ここで終われば単なる思い出の1ページで済んだ所だったが、事件は男がソフィーをベッドに横たえて、靴を脱がしてやろうとした時に起きた。
夜なお明るいアトリエの中で、自然に脚を広げた格好で眠るソフィーの、純白のパンティに包まれた股間をばっちり見てしまったのだ。まばゆいばかりの太ももに連なるそこは、中心……マン筋の左右が見て分かるほどにふっくらと盛り上がり、熟れた果実のように柔らかそうな陰唇がその薄布一枚を隔てて自己主張しているかのようだった。
光に誘われる蛾のように、ふわりとソフィーのスカートをめくり上げ、これまで誰も見たことのない恥部をじっくりと観察した。顔を近づけて臭いを嗅ぐと、酒を飲んだ影響か若干の汗臭さと、それ以上に少女の甘酸っぱい性臭が存分に感じられ、男の劣情にさらに火が点いた。大胆にも腰を持ち上げるようにして下着を一息に脱がせると、予想通りに白いもちもちとしていそうなふんわり膨らんだマン肉と、おそらく手入れも碌にしていないのだろう、薄めながらも全周囲に生えている陰毛のコントラストをばっちりと拝む事が出来た。
さらに調子に乗って、プニプニの肉を左右に割り開き、美しいピンク色をした中身に舌を這わせた。
「はぁっ、ん……」
うっとりと、もれるようなため息がソフィーの唇から漏れるが、もはや男は止まらない。真夜中で誰が訪れるでもないアトリエの中で、いつもの格好にノーパンの状態でソフィーはぴちゃぴちゃと股間を舐められ気持ち良さそうに吐息を漏らし続ける。
目を覚ます気配の無いソフィーの、唾液でぬらぬら光る勃起したクリトリスを見つめながら、男はとうとうソフィーのスカートを脱がした。そして自分も全裸になり、ついでソフィーの上も脱がしていく。まだ気持ち良さそうに眠ったままのソフィーのピンク色をした乳首にむしゃぶりついた。
「あっ、んんっ♥」
ねろねろと舌で転がしてやると、これまでよりもさらに快感の度を増した吐息が漏れる。完全に女の喘ぎ声になっていた。男は目が覚めないようにそれほど強い刺激は与えず、しかしクリトリスや周りの肉もやわやわと刺激し続けて何も知らない少女に性欲を植え付ける事に腐心する。
「はぁーっ♥ はぁーっ♥」
数十分も続けてやると、ソフィーは全身を桜色に上気させ、口元にはよだれの跡、胸や腹には玉のような汗を浮かべていた。くち、くち、と粘っこい愛液を指先で弄びながら、慎重に膣に挿入していく。ぴくん、ぴくんと痙攣するものの、拒絶はされていないのを確認しながらヌルヌルと侵入していくと、ぷりぷりと弾力のある壁に行き当たった。真ん中には穴が開いており、指の一本くらいなら入りそうだ。ソフィーのこれから失われる処女膜に触った唯一の男になった一流の冒険者は、ゆっくりと慎重に膣内をほじくり回し、ソフィーの処女穴の感じるポイントをいくつか確認した後、自分の肉棒にたっぷりの愛液を塗り馴染ませた。
寝ているうちに体を弄ばれた快感で自然に股を開いているソフィーの脚をそっと持ち上げ、本格的に男を受け入れる体勢にさせてから、これから処女で無くなるソフィーのクリトリスや陰唇の感触を肉棒にこすり付けて味わう。
くぷ、ぷちゅちゅ、と卑猥な音を立てて、熱くぬかるんだソフィーの膣が男の肉棒を熱烈歓迎で迎え入れた。拒むようでもなく、奥へと飲み込むような膣の蠕動はついさっき膜を確認した男でさえ本当に処女かと疑いたくなるほどだった。
「あ、ん──っ♥ はぁっ、はぁっ♥」
快感のボルテージが一段階上がったようにソフィーの艶めいた寝息も激しくなる。だが目を覚ますことなく、ぷちんと軽い抵抗の後にあっけなく姦通が済んだ。
