※この作品はR-18です。

ソフィーのアトリエ~不思議な貞操観念の錬金術士~   作:伊倉米磁

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3.腰を振ったら生まれる知らない知識

 プラフタが出かけている間に家に男を連れ込んで、存分に避妊セックスを楽しんで精液を搾ってから放り出した後、ソフィーはシャワーでざっと汗と性臭を流し、レオン製の服に着替えてベッドメイクをしてアロマで臭い消しをしてから、家を出る。

(精液って……何が作れるかな)

 そんなことを考えながら、足はストリートへ向かう。行き先はコルの店だ。

「コルちゃーん。こんにちは!」

「いらっしゃい、です。今日は何を買いますか?」

「ゼッテルの補充は済んでる?」

「はいです。……はい、丁度です」

 複製を頼んでおいたゼッテルを全部買い取り、そそくさと家に帰る。

「さぁて……やるぞー!」

 元気いっぱいの笑顔で町を駆け抜けていくソフィーが、つい一時間前まで男の上で腰を振っていた事を、今はまだ誰も知らなかった。

 どさ、と束になったゼッテルを机の上に積んで、羽ペンを取り出して考え事を始めた。いつものようにレシピをあの図鑑に書き込んで精液を材料にしている事をプラフタが見たら卒倒してしまうだろう。かといってメモも書かずにレシピは作れない。だからいつかプラフタが言っていた様に、燃やしやすく証拠隠滅しやすいゼッテルにレシピを書き込むのだ。

「うーん、まずは私の記念すべき初オリジナルレシピ、ソフィレットカバーを書き込もうかな?」

 書こうとして、ふと手が止まる。それよりも先に、精液の素材としての性質を図鑑と同じように記しておくべきだろう。ソフィーは懐に手を入れて、使用済みの精液入りソフィレットカバーを取り出した。プラフタがコンテナの中を覗き込んだことは無い、はずだが、念には念を入れておいたのだ。ゴム質の薄膜越しに感じる粘質な……

「あれっ」

 と思いきや、水のように普通の液体だった。

「あっれー? 中に射精してもらった時は、もっとどろどろしてたよね」

 手にとって確認したから、間違いない。熱く、粘つく感触を良く覚えている。

「うーん、こんなに早く劣化しちゃうなんて……これ、使えるかな……」

 調べてみると、まだ使えるようだ。品質が落ちたりもしていない。錬金術の材料としては、まだ変性していない。

「わー、不思議。……けど、すぐ駄目になっちゃうようなら何か考えなきゃ」

 久しぶりに未知の素材を見つけたワクワクでソフィーの目がキラキラと輝く。テンションを上げたままに、メルクリウスの瞳で分かった精液の性質を書き写し始めた。

 カテゴリは水、神秘の力、精液。最後一つは聞いた事の無いカテゴリだが、実体験から理解できる。精液をぬぐった紙片と袋に入った精液は、素材として互換性があるのだ。ソフィレットカバーのレシピは(精液)、黄金のプニプニ玉、(中和剤)となる。他の素材で言うと、うに袋の素材には『赤うに』も『うに袋』も使えないので、カテゴリ(うに)は成り立たないことが分かる。

(まだカテゴリがあるなんて! こういう素材もあるんだ!)

 ムラムラと知的好奇心を書き立てられ、ささっと情報をまとめる。

「うーん、まずは何から作ろうかな……保存できる形に濃縮するか、それとも何か簡単な薬なんかを考えてみるか」

 掌に乗っていた精液袋をつまみ上げ、眼前にぶら下げる。頬杖を付いて期待の新星を見つめる瞳は、まるで恋する乙女のようだった。

 じっと見つめているとまるで何か自分に訴えかけてくるような、そんな心のときめきをソフィーは感じていた。

「ふーむ……」

 ベレー帽を机に置いて背もたれに体を預け、何を考えたか上を向いて額にぺとりと精液袋を乗せた。なんとなくその方が考えがまとまる気がした。

(保存のために濃縮して固めるとなると……石? 宝石? どんなものになるかな)

 錬金術にはイメージが大事というプラフタの言葉に忠実に、完成品のあるべき姿を克明に思い描いていく。

(精液の結晶……似たようなものは……精霊の結晶? ちょっと違うかな? 他には……あっ、そうだ。ソウルストン! 魂が固まったものかもって、プラフタが言ってたなあ。精液も、命になるわけだから……魂の素? みたいなものだよね)

