※この作品はR-18です。

その後の園子の同棲生活   作:多聞町

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R-15版で投稿したお話「白銀の双輪」(なぜかタイトルは異なりますが)の二人の夜の増量版です。(但し1回戦目だけ)そのため、サンドイッチのパンの部分はR-15版まんまです。(この部分がないと一つのお話しとして成り立たない気がしたのです)

まあぶっちゃけ、エロを楽しむだけならそういう事を気にせずにこれ単体で楽しんでいただければ、と思います。
よろしければエロ表現に関する感想などいただけると嬉しいです。(客観視できないので、出来がよく分からない……)

しかしこのお話、1回戦だけなのに思っていた以上に長くなったな……(汗)
あ、最後にアンケートがあります。よろしければ回答をお願いします。




黄金(こがね)色の宝物

「ただいま~。ううーっ! さむさむっ!」

 

貴也が玄関まで迎えに出ると、帰宅したばかりの園子はまだブーツを脱いでいるタイミングだった。

 

「おかえり、そのちゃん。寒いったって、今日も車で送ってもらったんだろ? なら、下の車寄せから玄関までじゃないか」

 

「急に冷え込んできたからね~。その距離でも体が冷えちゃうんさ~。――――――ん!」

 

まあ、確かにここはマンションの最上階だ。エントランスから部屋の玄関までの間に体が冷えることもあるだろう。

言い訳をしながら上がり込んできた園子だが、急に目をつぶると唇を突き出してくる。

そのあからさまなおねだりに苦笑したが、特に断る理由も無い。すぐに応えてやる。

 

チュッ。

 

「ええ~? これだけ?」

 

冷え切った唇に軽く口づけるだけのキス。だからだろうか、不満いっぱいの声が返ってくる。

 

「体を温める方が先だろ?」

 

「そうかもしれないけどさ~。ん。ありがと」

 

コートを脱がせ、マフラーを受け取ると玄関脇のクローゼットに収める。

不満たらたらであっても、すぐに感謝の言葉を掛けてくるのには育ちの良さを感じさせた。

 

「お、いい匂いがする~。今日は早かったんだね~」

 

「園子ほど激務じゃないからね。たまには早く帰れるさ。で、今日は鍋焼きうどんを用意してみたよ」

 

「あ~、お腹ぺこぺこなんよ~。帰ってきたら温かい食事が用意されてるなんて、同棲を始めて良かったって思うことの第一位なんよね~」

 

「色気より食い気かよ」

 

「三大欲求の中で一番強いのは食欲なんよ」

 

「本当かよ? 園子の場合、睡眠欲なんじゃないの?」

 

「仕事中は学生時代ほど居眠りはしてませーん」

 

「ほど、ってことは数や時間は減れどもやってるって事だよな?」

 

「ばれたか~。へへへ……」

 

 

 

 

園子の助けになればと思って大学卒業後大社に就職した貴也だったが、一般職員ではまったく思うようには行かないことを痛感していた。

そこで、同棲を始めたのを機に家事面でのサポートを心がけるようになったのだ。

 

 

 

 

一方の園子は表向きは秘書室の職員、事実上は大社の顧問といったところだ。

大社の表向きのトップは園子の又従兄弟にあたる四十代の男性だ。非常に優秀な人物だが、実はその彼さえも園子の手のひらの上で転がされているのが実体だ。

 

今の大社の仕事は従来以上に多岐に渡っている。信仰をベースに民心を安定させ、四国を統治する政府と連携して政治を行う。また、本格化しだした本州、九州への再入植、外国の神々との戦いを含む結界外への調査等々。

それらの調整を行いつつ、旧大赦時代に行きすぎた隠蔽体質の改善など、園子の所掌する仕事は多く複雑であり、激務にその身をやつしていた。

幸いだったのは、トップの彼を始めとする彼女の手足となる優秀なスタッフに恵まれたことだろう。ある程度方針を定めれば自動的に物事が動く部分も多かったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

熱々のうどんをはふはふ言いながら食する二人。

その合間合間に言葉を交わす。

園子の楽しそうな態度に、貴也も思わず顔がほころんでいた。

 

「もう十二月。クリスマスシーズンだよね~」

 