「んっ、あ……ふぇ……」
そこでようやく、ソフィーが目を覚ます。
「ふぁれ……ぼーけんしゃさん……?」
だがその目はトロンと酒とセックスに酔っ払っており、とても正気とは見えない。男は大胆にも、酒瓶から一口含み、ソフィーの初めてのキスをも無造作に奪った。
「んっ、ふぅー……♥」
こく、こくと可愛らしい嚥下の音と共に、男の唾液と酒を恍惚とした笑みで飲み下していくソフィーの心には、ふわふわとした幸せが渦巻いていた。
それこそが男の飲ませた名酒の『効果』であり、『酔いが長引く』、『幸せ気分』『二日酔いしない』という強力な布陣であった。
ずぶずぶと自分の深いところに侵入してくる男の熱さ、太さ、硬さが。無遠慮に舌を絡め、口の中を余すところ無く舐めまわす舌と舌との絡み合いが。ソフィーの心の奥底で、幸せという感情と結ばれて、べっとりと癒着していくのを、レイプされている当のソフィーが一番の歓喜を持って迎え入れていた。
(これ、すっごい……気持ちいい……♥♥♥)
ぐっぷりとソフィーの浅い膣を征服した男の肉棒は、余裕を持って穢れを知らなかった子宮口に亀頭をこすりつけ、汚らしいレイプ魔の先走り汁をそこに塗りこめる。刺激が強ければ強いほど今のソフィーには幸せに感じられ、ポルチオ性感を自分で開発するかのように自分から大股開きになり腰を密着させる。そのまま不器用に腰を揺らめかせ、亀頭と子宮口が熱烈なキスを繰り返しているように擦れあった。
何もせずとも自分から蕩けていくソフィーに気を良くしたように、男もソフィーの首筋に唇を這わせ、マーキングのようにキスマークをつけていく。だが過去にも同じような手口で女をハメた経験のある男は、ここで力を入れすぎると酔いが逃げてしまう事をよく知っている。じっくりと、ソフィーの幸せを尊重するかのようにほとんど動かず、時折口を湿らす程度に酒を含んで、ソフィーにキスで分け与える。最初は無反応だったソフィーも、酒で学習させられて、いつしか酒無しでも唇を少し尖らせてエロティックなキス待ち顔を晒すようになった。快楽に自分から腰を振っている彼女の期待に応えるべく、濃厚に舌を絡ませ、歯茎も何もかもを丁寧に舐めまわすと、肉欲にぬれたソフィーの目が微笑むように細められた。
銀の糸を引きながら唇を離し、そろそろ本格的に犯すことも出来るかとそっと胸を揉んでやると、
「ふあぁんっ♥ はっ♥ あああっ♥」
とろとろに蕩けきった、生娘には決して出せない男をその気にさせる声音で甘い声を上げ、きゅ、きゅ、と膣を締めて腰をゆらゆらと振り、期待するような眼差しを男に向けた。
ようやく、男はソフィーの白く細い腰を掴み、思い切り腰を引く。粘質な音と共に二人の股間が離れ、そして一瞬後にぱぁんっ! と男の筋肉質な下腹部と、ソフィーのむっちりとした陰唇がうち合わさる、紛れも無いセックスの音がアトリエの中に響いた。
「ああっ!」
悲鳴のような声がソフィーから漏れるが、表情を見れば一目で分かるほど、男の肉棒に貫かれた事に幸せを感じていた。その様を見届けて、男は打って変わってリズミカルに、いっそ機械的なほどに一定の速度でピストン運動を始める。
「あっ♥ あっ♥ あっ♥ あっ♥ あっ♥ あっ♥」
まるでオルゴールのように、男の腰使いに合わせてソフィーが悦びに喘ぐ。
その視線は寝そべったままベッドの天蓋に向いており、男のことなどちらりとも見ない。男を拒絶しているのではなく、今のソフィーの頭にはセックスの幸せの事しかなく、肉棒にあわせて腰を振るだけの肉人形を化してしまっていた。
