空の境界 偽典福音/the Garden of false 外典 作:旧世代の遺物
感想欄では結構要望があったので書いてみました。
R-18は初めてなので描写の拙さはご容赦ください。
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「今回はよくやったな、織」
──浅上藤乃の事件の後、両儀織の傷の手当を一通り終わらせた蒼崎橙子は、彼に取り敢えずの労いの言葉を掛ける。
しかし、織はそれに対しても何ら反応を示すことなく平生の無機質な眼差しを向けるだけだった。
「まあ、そう浮かない顔をするな。……そうだな、今回の功績を讃えて君に“特別報酬”を与えようと思う」
そう言うが否や橙子は、乱雑に散らかった机から掌ほどの小さな匣のような物体を取り出す。
「……なんだこれ」
織は一応それを手に取り、仔細に観察するが、どうやら中身は空のようで驚くほど軽かった。
「今回の報酬はそれだ。それは特別な魔術器でな。君への労いとしてはちと過ぎるかもしれんがな」
そう言って橙子はいつもの何か含みのある厭らしい笑みを浮かべる。
織は半ば反射的に『要らない』と言おうとしたが、思えば今回が初めての大仕事だったと言える訳だし、いつもの義理もあって断るというのも気が引けた。
「その匣の効果はただ一度切りでね。要するに廉価な消耗品だが、慰安としては中々に悪くない。……今日辺り、蓋を開けてから部屋に置いておくといい」
橙子はこの匣について説明を加えるが、それはどうにも具体性に欠けるものだった。
織は一応不審がったものの、橙子への信用からなのか、『サプライズ』とやらなのかもしれないと好意的に解釈することにした。
──後になって思えば、これは本当に質の悪い冗談でしかなかったのだが。
織はその匣をコートの内ポケットに入れ、足早に帰宅することにした。
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──ふと、目が覚めた。
──此処は?
僕はどうやら見知らぬ場所に来てしまったらしく、部屋の壁には何やら派手な塗装がされており、なんだが艶やかさすら感じさせる如何わしい空気感に満ちていた。
──体が熱い。
なんだか体の芯から熱が広がっていくような感覚がして、酷く居心地が悪い。
この感覚は既視感を感じるもので、中学生になった辺りからもう何度も味わわされてきた覚えがある。
──欲情だ。
自分は今、何に対してもか分からないが、信じられないほどに催している。
見渡すと部屋全体は桃色に霞がかっており、おそらくこれがこの違和感の原因なのではないかと思った。
──空気は妙に甘ったるく、生温い温度とじっとりとした湿気ばかりが広がっている。
本来なら今すぐにでも退室したいものだが、不思議とこの部屋はそんなことすらも考えさせてくれない。
動悸は強く、体が火照って仕方がない。
何故気が付かなかったのか不可解だが、僕は今一糸纏わぬ姿で立ち尽くしていた。
更に奇妙なことに肩ごと人形に置き換えられていた筈の左腕も元の生身に戻っている。
僕はこの異様という概念が具現化したようなこの世界を夢だと思うことに決めた。
そう一人納得すると、霞の中から扉が現れる。
僕はこの渇きから逃れる為、扉を開け次の部屋に移動する。
だが、そこは脱出口などではなかった。
そこはなんだかホテルの一室のようになっていて、奇妙なデザインをした風呂やらベッドやらが設置してある。
そしてその寝台では──不可解な行為が行われていた。
「んっ……ちゅ……れろ、あぁ……」
嬌声は、染み渡るように耳に入ってくる。
寝台の上には女が二人、絡み合うように抱き合っている。
なんと、二人は慰め合っていたのだ。
「はぁ……んん、は……っ」
女の内一人はセミロングの黒髪で、見る者を惹きつけること間違いないほど麗しい絹のような髪をさらさらと乱しながら、もう片方の女の乳房を舐っている。
