潮騒が遠く聞こえる。鎌倉の由比ヶ浜に立ったとき、聞こえる潮騒だろう。
母は藤沢市の高校を出てから上京。飲食店などに勤めて、二十九歳で結婚した。三十歳で和奈を出産した。だが、幸せは長く続かなかった。三十五歳で離婚。以後、焼肉屋の店員やスナック経営などしながら和奈を育ててきた。しかし、和奈が高校一年になった春に病におかされ、約一年後、四十六歳の若さで他界してしまう。
2018年、春。和奈は、新宿区中井に住居をかまえている吉澤武郎・喜美江夫妻と一緒に暮らすことになった。喜美江は昌江の妹であった。
新しい生活は順調に始まった。和奈には離れになっている六畳
叔母の喜美江は、インナーウエアーの大手であるW社の子会社である【Peach・tree】でランジェリーのデザインを担当していた。
初夏のある夜、和奈は喜美江の部屋に呼ばれた。
「和奈ちゃん。私は今年、十八歳から着られるカジュアルなネグリジェのデザインを担当したの。高校生の和奈ちゃんには少し背伸びしたランジェリーかと思うけど、あなたは可愛いから、きっと似合うと思う。着てみて」
ネグリジェをプレゼントされるなんて……。和奈は戸惑った。
だが、ビニールの包装を解いて手にとってみると、上品でエレガントなロングネグリジェだった。イヤらしさはまったくない。前開きで綿製だ。
「叔母さん。このネグリジェ高価なんでしょう?」
「気にしないで。和奈ちゃんに着てほしいの。今、着てみて。見せてくれる」
「はい……」
和奈は、小さなリボン付きのブラウスと黒のプリーツスカートを脱いだ。
「和奈ちゃん。ブラジャー着けていてきつい感じしない?」
「大丈夫です。胸はもう大きくならないかもです」
「いや、これから大きくなるかもよ」
和奈は華奢な体型であった。バストサイズは78。ブラのサイズでいえばB65だ。ウエストは55センチ、ヒップ83センチであった。
タンクトップの上にネグリジェを着て、前ボタンを留めた。
「和奈ちゃん。すごく似合うわ」
叔母は嬉しそうだった。
和奈は就寝するとき、ネグリジェを着用することを逡巡したが、プレゼントされた次の日の夜から身に着けることにした。
お風呂上がり、自室で純白のネグリジェに着替えた。布団によこたわると不思議な気分になった。高校二年の少女から急に大人になったような感覚であった。
和奈は、胸のところのボタンを外して、乳房を柔らかく揉んだ。心地いい。
上半身のボタンをすべて外し、タンクトップを捲り上げる。乳房を優しく揉み、乳首に指を這わせた。
「ぁっ、ぁぁ」と低音の呻き声が出た。
愛する男性にこんなふうに愛撫されたい。愛すべき殿方はどこにいるのだろう?
つづく
次回も宜しくお願いします。