「あー、美味しかった。ごちそうさまっ!」
「ふふふ……お粗末さまでした。でもね、今日のメインはこっちなんよ」
一週間ぶりくらいで園子の手料理を食べられた。その味と見た目、そしてボリュームに満足していると、彼女がニコニコとしながら食後のデザートと思しきものを用意してきた。
「はい。今年はこれなんよ」
「おっ、チョコレートケーキ!? あっ、そうか……今日はバレンタインデーか」
「うん。今日は私が手ずから作った料理とデザートを食べてもらいたかったからね。だから、無理くり定時であがったんよ」
「へー、そうなんだ。そう言われるとなんだか、とても嬉しいよ」
そう言いながら皿の上に盛り付けられたケーキを眺める。とても美味しそうだ。だが、それだけでは無い。
「なんか、高級料理店で出てきてもおかしくない見た目だよな。ほんと、そのちゃんは天才だなぁ」
そう、その言葉通りとても綺麗にデコレーションされており、盛り付けられている。
思えば、園子は何をやらせても規格外の優秀さを見せていた。
もちろん、乃木家のご令嬢として言葉通りの箱入り娘として育った彼女である。大げさに言えば、箸の上げ下げや着替えに至るまで家の使用人のお世話を受けていたのである。当然、自分で何かをするという経験に乏しくなる。
だから、料理に関しても中学二年生になるまでは全くと言っていいほど出来なかった訳である。
だが、貴也が西暦時代に飛ばされた経緯から多少料理が出来るようになったという事実を知ってからは発奮し、当初は銀や美森に習いながら、そして今ではいろいろとレシピ本を買い漁り、自分でもいろいろと試行錯誤しながら精進しているのだ。
今や、どこのプロの料理人か? というほどにまで腕を上げている。
そして、それはその他のあらゆる事にも言えた。
勉強にせよ、スポーツにせよ、裁縫にせよ、掃除にせよ、物の片付けにせよ、エトセトラ、エトセトラ……
初めはお察しの結果ではあっても、少しの経験で凡人の数倍、いや数十倍のスピードで上達していく彼女は、やはり勇者時代、モチーフであった花の花詞通り『神の祝福』を受けた女性だったのだろう。
「もはや、僕の手の届かない高みにまで達しているよなあ。僕が料理が出来るなんて言っても、これと比べたら
「そんなに褒めても、これ以上は何も出てこな……あっ、そっか!」
そんな貴也の褒め言葉に一旦は謙遜して照れてみせる態度を取りかけた園子だが、何かに気付くとふわっと笑顔を作り艶めかしい声でからかう様に話しかけてきた。
「私をご所望なん? たぁくん♡」
「うっ……!」
服を少し引っ張って鎖骨の辺りを見せてまでくる彼女の仕草に声が詰まる。
そのちゃんには絶対に勝てないな。いつもの事ながら、やはりそう思った。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
湯船に浸かる。すると貴也の体積に押し出された湯がざぱーっと湯船から溢れる。
う゛―っと言いながら伸びをした。
「あー、気持ちいいな」
かつて散華により身動きすらままならなかった園子に合わせてバリアフリーに設えられた実家の風呂に比べると狭いとはいえ、そこはそれ。讃州市内では随一と言ってもいい高級マンションの、それも最上階の部屋の風呂である。貴也が伸びをしても余裕がある程度には湯船も大きい。
園子お手製の美味しい料理に、バレンタイン兼用の美味しいデザート。食欲を満たした彼は、癒やしの空間ですっかりくつろいでいた。
すると脱衣所の方で物音がする。
さっきまで体を洗っていたので気付かなかったのだろう。
すりガラスの引き戸越しに肌色のシルエットが浮かんだ。
カラカラカラ……
軽い音を立てて扉が開くと、一糸まとわぬ全裸の園子が立っていた。
彼女は恥じらう様子もなく浴室に入ってくる。
「たぁくん、一緒に入ろう♪」
「あっ? ああ……いいよ」
