ライザのアトリエ~床振の女王と秘密のヤリ部屋~ 作:伊倉米磁
「チッ……」
「むうううーーーっ!」
ライザは今起きた、という体でザムエルに向き合い、真っ赤な顔で睨んでいる。
若い娘をレイプしたというのに、ザムエルはふてぶてしく舌打ちをしてそっぽを向いていた。
「何とか言いなさいよ! あ、あたしを……」
「あーあー悪かったよ、どうとでもしてくれや。ちんちくりんのお前さんだって知ってたらやらなかったさ」
「なっ! 何がちんちくりんよ! あたしの事……最高の……ぁ、な、とか言ってたくせに!」
どうせこれ以上評判が悪くなることもないとでも思っているのか、全く悪びれないザムエルに腹が立ったライザは、つい口を滑らせてしまった。人の弱みには敏感なザムエルが、ニタリと笑う。
「おいおい……お前、最初から起きてやがったのか?」
「なっ、なっ……そ、そんなわけ……」
「へっへ! なんだよ、最初からそう言え。そうだよなあ? お前も若いんだ、こんな田舎じゃあ溜まっちまうよなあ?」
「なに言ってんの! あ、あたしは……!」
どきり、とライザの胸が高鳴る。ザムエルの目に居竦められ、ライザは強烈な予感を感じていた。
(また……セックスできる……♥)
「そういや、そうだった。思い出してきたぜ。お前マンコをグショグショに濡らして、穴に突っ込んだらビクンビクンイキまくってたよなあ? ……おう、ライザ。お前がスキモノだって島中の噂になっていいのかぁ?」
「くっ……!」
表面上は、悔しそうに。しかし、心の中は、ザムエルの次の一言を待ちわびていた。
「ばらされたくなかったら、分かるよな? ウチのクソガキが居ない時、俺の家に来いや。たっぷり満足させてやるからよ?」
ずい、と顔を近づけて、ライザの目を覗き込むザムエル。経験豊富なその観察力は、ライザの目がセックスの期待で輝いている事を見逃さなかった。
「む、無理だよ……み、皆で集まったり、するし……」
「別にいいぜえ? あんまり来るのが遅くなるようなら、お前がアバズレだってことを言いふらすだけだからよ」
ゲス極まりないその脅し文句にも、怒りもせずに顔を赤くして太ももをすり合わせるライザに満足したのか、ザムエルは珍しく上機嫌に、悠々と歩いて帰って行った。
ああは言ったものの、今のライザは例外的に暇な時間を持て余している。そして、レントも朝早くから家をでて、いつもの隠れ家に向かっているはずなのだ。という事は……
(セックス、できる。セックス、できる……)
もう頭の中はそれがぐるぐる回っていて、ホットパンツの股間がしっとりと濡れているほど、ライザの興味の対象は錬金術とセックスが拮抗してしまっていた。
ライザは、はやる気持ちを抑えて小舟に乗り、いつもの船着き場から隠れ家を目指した。そして、ウォーパウダーと妖薬エボニアルの合成を試みる。しかも、昨日感じたセックスの快楽を分析し、戦闘能力は上がらないが持続性が高く、性欲も性感もピークを維持し続ける薬として改造を加えたレシピを既に思いついていた。
(凄い……凄い! こんな発想、セックスを知らなかったら思い浮かばなかった!)
好きなものと好きなものがかけ合わさる相乗効果が、純粋な乙女を交尾の事で頭がいっぱいの変態女へと急激に成長させようとしていた。
昼頃には調合を終え、品質は999の極上のセックスドラッグが出来上がる。これを使ったセックスを早く体験してみたい。ただその一念しか、今のライザにはない。
今の暇な数日間が島の危機を救うためのものだとか、それを無事越えても親友との別れが近い事など、すっかりと頭の中から消し飛んでしまっていた。
ウキウキと仲間たちと築き上げた隠れ家から去り、自分を性処理穴としか見ていない友人の父の元へとセックスを楽しみにいくライザは、たった一日前の錬金術だけに夢中な時と同じ笑みを浮かべていた。だから、いつもの事だと誰も気にも留めなかった。
「おい、ライザ。どこ行くんだ?」
「ちょっと実験!」
ふーん、とレントは自分の父と交尾しに行く幼馴染を無感動に見送った。
「おぐっ、んほっ、おおおおおおっ♥」
年中酒臭い、ザムエルの家の中。今だけは、部屋中に甘酸っぱい若い女の性臭が満ちていた。早速、ザムエルの家に行ってセックスを渋々するという建前で、事前にドラッグをキめて準備万端に身体を差し出した結果が、ベッドの上で品性の欠落した顔をしてザムエルに組み敷かれたライザの大声だった。
