※この作品はR-18です。

鬼滅奇譚・外章 夢幻の刃   作:夢の呼吸

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お知らせ:なんか書く気力がある為、一発ネタの短編から連載に変更します。

時系列としては、最終選別以降、那田蜘蛛山以前。(初任務の直後)

オリ主ですが転生系ではなく、オリ主が存在するパラレルワールドという扱いです。


禰豆子との夜

 時は大正――。

 

 文明開化の明治を経て、日本帝国は栄華の未来へと向かって歩みを進めている。

 が、どんな世にも闇はある。

 太陽がどれほどに昼を照らそうとも、必ず夜があるように……。

 

 鬼。

 

 昔話に登場する定番の怪物であるが……それらは人喰いの化物として実在し、今この時も、日本のどこかの影の中でおぞましい悲劇を齎している。

 

 ただし、どんな闇夜にも道を照らす月や星々があるように。

 

 巷にあふれる鬼どもと、その首魁・鬼舞辻無惨。悪鬼たる彼らを根絶するため、無垢なる者どもを守るため、日夜に渡って鬼と闘う者たちもいる。

 

 肉体を鍛え、呼吸法を習得し、鬼を殺すために身を削る。事情を知らぬ政府から隠れ、自ら闇夜に身を任せ、悲劇を繰り返さぬためだけに、人知れず鬼を殺し続ける者たち。

 

 鬼殺隊。

 

 彼らはそのように呼ばれていた。

 

 そんな鬼殺隊の中にあって、特別なる強さを持つと認められ幹部となった者は「柱」と称される。

 そしてその一人、「夢柱」の保有する夢屋敷の玄関に、今……一人の鬼が訪れていた。

 

 その鬼――竈門禰豆子は、実兄が土間へ下ろすや否や背負い箱から飛び出すと、一も二もなく目の前にいた青年へと飛びついた。

 

「んふー♡」

 

 腕を精一杯に広げ、小柄な体でぶつかるようにして男の腹へ抱き着く。彼の胸元へすりすりと顔をこすりつけ、そんな満足そうな吐息をついた。

 

 その様子を見守るのは二人の男。

 彼女をここまで連れてきた兄・竈門炭治郎と、抱き着かれている男・坂田銀太郎である。

 

 奇妙な空間であった。

 

 男二人は鬼を殺しつくすことを目的とする鬼殺隊の隊士服をまとっているにも関わらず、静かに苦笑を浮かべ、少女を見やるその瞳は暖かな色を放っており――鬼であるはずの少女には、一向に人を喰おうとする様子がない。

 

 そしてなにより――。

 

 少女に抱き着かれ、柔らかな笑みを浮かべているこの男こそが、鬼を殺しまくることを生業とする鬼殺隊の中でもひときわに殺した者が至るはずの「柱」――この夢屋敷の主、「夢柱」その人であることだった。

 

 最初に口を開いたのはその夢柱……銀太郎だった。

 

「いつもすまないね、炭治郎」

 

 胸元へすり寄る少女……禰豆子の頭を優し気な手つきで撫でながらそう語りかける。すると、彼女はより一層の親愛を体で表現するかのように抱き着く腕に力を込めた。

 

「いえ、これも禰豆子のためですし……」

 

 炭治郎は、上がり口にて歳上の友人に撫でられる妹の幸福そうな表情を改めて眺め、

 

「……俺もやりたくてやってますので!」

 

 しばしば太陽のようだと評される笑顔でもってそのように答えた。

 そして土間に下ろしたままだった背負い箱を再び背負う。

 

 その姿に銀太郎が慌てて声をかける。

 

「たまには上がっていかないか。茶でも出そう」

 

 玄関の引き戸へ手を掛けていた炭治郎はその言葉に振り返るも、しかし首を振る。そしていたずら気なほほえみで、

 

「妹が恋人と過ごす久しぶりの逢引を邪魔するほど、俺は野暮な兄貴じゃないつもりです!」

 

 それじゃまた明日に迎えに来ますね――そう言い残して去っていった。

 

 後には満足げな顔で抱き着く十四歳の少女と、彼女に抱き着かれる十七歳の男だけが残された。

 

「逢引って……いや、間違いではないが……」

 