もう片方の女は紫がかったロングヘアーで、黒髪の女の陰部を白く長い指で優しく擦っている。
そのあまりにも背徳的な光景を見て僕は──情けないことにシンボルを硬く屹立させてしまっていた。
女達は僕という乱入者に気付いたのか、同時に振り向き、蠱惑的に微笑みかけてくる。
「──あなたも来て……」
「あ──」
そこで、二人の顔を見た。
間違いない──黒桐鮮花と浅上藤乃だ。
「なんで──こんな所に?」
訳がわからない。
あまりにも唐突すぎる展開に思考が麻痺しているのか、僕はどうしてこんなことをしているかということすら聞けなかった。
「そんなこと、どうでもいいじゃない。さあ、あなたも一緒に……」
そう言われた途端、速かった脈拍はさらに加速し、心臓もまた限界近くまで駆動する。
──渇いて渇いて、仕方がない。
──早く、やりたい──。
二人は僕を挟むように抱きつき、強引に寝台まで寄せる。
鮮花の首筋から漂う甘く、艶やかな香り。
ほんの少しそれを嗅いだだけで、アタマは完全に焼き切れてしまった。
「っ……! 鮮花……!」
僕は彼女を押し倒し、彫刻のように均整のとれた体を見て触る。
その体つきは細くて折れてしまいそうに見えるのに、白く滑らかな柔肌の下には健全な筋肉が潜んでいる。
健全さと美麗さを完全に均衡させた、黄金比と形容する他ないほどの美しい体。
しかもその体は興奮の為か薄く赤みを帯びており、吹き出た汗でほどよく湿気を保っている。
この状態でそんなものを見せられて平気でいられる道理などなく、僕は無我夢中でそのエデンの果実──たわわに実っていながらも完璧なカタチに造形された、張りの良い乳房にむしゃぶりつく。
「あっ⁉︎ んっ! やぁん……!」
堪らず鮮花は端麗な顔を歪め、淫猥に喘ぎ始める。
それと並行して僕の舌と唇が、その桜色の突起が硬く張り詰めるのを知覚する。
僕は交互に、ムラなく丹念に突起を舐りあげる。
それだけではなく、同時にその形の良い膨らみを手で揉み解す。
触れる度に手に合わせて形を変えるそれは、この上なく柔らかで暖かく、正しく世の男達が求めて止まないものだった。
それだけでも鮮花は高い声を響かせるが、それだけでは到底満足などできない。
僕は双丘を中央に寄せ、両方の乳首に同時に吸い付いた。
その適度な弾力を持った突起を、執拗に舌で転がす。
「はぁぁ……、あっ……ん、あぁぁっ!」
彼女は更に艶やかな声を発し、身をくねらせながら善がる。
その心地良い舌触りも暖かさですらもこの渇きを癒すには物足りず、一旦双丘から口を離し更にその下を見遣る。
興奮から上気し熱を発する、大理石のように滑らかで磁器のように白い肌。
その美しい肢体の、最も女らしい部分──陰部に目が吸い寄せられる。
先の胸への愛撫の為か、その薄く毛の生えた桃色の割れ目からは滑りを伴った液が滴っており、太腿までも光を反射し淫靡に輝いている。
僕はまず太腿に口づけし、付着した淫蜜を一滴残らず舐め取っていく。
それなのに──渇きは癒えるどころか急速に加速していく。
その蜜の香りが鼻腔をくすぐり、口腔を蹂躙していく度にまともな思考能力が麻痺していくのがはっきりと解ってしまう。
ゆっくりと、蛞蝓のように緩やかに、舌を上へ上へとスウィープさせる。
鮮花はその焦ったさとくすぐったさに顔を顰め、小声で堪えるように息を漏らす。
そうして──遂に流れ出る蜜の源流たる谷に到達した瞬間、僕の抑圧された欲求が決壊し濁流のように溢れ、抵抗虚しく最後の理性を押し流していった。
「ひゃん⁉︎ あぁ、ひゃうぅ……っ!」
僕は渇望のままに割れ目に口を付け、貪るように舌を上下させる。
鮮花は電気に打たれたように震え始め、身を捩らせながら割れ目を閉鎖させる。
そんなささやかな抵抗に意味などなく、淫蜜は止めどなく溢れ、その殆どが僕の口腔に吸い取られていく。
もはや僕には口中を満たす水分が唾液なのか愛液なのかを知る術はない。
僕はただ夢中になって豆のような突起──陰核を刺激し、滴る蜜を吸い上げるだけだ。
