ぴちゃ、ぴちゃ。
──どこかで、水音がする。
ちゅぷ、ちゅぷ。
──腰の辺りが、お湯に浸かったように温かく、気持ちいい。
「ん……」
目が覚めた後も、変わらず……いや、一層気持ちよさが増した。
視線を下にやると、白と翠と金の美しいコントラストが目に入る。
そう、自分のチンコをしゃぶるジャンヌだった。
「ほあああああ!?」
反射で叫んでしまってから、気づく……誰かに見られたら死亡確定だと。
しかし当のジャンヌはどこ吹く風で、ひょっとこのようにすぼめた口もそのままに、目だけで微笑んだ。
チンコをしゃぶりながらの天使の微笑みに心臓が大きく高鳴るが、放心しているわけにはいかない。
「ジャンヌ! い、一体何を!?」
「おふふぁえはふぁえひはほ」
しゃぶりながら話されて、振動の不意打ちに声が漏れそうな位鋭い快感がはしる。
流石に横着が過ぎると思ってくれたのか、名残惜しい甘い感触を残して口を離してくれた。
「ん、ちゅぷっ。お疲れ様でしたの意味を込めて、マスターを労おうと思って」
労おうと。フェラを。
ああ、そう言えば……六日目夜に原稿が終わり、皆が寝静まった頃ジャンヌが来て、内緒ですよ、と言いながらワインを出され、そして、少し話して眠気が来て。ここで休んで行ってと言う言葉に甘えさせてもらって。
で、フェラ。
「どうしました、マスター?」
「いや、どうしたもこうしたも」
どこから突っ込んで良いのか。
「ああ、なるほど。マスターはもう突っ込みたいのですね。
うふふ、せっかちさんですね。内緒ですよ、内緒ですよ……♪」
こちらの気持ちを知ってか知らずか、いたずらな笑みを浮かべながらそう言って身を起こしたジャンヌの姿を改めて見ると、状況も忘れて余りの美しさに見入ってしまった。
純白の水着はエメラルドのリボンで飾られ、首もとにはファーまで付いている。
泳ぐというよりは、胸元とへそを大胆に露出した、水辺で遊ぶためのドレスといった装い。
髪型は、常より長い金髪をこれもエメラルドのリボンで纏めた、ツーサイドアップ。普段のイメージからは少女趣味過ぎるが、水着に良く似合っている。
いつもの額当ても、今ばかりは可愛らしさを強調するよう働いていた。
総てが可愛らしさで出来た、絵本の中から抜け出してきたお姫様。
そのジャンヌが自分の勃起チンコに、がに股で踏ん張るように跨がって、いたずらに微笑みながら人差し指を唇にあてている。
お姫様のドレスの下には、何も着けていないジャンヌの、鮮やかに花開いた性器。
波の音しか聞こえない静かな夜、月明かりに照らされたジャンヌは、清らかに可愛らしく、理不尽に卑猥で、どうしようもなく視線が釘付けになった。
それを引き戻したのは、熱く濡れそぼったジャンヌの膣口の感触だった。
「ちょっ、ジャンヌ、まっ」
「さ、行きますよ♪」
あくまでも楽しげに、ジャンヌは腰を落とした。
「あああっ!」
生まれて初めての、未知の感触。フェラよりも熱く、窮屈で、柔らかくぬめっていて……言葉にならない快感に、悶えるしかなかった。
──あの、ジャンヌと。
生真面目で、優しくて、頼りになって……仲は悪くなかったとは思うけど、委員長気質で貞淑なジャンヌと、こんなことをする間柄になった覚えはなかった。
質問をしたいけれど、ジャンヌの膣の気持ちよさは理性をとろかす程で、舌が上手く回ってくれない。
「どうですか、マスター。……ふふ、聴くまでもないみたいですね。
とっても気持ち良さそう。そんなに喜んで貰えると、私も嬉しいです」
その微笑みはいつもの無垢さに、一滴の淫猥さが混じったもので、状況が夢でも何でもないとはっきりと示していた。
「今の私は、善を尊ぶように夏を尊ぶサーヴァント。
刹那的に燃え上がるセックスも、大好物なんですよ❤️」
はからずも、質問する前に答えが与えられた。
属性、夏のサーヴァント。
相変わらず冗談の塊と言うか、流石に洒落にならないと言うか。
「お、落ち着こう、ジャンヌ。これ、夏が終わったらとてつもなく後悔するやつだから」
「良いじゃないですか、後悔。それもまた、夏らしいとは思いませんか?