 そうつぶやくのは銀太郎。胸中に浮かぶのはほのかな罪悪感。「うー?」と上目づかいでうかがってきた禰豆子の頬を撫でてごまかす。

 

「……♡」

 

 彼女は目を細めると、その大きな掌に猫のようにすり寄った。

 しかし頬の柔らかさと、武骨な竹筒や紐の感触が対照的で……。

 

 念のために銀太郎は屋敷の周囲の気配を探った。

 

「……大丈夫だな」

 

 一安心すると、彼は知り合いが作成したその拘束具を丁寧に取り外した。彼の前でのみ、この筒は無用なのだった。

 

「さ、奥に行こうか」

 

 気を取り直すように声をかければ、彼女は鬼化前を偲ばせる明るい笑みでうなずいた。

 

 

    □■□■□

 

 

「ふっ、ふぅっ……んぅ……」

 

 暗い室内に、吐息のごとき声が響く。

 熱にうなされているかのような、そんな声を漏らすのは禰豆子であった。彼女は敷かれた布団の上、胡坐をかいた銀太郎の懐にぽすんと座り、彼の胸元へと背を預けていた。

 銀太郎の両手は、彼女の胸へとのびている。

 襟元は小さく乱れ、そこからのぞく素肌は仄かな桜色に色づいていた。

 

「禰豆子……」

 

 囁くように銀太郎が呼べば、頬を上気させた少女はぼんやりと顔を上げる。その小さな唇に、彼は覆い被さるように己の唇を合わせた。

 

「んふぅ……♡」

 

 禰豆子も応じるように瞳を閉じて、幸せそうに息を吐く。

 普段は茫然とした様子の目立つ彼女は、しかし彼と共にいる時のみははっきりとした意識性を垣間見せる。

 静かに唇を離す銀太郎に、彼の襟元を軽く掴み、潤ませた上目遣いで以て催促する。彼もまた小さく笑むと、再び顔を寄せるのだった。

 

 その応酬が三度四度と続き、やがて啄むようなものから深く貪り合うものへと移ってゆく。互いに舌や唾液を交換し、熱い息と共に淫らな水音がこぼれる。

 

 禰豆子の体をまさぐる銀太郎の手の動きは、大きく大胆になっていき、彼女の着付けもあられもなく崩れてゆく。

 

「わふぁっ……♡」

 

 銀太郎の右手が、禰豆子の裾をするするとめくりあげてゆく。太腿をさするようなそれに彼女はくすぐったそうな声を上げるも、その手が登りきり、股の内へと入ると再び熱の籠もった息を吐いた。

 

 くちゅり……。

 

 股に潜った彼の指が小さく動き、そんな水音がこぼれた。

 

 途端に禰豆子は目を伏せ、恥ずかしそうな様子を見せる。

 銀太郎は構わず、右手の感触に意識を移す。

 相変わらずにつるつるとしていて、ぴたりと閉じている幼い女陰。その筋に指の腹を這わせば、再びくちゅりと吸い付くような音を立て、暖かな蜜が零れ出てくる。

 

 それを数度繰り返すことで愛液を指にまぶすと、銀太郎は搗きたての餅のごとき柔肉の奥へと少しずつ潜らせていく。

 

「ん、んぅ……♡」

 

 いつの間にか両手でしがみつき、銀太郎の胸元へ顔をうずめた禰豆子が声を洩らす。

 彼女の中は火傷しそうな程に熱かった。指を少し動かす度に、淫らな音が室内に響く。

 

「ふぅ……ふぅ……♡」

 

 いつの間にか無言になっていた二人の耳には、双方の荒い息と湿った音のみが入ってくる。

 

 くちゅ、くちゅ、ちゅぷ――。

 

 やがて銀太郎の指が第二関節まで埋まったとき、禰豆子が彼の襟を強く引いた。

 見ると、熱に浮かされた顔で彼をしっとりと見つめていた。上気した頬に汗で濡れた髪がひっついている。その様子がとても淫靡に見えて、銀太郎は知らず唾を飲み込んだ。

 

 禰豆子は何かを期待するような眼差しで以て、ただ「ぅー……」と鳴いた。

 

「――禰豆子っ!!」

 

