「楓ちゃん、届いたわよ。」
エントランスの宅配ボックスから段ボールを引き上げてきた瑞樹は机の上に置いてリビングでノートPCを見ている楓を呼んだ。
すると楓は目を輝かせて立ち上がり、瑞樹の腰に抱き着いて肩に顎を乗せる
「早速開けてみましょう。」
「はいはい、ちょっと待ってね…」
テレビボードの引き出しからカッターを取り出した瑞樹がガムテープを切ると、中身は更に黒いビニールに覆われていた。
切り込みを入れてビニールを破り、その下にごちゃっと積まれたものを確認した楓は涼やかに笑う。
「この新兵器で
「…………」
「あら、ダメでした?」
「おっさん臭くて呆れてたのよ。」
ローション、バイブ、ローター、エトセトラ…。
段ボール一杯に詰まったアダルトグッズを手に取った瑞樹は注文書と照らし合わせていく。
その横で楓は感心した様子で商品のパッケージ裏を読んでいた。
一人で使う用ではないグッズを購入するのは二人とも初めてで、本人たちの感覚では冒険した買い物だったのだ。
「こういう玩具を買うと、つい夜まで待てずに試しちゃうんですよね。」
「あー、分かるわ。届く前から期待しちゃってるからついしちゃうのよね。」
「ということで、瑞樹さん。」
「本気?」
「休日の朝からえっち始めちゃうなんて若者らしいと思いません?」
「……そうね! 私もまだまだイケるって証明しないとね!」
むふん!と気合を入れた瑞樹は楓が使っていたPCの画面を見ながら、グッズをより分けていく。
「楓ちゃんは先シャワー浴びててくれる?」
「はーい。」
"初めてのアナル開発"と題したサイトをスクロールしながら手順を確認した瑞樹はローションとシリンジ、手袋を必要そうなだけより分けると、段ボールは寝室の隅へ置いてベッドにタオルを敷く。
より分けたグッズを脇に置いてベッドメイクを済ませた瑞樹はパパっと服を脱いで水をグラス一杯煽った。
これからパートナーと新しいプレイに挑戦するというのはそれだけでやはり気分が昂り、恥丘をそっと触れると指に愛液がまとわりついた。
「楓ちゃんもご機嫌みたいね。」
風呂場から床に跳ねる水音に混じって美しい歌声の"お願いシンデレラ"が聞こえた。
折角ならばと、寝室の隅においた段ボールの中から二人で選んだランジェリーを持って脱衣所の籠に入れておき、浴室に入ってシャワーを浴びている楓を振り向かせる。
濡れないように髪をアップにしている楓のにっこりと笑う唇に瑞樹が吸い付けば、楓も喜んでそれを受け入れた。
柔らかい唇の弾力を楽しむように何度もちゅっちゅっとバードキスを交わしながら瑞樹と体を密着させ、楓は手にしたシャワーで二人の全身にお湯をかけていく。
充分に濡れたところでシャワーを止め、二人はボディーソープをつけた手で互いの体を撫でた。
上半身はそこそこに、下半身は念入りに。
「楓ちゃん、脚広げて。」
内腿を外に押して脚を開かせた瑞樹は前後から楓の股間をまさぐった。
右手で脚の付け根のリンパをなぞり恥丘を掌全体で撫で、お尻の割れ目を左手の中指を先頭に割り進んで肛門と会陰を擽る。
眉の八の字にして満ち足りた笑みを浮かべる楓はキスをしたままくぐもった呻き声を漏らした。
ボディソープのさらさらとしたぬめりではない粘っこいぬめりが瑞樹の手から滴る。
「ふぅ…瑞樹さん、気持ちいい…」
「楓ちゃんも上手。そこ擦られると…私イイの…」
「あ…すごいきゅんきゅんしてる。ここが弱点だったんですね…」
「もー、秘密にしてたのに。」
甘い喘ぎ声が浴室に木霊した。瑞樹は楓をシャワーで流してしまうと、後ずさって浴槽の縁に腰かけた。
膣内に指を入れてGスポットを揉む楓は空いた左手の指先でクリトリスも抓んで瑞樹をイカせにかかる。
「あぁ…イイわ。楓ちゃん、もっと。もっと強くクリの裏から押すみたいにぐりぐりして。」