 明確な方針が思い浮かぶと、どんなものを作っていいかがどんどんはっきりしていく。宝石や石を作る時のレシピを参考に、精液の塊のレシピを組み立てる。

「これは行けそうかも! どんな名前にしようかなぁー♪」

 お菓子を作った時にも自分の名前をつけたが、あくまでフィナンシェのアレンジ、お茶のアレンジとしてのレシピでしかなかった。今回のものは、少なくともソフィーの認識の中ではオリジナルだ。グルグルと頭の中で候補がめぐり、決定した。

「ととのいましたっ! ソフィルマストーン!」

 頭上にぴこーんと電球が灯ったような明るい笑顔で、余人には理解されないセンスの名前をつけてソフィーはご満悦だった。

「よしよし、こんなに早くレシピがまとまるなんて、絶好調じゃん!」

 がたんと椅子を鳴らして立つと、早速レシピの実践に入った。

「今日絞りたての精液と、形を整える錬金粘土、さらに鉱石二つにエリキシルっと」

 ぐるんぐるんかき混ぜていると、想像とはちょっと違った結果が待っていた。

「あっ、やば……」

 バランスを崩した錬金術のエネルギーが素材を自壊に追い込み、ボフッ! という黒煙を吐いて失敗に終わる。

「うえっ、けほっ、けほっ……」

 覗きこんでいたソフィーの顔はもろに煙に塗れ、顔が黒くなった。

「あっちゃー、失敗しちゃった……精液の力が小さすぎて消えちゃった」

 この程度でめげるソフィーではない。再度錬金をしようとした。

(あっ、でも精液4つしか持ってなかったんだ。後3つしかないよ……)

 いつも採取に出かけてはバックパックをパンパンにして帰ってくるソフィーとしては、4つなどという限定素材はそれこそドンケルハイトや竜核に匹敵するほどのレア

素材だ。

「2つにケチってもしょうがないか。じゃあ3つでやってみよう!」

 すると今度は、成功寸前まで行って、やはり失敗した。これにて手持ちの精液は全部使い果たしてしまったわけだ。

「はぁ……精液が全然足りないや。あの冒険者さんに、早く男の人を紹介してもらわなきゃ。えと……精液、どのくらいあれば足りるかな」

 今の失敗で、おそらく必要分は4つと分かった。 そして成功した場合の所要時間は経験からして6時間ほどだろう。

「一日に4つ作れるとして、精液袋16個かぁ」

 常識的な素材で出来ていれば、コルネリアの複製錬金術でいくらでも増やしてもらえるところだが、プラフタに見つかれば成分を分析されてしまうかもしれないので、

それは出来ない相談だ

「結局4つじゃん。作る時は1週間くらいがーっと作り溜めしたいし……そうなると、80個の精液が必要で……精液を集めるソフィレットカバーを作るのに精液を使いたいから、そのストックも考えて……100個くらい。ざっと計算して、25人くらい男の人が居たら、使う精液には不自由しなさそうかな?」

 たくさん男を用意すれば、それだけ品質の高い精液にも出会えるかも知れない。何よりも、

「ごくっ……25人かぁ……♥」

 ソフィーは頭の中で列を成す25人の男達に股を広げて受け入れる自分の姿を想像する。思い切り大きな肉棒で一番奥を突きまわし、頭が真っ白になるほど快感を叩き込んでから、熱い精液を薄膜越しに吐き出していく。それが終わって男が退くと、もう次の男はゴムをして待っていて、股を開いたままのソフィーに覆いかぶさりセックスが始まる。そうやって順繰りに自分に精液を吐き出して、全員が終わる頃には最初の一人が回復していて、ソフィーはいつまでも股を開き続ける……

「はぁ……♥ 楽しみ♥」

 常人なら無間地獄となるような光景を思い描いて股間を湿らせるソフィーは、誰も知らないままに引き返せない道をスキップで進んでいくのだった。

 タッチの差で、

「ただいま戻りました」

 ガチャリ、と扉が開いて、プラフタが帰ってきた。

「はうぁっ!?」

 腰をくねくねさせて悦に入っていたソフィーは珍妙なダンスを踊って誤魔化し、プラフタに呆れられるのだった。

 

 

 翌日。精液を切らしたからという痴女も真っ青な理由で、ソフィーは男に会いに来ていた。

「えっと……始めまして」

「お、おう……」

 宿屋の一室にて、借りてきた猫のようにおとなしいソフィーの目の前には禿頭で口ヒゲを生やした筋肉の塊のような大男が立っている。その隣には苦い顔をした冒険者が居た。ソフィーは冒険者の方には目もくれず、おずおずと、しかし我慢しきれないとばかりに男の全身に好色の目を向けた。