 気が付いたとき、銀太郎は少女を布団に押し倒していた。

 嬉しそうな声が真下から漏れる。

 

「ふわぁっ……♡」

 

 白い敷き布の上、長い絹のような髪が扇のように広がっている。頬の桜色に染まった可憐な顔が、その中心で銀太郎を愛おし気に見上げている。

 衣服は淫らにはだけて、小ぶりな胸や白い太腿を晒していた。

 

 覆いかぶさっている男の、獣のような視線を感じて、改めて素肌が桜色に染まってゆく。胸の先端がぷくりと膨れ上がった。

 

「禰豆子……」

 

 努めて優しく呼び掛け、銀太郎は顔を寄せる。禰豆子も瞳を閉じ、唇を合わせた。

 

 ちゅぷ、ちゅぱ、じゅずずず――。

 

 愛を確かめ合うように、口と口で繋がる。互いの舌を絡ませて、唾液を飲み合う。

 しばらく続いてから、どちらともなく顔を離す。

 

「ぷはっ……はふぅ、ふぅ、ふひゅぅ……」

 

 互いに荒い息をこぼす。

 物足りなさそうな顔を見下ろして、銀太郎は(そろそろ頃合いかな……)と考える。

 己の口腔内で、舌の先端を軽く歯に挟み――

 

「……ッ!」

 

 途端に鉄臭くなるそこから意識を外し、彼はみたび彼女へと顔を寄せる。

 

 そして応じた瞬間、禰豆子の瞳は大きく開かれた。

 

「んみゅっ……!!」

 

 傷ついた舌から漏れる銀太郎の血が、唾液と共に少女の姿をした鬼の口へと移ってゆく。

 こくり、こくり――と細い喉が鳴る。

 

 普通ならば、このような行為は自殺行為以外の何物でもない。しかしここ、この場においてのみ異なる展開となる。心配など欠片もない。己の体質がどのようなものなのか、それを銀太郎は熟知していた。

 

 やがて銀太郎の口内へと舌が伸びてきたとき、彼が見やれば禰豆子の瞳は蕩けたように甘い色に浸っていた。

 

「ふぅ、ふぅ……♡」

 

 ちゅぷ、ぺちゃ、ぷちゃ、じゅぷっ――。

 

 先ほど以上の激しさで、まさしく貪るように禰豆子は銀太郎の口に吸いつく。いつの間にか彼女の両腕は彼の首を抱えるようにして背中へと回り込んでいた。

 

 こくり、こくりと白い喉が鳴り、己の血が彼女の中へと取り込まれてゆくのを、銀太郎は横目でただ眺める。

 そうしている間も、彼の両手は少女の肉体をいやらしくまさぐっている。

 

 しっとりと汗ばんだ胸を揉み上げて、そして彼の指が屹立した乳首を軽くつまんだところで、びくりと禰豆子の体が震えて――。

 

 ひとつ間を置いてゆるやかに弛緩した。

 

「――ぷはぁっ♡」

 

 それに伴い、長い接吻も終わりを告げた。拳ひとつ分ほどだけ顔が離れ、「ふぅ……♡ ふぅ……♡」という熱い吐息が頬にかかった。頬は互いの汗で濡れ、その熱気がさらなる汗を呼ぶ。

 銀太郎と禰豆子は至近距離で見つめ合う。

 

 そして。

 

 ふ、と彼女の視線が下方へ落ちる。

 その先が何であるか、銀太郎は見なくとも判る。その先では、痛いほどに勃起した陰茎が己を強く主張していた。

 

「ふふっ……♡」

 

 禰豆子の目尻が下がり、途端、柔らかな刺激が銀太郎の股間に走った。

 

「うっ……」

 

 思わず声を漏らす。それに気をよくして、彼女はさする手の動きをさらに強くした。

 

(やばい――)

 

 危機を感じて、慌てて銀太郎は股間に潜り込んでいた腕をつかんで止めた。

 

「禰豆子……」

 

 そして口をふさぎ、血の混じった舌を送り込む。途端に彼女の瞳が蕩け、その体から力が抜ける。

 それを確認すると口を離し、銀太郎は上半身を起こした。

 

「はふぅ……♡」

 