同棲を始めて早半年。風呂には既に何回も一緒に入った仲である。とはいえ、やはり彼女の美しい裸体にはいつもドギマギしてしまう。
貴也も園子も身長は同年代の平均値程度だ。
だが園子の場合、まず胸が大きい。美森ほどの爆乳、巨乳ではないが、明らかに平均値を大きく上回っている。その上、形も貴也の目から見て美乳と言って良い美しいプロポーションだ。桜色の乳首がツンと上向き加減なのもいい。
そもそも元勇者仲間のうちではどちらかというと肉付きがよく、ふくよかさを感じさせる体型の彼女である。腰もお尻も女性らしい滑らかな曲線を描いており、腕や脚も決して太くはないがむちっとした柔らかさを感じさせる。
勇者としての鍛錬で付けたはずの筋肉の固さを感じさせないのは現役時代からそうなのであるが、なんとも不思議なものである。
その上、成人してやや大人びたとはいえやはり整ったお人形さんめいた美貌。それに加えて、いつも明るくニコニコとしている表情。
女性の身体的特徴に重きを置いていない貴也といえども感嘆の気持ちを隠せないだけでなく、内なる性的欲望にも火が点るのを自覚せざるを得ない。
園子はざっと体全体をシャワーで流すと、早速バスチェアに座り髪を洗い始める。
当然のことながらトレードマークのようないつものハーフアップの髪型は解いており、ミルクティー色のお尻まで隠すような長髪が流れるような弧を描いている。
「でも失敗したんよね~」
ふと思い出したかのように、髪を洗いながら話しかけてくる。
「ん? 何を?」
「背中を流してあげようと思ってたんだけどね~。たぁくんが、いつもカラスの行水だったのを失念してたんよ」
「ハハハ……それは失敬」
「まあ、それはいいんだけどね~。でも、せっかくのバレンタインだし、何かしてあげたいな~、とは思うんよ」
「美味しいチョコレートケーキをもらった訳だし、十分だよ」
「うん。そうだね……」
なにか納得がいっていないような、そんな答えが返ってきた。
しばらく、園子が体を洗っているのを暖かいお湯に身を沈めリラックスしながら眺めていたのだが……
思わず顔が赤くなり、視線を逸らそうと努力する。
「私が洗っている間、ずっと湯船に浸かりっきりだけどのぼせない? 大丈夫?」
すると彼女が体を洗いながら、そう尋ねてきた。
「ああ、大丈夫だよ……」
そう答えたが、実際はまったくもって大丈夫ではない。のぼせそうだ。
だが、それは長時間湯船に浸かっている事が原因ではない。今まさに彼女が股間を洗っているからだ。
目のやり場に困る。
『なんで、そんなに大胆なんだよ!? 恥じらいが無いにも限度があるだろ!!』
恥ずかしげも無く大きく股を開いてデリケートゾーンに手を伸ばしている彼女を目の端で捉えながら、心の中で苦情を申し立てる。
とはいえ、あまり恥ずかしがられて一緒に風呂に入る機会を逃すのもまたそれは御免被りたいという気持ちもあるので、自分の事ながらなんとも我が儘ではある。
「ほんとに大丈夫?」
彼女がバスチェアに座りながらくるりと体の向きを変えて顔を寄せてくる。だが、股は開いたままだし、手は洗っている動作のまま途中で止めているだけだ。
「だだだ、大丈夫だよ」
『だから、そんな格好で迫ってくるなよ! こっちが恥ずかしいだろ!!』
若干どもりながらも大丈夫だと答えたのだが……
貴也の僅かな視線の動き、微妙な表情の変化で察したのだろう。園子は口角を上げた。
「はは~ん? 私のこの仕草に情欲を滾らせている訳か~。フフッ……分かっちゃった♪」
そして、園子の視線がある一点に向けて鋭く向けられた事に気付く。
自分の股間だった。
そこには雄の象徴がこれ見よがしにその存在をアピールするかのように屹立していたのだった。
「ちょっとだけ待っててね~」
そう言うと園子は体を洗うのを再開する。
丁寧ではあるが、それまでの一.五倍速ほどの素早さで手早く洗っていく。
あっけにとられて見ていた。
あれよあれよという間に洗い終わり、シャワーで一気に体を流すと向き直ってきて笑みをこぼす。