(おっきい人だなあ……おちんちんもおっきいと良いけど)

 錬金術の素材集めと言いつつセックスも楽しむ気マンマンのソフィーが生唾を飲んでいる一方、相手の男は未だに困惑していた。視線を逸らして傍らに居る冒険者に向き、声をかける。

「なあ……本当に、このお嬢ちゃんと、その……なんだ、あれ……していいのか?」

 どう見てもそんな乱れた風には見えない、目の前のあどけなく活発そうな少女を前にして、シモの話をするのが躊躇われ、歯切れの悪い言葉を口にする。

「ああ。そうだよ。本人が現れたんだから間違いないだろ。まあ気持ちは分かるから俺からハッキリ聞いてやるよ。ソフィー、この男は口が堅くて体力もある。こいつと……セックスしに来たんだよな」

「はい……セックスして、精液貰いに来ました」

 ポッと顔を赤らめて俯きがちに、しかし媚びるように熱を帯び始めた視線を禿頭の男に向けて言う。その声音は囁くように優しく、しかしハッキリと男の耳に届いた。

 目を見開いて鼻息が荒くなる男を見てひっそりと微笑むソフィーを目にした後、冒険者の男は立ち去ろうとする。

「あっ、行っちゃうんですか?」

 その背中にソフィーが声をかける。

「……なんだよ。俺はもう良いんだろ?」

 はて? と、ソフィーは悪びれる気配もさせずに首をかしげた。

「そんな事ないですよ? この人と終わったら、貴方にもしてもらいたいし」

 にっこりと、セックスの期待に紅潮し始めて恋する乙女のように見える顔で微笑みかける。その言葉に、男二人が目を丸くした。禿頭の大男は、いよいよソフィーが見た目に反してとんでもない淫売である事を理解し、冒険者は棄てられた子犬が餌を与えられたように活力を取り戻した。

「おっ、おう! そうだよな! じゃあ」

「今のままだと精液足り無そうだから。あと20人位は紹介して欲しいです」

 顔の横で可愛らしく両掌を合わせておねだりするソフィーがもはや少女の姿をした名状しがたい何かのように見えて、冒険者は言葉も無く頭を縦に振るしかなかった。

 

 

 ふらふらと冒険者が出て行くと、大男とソフィーが二人きりになった。

「ごくっ……本当に、いいんだよな、お嬢ちゃん」

「はい♥ あ、でも……これを、ちゃんとつけてくださいね」

 避妊具を渡して、コートとパンツだけを脱ぎ、ベッドに腰掛ける。

「それと……最初は、ちょっと恥ずかしいから。貴方から、して欲しいです」

 ほんの少し脚が開き、赤いスカートの奥に隠れたソフィーの股間が露わに……されなかった。ソフィーが手で隠してしまったのだ。白く滑らかなソフィーの内腿のぎりぎりまでが男の目に飛び込んできた。

 男はもどかしそうに急いで全裸になり、ソフィーに近寄った。

「これは……どうやって付けるんだ?」

「あ、つけてあげますね」

 そう言って素直に両手でソフィレットカバーを受け取るので、ピンク色の割れ目が無防備に男に晒される。ちらちらと下を見て勃起を激しくする男に、

「わぁ……♥ おっきくて、かたぁい♥」

 うっとりと蕩ける笑みを浮かべて肉棒に魅入るソフィーは気付かない。といって、気付いたところで恥ずかしがって股を開いたままにするだけだったろう。

 スムーズに装着が終わり、鼻息を荒くした男がスカートの中に頭を突っ込む。赤ん坊のようにふにふにのソフィーのマン肉に顔をうずめて、じゅばっ! じゅばっ! と派手に音を立ててすすり始めた。

「ああっ♥ おとっ、凄い、なっちゃってる♥」

 ほんの少し残ったソフィーの羞恥心が、二人目の男の新鮮なクンニによって吹き飛ぶ。ちょりちょりとしたくすぐったい様な刺激はヒゲの物だろう。鼻息の熱さも何もかも、ソフィーは股を開いて受け入れた。

 乱暴なほどにのたうつ舌が、敏感な外性器をまんべんなく蹂躙し、ソフィーは全身をくねらせて性感を味わう。

 だが腰から下は男の丸太のように太い腕でがっちりと固定され、逃がすことの出来ない強烈な快感に身もだえした。

(すっごぉい♥ 人によって全然違うんだ……もっとたくさんの人とセックスできたら、どれだけ気持ち良いんだろ♥)