 またいだ腰の下では、横たわった禰豆子が幸せそうな息を吐いている。

 

 それを眺めながら、銀太郎は隊服の腰帯を外した。窄袴(ズボン)を降ろし、下穿きをずらすとそこから勢いよく屹立が飛び出した。

 勢い余った先走り汁が、小さく跳ねて飛び散った。

 

 それが顔にかかったので、禰豆子はようやく目の前の状況に気が付いた。

 

「ふわぁ……♡」

 

 嬉しそうな声が上がる。その瞳はきらきらと輝いていた。

 すっと伸びた小さな手が、硬く怒張した陰茎にさわりと触れる。

 

「うっ……」

 

 思わず声が漏れ、銀太郎は先ほどと同じく慌ててその手を掴んでどけた。

 

「むー……」

 

 禰豆子から不満げな声が漏れるも、銀太郎には取り合う余裕がなかった。そうしている間もびくん、びくんと勃起は小さく跳ねている。

 

(危ない……)

 

 自意識の不確かな少女に手を出すという不届きを行っている以上、無駄な射精をするわけにはいかない。それが銀太郎に残されている微かな良心、それのもたらす矜持であった。

 

 軽く息を整えてから、銀太郎は禰豆子の名を呼びながら、改めて覆いかぶさった。

 

「ん……♡」

 

 禰豆子も応じるようにうなずくと、濡れた瞳で彼を見上げた。

 

「……入れるよ」

 

 声をかけ、銀太郎は己の怒張を彼女の股へと誘導していく。

 

 そして――。

 

「んふぅっ♡」

 

 ――ちゅぷり。

 

 柔らかな肉を押しのけて、先端が熱い膣内へと入ってゆく。

 

「はあっ♡ ふうっ♡ はあっ……♡」

 

 首元に抱き着いてきた禰豆子の熱い吐息が耳にかかる。

 その間も挿入はゆっくりと進んでいき――

 

 とん……。

 

 熱くうねるひだを幾つも掻き分けていった先で、慣れ親しんだ壁にぶつかり、そこで止まった。

 勃起はまだ根元までは入り切ってはいない。

 少女の拳の半分ほどはまだ外に残っていたが、それもまたいつも通りであった。

 

 しかし、むしろその光景が、まだ幼い少女と繋がっている現実を改めて突き付けてくるようで、銀太郎はここでいつも更なる興奮の高まりを得るのであった。

 

「はぁ♡ はぁ♡……」

 

 禰豆子の荒い息が熱く胸元へとかかる。先ほどまで耳元に抱き着いていた彼女は、挿入が完了したことで一度腕をほどき、改めて胴へと抱き着きなおしていた。

 身長差の関係で、腰の位置を合わせれば禰豆子の頭頂部が銀太郎の口元へとやってくる。お互いに、この体勢が最も楽なものなのであった。

 

 息を整えている禰豆子のつむじに、銀太郎は軽い接吻を落とした。柔らかな髪の感触が唇に触れ、ふわりと少女の甘い体臭が鼻へ入り込む。

 それにぴくりと怒張が反応して、

 

「んむぅ……♡」

 

 禰豆子も小さく体を震わせた。

 

 そのまま、数呼吸の間だけ互いに息を整える。

 そして銀太郎が視線を落とせば、熱い上目遣いが期待に濡れていた。

 

「……禰豆子」

 

 名をつぶやき、顔を寄せてまた口を合わせる。そこで、

 

 ……ずるっ――ずぷんっ!

 

「にゃぁっ!?」

 

 腰を引き抜き、また突き刺す。ただそれだけの単純な動きを、ゆっくりと……しかし力強く繰り返し始めた。

 

「ふぅ♡ ふぅ♡ ふひゅぅ……♡」

 

 銀太郎の腰に合わせて小さな体が揺れるたびに、押し出されるようにして禰豆子の口からも熱い吐息がこぼれる。

 

 ちゅぷ――ぱちゅんっ!

 ぢゅぷ――ばちゅんっ!!

