※この作品はR-18です。

ぼくがビッチになったワケ   作:ピジョン@アスクラピアの子一巻発売中!

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第16話

 脱色で傷んだ茶髪に、とんがり目玉。薄いピンクのルージュを引いて、仏頂面の澄まし顔。

 暴力的で喧嘩っ早く、クラスの皆の鼻つまみ。

 

 ぼくのカオル。

 

◇◇

 

◇◇

 

 カオルは、ぼくに股がって腰を振っている。

 よく分からないけど、シュウの様子がショックだったようだ。快楽で振り切ろうとするかのように、一心不乱に腰を振っている。

 大きな身体を小さくたたみ、窮屈そうにキスをする。

 粘着質な水音がして、結合部分を見下ろすと、包皮から尖ったクリトリスが顔を出している。

 

「ぅんッ……ぅんッ……! あぁ、ユキ……いいよ……いいよう……!」

 

 カオルがクリトリスを押し潰すように、ぼくの腰に押し付ける。

 大きなお尻を上下に振って、カオルは徐々に昇り詰めて行く。

 肥大したクリトリスを捻り上げてやった。

 

「いぎぃッ!!」

 

 潰れたカエルみたいな鳴き声を上げて、カオルは堪らず腰を震わせ絶頂した。

 膣から、どろりと粘液が溢れ出て潤滑が増す。

 息も絶え絶えになりながら、カオルが耳元で呟いた。

 

「……ユキ……そういう、いたずら……だめ……」

 

 電池の切れかけた玩具のように、瀕死のカオルが再び腰を振り始める。

 

 最近のカオルはそう。

 ぼくをイかせることに固執して、無理をする。

 でも、だめなものはだめ。

 カオルの場合、一度絶頂するとすごく敏感になる。無理すると――

 

「う、そ……もう……?」

 

 寸前、腰を止めたけど無理だった。カオルは、ぼくに覆い被さって、激しく、深く絶頂した。

 腰が大波を打ち、痙攣の度に膣から愛液が吹き出る。また潤滑が増す。悪循環。

 

 必死のカオルはそれでももう一度腰を持ち上げ、そこで……力尽きた。最後にもう一度、ぺちゃんと音がして陰裂の奥にぼくを迎え入れ、身体をぷるぷると痙攣させた。

 

◇◇

 

 今夜のカオルはご機嫌ななめ。

 布団の上で横になり、お尻を向けて、ブツブツ文句を言っている。

 

「……もう最悪だよ。ホントにアタシ、女なんかよ……」

 

 だめなものはだめ。

 今日のカオルは後戯を拒否して反省会のようだった。

 

「あんときアレがなきゃ……もうちょっと、こう……」

 

 カオルはもう、ホントにしつこいやらしい。

 でも、シュウが来たときの悪い雰囲気はなくなった。セックスって、不思議な力があるのかも。そう思えば、カオルがこんなときに求めてきた理由も分かる。

 

「カオル。お薬入れるよ」

「あ、ぅん……お願い……」

 

 カオルは枕で顔を隠すように抱いてこっちに振り向くと、長い脚を大きく開いた。

 丸見えになった膣口は、小陰唇が開いていて、まだ物欲しそうに半透明の粘液を吐き出している。

 中指と人差し指の先にカプセルの錠剤を持ち、カオルの膣内に挿入する。

 

「んっ……」

 

 カオルが呻いた。

 子宮口の前にカプセルを留置して、これで終了。

 後は10分間ほど動かずにいれば、カプセルが溶け出して中の殺精子剤が効果を発揮する。

 射精はしてないけど、一応。

 

 それから暫く、カオルに膝枕をして時間を潰す。

 カオルは口でしたいって言ったけど、それは断った。

 

「カオル。夏休みは始まったばっかりだよ?」

「……そ、だな……」

 

