※この作品はR-18です。

ぼくがビッチになったワケ   作:ピジョン@アスクラピアの子一巻発売中!

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第20話

 このとき葛城と交わしたキスは、何だか優しいキスだった。

 カオルは吸い尽くすような激しいキスをするから、ちょっと新鮮な感じ。

 

 そのあと、ヨシコさんが用意してくれた昼食を一緒に食べた。

 ヨシコさんの作ったご飯は、はっきり言って美味しくなかった。不思議な不快感があって、それが少し興味深い。

 見た目は綺麗に盛り付けてある。彩りもいい。でもこれは……

 不思議な食事について考え込んでいると、葛城が言った。

 

「御影さん、今日はお願いがあります」

 

 見ると、葛城は食事を半分以上残している。謎が深まる。

 言いづらいお願いなのか、葛城は俯き、眉を寄せて深刻な表情になった。

 

「好きなこと言っていいよ。何でもしてあげる」

 

 葛城はお得意様だ。そういう意味で、大切な人間だ。

 小さく頷いて葛城は言った。

 

「き、今日は、恋人みたいに扱ってください……」

「……」

 

 それはやはり、カオルと同じように、という意味だろうか。

 

「カオルと同じようにすればいいの?」

 

 ぎゅっ、と葛城の眉が寄って険しい表情になった。

 

「新城センパイは、御影さんの恋人なんですか?」

 

 ツンケンした声。

 今日の葛城の趣旨は、この前とは違うようだった。

 ぼくは素直に謝った。

 

「ごめん、でも、恋人なんて居ないから、よく分からないんだ」

「……考えてくださいよ」

「分かった。やってみる」

 

 ぼくは少し考え込んで、その間、葛城はぶすくれた表情で待っていた。

 

 10分ほどして、考えが纏まった。言った。

 

「じゃあ、トウコ」

 

 その瞬間、葛城がビクッと震えた。

 

「ぼくのことは、悠希って名前で呼んで」

「うぇ……?」

 

 みるみるうちに葛城の顔は赤くなった。視線を左右に忙しなく泳がせ、コップや食器を意味もなく触りまくっている。

 

「ゆ、悠希さん、ですか?」

「呼び捨てでもいいし、何だったら渾名でもいいよ」

 

 さて、とぼくは手を打った。

 ぱちん、と大きな音がして、葛城が――トウコがまたビクッと震えた。

 

 ぼくは、結局半分以上残してしまった食器を持って立ち上がった。

 

「トウコ、片付けるよ」

「うぇ? それはヨシコさんがやってくれますよう!」

「……そのヨシコさんが何者かは知らないけど、今日はもういないんだよね?」

「は、はい」

 

 当たり前のように頷くトウコに、ぼくは首を振って見せた。

 

「じゃあ駄目。さ、一緒に片すよ。食器持って付いて来て」

 

 こうして、ぼくとトウコの恋人ごっこが始まった。

 

◇◇

 

◇◇

 

 キッチンの流しで、ぼくが食器を洗っている間、トウコは不思議なものを見るかのように、少しボーッとしていた。

 

「トウコもさっさと食器出す」

「はっ、はい!」

 

 トウコの食器も手早く洗う。

 

「トウコは、洗い物したことないの?」

「部活の合宿と、林間学校ぐらいでなら……」

 

 視線を反らすトウコの前で、ぼくは溜め息を一つ吐き出した。

 骨の折れそうな話だった。

 

 二人分の食器を洗い、最後に水の散った流しを布巾で拭き上げる間も、トウコはボーッと突っ立っていた。

 

 きゅっ、と布巾を縦に絞って流しの横に干しておく。

 トウコが感心したように言った。

 

「さ、様になってます……。家事が得意なんですか?」

 

 こいつ、お嬢だ。

 

「これくらいは」

 

 なるほど、と理解する側面もある。無鉄砲に見える判断や生意気な言動も、気儘なお嬢暮らしが原因だろう。

 とするとヨシコさんとやらの正体は、お手伝いさんだろうか。

 

 お嬢のトウコは無視して、ぼくは勝手にやらせてもらうことにした。

 大きな冷蔵庫の冷凍庫部分を開けてみると、中には冷凍野菜が馬鹿みたいに詰め込んであった。

 

「なるほど」

 

 不思議と不味い食事の正体はこれだ。

 取り合えず、冷凍庫の方から、カップのアイスクリームを二つ取り出した。

 

「食べようか」

「はっ、はい!」

 

 固さの残るトウコと一緒に、リビングでアイスを食べた。

 ぼくが頭の中でこれからの予定を組み立てる間、トウコはソファの上で正座でアイスを食べている。

 買い物には後で行くとして、このトウコを何とかする方が先決だった。

 

 トウコは少し男が苦手。自分のテリトリーに、ぼくという異物が入り込んだことで緊張している。

 

「おいで、トウコ」

「ひゃっ! はいっ!」

 

 ソファの隣を叩いてやって来るように促す。

 

 トウコは、ぼくの隣で膝を抱えるようにして座り込んだ。

 身を守っているような仕草。

 こういうときの不思議な魔法は、カオルとの経験で知っている。

 ぼくはトウコを抱き寄せ、膝枕の体勢になった。

 