これは男は知らないことだが、ソフィーは裸と言ってもアクセサリをまだ身に着けており、全能の力をはじめとする錬金術の粋を集めた超高品質もあいまって、冒険者の男など軽く凌駕するほどの肉体性能を維持していた。
だが、目の前のレイプ魔を払いのけることには使わず、滑らかに腰を振って、より深い快楽を味わう事にだけ全力を注いでいる。
親友が、周りの大人が、何よりプラフタが愛情を持って接してきた、初恋さえまだ経験していないソフィーという可憐な少女が、酒によって生み出された人生で初めて感じる圧倒的なまでの多幸感に溺れて、つむじからつま先まで淫売のように肉欲に蕩けていく様を、名前さえ知らない冒険者の男がじっくりと観察していた。
「んあっ、あ──っ、あっ、あぁっ!」
そうしてピストンを繰り返すうち、ソフィーの瑞々しい肉体が震え、喘ぎ声も切羽詰ったように切なげで悲鳴のように大きくなる。痙攣を繰り返す膣の感触を最高の美酒として味わいながら、男はやはりペースを乱さずにソフィーの膣をほじり続けた。
「ああ──っ! あ、ぁああ────っ!」
髪を振り乱し、両脚をV字にぴんと伸ばして、全身でセックスの快楽を表現するソフィーは、もはや手馴れた商売女の演技のようでさえあった。誰が、これが全て本心からの行動であり、さっきまで処女だったと想像できるだろうか。
パコパコという股間の鳴らす間抜けな音と、ソフィーの粘つく愛液の立てる水音がアトリエに充満し、数時間前までプラフタと笑いあっていた空間は名前も知らぬ男とセックスをするためのヤリ部屋に堕していった。
それにトドメを刺すように、男の力強い一突きがソフィーの子宮口に突き刺さり、プラフタを人形にしたときの喜びとは比べ物にならない大いなる幸せがソフィーの心全てを甘く蕩かし、祝福の熱いシャワーを顔や胸に浴びて、初めて嗅ぐ精液の臭いを幸せの象徴として心の深い部分に刻みつけながら墜ちるように眠りについた。
(あー……なんかあったかい……プラフタ……?)
翌朝、日の出と共に目を覚ましたソフィーを暖かな感触が包んでいた。
それは当然プラフタではなく、男のたくましい胸板と腕枕だ。
(は、え? なんで……!?)
一瞬にして覚醒するが、絶句して声が出ない。昨日の記憶を探ってみると、
(…………!!! わ、私、あんな、えっちな……!)
しっかりと、細大漏らさず、昨晩のセックスの事を思い出す。溺れるほどに幸せな思い出として。酒に酔わされ強姦された事を思い出したのに辛い気持ちにならないのは、果たしてソフィーにとって幸せであったかはともかく、あまりに破廉恥な行いに顔は真っ赤になり、背中に嫌な汗が流れ出す。
(なんでだろ……ひどい事されたはずなのに、怒る気になれないや……)
思い切り張り倒して刃物の一つも突き刺してやる位の罪深い事をしたはずの男に対して、ソフィーはそんな感情を抱いてしまっていた。それは昨晩のセックスの気持ちよさや、男が非道であったが暴力は使わなかったことや、
(男の人の腕の中って、何か安心する……)
たっぷりと幸せを覚えこまされたせいで、ソフィーの中で『男』との距離感が狂っている事、
(なんだかお父さんに抱っこされてた時みたい……)
ソフィーに巣くっている寂しさを一時的にでも綺麗に消してくれる狂おしい肉の交わりの味を、酒が抜けた今でも心の中で求め続けている事、それらがない交ぜになって、慈愛とでも言うべき感情を引き出していた。
二人して全裸で、一つのシーツにくるまれていると、ここが自分のアトリエであることを忘れてしまいそうになる。
(自分の……アトリエ?)