「そうだな。今年のイヴはどうするんだ?」

 

そんな問いかけにイヴの予定を問い返すと、園子は予め用意していたのか、近くに置いていたポシェットからチケットを取り出す。

 

「じゃーん! 今年はいっつんのコンサートチケットが当選しましたー!!」

 

「へー、凄いじゃん。毎年、倍率高いもんなー」

 

「だから、これに合わせてスケジュールを決めるんさ~。それでね、園子様特権で楽屋への挨拶もオッケーなんだって」

 

「おいおい、あんまり職権を濫用するなよ」

 

「分かってるけど、今回は特別だよ~。大体、職権濫用をしないからチケットの入手も一般当選に任せてるんだし……。それより、ゆーゆのお店ででっかい花束用意しないとね」

 

「そうだな。そういや友奈にもしばらく会っていないな。みんな元気にしてるかな?」

 

就職してからこっち、かつての勇者の面々とはほとんど会っていない。顔を合わせる機会があったのは、同じ大社に所属する夏凛、芽吹、怜、亜耶ぐらいのものだ。他の皆はそれぞれの道を歩んでいる。

 

「あっ!? ダーメ! 今日はゆーゆたちに思いを馳せるのは無し~。私だけを見てよ~」

 

急に声色を変えて、園子が甘えるようにダメ出しをしてきた。そんな彼女の態度に疑問を抱く。

 

「どうしたんだよ? いつもの園子らしくないなぁ」

 

「だって~、急に寒くなったし、ここんとこ仕事に追われてたぁくんとこんなに話すのも久し振りだし、なんだか寂しくなっちゃったんだ~」

 

ふわっと周りの空気が急に濃くなった気がした。

 

 

 

 

いつ頃からだろうか?

園子から香る匂いが、花のような甘くも爽やかな感じから噎せ返るような甘ったるい匂いに変わったのは。

それは年々濃くなってゆく。シチュエーションによってある程度は濃くなったり、薄くなったりもするのだが。

 

少し匂いの成分のバランスが崩れれば気持ち悪くなるのではないかと思われるほど濃厚な匂い。

だが、まったく気持ち悪くなどならない。

むしろ自分の中の獣性を刺激してくる、心地よくも刺激的な香り。

 

他の女性から香ることもある。薄(うっす)らとではあるが……。

だが園子から香る匂いは、その何十倍もの濃さがあるように感じた。

 

『これがフェロモンってものなのかな?』

 

貴也はそう思っている。

 

 

 

 

「だからね……今夜は…………」

 

「明日も仕事があるだろ? 週末、週末」

 

濃厚な甘ったるい香りが鼻腔をくすぐる。

彼女は言葉でも、仕草でも、表情でも、そして体の生理的変化でも誘ってきていた。

 

だが、まだ週の半ばだ。

激務に疲労しているはずの彼女の体をこそ気遣うべきだろう。

そうすることが彼女への優しさだと、自分の中でむくりと起き上がる衝動と熱情を抑えに掛かった。

だが……

 

「そりゃ、体も疲れてるかもしれないよ……。でも、心の疲れも癒して欲しいなあって……」

 

心なしか、いや、明らかに園子の瞳は潤んでいる。縋るような表情だ。

貴也としても、強行に反対する理由は何も無かった。気持ちが揺らいだ。

 

「ダメ……?」

 

小首を傾げてそう尋ねられたのが、揺れる貴也の気持ちにとどめを刺した。

 

「ああ、分かったよ。でも、ちゃんと寝る用意をしてからな?」

 

「うん」

 

気恥ずかしそうに、そして消えてしまいそうに儚げな喜びを見せる園子。

そんな彼女の姿に、自分はなんて幸せな奴なんだろう、そう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

仲良く一緒に食事の後片付けを済ませると、貴也は園子を浴室へ送り込んだ。

一瞬、一緒に入ろうかとも思ったのだが、それをすると長期戦になりそうなので今夜は我慢することにする。

 

「今日は軽めにしとかないとな……」

 

タオル等を用意しつつ寝室に入り、いつも二人で寝ているダブルベッドを見やりながら独りごちた。

 

『そう上手くいくかな……?』

 

なんだか悪魔の囁きが聞こえたような気がした。

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

 