 時計の針は午前2時を指していて、いつもならもう寝てる時間だけど、今日のぼくらは起きていて、キスをしたり、抱き合ったり。

 そのうち、カオルの鼻息が荒くなってきたので、そのつもりのないぼくは話のネタを振る。

 

「カオル、何かお話しして」

「何かって……」

「面白いお話しがいいかな」

 

 かわされたカオルは、少し不満げに唇を尖らせた。

 

◇◇

 

 さて、新城馨は、バリバリのどヤンキーだ。

 ぼくも、この『ヤンキー』という奴にそろそろ馴れてきた。

 

 ヤンキーは、社会を斜めから見ている。

 成人式で暴れてみたり、オヤジを狩ったりする彼らの思考は、常に斜め上だ。ぼくみたいな一般人が思いもつかないことを平然とやってのける。

 カオルの場合、友人宅に煙玉を投げ込んだり、居酒屋で爆竹を鳴らしたり。真夜中の学校に意味もなく忍び込んだり、深夜の神社で鐘を鳴らしたり。

 これを笑ってしまう時点で、ぼくも結構、毒されてきたのかもしれないけど。

 ぼくが聞きたいのは、そういうお話。ちょっとした『面白い』に身体を張る、ちょっとした彼らの武勇伝。

 

 カオルが思い出したように言った。

 

「ああ、去年の今くらいだったかな、あれ……」

 

 そして語られる禁断の過去とは。

 

 ……

 …………

 ………………

 ……………………

 …………………………

 

 数分後、あまりの面白さとくだらなさに笑い転げるぼくがいた。

 

「あはは! ホントに葛城が!?」

 

 面白おかしく語るカオルは、調子が上がって来たようだ。ぼくを足の間に座らせて、得意そうに笑っている。

 

「ああ、アイツは無鉄砲なとこあっから」

 

 話の顛末はこう。

 

 去年の夏休みに入る一週間ほど前のこと。

 その日もカオルと葛城を含めた5人のヤンキーが部室にたむろしていたらしい。

 誰かが、「暇だ」と言ったことがことの始まり。

 ちょっとした話し合いがあり、ある罰ゲームを賭けたババ抜きが行われることになった。

 問題は、その罰ゲームの内容だ。

 

 

『学校の近くの公園に落ちているエロ本を拾って来る』

 

 

 ただし、普通にやっても面白くない。

 カオルか葛城が負けた場合はブラとパンツのみの格好で実行する。野郎どもは容赦なく全裸だ。

 この内容にカオルは少し引いたらしいけど、葛城のヤツは超乗り気だったらしい。

 

 まあ、クソ度胸の葛城なら深く考えないでこの勝負を受けてしまいそうだ。

 

 そして葛城は敗北し、一生の不覚を仕出かすことになる。

 

 部室から公園まではダッシュで行けば300m。フェンス裏を通れば人目にも付きにくい。クソ度胸の葛城は、大丈夫だと高を括っていたようだ。

 

 野郎どもは武士の情けと見に行かず、ブツを持って来ればそれでよしとした。カオルに至っては最初から乗り気でない。見に行かなかったらしい。

 

 そして下着姿の恥女葛城は、全力ダッシュで駆けて行った。

 まではいい。

 では、その葛城が戻らなかったら、どうなるか。

 5分後、ちょっと気になると気を揉んだカオルが様子を見に行った。

 

 

 パトカーに乗った下着姿の葛城が、涙目で連行されて行くところだった。

 

 

 ここまで聞いて、ぼくは大笑いしてしまった。

 

「葛城、ホントにエロ本持って下着姿で捕まったの?」

 

「ああ、一生もんの恥だよな」

 

 葛城……そうじゃないかと思っていたけど、アイツは本物の馬鹿だ。

 

 恥女葛城爆誕の瞬間だった。

 

 笑いすぎて、シュウのことは、もう思い出せなかった。

 そしてぼくらは、一頻り笑ったところで、抱き合って眠った。

 

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