ライザのアトリエ~床振の女王と秘密のヤリ部屋~ 作:伊倉米磁
旧市街、波打ち際の住居跡……辛うじて床上に浸水していないものを見つけ、最終決戦を目前にした二人は逢瀬を繰り返した。
「あーーーっ♥ ライザっ♥ ライザのおまんこ♥ すごいよぉっ♥」
クラウディアは口を大きく開けてよだれを垂らしながら、ライザの尻を後ろから掴んで腰を振っている。その股間には、肉色の半透明な野太い棒がそそり立ち、クラウディアの股間、ちょうどクリトリスのあたりにくっついていた。根元には二つの大きな、これも半透明の袋がぶら下がっている。睾丸そのものの形で、半透明の中に黄味がかった白の液体がたっぷりと詰まっていた。
ライザが男性器そのものを錬金術で作り出したのである。
――クラウディア、これ。お別れのプレゼントって言うにはちょっとアレだけど。
本当にアレ過ぎるプレゼントだった。しかもこの『ぷにぷに棒』は普段はピアスとして収納しておけるという機能を持っている。クラウディアは、あまりの恥ずかしさに耳まで真っ赤にし……股間を湿らせながら、その場でライザにクリトリスピアスを穴を空けてつけてもらったのだ。
「出るっ、出ちゃう、またせーえき♥ 出るぅ♥」
そこまでするだけあって、とても高度な機能を有している。共振の玉石で神経を接続し、ぷにレザー製の竿全体がクリトリスのように快楽を感じられるのは勿論、賢者の石を用いて男性の性欲を疑似的に湧き上がらせ、遺伝子から作り出された精子を生成し、それをエーテルアクアで出来た精液に混ぜ、棒の先端から射出することができる。つまり、射精機能どころか女を孕ませることができる疑似性器を生み出してしまったのだ。
それを聞いた時、クラウディアの目の色が変わった。ザムエルに独占されてしまったと思っていたライザの子宮を自分の精液漬けにするという栄誉を、好きなだけ与えられたのだ。
だが、当たり前の話、クラウディアの腰遣いは拙かった。ただでさえ普通の男性よりも快楽を感じやすいのに、上手に女性を喜ばせる腰振りなどできるはずもない。最初は、ライザに跨られて極上のマンコに身もだえして意識がもうろうとするまで精液を絞られるだけの日が続いた。射精我慢トレーニングとしてライザの手コキで噴水のように精液を噴き出し続けたこともあった。
残り少ない滞在時間がクラウディアを追い詰めた時、ライザが悪魔のように囁いた。
「お手本を見ればいいじゃん」
そう言って、クラウディアを窓の外に待機させ、ザムエルとのセックスを見せつけた。クラウディアは涙を浮かべながら、吐き戻しそうな不快感と、自分もあんなふうにライザを肉棒で屈服させるという獣欲に頭を一杯にして、窓の外で独り肉棒を自分でしごき、ザムエルの腰遣いを必死に見て学んだ。
「ほらっ、ほらっ! ライザ、一番奥を、こうっ! 突かれるの、気持ちいいでしょ!?」
今のクラウディアは、自分が気持ちよくなる事は勿論、ライザを肉棒で犯し、甘く媚びた声音でセックスの気持ちよさを叫ばせる事を至福と感じている。
(いつか、離れ離れになっても。また出会って、きっと、必ず、二人きりで旅をしよう。それで……)
「毎日っ! ライザとセックスしたい! ライザを私のおちんちんで善がらせて、滅茶苦茶にして、中に射精して! 孕ませたい! 産んでっ♥ 私の赤ちゃん産んでっ、ライザぁ♥」
血走った目をして、セックスに慣れた中年男性のようなねっちりとした腰遣いで同性の親友の膣を巨根で突きまわしながら、迸るような愛を叫ぶ。そこには、既に友情を凌駕した狂おしい愛情があった。歪んで、ねじ切れてしまった友情を二人が顧みることは、もうない。そんなものより、深くつながった今の関係が気持ちよくて、幸せだった。