 

 やがて銀太郎の腰も段々と動きが速くなり――

 

 ぢゅっ――ぢゅっ――ぢゅぷっ――。

 

「ふぅ♡ ふぅ♡ ふぁひゅぅ♡ はふぅ♡」

 

 火傷しそうに熱い膣内が、強く、より強く締め付け――

 

 

「――禰豆子っ!!」

 

「――みゃあぁぁぁぁっっ♡♡♡」

 

 

 どぷっ!! どぷどぷどぷぅぅっっ!!!

 

 

 白い快感が稲妻の如く銀太郎の身体を走り抜けていった。

 熱い膣内はぎゅぎゅぅぅっ――と力一杯に締め付けながら、もっともっと……とねだるように蠕動して絞り出そうとしてくる。

 そんな禰豆子の体に応えるように、銀太郎の体もまた、どくっ……どくっ……と未だに射精を続けている。

 

「ふひゅぅ……♡ はふぅ……♡」

 

 そうして快感に意識を傾けながら、懐の中で悩まし気な息を吐く少女の小さな肩を掻き抱いた。すると彼女もより強く抱き着いてくる。

 

 互いに接続部の強烈な快感が収まるまで、そのまま身じろぎもせず抱き着き合っていた。

 

「――はふぅ……♡」

 

 やがて射精が完全に収まると、どちらともなく深い息を吐いた。

 

 しかし、彼女の膣内ではまだ絞り出そうと蠕動がにちにちと締め付けてきている。

 

「……んー♡」

 

 一息ついた銀太郎が見やれば、静かに見上げてくる瞳は未だ褪せぬ期待の色で熱されている。

 彼は小さく微笑むと、

 

「……♡」

 

 かがむようにして軽く唇を合わせてから、彼女の後頭部へ右手を伸ばした。そして撫でながら、その頭を優しく肩口へ抱きかかえる。

 

「いいよ」

 

 首を回し、口元へ来た禰豆子の耳へと、湿った声でささやく。すれば――

 

「……ッ!」

 

 首筋に軽い痛み。許可された禰豆子が、銀太郎の首元へと軽く噛みついたのである。

 そうして浮かび上がってきた血の珠を、彼女は愛おし気にぺちゃぺちゃと舐め始める。

 

 一心に首元を舐めあげてくる少女の頭を撫でながら、銀太郎も再び腰の動きを再開させた。

 

「ふみゅっ……♡」

 

 上がる嬌声。首元のそれを聴きながら、銀太郎は繋がり合っている下方での強烈な快感に意識を向けていく――。

 

 

 ……こうして二度三度と、時折に体位を変えたりしながらも、彼は幼い膣内への射精を繰り返す。

 この日の夜も、そうして愛し合って更けていった。

 

 

    □■□■□

 

 

「すぅー……すぅー……」

 

 隣で強く抱き着くようにして眠る少女の髪を、優しい手つきで撫でつける。

 上から下に。上から下に……。

 それを静かに繰り返しながら、銀太郎は懐の中の禰豆子を想った。

 

 果たして、これでよかったのか――。

 

 今夜のように彼女を抱いたとき、その後でひとり静かになって考えることはいつもそれだった。

 そして同時に、頭のどこかの自分が冷静ぶった口調で次のように続けるのもいつものことだった。

 

 当たり前じゃないか。でなければ禰豆子は今頃、きっと人喰いになってしまっている――。

 

 鬼殺隊の中でもほとんど知られていないことだが、夢柱である坂田銀太郎は、稀血を持つ男である。

 それも風柱のように特殊な性質を持つ一級品であった。

 彼の血は、摂取した鬼に幸福感を与え、魅了を施す。

 そしてさらには血そのものよりも、風柱以上にひときわ特殊なことに――その血から生成された精液には、鬼の腹を大きく満たすだけの栄養が詰まっているのだ。

 

 なんでも小さじ一杯ほどの量の精液で、通常の鬼なら一か月は人を喰わなくとも満腹が続くという。かつて知り合った鬼の女医は、そのように彼を診断したものだった。

 

 だが、自分自身であるからこそわかってもいるのだ。この主張が言い訳に過ぎないことを。

 だからこそ、銀太郎はいつになってもこんな問答を繰り返す。

 

 いつだって彼の胸の奥底にあるのは、ほのかな罪悪感。

 

 なぜならば二年前のあの夜……初めて禰豆子を抱いたあの時――。

 