「さあ、たぁくん。上がって上がって」
そしてポンポンとバスチェアの座面を叩いてみせる。
どうやら座れということらしい。
言われるがままに座ってみせると、今度は彼女が貴也の目の前で膝立ちになる。そして、体を貴也の膝の間に割り込ませてきた。
一瞬、膝は痛くないのかな? と別の事に気を取られた。だが、考えるまでも無い。このバスルームの床材は高級マンションらしく柔らかい素材で出来ている。高齢者や子どもが転んでも怪我をしにくい構造だ。しかも水はけも良い。
『いや、そんなことじゃなくて!』
貴也の逸物はそそり立ったままだ。園子はそれを右手で優しく握ってきた。そしてやわやわと扱き始める。
実際のところ今までにも何度か触らせたこともあるし、彼女から触ってきたことさえ何度もある。
だが、風呂場でこんなまるで風俗店のような体勢で触られたことも、ましてや扱かせたことなども無かった。
思いっきり戸惑った。
「いっつも虐められてばっかりだもんね~。今日は私がおもてなしをする番なんよ」
そう言って手の動きを早める。
しかし、こんなプレイをするのは園子も初めてなのである。いきおい手の動きはややもすると単調になり、あまり物理的に気持ちいいという訳ではない。
とはいえ、貴也も園子の気持ちには気付いている。バレンタインに
「気持ちいい?」
「ああ。だけど、そのちゃんにこんな事してもらえてるっていう嬉しさの方が強いかな?」
上目遣いで尋ねてくる園子。当たり障りの無い返答をしたつもりだったが、彼女の頬は膨らんだ。
「あんまり気持ちよくないんだね……。そうだよね。上手なやり方、知らないし……」
そう言って扱く手は休めずに、じっと貴也の逸物を見つめる。
ふっと息を吐いた。おもむろに扱く手を止めると、握ったままおずおずと顔を近づけていく。
「ちょっ! そのちゃん?」
「気持ちよくなってもらいたいもん! 私の方はいつもっていう訳じゃ無いけど舐めてもらってるもんね」
驚いて止めようとしたが、そう反発するとチュッと先端に唇を当ててきた。そしてチロッと舐めてくる。
ビクッと体が反応する。気持ちよさもあるが、やはりそれよりも園子の舌で舐められたという事実に喜びで反応したのだ。
「いつも私を気持ちよくさせようと頑張ってくれてるもんね。
一旦口を離し、再度上目遣いでそんな言葉を掛けてくる園子。
『いやいや、僕の場合は欲望優先でやっているだけで、決して頑張っている訳じゃ……』
そしてそれに対する貴也の反論とも言えない戸惑った気持ちに気づくことなく、自分が手にしている貴也の逸物を見つめ返すと意を決したように竿の側面に舌を伸ばしてくるのだった。
ピチャピチャと湿っぽい音が浴室に響く。
園子が唾液をいっぱいに
また、彼女の自分よりも二回りほど小さい柔らかい手も貴也を握ったまま上下運動を止めない。
貴也は複雑な気持ちに陥っていた。
大好きな彼女である。その彼女に自分の性器を舐めさせているのはなんだかいけないことをさせているような、背徳感を感じる。それが、心と体をゾクゾクとさせる。
その一方で、やはり物理的にはいまいち気持ちよくない。気持ちいいと感じられるところに手が届きそうで届かない、そんなもどかしさを感じる。
『そのちゃんが頑張ってくれているのは分かるんだけど。何かに目覚めてしまいそうなぐらい心は気持ちいいのに、体の方が追いついてこない……!』
「たぁくん、あんまり気持ちよくなさそう……」
いつの間にか園子に顔色を窺われていたようだ。
彼女はそう言うと、右手の運動と舐めるのを再開させると同時に、左手でふぐりを撫で回したり柔らかく揉むような動作を追加してきた。
だが、これもやはり心の方にはグッとくるものがあれど、射精感を導きそうな気持ちよさは無い。
「これもダメか~」
園子は貴也の様子を再度確かめると、動きを止めてジッと目の前の逸物を見つめる。
『なに考えてんだ? まさか……』
パクッ!