「こうですか?」
「んあぁ! それ…それなの! あぁっ、はぁ、イイわぁ…」
「すごい濡れてきた。ここ押すと中がひくんって指を締め付けますよ。」
「んぅ、ぁぁ、ぁ、ぁ…楓ちゃん、私イキそう…」
「いいですよ。そのままイクところ見せてください。」
ずきんずきんとクリトリスの裏側の性感帯が生み出す快感で膣が締まり、楓の指を奥まで導こうと収縮する。
緊張と弛緩の連続が激しくなっていくにつれ、瑞樹は脚を開いたり閉じたりと落ち着きを失っていく。
楓の見詰める前で余裕を失った瑞樹は恍惚の笑みを時折引き攣らせながらその時を迎えた。
「ぁ、イク、イッ…っ、うふぅっ、フゥッ、んんーっ!」
鼻から抜ける甘いイキ声を浴室に響かせてオルガズムを得た瑞樹は膣をほじる腕を抱き締めて、弱い所を苛めるしなやかな指を膣がしゃぶってもう少しだけと媚びる。
「可愛い…」
楓は粘り気のある愛液をかき混ぜるように指を動かして気持ちの良い余韻をプレゼントする。
それが堪らなく気持ち良いのだと言わんばかりに瑞樹の甘える鼻声が続く。
「はぁー…イッたわ。初めてそこでイカされたけど、もっと激しくされたら頭変になっちゃうかも。」
「こんなにねばねばのおつゆ出てますよ。」
「やだ。そんなの見せないでよね。」
楓が指を抜くと、会陰がきゅっと閉じるが、割れ目と指の間に太く透明な橋が架かった。
シャワーでばしゃばしゃと洗い流した瑞樹は楓の背中を押して脱衣所に押し出す。
「寝室に準備してきたから、まずはお腹の中を綺麗にする所からね。初めては結構きついみたいだから頑張って。」
「初めての浣腸ですから、流石に緊張しちゃいますね。」
「(くだらない…)」
どうも瑞樹以上に興奮している楓からのキスや愛撫を受けつつダジャレを無視して水気を落として寝室に向かう。
タオルを巻いた下で秘所の濡らす二人はタオルを引いてグッズを用意したベッドを前に改めて昂りを感じた。
「楓ちゃんはタオルの上で横になってリラックスしてて。」
風呂場にシリンジを持って戻った瑞樹を見ながら、ベッドに仰向けになった楓は自身の割れ目を撫でて興奮を維持するために自慰を始めた。
風呂場で何か準備している音を聞きながらもどかしいくらいの浅い自慰をのんびりと行って待つ。
脚を閉じているせいで会陰の中に隠れたクリトリスが少し硬くなった。
会陰の中に人差し指を潜らせて、つんと触ると秘所が震える。
そういえば、瑞樹と付き合ってからは自慰をすることもなかったなと楓がしみじみとパートナーの存在に感じ入っていると、瑞樹の足音が近づいてきた。
寝室に入ってきた瑞樹は風呂桶にお湯を溜めてきていた。
「あら、丁度いいから続けて? その方が気も紛れるでしょ。」
「恥ずかしいのですけれど…見たいんですか?」
「そうね。可愛いし。あ、俯せでお尻上げて。」
言われた通りに俯せで瑞樹の前にお尻を差し出した楓は一度やめかけた自慰を再開する。
パートナーの目と鼻の先で自慰をしていることに倒錯的な快感を覚える。
「じゃあ、まずは少しほぐしていくわよ。」
楓には見えなかったが、ぴっちりとした手袋をつけた瑞樹がローションを手に馴染ませて楓のアナルを指の腹で撫でた。
他者に触られて驚いたアナルがひくひく、ひくひくとすぼむ。
「入れる時は言うからリラックスしててね。」
「ぅ…はい。ふっ、ん…ぅう、はぁ、はぁ…」
人肌に温まったローションでぬるぬるの中指が付け根から指先まで使ってアナルをゆっくりと、少し圧迫しながら撫でて、マッサージする。
一層の興奮に包まれた楓の自慰をする指が膣内に入っていき、会陰を押し開くことで発情して愛液を分泌した女性器特有の匂いを放った。
ローションが垂れて楓の指にも絡むことで、膣内を掻く指がよく滑って激しくなる。
「あー…どうなのかしら。暖かくて柔らかくなってきてる気がするけど、こういうことでいいの?」