 蕩けていく頭で、更なる肉欲の宴を想像して昂ぶっていく。

 じゅる、じゅると溢れる蜜を啜られる音に酔いしれながら、ソフィーは早速絶頂を決めようと脚をぴんと伸ばした。が、その寸前で口ひげを愛液でぬらした男が体を起こした。野獣のような目でソフィーの衣服を剥ぎ取るのを腰を浮かせたり紐を緩めたりして手伝って、既に準備万端の裸身を、初対面の男に晒す。

「どうぞ……♥」

 目を細めてリラックスした笑みで男を誘惑し、ソフィーの倍はありそうな体格の大男が華奢な少女にのしかかった。

 ずぶ、とまさに突き刺すような感触と共に、男の剛直がソフィーに埋まっていく。愛液にぬめり赤ピンク色に充血した粘膜が、痛々しく見えるほどに押し広げられ、膣口は綺麗な円を描くように男の肉棒の形に変形した。

「ほっ、お゛っ♥」

 ずしん、と体の心まで響くような衝撃を覚えて、ソフィーは無様な声を上げて串刺しにされる。その表情は歓喜に歪み、金魚のように空気を求めて開閉する口にはよだれにたっぷりと濡れ光る可愛らしい舌が踊り、男はむしゃぶりつきたくなった。

 我に返ったソフィーはそれを察して、唇を少し突き出して、チュッ、と吸い付くような可愛らしい音を鳴らす。初対面の少女にキスの許可を貰い、どこか夢見心地の男がふらふらと誘われ、唇が触れ合う。すぐに舌を絡めるキスになり、あっという間に唾液を交換し合う激しいものに変わって行った。

「ぷはっ♥ キス、きもちい♥ 口の上の方舐められるの、ゾクゾクしちゃいます♥」

 そう言って乙女の唇の神秘性を投げ捨てて気持ちよくなる弱点を自分から晒していくソフィーの口内は、もはやセックスのための粘膜になりはてていた。名も知らぬ男の唇を、顔の角度を変えながら一番気持ちよくなるように貪り、言葉を交わせなくなった上の口に変わって両脚を絡めて膣をきゅんきゅんと締め、今度は下の口で本格的なセックスをおねだりする。

 その顔は興奮と必死にキスした酸欠とで紅潮し、見ているだけで幸せが伝わってくるような満面の笑みを浮かべている。

 淫売かと思えばまったく摩れておらず、屈託無く笑いながら誰にでも股を開く、まるで万華鏡のように変わるソフィーの態度に頭がくらくらしながら、男は新品同様の若い女の膣を、熱の伝わる薄膜越しにガンガン腰を使って付きほぐした。

 腰を突き入れるたび正確に的確に、きゅっとソフィーの膣は締まり、ただでさえぷりぷりとはじけるような肉ひだを掻き分ける快楽にアクセントを加えられて、金玉が競りあがってくるのを止められない。

「んっ♥ ぐっ、ふぅっ♥」

 パン、パンと肉を打ち付ける激しいピストンに、ソフィーの喉からは搾り出すようなうめきにも似た声が漏れ、ぎっし、ぎっしとベッドを軋ませた。窓からは朝方の日差しが二人を細く照らし、ベッドに突っ伏してうずくまるような姿勢の大男の、その腹の両脇からはソフィーの白い脚がにゅっと突き出し、背中の真ん中で余裕無く足首が絡み合う。大男の腋の下からは、ソフィーの細い腕が伸びて分厚い肩を小さな手で必死に掴んでいた。

 一撃一撃が上から押しつぶすようなその突きを、むっちりとした大陰唇と恥骨で受けるたび、ソフィーの背筋にビリビリと電流のように鋭い快楽が走り、膣のうねりも激しくなる。

(これっ、いい♥ セックス、すごい♥)

 幸せすぎて頭が馬鹿になったソフィーに体育会系のガツガツした激しいセックスの快楽が刻み込まれて、ソフィーの男の趣味がますますセックス偏重のものになっていく。

(明日から、男の人を見る目、変わっちゃうかも……♥ ホルストさんとか、結構体格良いよね……ジュリオさんもすっごく鍛えてるはずだし♥ これからしばらく、毎日始めての男の人とセックスできるなんて……♥)