大事な事が脳裏を掠め、ざっと血の気が引いた。
「ああ────っ! やばい! プラフタが帰ってきちゃう!」
がば、とベッドで立ち上がったソフィーの裸身が朝日に照らされ、乳首の傍にくっきりと残されたキスマークが照らされ、愛液に湿ったままの股間がきらめいた。
「んお……?」
一流のレイプ魔が目を覚ますと、ソフィーは猛然と食ってかかった。
「なんてことするんです! 私に、その、ひ、ひどい事を!」
見下ろしている体勢とはいえ、全裸のせいで大して迫力も無い。さらに本気で怒っている様子でもないため、酒で気の大きくなっていた昨夜の蛮行を思い出した冒険者は自分の命がつながった事にまず安堵した。
「こ、こんなことして、せせ、責任を」
言いながら、自分がどんな行為をしたのかに今更思い至って赤面していくソフィーに、男は真面目腐った顔で、
「いや、すまない。これもまた、大人のお付き合いなんだよ。一度抱いたくらいで恋人面するつもりは無いから、安心してくれ」
いけしゃあしゃあと言い放った。
「ええっ?」
「ソフィーもほら、昨日の沈んだ気分なんかどこかへ飛んで行っただろ?」
「あ、う、いや、それは……そう……かな?」
タチの悪い事に、男の言うとおりにソフィーの心は軽やかだった。それは処女を強姦で奪われた事を嘆く機会を一生奪われるという事でもあったが、男に言わせれば、気持ちよく処女を棄てられて大人になったという所か。
「そういうことさ。こうやって皆大人になっていくものなんだよ」
男は上半身を起こすと、間抜けにもマンコを目の前に差し出すように仁王立ちのままのソフィーの股間にむしゃぶりついた。
「ひゃああっ!?」
股の間に顔を挟んで閉じられないようにした上で、じゅるるっ! と大きな音を立ててクリトリスも膣口も刺激してやると、
「ちょっ、やめっ、あっ♥ んっ♥」
男の頭に両手を乗せて、腰が抜けたようにソフィーの体がくずおれ、されるがままにクンニを受ける羽目になってしまう。昨夜のように愛液が溢れ出したソフィーの膣の具合を舌でかき回して確かめると、トサッとベッドにうつ伏せに転がした。シラフで犯すには、面と向かっているよりも肉棒を純粋に感じやすい後背位が一番だ。今のソフィーの体がセックスを覚えたてのサルになっている事は、ちょっと舐めただけでぐしょ濡れにしたことで確認できている。
慌てて立ち上がろうとするソフィーに後ろから覆いかぶさって、ヘッドボードに互いの両手を恋人のように重ね、膝立ちの体勢で挿入した。
「あっ♥ はっ♥ あっ、あっ、あっ♥♥」
酒が一滴も入っていないソフィーが、肉棒を深く咥え込む程に女の貌に変わっていく。体を密着させて少女の滑らかな尻と背中の感触を楽しみながら、男は余裕の表情でゆったりと腰を使った。
「気持ちいいだろ? 大人の付き合いってのは、酒も、セックスも、気持ちいいものなんだよ。ソフィーも素直に受け入れてくれると嬉しいな」
「きもひっ♥ いいけどぉ♥ こんなの、だめぇ♥」
体はとっくに蕩けているが、ほんの少し残った乙女らしさを残すソフィーの、無防備な子宮口を亀頭で撫で回す。
「んいひっ♥ それだめっ、だめだめだめっ♥」
「大人の男と女は、こうやって寂しい時にお互いを幸せにするものなんだよ。何もおかしい事じゃないんだ」
ソフィーの周りには奇跡的に一人も居なかった、悪い大人の甘い毒が、子宮口を通じて全身に回っていく。
「はぁ……いい、の……? これ、気持ちよくなって……幸せになって、いいの?」
何も知らない少女が、今、心から男に股を開いた。それを祝うようにニッコリと微笑みかける。
「ああ、もちろん。寂しくなったり、気持ちよくなりたくなったら、何時でも俺に相談してくれよな」
大きな充実感に、甘く射精してしまいソフィーの子宮がまたも男の欲望に塗れ、穢れていく。それを知覚したかのように雌の声で甘く一啼きして、ソフィーは大人の付き合い方を教えてくれた男に振り返った。
「じゃあ、いっかいだけ♥ いっかいだけ、あのふわふわ♥ってするの、して♥」
清らかな朝日に照らされる中、男女のシルエットが一つに重なっていく。
運よく誰も通らなかったアトリエの前には、昼すぎまでソフィーの幸せそうな喘ぎ声と、ベッドの軋む音が響いていた。