風呂から上がり寝間着を着て寝室に入ると、園子はベッドに腰掛けてスマホを弄っているところだった。

彼女は薄いブルーのネグリジェを身に纏っている。時々着ている勝負寝間着だ。

 

「あ、やっぱり早いね。あいかわらずカラスの行水は直んないな~。もうちょっと、ゆっくり入っててもいいのに……」

 

「あんまり湯船に浸かってるとのぼせるんだよなー。ま、今夜は待たせるのも悪いしな?」

 

そう返すと、園子は顔を真っ赤にする。

ふわっと、周囲を噎せ返るような甘い香りが満たした。その香りを嗅ぐだけで頭がくらくらしてくる。

 

「同棲するようになってから、たぁくんが意地悪になったんよ~」

 

いじけたように俯いてそんなことを言ってくる。もちろん演技なのはバレバレだ。

 

「じゃあ、優しくした方がいいのかな?」

 

「意地悪なたぁくんはき~らいっ!」

 

ぷいっとそっぽを向かれた。

その彼女の右隣にやや強めに座る。ドスッと音が鳴った。

 

「意地悪ってのは、こういうこと?」

 

ニヤッと笑みを顔に張り付けながら、彼女の顎に右手を掛けて強引にこちらを振り向かせる。まあ、彼女も素直にこちらを向くのだが。

そして、唐突に唇を奪う。

 

「ム、グッ…………!」

 

園子は一瞬だけ体を強張らせたが、すぐに力を抜いて身を委ねてくる。

 

コトン。

 

園子が弄っていたスマホが床に落ちた。

 

彼女の後頭部を右手で支え唇を小刻みに擦るようにしていると、やがて湿り気が増しぬめりが出てくる。

十分に潤ったタイミングを見計らって、彼女の唇の狭間に舌を挿し入れた。

 

「ム……、ぅ……ぅ…………」

 

彼女の華奢な体を左手で抱きしめながら、舌で歯を強引にこじ開ける。

胸に当たる彼女の柔かで豊かな双丘の感触に、脳が熱を持った。

 

にゅるり……。

 

彼女の舌を捕らえる。

目を閉じている園子は何かに耐えているような表情だ。それが嗜虐心をそそった。

舌を本格的に絡ませていく。

 

にゅるり…………にゅる……にゅる……

 

肉のざらつきと、その上にまぶされた唾液のぬめりのハーモニーが心地よい。

無味のはずの彼女の唾液が甘くすら感じられた。

 

園子の体がピクピクと痙攣ともつかない反応を見せ始める。

 

そこで攻め方を変えた。

今度は歯列の裏を一枚一枚丹念に舐め上げていった。

 

「ゥ…………、ぅぅッ……ぅぅッ……」

 

彼女がすすり泣くような声を上げ始める。

 

そこまで来ると、流石に息が続かなくなり彼女を解放してやることにした。

 

 

 

 

「「プハァッ……!」」

 

二人の間を銀の糸が橋を架ける。天井の明かりを反射してキラキラと輝いていた。

 

「やっぱり、意地悪なんよ~」

 

弱々しく彼女が抗議の声を上げる。

 

「そうか?」

 

あまり取り合わすに、今度はネグリジェの裾をたくし上げていく。

 

「ちょ、ちょっと~、電気は消して…………」

 

「ふむ」

 

まあ、あまり邪険にするのもよろしくない。へそを曲げられると敵わないことは痛いほどよく知っている。というか、本当に痛い目に遭ったことがある。

 

スッと立ち上がると、パチンと明かりを落とした。

 

もう室内はベッドの枕元のスタンドの明かりだけだ。園子が予め点けておいたらしい。

その電球色のオレンジの光に照らされ、深く影を落とす彼女の姿はひどく艶めかしい。

 

「いいよ……」

 

その声を合図にして、先ほどと同じ場所に座ると見せかけ、彼女を左手だけで押し倒す。

 

「!?……」

 

そのままのしかかるように体重を掛け、右手で素早くネグリジェの裾をたくし上げると滑らかですべすべの太ももを撫で上げた。

 

ヒュッ……!