「品のねえよがり声だな、ああ? 少しは人間の言葉が喋れねえのか、この雌豚!」
「んひっ♥」
ぱぁん、と豊かな尻たぶにきつく平手打ちをすると、くっきりと手形が残った。しかし痛がる素振りもなく、むしろ叩かれた瞬間、膣に振動が伝わった事で軽く絶頂していた。
「また勝手にイきやがったのか! 何べんも言ってるだろ、イく時はちゃんとイくって言うのが礼儀だろ、オラッ!」
ライザの抱き心地のいい太ももをガッチリと掴み、ベッドに力づくで押し付けて屈脚位を取らせ、好き勝手に生で犯し続ける。勿論避妊のことなんか全く考えていない。それを言うならライザも考えてはいなかった。むしろ、初体験の時の膣内射精の多幸感を、妊娠の危険のあるセックスを求めてここに来ていた。
「ごめっ、なさっ♥ いっ♥ いくっ、ああいくっ、イックうぅーーーっ!」
ザムエルの長い肉棒が良い所に当たり、すすり泣くような鼻にかかった声を上げてライザがまた絶頂する。
「出すぞライザ! お、お、おおっ!」
「だめ、だめぇ♥」
形だけは嫌がるものの、膣が思い切り絡みついて膣内射精をねだっているのがバレバレのライザに抱き着き、身体をぴったりと密着させて、種付けと呼ぶにふさわしい大量の射精を行う。
「イクっ、またイクっ♥」
男根の脈動に合わせて絶頂と幸福の波が押し寄せ、ライザはそれを丸ごと飲み干すかのように快楽に集中した。標本にされる虫のように、男にねじ伏せられ手足をくねらせてもがいている。
『排泄』を終えたザムエルが、ゆっくりと肉棒を抜きながら息をついた。
「へっへ。いい顔だぜ、ライザ。お前の穴は使いでがあるみてえだし、これからも気が向いたら……」
使ってやるよ。という言葉は遮られた。ライザが突然身を起こし、ザムエルの唇を奪ったのだ。一瞬面食らったザムエルだが、ちょろい雌が心まで堕ちたとにやりと笑う。舌を絡めて唾液を交換しあうキスをしているうち、いつの間にかガチガチに勃起していた。
「はあ……はあ……良い心がけだぜ、ライザ。そんなに俺のチンコが好きなら、幾らでもくれてやる……!」
血走った目で、再びライザを犯し始めるザムエル。勿論、ライザの用意したドラッグを唾液に混ぜて飲ませた結果である。
「ああっ! もっと、もっと、あたしを犯してっ♥」
友人の父でもある酒臭い中年男性に組み敷かれながら、その実既にザムエルを手玉に取っているのだった。この島の人間は錬金術というものを理解していない。こんな都合のいい効果を発揮する薬品など考慮に入っていなかった。と言っても、一般人であっても難しいだろうが。
結局その日は、レントが渋々帰ってくる直前の日没まで延々とベッドの上でザムエルの肉棒を貪るのだった。
何日か経った。ライザは皆の目をごまかし、たびたび実験とか散歩とか称して、ザムエルと生のセックスを楽しんでいた。
(やっぱ妊娠は不味いよねー)
たっぷりとセックスして満足した頭で、今度は錬金術の事を考える。今までのように冒険するとか島の危機を救うなんて目的ではなく、自分の性欲を満たすための錬金術は、しかしひどく楽しかった。
(まだ子宮の中でザムエルさんの精液たぷたぷしてる。これ、ほっといたら赤ちゃんできちゃうよ)
ではどうするか。考えれば、一瞬で結論はでた。
(丁度いいのが居たなあ)
スピアワーム。紫色のミミズと言う外見のそれは、実は生まれた時は透明であり、土の毒素を食べてくれるという益虫らしい。
(錬金術で毒素だけ抜いて、それをお腹の中で飼っちゃえばいいんだ。で、子宮に入ってきた卵子だけ食べさす。あ、そうだ。どうせならもっと面白い特性を持たせて……)
隠れ家で皆が居る前でニヤニヤとおぞましいレシピの事を考えるライザに、周囲の誰も不審を覚えない。ひと夏限定とはいえ、いつも通りのなんてことない光景だった。快楽の事しか考えずにセックスしたザムエルの精子とライザの卵子が、当たり前のように受精し、健康なライザの子宮にたどり着こうとしていた。
「悪くないんじゃないかな!」
数時間後、淫虫としか言いようのない薄ピンクの小さな細長い虫を調合し、ライザはウキウキと外に出ていった。
「どこ行くんだ?」
「ちょっと水浴び。覗かないでよ?」
「誰が」
相も変わらず剣を振っていたレントの脇を抜け、坂の下にある泉の木陰で下半身裸になる。その尻にはザムエルの手形が残り、乳首に近い部分にキスマークもあった。情事の気配をそっと愛おし気に指で撫で、荷物からお目当てのものを取り出す。