それとも、マスターは私とだから嫌なのでしょうか……」
ずるい。
ずるすぎる問いかけ。
天使のように可愛らしく清らかなジャンヌが自分に跨がって性交しているなんて、嫌な訳がない。
「その聞き方は、ずるいよ……」
「はっきりと答えて欲しいです♪」
ジャンヌがゆるゆると円の動きで腰をくねらすと、膣のヒダがチンコをくまなく舐め回すように蠢き、快感が脳天を貫くようだった。
「あ、は、ああああっ!」
くすくす、いたずらを成功させたような無邪気な笑顔で、ジャンヌは
見下ろしていた。
「嫌な訳、ない。ジャンヌとできて、ものすごく嬉しいよ。
このまま……ジャンヌと、したい」
「──良かった」
胸の前で手をあわせてホッと息をつく仕草は、ここだけいつも通りで、改めてジャンヌと繋がっている事実が胸に染み込んでくる。
「本当は、もっと早くにしたかったのですけど。マスターは同人誌製作で
忙しそうでしたから。終わるまで待ち遠しくって、タイミングを
計って、すぐに来ちゃいました」
色々と疑問が浮かぶ。
浮かんでは、ジャンヌの腰使いに蕩けて消えてしまう。
金玉が、グツグツと煮えるように熱い。カルデアではろくにオナニーも出来ないので、何時だって溜まっているのだ。
「あは、もう出そうなんですね。
いいですよ、マスターのお疲れ様会ですから、
いつでも、何度でも、私の中に射精してくださいね♪」
少し上気し始めた頬の赤さが、ジャンヌの興奮を教えてくれるようで、射精感が一層高まる。にこ、と見透かすように微笑み、腰の動きが速まると、あっという間に限界が訪れた。
「くっ、う、おおおおっ……!」
思わず声が漏れる程の快感に、煮詰まった精液が尿道を這い上がる。
それに合わせて、ジャンヌが膣を締めて適度に射精を遅らせてくるのに悶絶した。
ただでさえ気持ちいいのに、普通よりも射精感が長く続くのだ。
自分の手ではなく、ジャンヌの膣で射精を促されることの、なんと幸せなことか。
「ああ、マスター……とっても気持ち良さそう。
普段から溜まっているのでしょう?
今日は私に全部吐き出してくださいね❤️
本当、男の人って皆これが好きですよね♪」
隠しきれない程、ジャンヌの表情が性の悦びを訴えていた。
いや、最初から隠す気などなく、ようやく興奮の度合いがはっきり顕れたのか。
いずれにせよ、今の自分はジャンヌの膣で射精する快楽に胸がいっぱいだった。
ティッシュやトイレではなく、ジャンヌの膣に射精。
余りのグレードの違いに眩暈がする。
熱く、絡み付き、精液を搾り取るように優しくうごめく膣に全てを委ね、一番奥に吐き出す。
「はあ……はあ……はあ……」
明らかに長い射精のあと、ジャンヌが見ているのも忘れて呆然としてしまった。
「たっぷりの射精、お疲れ様です、マスター。
とてもすっきりした顔をしていますね」
まるでトレーニングを終えて一汗かいた後のように、何気なくジャンヌが労ってくれる。気はずかし過ぎて、目をそらした。
「うふふ。照れないで良いんですよ、溜まっているのだから、これくらい普通です。
思わず惚けてしまう位に私で気持ち良くなってくれて、むしろ嬉しいんですから」
そう言いながらジャンヌは腰を浮かせて、また最初のように股間に顔を埋める。精液と愛液に濡れたチンコを、いとおしげにしゃぶり始めた。
お掃除フェラだ。
即座に勃起した。
ジャンヌはニッコリと笑い、また腰を浮かせて、滑らかな動きで再び自分のチンコを咥え込んだ。
「ああ……素敵です、マスター。まだまだ、沢山楽しんでくださいね」
そう言って腰を揺らし始めるジャンヌに、全て任せてしまいたい誘惑を辛うじて退け、口を開く。
「ねえ、ジャンヌ。今日まで一体、どこで何を?
夏とは言え、君がここまで羽目をはずすなんて……」
「えー? 聞きたいですか、マスター?
聴いたら後悔するかもですよ?」
その微笑みが急に謎めいた気がして、息を呑んだ。
でも。
「知りたい。ジャンヌのこと、聴かせてくれないか」
「じゃあ、マスターの息子が寝静まるまで、寝物語を聴かせてあげますね」
──最後まで、起きて聴いていて下さい。
囁くような声が耳をくすぐる。
ジャンヌの、艶めいた唇に。さっきまで自分のチンコを咥え、今また卑猥な寝物語を紡ごうとしているその唇に、視線が吸い寄せられていった……