そう表現するのが適切な動きだった。
園子は貴也の逸物を口に
そしておもむろに頭を前後に振り出した。ゆっくりと、ゆっくりと……
『ああっ、そのちゃんにしゃぶらせてる!!』
思わず彼女の前後する頭部に両手を添える。
園子は唇は固く閉めているものの、口内は彼の逸物に歯が当たらないように目一杯広げている。舌は口内で忙しなく動き回り、貴也の逸物に唾液をたっぷりと
今度こそ、物理的にも気持ちよかった。
彼女の頭が前後する度に、先端部がぬめった上顎に
それに見た目もそれまで以上だ。彼女の口に自分の逸物が収まっている光景は、なんとも扇情的で背徳的で……
園子が浅めの位置まで頭を引いた。
もちろん先端部は口の中に収まったままだ。
「ふれひい? ひもひいい?」
「ああ。ものすごく嬉しいし、ものすごく気持ちいい」
しゃぶったままの状態でそう問い掛ける園子に、鸚鵡返しのように、だが気持ちのこもった返答をした。
彼女は器用にもその状態ままでニッと笑みを返すと、フェラチオを再開する。
だが、やはり園子は初心者である。動きはぎこちなく単調なのは相変わらずである。
貴也も気持ちいいには気持ちいいが、最後の一押しが足りない感じのままだ。
暫くすると彼女が口を外した。
「ぷはぁっ! たぁくんの太い~。顎が疲れる~」
そう軽く抗議してくる。ちょっと涙目だ。
「ごめん。もういいよ。十分に気持ちよかったからさ」
貴也も気遣って、そう声を掛ける。
だが、園子は不満そうにそんな貴也を睨んできた。
「また、そうやって自分を押さえつける~。いいんよ。『最後まで責任もって気持ちよくしろ!』って言って無理矢理させても」
「そんなこと出来る訳ないだろ」
「まあ、そんなたぁくんだから大好きなんだけどね」
「うっ……!?」
唐突な好意の表明に言葉が詰まった。
すると、園子はまた唐突に行動を変化させる。目を閉じてジーッと何事か思案を巡らせるのだ。
そしてパッと目を開けると、パァーッと花が咲いたような笑顔を見せた。
「ピカーンと閃いたんよ。たぁくんが満足できるようにおもてなししてあげるね」
そして最後に悪そうな笑みに表情を変える。
「全部、この園子様に任せておいていいんだ、ぜ?」
「なんで最後、疑問形なんだよ?」
思わず突っ込んだ。
再び再開されるフェラチオ。
園子は最初、喉奥まで使ったディープスロートをしようとした。だが……
「う゛え゛っ゛……」
初心者の彼女にはまだまだ早過ぎたらしい。
反省したのか、その後はやや浅めの位置までしか飲み込まないように気をつけているようだ。
しかし、貴也は驚く。
『えっ!? なんでこんなに気持ちよくなってんの!? さっきまでとは段違いだ!』
先ほどの僅かな思索で、それまでの貴也の反応を整理したのだろう。舌先が彼の気持ちよくなるポイントを的確に突き出していた。
カリ首を唾液のたっぷり乗った舌先でツーッと擦り付ける。
鈴口にやはり舌先を優しくグリグリと
そして、歯を立てないように細心の注意を払いながら口をすぼめてチューッと吸い上げる。
腰が砕けそうな快感だった。
「そ・の・ちゃん、ちょっと……上手すぎ……」
やっとの思いでそれだけを告げる。
急激に射精感がこみ上げてきた。
園子は、そんな貴也の様子に気づいているのかいないのか、一心不乱にしゃぶってくる。
「あっ! そのちゃん、ダメだ! 出る!! 口を離して!!」
さすがに園子の口内に出すのは
そう言いながら、彼女の頭部を両手で押し戻そうとした。
が、彼女は口を離そうとはしなかった。
びゅるるるるっ! びゅるるるるっ! びゅーーーっ!!