「さー、おいでおいでー」
パスタの麺よりも細いソレは、ザムエルの精液に濡れるライザの膣を泳いで奥に潜り込み、
「んっ、ふ」
子宮口をヌルヌルと滑る体液で突破して、ライザの子宮に居座った。
「はあ、ん……♥」
自分のものでない重みを子宮に感じ、恍惚となるライザ。言った通りに水浴びもして、何食わぬ顔で皆の所に帰って行った。
「そう言えばさ、レント」
それどころか、普通に自分から話しかけに行く。
「あ? どうした?」
「今日あんた、こっちに泊まるんだって?」
「ああ、リラさんが稽古つけてくれるって言うからよ。タオが色々考えてる間、俺はできることをしなくちゃな」
「へえー。いや感心、感心」
「うっせ。なんで上から目線だよ」
そんな軽口を叩きながら、
(じゃあ今日は夜通しセックスできるじゃん)
もう次の予定で頭はいっぱいだった。
その夜。子宮が熱く疼くのを、ライザははっきりと感じていた。
「これ……やっぱり、そうだよね……」
ライザは、この虫にある効果を付与していた。それは先に使ったセックスドラッグのように、性欲を増進する作用のある薬を分泌するものだ。だが、錬金術と言えど何でもかんでもできるわけではない。特に元がただの虫となると、特殊な条件付けが必要だった。
それが、受精卵を食べるという事。虫が受精卵を食べると、それから数週間は子宮の中で薬を出し続ける。勿論ごく少量であるが、子宮に直接作用する分としては十分なものだ。セックスをし続けて、その結果受精して、虫が薬を出し、またセックスに夢中になり……そんな悪夢のようなループに、喜び勇んでライザは飛び込んでいた。
ライザが今昂っているという事は、友人の父とセックスしまくって、当たり前の結果として受精まで行ったという事だった。その事実に興奮し、またセックスをしに行こうというのである。
のそりと起き上がり、二階の窓から飛び降りてひらりと着地する。錬金術で作った靴は風のように軽く、足音もなくライザをセックスが待つ所へ連れて行ってくれた。
「ザームーエールーさーん♥」
「お、おう……ライザか」
心なしか、というレベルではなく頬がこけたザムエルがそこに居た。それもそのはず、全霊を呼び覚まして魔界の力を振り絞り、攻撃力は上がるが防御力が下がったせいで射精しやすくなった状態で、スポンジが水を吸う如く上達するライザを相手に一日中セックスを強いられるのだ。1週間にも満たない期間で、もうフラフラになっていた。
「今日も、セックスするよね?」
薬で条件づけられ、ライザの性欲に反応して勃起してしまいつつも、これ以上は命にかかわるとザムエルの傭兵時代の勘が告げている。
「い、いや、今日は」
「わー! もうこんなにボッキしてるじゃん! もうザムエルさんったらー♥」
ぱっくりと躊躇なく肉棒を口で咥え、頬をすぼませてのバキュームフェラが始まる。舌が亀頭を這いまわる痺れるような快楽に、ザムエルは文句を言う機を逸してしまった。いつもと同じだ。
喉奥まで肉棒を咥えこみ、ザムエルの陰毛にライザ荒い鼻息がかかる。男の股間の臭いを嗅いで陶酔していくライザは、ザムエルの獣性をこれ以上なく満足させてくれる極上の雌に成長していた。こけた頬に獣の笑みを浮かべ、今日もセックスが始まった。
「おらっ、ライザ! お前の大好きな精液だ! 全部飲みやがれ!」
ライザの小麦色をした髪をくしゃくしゃにして頭を抑えつけ、勝手に射精する。されるがままに、うっとりと目を潤ませて鼻水まで垂らし、喉を開いてすべての精液を胃に通していくライザは、早くも軽く絶頂しているようだった。
尿道に残っていたものもすべてひょっとこ顔で吸い出され、精液臭いげっぷをしながらライザは立ち上がった。ザムエルのベッドの脇に来ているものをポイポイ投げ捨て、あっという間に全裸になる。そのままベッドに手をついて、ぬらぬらと愛液で光る性器をザムエルに向けた。
ずぷん、と言葉もなく挿入され、すぐセックスが始まる。
「あっ、あっ♥ すごいっ♥ やっぱりこれ大好きっ♥」
「このっ、アバズレがっ! お前みたいなスキモノ、大陸のどこにもいやしねえぞ!」
ザムエルはアザが残るほどライザの尻たぶを掴み、杭打ちのように力強い突きを連続して繰り出す。パン! パン! とライザの大きなお尻がザムエルの下腹部と打ち付けられるたび、尻は柔らかく波うち、セックスを喧伝するように肉がうち合わさる音が響く。