 

彼女が息を呑む音が甲高く響いた。

 

「ちょっと~……、いつもの順番は!?」

 

慌てたように抗議の声が上がる。

いつもなら胸を攻めるところだが、今夜はいきなり本丸を攻めるつもりだった。

 

「ん? 時間短縮」

 

その言葉だけ耳に囁くと、下着のクロッチの部分に手を沿わせた。

すぐに違和感に気付く。

いつもの行為とは異なる順番で攻めたからこその違和感。

 

「もうベチョベチョじゃん。あれだけで、こうなったの?」

 

「だってだって~、キスが気持ち良かったんだもん」

 

イヤイヤをするように頭を振りながら、泣き出しそうな消え入りそうな小さな声でそう囁く園子。

オレンジの明かりなので今いち分かりづらいが、顔も真っ赤なのだろう。彼女の顔が僅かに熱を持っているのが分かる。

 

彼女の下着は、彼女自身が分泌した蜜を吸ってグショグショになっていた。

 

「いつもこうなのか?」

 

無言で小さく頷く園子。

 

新しい発見だった。

いつも胸を攻めているからこそ、こうなっているものだと思い込んでいた。

嬉しさがこみ上げてくると共に、キスだけで彼女を蕩けさせた事に自信がついたような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

濡れそぼった下着を穿いたままでは気持ち悪かろうと、園子の同意を取ってショーツを足から引き抜く。

そして、ネグリジェも脱がしてしまう。

 

自分も丸裸になると掛け布団を大きく捲り上げ、枕を頭に彼女を横たえる。

スタンドの暗い明かりの下でも、彼女の一糸纏わぬ裸体は輝いて見えた。

 

彼女の両足の間に下半身を滑り込ませ、覆い被さるような体勢を取る。

軽く促すと、園子は股を広げ軽くM字開脚の姿勢を取った。

 

「優しくしてね」

 

その言葉にあえて答えずに、右手をまずは彼女の下腹部に這わせる。ゆっくりと撫で回した。

髪色と同じミルクティー色の薄い陰毛の柔らかな手触りが心地いい。

 

「そこじゃないんよ……」

 

抗議の声にも慌てず、意図していたとおりゆっくりと撫で回す手を彼女の秘部に向かわせた。

ちょっと遠回りしたせいか、早くも少し乾き始めている。

中心部は避けつつ、その周りを優しく愛撫する。

 

「……ん」

 

軽い愛撫にもかかわらず彼女の中心部はまた潤み始め、やがてはこんこんと蜜を吐き出し始める。

そのタイミングで中心部の肉芽を、親指の腹で潰すように擦った。

 

「んんっ……!」

 

彼女の下半身がピクンと反応する。

しばらくそのまま肉芽への愛撫を続けたあと、おもむろに告げた。

 

「挿入(い)れるよ……」

 

そして、彼女の肉洞に人差し指を挿し入れる。

 

にゅぷ……

 

浅く挿入しては引き抜きを繰り返し、指が十分に彼女のぬめりを纏ったところで第二関節をクイッと曲げた。

 

「イッ……!」

 

そのまま優しくも変化を付けつつ、彼女の膣内(なか)を刺激していく。

漏れ出る声を押し殺そうとでも考えたのか、園子は傍らに置いてあったお気に入りのサンチョの枕を抱きしめると、顔に押し当てる。

 

『そういう、まだ幼さを感じさせるところもまた魅力なんだよな……』

 

少女時代はたくさんのぬいぐるみが転がっていた彼女の寝室。

だが今はもう、抱きしめているサンチョを除けばインテリアとして見てもおかしくない様なものが幾つかあるだけになっていた。

 

『でも! 実は乱暴にされるのも好きなんだよな……!』

 

心の中で少し悪態気味の言葉を呟きながら、挿入している指を二本に増やす。

 

ズブリ……

 

人差し指と中指を揃えて突き刺すなり第二関節ぐらいの深さの膣壁前面側、つまりは膀胱側を押し上げるように激しく擦り上げた。いわゆるGスポットと呼ばれる部位だ。

貴也の感覚としてもかなり乱暴に刺激を与えてやる。

 

「アッ、アッ、アッ、アッ…………!」

 

それまでに充分な前戯をしていたためか、園子はすぐに感極まった悲鳴のような喘ぎをリズミカルに上げ始める。

と、同時に腰が跳ね始める。

 