独り言に応える余裕は楓には残っていなかった。
眉をしかめてイカないように我慢しながら、異様に収縮するアナルを落ち着かせようと必死だ。
流石に瑞樹にいやらしく蠢く尻の穴を見られるのは羞恥の極みだった。
外から括約筋を優しく揉み解されてるのは慣れていない楓でも充分な快悦になり得る。
「えぇと、確かお尻の穴を親指の腹で円を描くように撫でる…」
「あっあっあっ…それだめ、それきゅーんってなっちゃ…」
小刻みに締まっていたアナルがぎゅっとすぼまり、指が入ったままの膣がうねって浅い絶頂へ達した。
「続けるから好きな時にイッていいわよ。」
「んぅぅ~っ…瑞樹さぁん…」
肛門の上をにゅるにゅると親指の暖かい腹が回る。襞が引っ張られてローションが馴染むと、ぷちゅぷちゅと音を立てながら楓の尻穴が開閉した。
性器を触られた時の快感と違い、アナルを触られると慣れない未知の感覚と括約筋を揉まれる心地よさと出所不明の僅かな快感が入り混じって尾てい骨から突き抜ける。
少し熱を持った快感がじんじんと疼くように括約筋から中へ浸透して膣へと伝わってくるようだった。
いつだって涼しげな美人の楓が顔を真っ赤に染めてシーツに額を擦りながら悩ましい呻き声を上げた。
「じゃあ、そろそろ、あっ…イッてる?」
「うぅぅ~~~っ…!」
瑞樹がアナルに浣腸用のカテーテルを入れるために入口に穴の奥までローションを馴染ませようとした瞬間、楓の膣とアナルがぎゅっと締まった。
羞恥の余り悲鳴のような嬌声を漏らした楓の自慰をする手に愛液が伝う。
絶頂の後も断続的に締まるアナルをまた親指の腹が撫でる。
「落ち着いたみたいだし、入れるわね。」
小指の先が尻穴につんと突き立てられて、少しずつ中へ押し込まれていく。
「すごい締め付けね…」
小指の先が少し入っただけで楓のアナルは力一杯締まって小指を押し出した。
力が抜けたら再び小指を押し入れ、また押し出される。
たっぷりとローションを塗り込んだお陰か、入れるのも抜けるのもスムーズな様子だが、中々穴の奥には抜けることがなかった。
「楓ちゃん、ちょっと頑張って力抜ける?」
「そ、そう言われましても…」
今度は押し返す力に負けないように小指をとどめ、第一関節まで挿し入れた所で締め付ける括約筋が脱力するのを待つ。
強い違和感を紛らわせるために深呼吸を繰り返す楓は全身から力を抜くように意識した。
少し、小指が進む。
「えぇと、円を描くようにゆっくりとほぐす、と。」
「い、今どのくらい入って、いるんですか?」
「第二関節に届かないくらいよ。」
「それだけでこの違和感…」
瑞樹の指が穴を広げるようにぐにぐにと円を描くと、シーツに顔を埋めた楓が呻く。
もう自慰をする余裕もなく、握った拳を震わせている楓は全身を支配する強烈な感覚を耐える。
今の所、快感といえるものを感じることはできなかったが、瑞樹にアナルを弄られているというシチュエーションが楓のモチベーションを保っていた。
「どうする? もう少し続けてみる?」
「も、もう次のステップへ…」
「ん、じゃあ、カテーテル入れるわよ。」
お湯を溜めたシリンジに繋がるカテーテルの先にローションを塗った瑞樹は指で広げたアナルにそれをつぷりと入れた。
指より幾分細いそれはローションの助けもあってするりと入ったが、細いからと言って違和感が薄れることはなかった。
楓は尻に細い管が通っている感覚に顔を強張らせる。
「お湯入れるからね。」
瑞樹がシリンジのポンプを押し込むと、体の中で噴出したお湯が腸を叩いて流れる間隔を楓ははっきりと感じた。
僅か一回で、腹部に強い張りが生まれ、楓は息を詰まらせる。
「もう一回行くわよ。」
腹の張りが増し、楓は眉を寄せて腹に手を添えた。
物理的に膨らんでいるようなことはなかったが、慣れていない彼女には堪らない痛みだった。