「おちんぽっ、ザムエルさんのおちんぽ好きぃ♥」
ザムエルが教え込んだ通り、商売女のように媚び媚びの甘い声を上げてライザが腰をくねらせる。一番奥を付いた時に合わせて、ぎちっと膣肉を締め、的確に射精を促してくる。
射精のしすぎで命の危険を感じながら、そうであるからこそ燃え上がるように金玉が精液を作り続けているザムエルは、本能に突き動かされるように孕みたがりの子宮に精液を吐き出した。
「おおおっ……!」
「き、たぁ♥ 孕むっ♥ ザムエルさんの精液、あたしの子宮にどくどくでてるぅ♥」
勿論、対策は済ませているから孕むことは無い。安心しながら、種付け射精の多幸感だけを味わう事に成功したライザは、頭の中にパチパチと電撃が奔るような快感を思う存分味わった。
じょろろ……と快感のあまり緩んだ尿道から小便が漏れ出て、ベッドそばに水たまりを作る。二人ともそれに構う事無く、絶頂に浸っていた。数分間余韻に浸ったあと、当たり前のようにベッドに押し倒し、またセックスの続きが始まる。
何時間たったか、ぜえぜえと肩で息をするザムエルに、ライザが休憩を申し出た。バッグからはカクテルレープ……果物を沢山入れた菓子パンのようなものと、涼し気なガラスのカップに入った百薬煎じ……薬効茶を取り出した。
「はい、食べてください」
「……何のつもりだ?」
「ザムエルさん、最近痩せてきてるじゃないですか」
「誰のせいだと……ふん、まあ腹は減ったし頂いておく」
衰弱していたザムエルの胃に、錬金術の力のこもった食べ物がしみわたっていった。
「…………」
ふと、ザムエルはレントの最近の様子を聴きたくなった。急激に成長し、一人前の男のような顔をするようになった息子。だが、その親友である娘を強姦して処女を奪った自分がそんなことを聞けるわけもないという結論に達し、
「ちっ」
結局口からは舌打ちしか出てこなかった。
ライザは食べ終わってベッドに脚を投げ出して一休みしているザムエルに緩くフェラをして、体力が回復してきたのを見計らってベッドに膝立ちになり、両手で陰唇を広げて膣口をザムエルに見せつける。息子の友人の膣から、白濁した欲望の塊が零れ落ちてくるのを眺め、まだライザの性欲が満足していないことを嫌と言うほど痛感する。
少女の細腕を引き、細身ながら肉感豊かな身体を抱いて唇を奪う。自然にライザから舌を絡めたディープキスになり、もぞもぞと腰の位置を調整して、勃起を取り戻したザムエルの肉棒を自ら挿入する。最近は体力が追いつかないため、最後のほうはいつもこうやってライザが上になって腰を振り、限界まで精液を絞っていた。
「はんっ♥ ああっ、やっぱ、これいいとこに当たるぅ♥」
若く張りのあるライザの胸が、セックスに興奮して主張激しく勃起した乳首が、ザムエルの目を奪った。わしっとつかんで、乳首をしごきたてる。
「乳首ぃ♥ シコシコされるの気持ちいいよっ♥」
胸を鷲掴みにされた体勢になっても、腰は止まらず滑らかに動き続けている。むしろ胸を突き出すようにして、もっと乳首を責めて欲しいとねだっているようだった。
「ん゛んっ♥」
眉を寄せ、全身を痙攣させて、ライザがまた絶頂する。ぐにゅ、ぐにゅと膣がうごめいて精液をねだってくる。もう空っぽだと何度思ったか知れないが、なけなしの搾りかすのような透明な汁をライザの奥に放った。
「ぜえ……ぜえ……」
「はあ……はあ……」
上になったライザがザムエルの身体に突っ伏し、べっとりと汗でお互いの肌がくっつく。だがザムエルはどこか晴れやかな気持ちだった。それは限界まで射精したというだけではなく……
「はあ……気持ちよかったぁ……♥」
ライザが、ひどく楽しそうにセックスをしている気持ちが、移ったのかもしれない。
「終わったんならさっさと帰れ。俺は眠いんだ」
ザムエルはぶっきらぼうにそう言い放った。ライザはくすっと笑って、
「はいはい、じゃあまたね、ザムエルさん」
股間から精液を滴らせながら、軽く布で身体を拭いて服を着こみ、何でもなさそうに部屋から出ていった。
田舎で、しかも深夜となれば誰とも出会う事は無い。……と、ライザは思っていたのだが。
ザムエルの家の玄関を出て、すぐに人影に気づいた。頼りない月明りに照らされて、ひどくはかなげに見えるその人は……
「ライザ……どうして、こんなこと……」
親友であるクラウディアが、胸の前で祈るように手を組み、泣きそうな顔で立ち尽くしていた。