熱い奔流が園子の口内に注ぎ込まれる。
彼女は微かに呻き声を上げながらも、それを受け止め続けた。
長い長い射精が終わりを告げる。
出し尽くした……
そんな感慨を覚える。
園子がゆっくりと頭を後ろに引き、チュポンといった感じの小さな音を立てて半勃起状態の逸物が口から離れた。
そして貴也を見つめてくる。
口を
「そのちゃん……?」
その問い掛けに、園子はゆっくりと口を開く。
ニチャア……
彼女の口の中は真っ白だった。ゼリー状の液体とも固体ともつかないようなものが一杯に溜まっている。
再び、ゆっくりと口を閉じる。
そして、クチャリ、クチャリとやはりゆっくりと咀嚼を繰り返す。
二十回ほど繰り返しただろうか?
彼女はゴクリと喉を鳴らすと、何回かに分けてそれを飲み込んでいった。
最後にコクンと可愛らしく喉を鳴らす。
もう一度、園子が口を開いた。
そこにはもう何も残っていない。綺麗に飲み干されたようだ。
彼女がニコッと微笑んだ。
体中に電流が走った。
園子に、自分のなにもかも全てが肯定されたように感じた。
とてつもない喜びに体が震える。
「そのちゃん……」
感極まったように、幼い頃からの彼女の愛称を口にした。
「ウ゛エ゛エ゛エ゛ッ゛…………」
突然、園子が背中を丸めて汚い声で
「大丈夫か、そのちゃん!?」
慌てて、彼女の背中を
「ぎも゛ぢわ゛る゛い゛ぃ゛い゛い゛……。あ゛お゛ぐじゃい゛ぃ゛い゛い゛。あ゛ま゛に゛がい゛。まじゅい!」
涙目を通り越して、両目から涙が零れ落ちている。
彼女はシャワーを出すと、構わずにそのお湯で口を濯ぐ。
「人が口にするべきものじゃないんよ。なにこれ、なにこれ!? なんで、こんなの飲めるの!? みんな、おかしいよ! なに!? アダルトな映像ってやらせじゃないの、これ~?」
誰に向かってのものなのか定かでない意味不明な抗議を繰り返す園子。
別に怒り爆発で怒鳴っている訳ではない。しかし、常の彼女ではあり得ない、驚きの感情がこもった捲し立てるような抗議だ。
貴也の中にあった喜びはシュルシュルと音を立てて
「ごめんよ、そのちゃん。もう二度としないよ……」
園子が落ち着きを取り戻したところで、そう謝罪した。流れとは言え、口内射精までしてしまったのは不味かった。そう思ったのだ。
だが、園子はそんな貴也をキョトンと心底不思議そうな表情で見てくる。
「なんで謝ってるの~? たぁくんが謝る事なんて、これっぽっちもないんよ」
「いや、でも、そのちゃんの口の中で出してしまって、気持ち悪い思いをさせちゃったからさ……」
だが、そうやって気遣う貴也に園子は笑いかける。
「今回は私がしたかった事だからね。たぁくんは出す直前に私の口から抜いてくれようとしたけど、それに逆らったのは私の方だからね」
「でも……」
「いいんよ。これからも口でしてあげる♡ 飲むのも、まあ、たまに、ならね」
「えっ!? あんなに気持ち悪がっていたのに?」
「今回は初めてだったからね。驚きの方が強かったんよ。不味くて、気持ち悪くなったのもホントだけどね」
「じゃあ、やっぱり遠慮しておくよ……」
やはり、そう口にする程度には不味かったのだろう。にこやかな表情がその感想を述べた時だけは真顔になっていたから。
だから、やはり引き下がる態度を見せる。
でも、園子は引き留めてくる。
「ううん。大丈夫なんよ。ちゃんと飲んであげる」
その言葉に貴也の喜びがぶり返す。
「ただし、お風呂限定。それと、私の機嫌と体調が良い時だけなんよ」
「ああ、分かった」
「やっぱりね、たぁくんのだからこそ飲めるんよ」
園子の付け足しの言葉に、彼女から自分が肯定されているという感覚も戻ってきた。
なんだか、このまま園子をお姫様抱っこでもしてベッドに直行したい気分だ。
そして、彼女が小首を傾げてあざとい笑顔を見せてきた。
「ね?」
電波を受信したので久々に更新。
最後は園子の笑顔で締めたかったので、ちょいと唐突な終わり方でした。
なお、最初の場面以外二人とも終始全裸という
では、また受信に成功すれば。