どれほどの時間が経過しただろうか。お互いの興奮は最高潮に達し、もう鮮花の体は女として男を迎え入れる為の準備が完全に完了していた。
僕は限界近くまで屹立した男根を見て、これから行われる行為の為に今までの婉曲なる過程が有ったのだと強く認識する。彼女もまたうっとりとその感覚に酔い痴れていた。
「挿れるぞ、鮮花……」
「ふふ、言われるまでもなくてよ?」
彼女は紅潮した顔で敢えて余裕を持って微笑み掛けてくる。
──僕の中で、決定的に何かが切れた。
鮮花は自ら股を開き、僕の背中に手を回し抱き寄せる。
僕は破裂しそうなほど怒張した男根を彼女の秘部にあてがい、ゆっくりと肉壺を押し広げていく。
にゅちり、という音を立てながら男根は肉膜を突き進み、愛液が先端から根元まで絡み付く。
──熱い。
膣壁に包まれている男根から脊髄、脳髄まで膨大な熱と快感が駆け巡り、神経が悲鳴をあげる。
熱く、それでいて滑らかな感触。一刻も早く精を搾り取ろうと蠢き、収縮を繰り返すそこは、異物の筈の男根を咥え込んで離さない。
「くっ……ふっ……!」
「やんっ、あぁん、んあぁっ、うぅん……!」
腰を打ち付け、奥深くまで抜き挿しする度に断続的に嬌声が耳に染み渡る。
彼女は見た目に依らず強烈な力で僕をホールドし、抜くのも難しくなる程の締め付けで男根を拘束する。
僕はそれを傷付けないように突破し、全速力を以って彼女を絶頂に導く。
腰を動かす度にぐちゅぐちゅと性器が擦れ合う音が奏でられ、愛液がシーツに、互いの体に飛び散る。
「ああぁぁぁぁぁっっ‼︎ おぉっ! いやぁぁぁ‼︎」
あまりの快感に鮮花はよがり声を超えた叫び声に近い声で鳴く。
鮮花は絶頂が近いのか、打ち上げられた魚のように痙攣し始め、収縮と弛緩を繰り返す。
オレはさらに快楽を追求すべく、大きく揺れる胸を掴み、乳首を捏ね回す。
「っっ────‼︎ んん────‼︎」
彼女はもはや声にならない声をあげ、みっともなくよだれをたらしながら悶絶する。おそらく物理的感覚だけでなく、この状況から来る背徳感が快感を増幅させているのだろう。
オレもそれに合わせてラストスパートを掛ける。
膣のうねりは強く、より強烈になっていく。
もう──限界だ。
「はぁっ……! ぐっ──!」
「あ──あぁぁぁぁぁ…………!」
奇しくも絶頂は同時だった。
僕も鮮花も全身を密着させ、男根を子宮口まで挿し込んだまま固定する。
次の刹那、全ての熱が陰部に収束していくのを感じ、脈動と共に射精が開始したことを悟った。
どくんどくんという擬音すら聞こえてくる程の勢いで精液が吐き出され、莫大な量のそれが子宮に注がれていく。
脈動が完全に終わっても、彼女の膣はさらに精を求めるように蠢き、一滴残らず搾り取られる。
完全に射精が完了したことを知覚した僕は男根を膣からゆっくりと引き抜く。
途端にそこからは夥しい量の精液が溢れ出る。
精液と白濁した愛液が混ざり合い、泡立っている所為でよくわからない形になっている性器から注ぎ込んだ精液がシーツに流れ落ちる光景はこの上なく扇情的だが、彼女にはもはや続行できるだけの体力は残っていなかった。
食後のデザートと言わんばかりにオレはまだしぼむ前の陰茎を鮮花の唇に当てる。彼女は無意識に舌を出し、そこに残った精液やら愛液やらを舐め取る。
オレも彼女も理性が復活するまで──その行為に没頭していた。
そうして鮮花のターンは終了した。
僕は傍で一連の行為を物欲しげな顔で見届けていたもう一人の女──浅上藤乃と目を合わせる。
この異様な空間の所為なのかそう時間を置かずに再び性交が可能な状態まで下半身が活性化する。
浅上は自分の出番が回ってきたことを悟ったのか、穏やかかつ誘惑するように微笑み、こちらの方に身体を寄せる。
──背徳の宴は、まだ終わらない。
取り敢えずキリが良いので前半はここまでです。
後半の藤乃のターンにご期待ください。
基本的に本編の更新を優先しますのでまた間が開くと思います。
感想があれば気軽に書き込んでください。