ぼくがビッチになったワケ 作:ピジョン@アスクラピアの子一巻発売中!
結局、ぼくは三日ほど学校を休んだ。
カオルはすごく心配して、バイトを休もうとしたけれど、昼間は父さんが居ることを告げたら渋々諦めた。
葛城からは頻繁にメールが来る。
シュウが学校に来ていないことは、そのメールで知った。
それから葛城は、ぼくの電話番号を教えろってすごくしつこい。スマホにしろとも。ラインがやりたいそうだ。
深山からは、一万文字を超える非難のメールをいただいた。
保健室でキスしなかったことが、余程気に障ったようだ。
葛城にはしてる癖に、自分には仕事でもキスできないとは、どういう意味だと激しく抗議された。
ぼくはメールでの説明が面倒くさかったので、携帯番号を教えることにして、直接話をした。
会話の中で、ぼくは思っていたことを全て正直に話した。
遊ぶタイプの女に見えないこと。あの時はシュウとのことで気が立っていてそうしたくなっただけで、キスしたら必ず後で後悔すると思ったこと。
ぼくとは違い過ぎて、眩しく見えて嫌だとも。
最初のうち、声を尖らせていた深山だったけど、分かってくれたようだった。
驚くほど上機嫌になって、
「分かっていればいいんです。そうです。私は軽い女じゃないんですよ」
と同じ言葉を連発した。
その後、何故か深山は自分の胸の大きさを語り出し、いかに自分のセックスアピールが優れているかを自慢し始めた。
深山だけに限ったことじゃないけど、女の子ってすごくお喋り。ホントに疲れるしんどい。こんなことになったのは葛城のせいだ。ぼくは復讐を決意した。
深山は、一言だけ葛城のことに言及した。
「あの下級生の子は、すごく悪い子です」
深山の声は、おっとりとして強い母性を感じさせるものだけれど、その一言だけは別人のように低く、深刻な何かを感じた。
話の最後に、ぼくも自分の要件を告げた。
ぼくはビッチをやめるつもりはない。これからも目標額目指して進むつもりでいる。
「――だから、深山さんとはこれでおしまい。迷惑かけてすみませんでした。さようなら――」
それで電話を切った。
直後にまた着信があったので、着信拒否に設定しておいた。
◇◇
当たり前だけど、父さんに本当のことは言ってない。
目に見える傷は額のものだけで、それも小さいものだ。ぶつけたという説明で簡単に誤魔化されてくれた。
父さんが夜勤の仕事に行く頃になると、入れ替わりでカオルがやって来る。
熱があったのは最初の一日だけだ。その日だけは、完全にカオルの世話になった。と言っても、お粥を作って貰っただけだけど。
熱が下がった二日目は完全休業。その日は父さんと二人で過ごした。
「なあ、悠くん。家に誰か呼んだかい?」
「うん」
父さんは、くんくん鼻を鳴らしていた。
「……それって、ひょっとして女の子とか……?」
「うん、駄目だった?」
「駄目なもんかあ!」
父さんは突然大声を出し、目をキラキラと輝かせた。
「なあ、悠くん。父さんと男同士の話をしないか?」
ちょっと野太い感じのする男の笑顔……と言ったら聞こえはいいけど。父さんの笑顔は、なんだか鼻の下が伸びて見えた。
念のために休んだ三日目になると、熱はすっかり下がり、身体の腫れも完全に引いた。
そして、父さんと入れ替わりで夕暮れどきにカオルがやって来る。
待ちきれなかったのか、玄関で抱きすくめられ、その場で深いキスをする。
「ん……! んん……」
最近のぼくは、少しおかしい。カオルのキスに、あまり嫌悪を感じないようになって来た。
シュウに打たれ、深山の前で泣いたせいだろうか。