 今自分の膣を往復している男に新婚初夜の花嫁のように愛しげな熱っぽい視線を送りながら、他の男を咥え込む期待を膨らませ、ソフィーは目を細めた。

 みちっ、と腹の中から音がした錯覚と共に男の肉棒が膨れ上がったようにソフィーの膣内で存在感を増す。射精の合図だとすんなり理解して、小刻みに膣を締め、優しく射精を促してやると、刺激が強すぎたのか男はのげぞって久しぶりに二人の唇が離れた。

「ぐっ、おお……」

 天を向いて野太くうめく男を可愛いと思いながら、ソフィーも意識が白く蕩けていくような甘美な絶頂を受け入れ、全身を脱力させてびくん、びくんと痙攣するに任せて快楽を余すことなく味わう。

 棒の中をせりあがってくるのが感じられる脈動と、膜越しに叩きつけられる精液の勢いをデザートのように感じながら、ほう、と熱いため息をついて射精が続くように腰をうねらせて刺激を与え続けた。

 行為が終わった直後の二つの荒い息と共に、ズルズルとソフィーの膣内から巨大な存在感が抜け落ち、ぽっかりと外から子宮口まで覗けるような肉の洞穴が出現した。次の瞬間にはにゅるんと速やかに閉じて、先ほどの痴態にそ知らぬ顔をするような乙女そのものの控えめな性器がそこに残る。

「わぁ……♥ たっぷり射精してくれたんですね♥」

 全力で搾り取られて脱力している男の股間に、ウキウキと四つんばいでソフィーが近づき、丁寧にソフィレットカバーを外し精液袋の口を縛る。ずっしりとゲル状の精液がソフィーの掌の上に広がった。

「70! やっぱり人によって全然違うのかなあ」

 新しいおもちゃを手にした子供のように精液を見つめて瞳を輝かせるソフィーを、

(あんなにはしゃいじまって、可愛いもんだ)

 男は射精後の気だるさに任せて深く考えもせず見つめていた。

 賢者タイムを満喫している男にソフィーが向き直り、上目遣いに猫なで声を出す。

「あの、あのぉー♥ もっと、セックス……出来ます、よね?」

 今日あったばかりの男に交尾をせがむ為に色目を使うやり方を、この日からソフィーは本格的に覚え始める。

 窓の外からは客を呼びこむマルグリットやオスカー、レオンの声がもれ聞こえてくる。ちらりとそちらの光差す方を眺めてから、ソフィーは目の前の筋肉達磨のような大男に幸せいっぱいの笑顔を向けて、両手を差し上げ、M字に思い切り股を広げて、新しいゴムをつけたその肉棒を迎え入れた。

 そのまま、汗みずくになって必死に腰を振る。二回目に入って両方共に余裕が生まれ始め、じっくりと行為を楽しんだ。

 ソフィーの目的からすれば一回は短ければ短いほどいいはずだが、今日あった男の股間に一発でほれ込んでしまったソフィーは男の望むがままにセックスを長引かせ、射精間際になると男の手を優しく握って、

「まだ……もっと♥」

 と甘く囁き、ピストンを止めさせて、男に胸を弄らせ、気だるく触れ合うだけのキスをして射精感が引くのを待たせた。恋人のように見つめあいながら、肉棒と膣の痙攣だけで愛の言葉を交わし、気分を高める。

 そうしてまた腰を打ち付けあうだけの一つの肉塊に戻り、くわえ込んだ肉棒を思う存分に楽しんだ。

 一体何時間ハメ続けているのか、ベッドのシーツはぐっしょりとぬれそぼり、汗みずくになったソフィーは全身茹だったように肌を赤くしている。いつ頃からか絶頂感がずっと続き、涎と涙と、男から垂れる汗にぬれた顔はネジが外れたように緩い笑顔を浮かべていた。

 ついに男の射精の時が訪れ、ソフィーの腰を抱え込み、ねじ込むように深く突き刺した姿勢で、染み出るような長い射精を始めた。

「ああ……♥」

 ソフィーは目を閉じて、短く感嘆の吐息を漏らす。股間で通じ合う二人には、もう派手な喘ぎなど必要ないと言わんばかりの、万感こもった絶頂の吐息だった。

 ドロドロと子宮口に押し付けられる精液を感じながら、さすがに精根尽きはてたようにソフィーに体重を預けのしかかってくる男を、優しく抱きとめる。ベッドに顔を突っ伏した男に頬を寄せて、優しく背中をさすって男の精力的な行為を称えながら、しばらくその体勢で浸り続けた。