ビクン、ビクン、ビクン…………

 

壊れたバネ仕掛けのオモチャのように連続して腰を跳ね上げる園子。

寝室には、バスン、バスンという彼女の下半身がベッドを叩く音と彼女自身が発する喘ぎ声が響き続けた。

 

 

 

 

数十秒も続いただろうか。

貴也はいつもの如く、興奮と冷静さを同居させていた。

彼女の乱れる姿に興奮はするのだが、その機械仕掛け染みた体の動きは心に冷静さを呼び覚ます。

 

『不思議な光景だよな……』

 

そう思いながらも、取り戻した理性はタイミングを見逃さない。

下半身を跳ねさせながら、彼女の上半身は徐々に仰け反っていく。その仰け反りが跳ねる下半身を支えるのに限界を迎える直前、二本の指を彼女の膣奥深く突き込んだ。

 

「!! グッ…………、うっ、うっ……」

 

彼女の全身が仰け反りきり、ピーンと強張らせるとともにビクビクと激しく痙攣する。

膣奥はぶわっと風船のように拡がって精液溜めを形作り、入口付近では貴也の二本の指を絞り上げるように強く締め付けてくる。それは、彼女の雌の本性が雄の吐精を激しく求める反応に相違なかった。

 

プシャッ……

 

小水とは異なる液体が彼女の秘部から飛び散った。

 

手技だけで園子を絶頂に追いやった事に深い満足感を得る。

指を彼女の肉洞から引き抜くと、口に咥えてしゃぶってみる。微かに生臭くも甘美な味がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆっくりと彼女の体は弛緩し、力無くその身をベッドの上に横たえた。

 

「大丈夫か……?」

 

彼女のミルクティー色の長い柔らかな髪を撫でながら優しく聞いてみる。

 

「う……ん……。すご、かった~…………」

 

呆けたように、そう呟く園子。

下半身はまだ余韻に浸っているようにブルブル、ブルブルと間欠気味に痙攣を続けていた。

 

貴也は彼女の余韻が冷めぬうちにと、ヘッドボードの宮に置いてある箱に手を伸ばす。

そして、そのあまりに軽すぎる手応えにふと思い出した。

 

『しまった! 補充を忘れていた』

 

そこに収まっているべき避妊具を前回使い切っていたのを忘れていたのだ。

別室にあるストックを取りに行くべきかどうか逡巡する。

 

するとその様子に気付いたのか、園子が貴也の手を押さえ優しい口調で話しかけてきた。

 

「いいんよ。今日は無しでも……。大丈夫な日だから……」

 

「でも……」

 

「それに万一の事があっても、ちゃんと責任を取ってくれる人だもんね……?」

 

彼女の信頼が胸に痛い。どちらかというと欲望任せに色々としてきたからだ。罪悪感が身に染みる。

 

「私も欲しいんよ……」

 

それ以上は言わせてはいけないと思った。

 

「じゃあ、いくよ……?」

 

彼女は少し喜色を滲ませた表情で頷いた。

 

 

 

 

再び覆い被さるような姿勢を取ると、自らの怒張しきった逸物を手に取る。

そして、ゆっくりと彼女の入口にあてがった。

 

にゅぷ………………、ニュルン……!

 

少し腰に力を込めると、大した抵抗もなく亀頭が彼女の中に飲み込まれた。

それだけで彼女の体がビクンと跳ねる。

軽くイッてしまったらしい。

 

そのまま浅いところで抜き差しを始める。

 

「ん…………、ん…………、あはぁ……」

 

呻くような喘ぎの合間にため息のように息継ぎをする園子。

 

貴也は上半身を起こすと彼女の腰を両手で掴み、次第に深く浅く、奥へ手前へと変化と緩急をつけて抽挿を強めていった。

 

「あん……あん……あん……あん……」

 

それに合わせて彼女の喘ぎも強くなり、ピッチも速まる。

 

頃合いを見て、以前把握していた彼女のいい所を刺激するように深く突き込み、そのままの位置で固定した。

 

「んぐっ……!」

 

園子の全身が強張った。そして力を込めて体全体をグイ~ッと僅かに捩(ねじ)り、快感を貪る。

 