 自分の中にあったのは、そういうような高説ではなく。

 

 ただ単に。

 

 至極単純な。

 

 ――性欲だけだった。

 

 

 

 ……やがて、そんな問答に悶々と悩み続ける彼からも、静かな寝息が漏れ始める。

 明朝も近い。柱ゆえに陽が昇れば、また激務が始まる。

 眠れるときに眠ることができるのもまた、柱に要求される能力であった。

 

 ――だからこそ、銀太郎はいつも気が付かない。

 

 そうして彼が眠りに落ちた後、その懐の中で少女が薄く瞳を開き、優し気に笑みながらその顔を眺めていることを。

 しばし眺めて満足をしてから、みじろぐようにして胸元へとすりより、彼女もまた今度こそ眠りへとつくのであった。

 




生まれて初めてエロを書いたが、わりと書けるものなのだな(感慨)

何か思いついたら続きを書くかもですが、とりあえずこれで締めです。

以下、設定紹介。


●坂田銀太郎
 オリ主。夢の呼吸を扱う鬼殺剣士であり、夢柱。十七歳。身長175㎝。
 名前が思いつかなかったので金太郎になった。銀魂とは関係ないので、べつに銀髪じゃない。黒髪。
 実は時透家の縁者という裏設定があり、容姿はむしろ無一郎や継国兄弟にどこか似ている。スラリとした風体のイケメン。
 竈門炭十郎と縁があった関係で、炭治郎や禰豆子とは二人が幼い頃からの馴染みである。
 稀血を持ち、それによって鬼に襲われやすいことが鬼殺剣士となった直接の原因であるが、その体質が輪をかけて非常に特殊な性質を持っていることは本人もごく最近になって知った事実である。


●竈門禰豆子
 ヒロイン。十四歳。身長153㎝。
 鬼になった経緯は原作と同様。しかし、最初に駆け付けた隊士が義勇ではなくオリ主であったり、そもそも寝込む前の段階でオリ主に犯されたので二年間の昏睡は起こらなかった、など差違も多い。昏睡の代わりに二年に渡ってオリ主から人目を忍んで調教された結果、オリ主の体液を摂取するだけで「鬼としての食事」の代替とすることができるようになったほか、彼へ対する愛情だけで無惨の呪いを自力で外した。
 オリ主自身は己の血による魅了の結果と思い込んで罪悪感を覚えているが、実は鬼になる遥か以前からオリ主に対して恋をしていた。そのため、血による魅了はほとんど効果を発揮していない。言葉を話すことができないがゆえに、悩むオリ主にそれを伝えることができず、やきもきしている。
 きちんと「食事」をしている形であるために、鬼としての能力は原作以上に優れている。
 わりかしはっきりとした自意識を保ってはいるが、オリ主のそばにいないときはあまり表出せず、原作同様の態度である。
 (必要ではないが)一応は睡眠をとることができる。


●竈門炭治郎
 原作主人公。ヒロインの兄。十五歳。身長165㎝。
 昔馴染みの兄貴分であることもあり、オリ主のことは非常に好意的にみている。はやくも妹を嫁に出した気分であるが、オリ主に対する彼女の好意は昔から知っていて応援もしていたため、まこと世の中は禍福は糾える縄の如しであるなぁ……などとひとりごちている。
 オリ主自身は禰豆子に対する18禁行為は誰にもバレていないと思い込んでいるが、炭治郎や鱗滝左近次はその優れた嗅覚から何をしているか普通に察している。
 ただしオリ主の稀血の性質までは知りようがないため、禰豆子が人喰いしない特質に関しては、ひとえにオリ主への愛ゆえなのだろうと思い込んでいる。


●富岡義勇
 二十一歳。身長176㎝。俺は嫌われてない。
 さりげなく序盤の見せ場をオリ主に奪われる。
 しかしオリ主との仲は非常に良好。マブダチ(だと義勇は思っている)。

もし続くとしたら、どんな話が読みたいですか?

  • 禰豆子とのいちゃいちゃ
  • 禰豆子との過去
  • 無節操なオリ主(他の鬼)
  • 無節操なオリ主(人間)
  • 原作を追うストーリー展開
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