「いいよっ、クラウディア! 島の問題なんか、ぱっぱと片付けて、島の外に出るからっ♥ クラウディアと毎日セックスしながら旅して、何人でも赤ちゃん産んであげるっ♥」
今のライザは、ザムエルの精子との受精卵を子宮内の虫に食わせて、性欲が増している。そう告げた時のクラウディアの勃起ぶりは凄まじかった。もう島に滞在する時間は一ヶ月ない。クラウディアが自分の精子でライザを受精させることは、ひとまず出来ないのだ。嫉妬で泣きべそをかきながらライザに襲い掛かり、疑似性器でレイプのように強引に犯した。その日ばかりはライザが先に絶頂のし過ぎでダウンし、身動きの取れないライザの膣から逆流するほど射精し、胸や口も徹底的に使ってマーキングした。
そして、お別れパーティを翌日に控えた今日、最後のセックスをこうして楽しんでいる。
「ああっ! ライザ、もう、私、でるっ、ライザの子宮に出すよっ、ね、いいよねっ!」
切羽詰まった、クラウディアのおねだりに、ライザは肉欲をねっとりと乗せた声色で応えた。
「いいよっ、出して、クラウディアの濃厚せーえき♥ あたしの赤ちゃん錬金鍋一杯にしてっ♥」
生殖欲求を肯定されて、クラウディアの背筋に恍惚の震えが奔る。鼻息も荒く、一番奥に射精口を押し付けて欲望を解き放った。
「んぐっ、は、あうぅぅぅ……♥ でる、でるぅ……♥」
ライザ製だけあって、竿自体で感じる快感も、射精で感じる快感も男性より大きい位の調整を施されている。呆けたように鼻の下を伸ばして、普段のクラウディアを知っている人間からは信じられないようなだらしなく締まりのない顔でライザの子宮に精液を必死で流し込む。
ぐん、ぐん、と竿の中に残る精液を絞るようなライザの大きな腰遣いにのけぞって悶えながら、最後の一滴まで注ぎ終わると、クラウディアはライザの上に突っ伏した。首筋に顔を埋め、すう、はあと汗の臭いを胸いっぱいに吸い込んでいる。
「ライザぁ……♥」
甘え切った声でライザの身体中をベタベタと撫でまわし、少しでも多く触れ合おうとする。もうクラウディアは、骨の髄までライザに魅了されつくしていた。
「もう、駄目だよ、今日はもう終わりっ。……お父さんや、皆にばれちゃうよ?」
「バレていいもん……ライザのおまんこも、お尻の穴も、口も、胸も、太ももも私のものだもん……」
ぎゅっとライザを抱きしめて、震える声で言った。ライザは抱きしめてくるクラウディアにそっと手を重ねて、優しく言った。
「クラウディア。今はいったんお別れだけど、きっとまたすぐ会えるよ。そしたら、クラウディアのしたい事、何でもしていいから……ね?」
「……産んでくれる?」
親友としたい事の一位は、生殖欲求を満たすこと。それが今の二人の関係だった。
「うん、お腹の虫外して、クラウディアの精液で、赤ちゃん作ろ?」
「それとね、……私も、ライザの赤ちゃん産みたい……」
「えへへ、クラウディアがすごく気持ちよさそうだから、そっちにも興味あったんだ」
「私以外の子、孕ませたらやだよ?」
「分かってる。私はクラウディアとの子供しか産まないし、産ませないよ。でも」
「でも?」
「クラウディアまでのつなぎに、ザムエルさんとはセックスしちゃおっかな」
「!!」
「場所はー……あたしたちのアトリエ! ベッドもふかふかだし、ちょうどいいよね」
「!!!」
ライザの膣に突き刺さりっぱなしのクラウディアの肉棒が、硬度を取り戻す。初体験の影響か……クラウディアは、ライザが他の男に抱かれているのをほのめかされた時に一番興奮するようになっていた。
「ライザのバカ! 私の事、ずっと忘れないように刻み付けるんだから!」
二人して徹夜でセックスを続け、寝ぼけながらお別れパーティをして……二人は、離れ離れになった。