ストップをかけてごろごろする腹を摩る楓はゆっくりとベッドから降りる。
「一回出してきます…」
「いってらっしゃい。」
壁に手をついてよろよろとトイレに行った楓を見送った瑞樹は何とも言えない表情で溜息を吐いた。
「チャレンジャーだわ。」
数回の浣腸で腸内洗浄を行った楓は腹を摩りながら仰向けで寝そべった。
膝を立てて少し脚を開くと、瑞樹の目の前に楓の股間がぱかりと差し出される。
少し頬を染めて秘所を手で隠した楓のいじらしさにくすくすと笑った瑞樹は手袋をした手でアナルに触れる。
「あら、変わるものなのね。柔らかくなってるわ。」
「ん…何だか、じんじんと疼いて良い感じです。」
「あらやだ、いやらしい。」
アナルの周りの括約筋を触った瑞樹は感心してそういうと、再びローションを手に取った。
「じゃあ、今度こそ行くわね。」
瑞樹が小指をゆっくりとアナルに押し込むと、ローションの助けもあってスムーズに奥へと進んだ。
括約筋が反射的に締まると指を止め、楓が脱力するのを待って再び力を入れる。
指の先が括約筋を感じなくなり、ついに貫通したことが分かった瑞樹は恐る恐る指を曲げて中の感触を確かめた。
「不思議な感触…どう? 辛くない?」
「つ、らくはないんですけど、すごい変な感じがして…あっ、動かさないでください…そのままで…」
深く呼吸をして気持ちを落ち着けようとする楓の上下する胸と腹、まだ湿っている大陰唇や自身の指が入ったアナルを見下ろす瑞樹はこっそり自身のショーツの中に指を潜らせる。
指に纏わりつくじっくりと滲んだ粘りの強い愛液をタオルになすり、さも興奮していないような顔でいる瑞樹はじっと楓の痴態を眺めて待った。
「ふぅ、ふぅ、ふぅー………だいぶ、落ち着いてきました。」
「初めての時は無理しない方が良いらしいから、今日はもう外から触るだけにする?」
「ん……あの、ちょっとだけおまんこも撫でてみて貰えますか。」
「いいわよ。」
楓が瞼を閉じて更に大きく膝を広げると、瑞樹の左手が秘所に覆いかぶさって少し撫でる。
「ンンッ、ンフッ、ァんぅ! はぁ、んぅ、あっ!」
「気持ち良いの?」
「はぁ、ぁぁ、あぁ…気持ち良い!」
それが疼いていた所を撫でられた恥丘が生む快感が伝播したものなのかは楓には分からなかったが、腰が浮いてしまう快感が無性に収縮する括約筋に響いているように感じていた。
意識を下半身に集中する楓の背けた顔は陶然とした様子で、時折切なく歪む。
ともすればイッてしまいそうな快感だったが、波が大きくなって強くアナルが締まると、違和感も大きくなって快感が引いてしまう。
もう少し慣れたらこのままイッてしまえるのに、と楓は恨めしく指を噛んだ。
「ぁあ、ああ、あ、はぁ、ぁあ…」
「……今日はここまでしましょっか。」
「うぅ、あぁ、うっ、んぁ…」
「抜くわね。」
「ぅんんっ!」
ちゅるんと、入れる時とは逆に少し引いただけで勢いよく指が押し出される。
排泄と同じ快感を得て、焦れていた楓の腰が跳ねるように震えて太腿が閉じる。
馴染み深い秘所のオルガズムが肛門に残る強い違和感で引き立てられているのか、逆に絶頂の快感が流れ込んでいるのか。
楓の括約筋は制御を失って緊張と弛緩を繰り返す。
たっぷりと15秒は絶頂の余韻が残った楓はぐったりと大の字になった。
「はぁ、はぁ、瑞樹さん、お尻良いかも知れません。」
「そうみたいね。」
「瑞樹さんもこの良さを知りましょう。」
「えー…どうしようかしら。」
「ふふふ、逃がしませんよ。」
「はいはい。じゃあ、今度ね。今日は他にも試すものあるから。」
つんと楓のクリトリスの場所を上からつついた瑞樹は身悶えした彼女の横に寝転がって唇を重ねた。
「ん、私のことも気持ち良くしてくれるわよね?」
「もちろんですよ。」