 やがて身を起こし、少し照れくさそうな顔ではげた頭を掻く男と、二人にしか通じない微笑を交わす。どさ、と力尽きたように添い寝の姿勢をしてくる男に、ソフィーは極自然に腕枕の中に納まり、身を寄せ合った。

「ふぅ……♥」

 眠る寸前のような、ゆったりとした吐息がどちらからとも無く漏れ、昼の強い日差しが漏れる窓から入る涼やかな風が、二人の汗とソフィーの愛液で蒸す部屋を吹き抜けていった。同時にソフィーの性臭が外に漏れ出して行き、誰にも気付かれぬまま風に吹かれて消えていった。

 男もソフィーも、無言だった。口を開けば、通じ合っているような奇妙な錯覚はすぐ消えてしまう事をどちらも分かっていた。股間でしか交流を持ったことの無い生臭い関係なので、当たり前ではある。

 先に動いたのは、大人の意地がそうさせるのか、男だった。

 無言で起き上がりゴムを付けると、ソフィーは甘えるように腕を上げ、男はぐずる子供を起こすように優しく抱き起こす。

「んっ!」

 目を閉じてくい、とおとがいを上げたソフィーは、目覚めのキスをねだる新妻のように美しかった。唇を重ねると、男の肉棒がまた硬度を取り戻し始める。ちらりとまぶたを開けてそれを盗み見たソフィーは、中指と薬指の間を広げて、真正面から亀頭とカリを揉み解すようにしごき上げ、さらに勃起を促した。

 ちゅ、とお互いに唇を吸う音を立てながら顔を離し、股を広げたソフィーに、男がすんなりと挿入を達成する。

「おっきぃ……♥ これ、大好き♥」

 数時間ぶりに意味のある言葉を喋り、また惰性に溢れたセックスを始めようとするソフィーの腰を深く抱き、男がひょいと体を持ち上げた。

「わわっ!?」

 驚きに目を丸くして何とか男の首にしがみつくと、目の前の男の目にいたずらな光が浮かぶ。ソフィーはぷぅ、と頬を膨らまして抗議するが、男が腕の力を緩める度、ずっしりと、自分の膣だけで体重を支える異様な挿入感が襲ってきて、小さな怒りなどすぐ忘れて顔を蕩けさせ始めた。

 子供のように男に抱っこされ、立ったままで行う初めての行為も、お気に入りとして脳内メモの付箋に残された。

「んーっ♥ なんか安心しちゃうな♥」

 父親にもしたことが無いであろう程に男の胸板に頬ずりして体をこすりつけ、太い腰に何とか絡めた脚の力を入れたり緩めたりさせて体を大きく上下させ、親に甘える子供の心と雌の性欲を同時に満たす。完全に大きな子ども扱いでガシガシと頭を撫でられ、猫のように喉を鳴らして目を細めた。

 そうかと思えば薄く開けたまぶたの向こうに肉欲に揺れる瞳を見せ男の力強い腰使いを催促する。正常位よりも一撃が重く鋭く、先ほどとは打って変わって即座に同時絶頂をする動きで高まっていく。

「はぁっ、あっ、イクっ、イきますっ♥ だしてっ、せーえき♥」

「おおっ、出すぞ……!」

 ゆっさゆっさと、立ったままなので少し不器用な動きで、息を合わせて絶頂を迎えた。

「あっ、あ──ーっ……♥」

 まだまだ衰えない射精の勢いに追加の刺激を貰いながら、男の腕の中でソフィーはもだえた。

 

 と、前触れも無くドアが開く。冒険者の男がそろそろだろうと順番を交代しに来たのだ。

「うおっ……まだやってたのか。そろそろ、どうだ?」

 全身茹で上がったままのソフィーが、トロトロに出来上がった笑顔を冒険者に向ける。

「うんっ♥ とっても気持ちよかった♥ せーえき、三回出してもらったの♥」

 新婚初夜の寝室に踏み込んでしまったような気まずさを感じながら、回数で勝ったと誇ればいいのか、三回でソフィーを満足させて恋人のような雰囲気を漂わせている男に嫉妬すればいいのか、しばし煩悶とした。

 

 結局、出来上がったソフィーを美味しく頂くことにして、禿頭の大男にはしばらく部屋を出てもらうように頼んだ。

 他の男にネジを外してもらったソフィーをじっくりと可愛がり、維持と根性で5つの精液袋をソフィーの腰に並べて、酔っ払ったような赤ら顔で裏口から一人で歩いて帰らせたときには、既に日付が回っていた。

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