カウンセラーの話では、トラウマになった出来事を繰り返し話すことで、症状が快方に向かうケースがあると聞いたことがある。
当時は冗談じゃない、と思っていたけど、今は分からない。
すっかり身体の具合が良くなったことを告げると、カオルは何時にも況して積極的になった。
もつれるように絡み合いながら寝室に移動する。
あっという間に全裸になる。フリルの付いたパンティの横から粘液がこぼれだしていた。
カオルが四つん這いの姿勢になり、大きなお尻を見せ付けるようにして突き出して来る。
ぼくは尻たぶを両手で押し開き、濡れそぼり綻んだ唇とキスをする。
舌を挿し込み、クリトリスを吸い上げながら、膣口に指を突き込んだ。
ぼくの手が小さいということもあるけれど、行為に馴染んだカオルの陰裂は、指を三本も飲み込んだ。
「うぁ! あ……あ……ああ……!」
クリトリスとGスポットを同時に刺激され、カオルは呆気なく最初の絶頂を迎える。
膣から、どろりと大量の愛液が流れ出した。
腰を波打たせるカオルの様子に構わず、愛撫を再開する。
豊富な愛液を指に絡め、人差し指と中指の二本をアナルに挿入した。
「ひぃっ! ユキ、そこは……!!」
お尻に指を挿れるのは初めてのことだ。しかも二本。違和感に困惑するカオルだけど、嫌がる様子はない。
「大丈夫だよ、カオル。優しくするから力抜いて……?」
カオルは頬を赤くして、目元を潤ませている。快感より羞恥の方が大きいみたいだった。
「カオル……ぼくのカオル?」
「あぁ……もぅ……」
ぼくの囁きにカオルは容易く身体を開く。力が抜け、指を締め上げるアナルの圧力が弛んだ。
陽に焼けてない白く大きなお尻に噛みつきながら、愛撫を再開する。
アナルと膣とクリトリス。その三方向から攻めいると、カオルは掠れた喘ぎを上げた。
「ひぃぃぃぃぃ……!」
お尻に、真っ赤なキスマークを二つプレゼントしてあげた。
四つん這いになったカオルは、突っ伏すように布団に顔を押し付けて、しかしお尻だけは上に突き出した姿勢のまま、何度も絶頂を迎える。
「あぁ、また……! くぅうぅ――――」
泡立ち、白く濁った粘液でまみれた膣口から、新たな分泌液を吐き出してカオルは腰を震わせる。
もう何度イったか分からない。顔は涙と涎でぐちゃぐちゃで、最初強かったアナルの締め付けも、殆どなくなってぼくの愛撫を無抵抗で受け入れている。
半ばまで意識を飛ばしたカオルに後ろから挿入してとどめを刺す。
「ぁ――――」
カオルの陰裂は、何の抵抗もせずにぼくを受け入れた。
完全に脱力しきった秘部を激しく蹂躙する。行く手を阻むものは何もない。
もはや姿勢を維持できず、うつ伏せになったカオルの上にのし掛かった。
淫液が糸を引き、グチャッグチャッと大きな音が鳴り響いた。
もう、カオルが返す反応は、弱々しく腰を痙攣させる程度になっている。
最後は腰を引き付け、思い切り膣に出した。
ぽろっ、とカオルの瞳から涙が流れ落ちた。そして――
「あぁ――――」
静かに、果てる――。
◇◇
晩御飯は、一緒に野菜炒めを作って食べた。
と言っても、ぼくは食器を並べた程度だったけど。
カオルは幸せそうに笑った。
ぼくも、笑った。
ご飯が終わると、ぼくたちは手を繋いで、近所の公園まで散歩した。
「もうすぐ、夏休みだな……」
絡み合った指を擦り合わせながら、カオルが眩しそうに街灯の明かりを見上げた。
「そうだね」
ふと足を留め、カオルが背後から抱き付いて来た。
「いっぱい。いっぱい思い出作ろうな……」
頷きを返すぼくの耳元で――
「誰にも、負けないくらい――」
カオルは、囁くように、呟いた。