 

 

 

しばらくの後、彼女の体が弛緩する。

 

「たぁ、くん…………」

 

その言葉と同時に、甘えたように僅かに顎を上げてくる園子。

その仕草で彼女の意図するところを推し量った。

体を倒して彼女に密着させる。

 

「ん…………たぁ……くん……」

 

彼女が微笑んだ気配を見せると、両手を背中に回しギュッと抱きしめてくる。さらには、腰に両足が巻き付く感触。その両足にも力が入ってきた。

園子が全身で強くしがみついてきたのだ。

いきおい挿入が深くなり、その快感に貴也の抽挿が激しくなる。

 

寝室に肉と肉がぶつかる音が激しく響いた。

 

「あっ……あっ……あっ……あっ…………」

 

彼女の喘ぎ声とも、息の漏れる音ともつかない声がリズミカルに生じる。

 

次第に射精への欲求が高まってくる。

外に出そうかとも考えるが、彼女の両足が腰に絡みついており逃げ場はなかった。

そして喘ぎながら園子が感極まった、それこそ泣き声のような声で囁いてくる。

 

「たぁ、くん……、赤、ちゃん……、欲し、い……!」

 

その囁きに頭を殴られたような衝撃が襲い、決壊が訪れた。

本能的に怒張を彼女の中へ深く突き込むと、熱いものが堰を切ったように迸った。

 

どぷっ…………、ビューッ! ビューッ! ビューッ!

 

脈動を伴って、白濁が彼女の膣奥へと注ぎ込まれる。

そして脈動に合わせて彼女の全身がビクン、ビクンと反応する。その反応はまるで彼の腕の中から逃げだそうとするかのようだ。

だが、その動きをギュッと抱きしめて阻害した。逃がさぬように、逃がさぬようにと。

 

 

 

 

 

 

 

 

荒れ狂った嵐が静まったような時間が訪れた。

自分でも中身をすべて解き放ったのではないかと疑うような長いものだった。

 

にゅるん……

 

萎えた逸物が彼女の膣圧に負けて押し出される。

 

「ふふっ……」

 

園子が笑顔を向けてきた。

 

「あのさぁ……、あのタイミングで『赤ちゃん欲しい』は反則だと思うんだけど」

 

「だって……、本当に欲しいって思っちゃったんだもん」

 

少し抗議をすると、はにかむような笑顔でそうこぼす。

 

「あ、垂れそう」

 

その言葉に慌ててティッシュを二、三枚取り彼女の股間に視線を向ける。

ごぷっと膣口から白濁が漏れ出してきた。

 

「いつもゴメンね。余韻で動けないんよ……」

 

拭っている貴也に、そう恥ずかしそうに小声で謝ってくる。

確かに彼女の内腿はぷるぷる、ぷるぷるといまだに痙攣を続けており、ときおり腰さえもピクンと小さく跳ねるような動きを見せていた。

 

「いいんだよ。逆に役得さ」

 

その言葉に顔を見合わせ、二人して小さく笑い声を上げた。

 

 

 

 

軽く後始末をつけると、彼女と並んで横になる。まだ二人とも裸のままだ。

 

「このまま寝間着を着て、寝ようか?」

 

「ううん、久し振りなんだもん。もったいないよ。もうちょっとこのまんまで……」

 

彼女が縋り付くように抱きしめてくる。胸に顔を押し付けられた。

 

「あ~、あったかいな~。幸せだな~。幸せなんよ…………」

 

スリスリスリスリ、スリスリスリスリ、スリスリスリスリ、スリスリスリスリ……………………

 

「ちょ、ちょっと……園子!?」

 

延々と顔を胸に擦り付けてくる。

声を掛けたが明らかに無視をされた。

 

「そのちゃん、ちょっといい加減にしてくれよ……」

 

『そのちゃん』という呼びかけにはピクンと反応してくれた。

動きがピタッと止まると、のろのろと顔を上げてくる。

その顔は半ば蕩けきっており、目もとろんとしている。

 

「うへへへへ……。たぁくんの匂いで脳みそまで蕩けちゃいそう……。これは危険薬物扱いしないといけないんよ~」

 

訳の分からないことを言いながら、うへへとにやけた笑いを返してきた。

慌てて自分の匂いを確かめる。汗の臭いと事後の臭いしかしなかった。

 

『えっ!? まさか……』

 

 

 

 

考えが結論に達する直前、園子に両手で頭を捕まえられた。

 

「うへへへへ……」

 

彼女の顔が近づいてきたと思いきや、いきなりキスをされる。

あっという間に、彼女の舌が口腔を侵略してきた。

 

にゅるり、にゅるり…………

 

口の中をねぶり尽くされる。

と、ごぷりと唾液が送り込まれてきた。

 

「ン……、ン……、ン……!」

 

やっとの思いでゴクリと飲みきる。

いつの間にか、濃厚で甘い噎せ返るような香りがまた立ち込めていた。

その香りに刺激され、逸物が再びそそり立つ。

 

「ふふふ……。もう一回する?」

 

妖艶な笑みを見せながら、園子がそそり立ってしまった逸物に手を這わせてきた。

 

「今夜は寝かさないんよ」

 

女淫魔(サキュバス)に魅入られたら、こんな気持ちになってしまうのだろうか?

そう思いつつ、彼女の淫らに染まりきった瞳を見つめた。

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

 

結局、その夜はこってりと園子を可愛がることになってしまった。

そして深い満足感を覚えつつも、いつ眠り込んだのか分からないほどぐっすりと眠り込んだのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めた。

心地よい疲労感を伴う気怠さがあった。

寝ぼけ眼でヘッドボードの宮に置いてある目覚まし時計を手に取る。

 

「うぉっ!! もうこんな時間!!」

 

起床すべき時間をだいぶ過ぎていた。

遅刻を免れるにはギリギリの時間だ。

 

「起きろ! 園子!!」

 

「うにゃ~!? なにごと~?」

 

園子をたたき起こしたが、まだ半分寝たままだ。

その彼女を熱いシャワーを出した浴室に放り込むと、最優先で彼女が出勤する支度を整えてやる。

確か、今日は朝一で政府関係者との会議があったはずだ。

 

 

 

 

何事にもゆっくり気味な園子を急かせて、玄関まで送り出した。

 

「ほらほら、下でお迎えが待ってるんだから早く早く!」

 

「へへへ……。こんなに遅くなっちゃったのは、夕べたぁくんが寝かせてくれなかったからなんよ~。激しかったもんね~」

 

「園子だって同じだったろ!?」

 

「うん。せめて最後の一回は我慢すれば良かったかな~?」

 

舌をペロッと出して、そんな事をのたまう。

 

「急げ急げ! 僕の方はもう遅刻確定なんだからさ!」

 

背中を押して玄関から送り出す。

 

エレベーターホールに消える直前、彼女が振り返った。

 

「あっ、そうだ! 今日の遅刻はもみ消しとくから大丈夫だよ~」

 

そう言うと、手を振って姿を消した。

 

 

 

 

「やっぱり職権濫用じゃないか……!」

 

そうぼやきながら部屋の中に戻る。

昨夜の艶めかしかった彼女との落差にため息をついた。

 

『でも、そのちゃんらしいと言えばそのちゃんらしいか……』

 

彼女が初恋の相手で良かったと、一番大切な女性であって良かったと思う。

そして、出勤の準備をすべく急いで自室へと向かった。

 

 

 

 

貴也が慌ただしく通り過ぎたその横、シューズボックスの上で何かがキラリと光る。

そこには、新品と見紛うほど綺麗なピンクのラインの入ったシルバーと、至るところに傷が付き、少し形が歪んでいる黒のラインの入ったシルバーの、二つのブレスレット。

その二つが寄り添うように飾られていた。

 

 




ところで、もし万が一R-18版の投稿を続ける気になった時の為の参考に、アンケートを置いておきます。
なお、一応ゆゆゆ2次新作はチュン助周りの話にするつもりです。

R-18版。仮に続くとして日常ドラマ部分は必要と思いますか?

  • 必要。今回程度のボリュームなら
  • 必要。でも割合はもっと少なく軽めに
  • 不要。エロだけを読みたいんじゃあ!!
  • そんなことより「ひなたぼっこ!」の続きを
  • そんなことよりゆゆゆ2次の新作を
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