「うひっ!」

「いちいち驚かない。トウコはじっとして」

 

 ガチガチに固まったトウコの頭を、優しく撫でる。

 髪を指で研いたり、耳に触ったり。

 トウコの髪は細く柔らかで、触っているとちょっと気持ちいい。首筋を擽ってやると、漸く笑みが出た。

 ぼくも笑みを返す。

 

「トウコは可愛いね」

 

「あ、はい……」

 

 徐々に固さが取れてきた。トウコは深く溜め息を吐き出して、それから身体の力を抜いた。

 

「トウコ。ぼくは、おまえの恥ずかしいところ、全部知ってるんだから、緊張しないで甘えていいよ」

 

「……! は、はい……」

 

 トウコは少し驚いて、それから完全に緊張を解いた。

 

 セックスって、ちょっと不思議。したことあるとないとで全然違う。お互いに一つになったって事実が、二人の距離を短くするんだと思う。

 

 膝の上でぼくを見上げるトウコの唇にキスをする。

 触れるだけじゃない。舌を絡め、唾液を交換する、ねっとりとした甘いキス。

 

「…………」

 

 離れると、トウコの顔は上気していて、黒曜石の瞳はしっとりと濡れていた。

 

「まだお昼だけど、しちゃおうか?」

 

 トウコは嬉しそうに笑ったあと、ぼくに馬乗りになってキスの続きを開始する。

 

 深く舌を挿し込み、音を立てて唾液を飲み込む。トウコの荒い鼻息が耳にかかって擽ったい。

 腰に手を回して、トウコの身体を引き寄せた。

 

「ん……んん……んッ!」

 

 キスが益々深くなる。

 お尻に手を触れると、トウコの吐息に喘ぎが混ざった。

 薄い胸に手を伸ばすと、熱を持った先端は固く尖っている。

 指先で乳首を弄っていると、トウコが焦れったそうにタンクトップを脱ぎ捨てた。

 ピンクの乳頭が露になる。

 トウコは、下着を着けていなかった。

 続けて、スパッツの付け根にある秘裂に手を伸ばす。

 ここも、下着の感触がない。じっとりと粘る液体で濡れていた。

 

「んフッ……フッ……!」

 

 キスしながら、トウコが腰を擦り付けて来る。

 耳元で、掠れる声が囁いた。

 

「悠希さん……自分、もう、我慢できませんから……」

 

 トウコが腰を浮かせてスパッツを脱ぐのに合わせ、ぼくもズボンをずり下ろす。

 

 濡れそぼった陰裂に、ぼくのペニスが触れた。

 温い淫液が亀頭に触れる。

 トウコが陰茎を指で支え、グッと腰を前に突き出した。

 

「くぅぅぅ…………!」

 

 ズブズブとペニスが陰裂に埋没する。

 やっぱり、トウコの膣内は燃えるように熱い。そこだけが別の意思を持っているみたいだ。

 

 トウコが強く抱き着いて来て、ぼくの頭を胸に押し当てる。

 前に資料室で付けたキスマークは、まだクッキリと痕を残していたけれど、ぼくはもう一度そこに吸い付く。

 噛みつくように。

 消えないように。

 ぼくの印を刻み込む。

 

 がくん、がくんとトウコの腰が波を打つ。

 ぼくは細い身体を抱き締めながら、滑る結合部分に触れてみた。

 強い粘性を持った愛液で、陰毛がぺったりとペニスに張り付いている。

 乳首を甘噛すると、トウコは鼻に掛かった喘ぎを上げた。

 

「はぁぁぁぁぁん……!」

 

 トウコが逃げるようにおとがいを反らして距離を取ると、ぬらぬらとてかる結合部分が露になった。

 固く尖ったクリトリスが、包皮にくるまって苦しそうだ。

 強いしこりを持つそれに手を回して、不意討ち気味に一気に皮を剥く。

 

「ぎひっ――」

 

 ――イった。

 トウコの瞳が、どろりと情欲に蕩ける。

 それを確認して、ぼくはゆっくりとした抽送を開始して肉壺の奥を刺激する。

 

「ぅ――――」

 

 トウコは全身を緊張させ、腰をふるふると震わせている。

 ぼくの動きに合わせ、愛液が粘着音を響かせる。剥き出しになったクリトリスを指で転がすと、トウコの喉が、ぐぅ、と鳴った。

 

 とろとろに蕩けたトウコの子宮口が降りて来て、ぼくも抑えがたい射精衝動が強くなってきた。

 

 薄い尻肉を引き寄せ、激しい抽送を繰り返す。トウコの中は熔岩のように熱く、快感に焼き付きそうだった。

 

「悠希さん! 悠希さん! あぁ!! もう……もう……!」

 

 トウコが赤く紅潮した顔で、押し付けるように唇を重ねてきた。腰が押し付けられ、亀頭が柔らかい壁に触れる。

 

「ぁぁっ……!!」

 

 トウコが絶頂すると同時に、ぼくも射精した。

 いつになく、長い射精だった。

 トウコの膣内は熱く、精液を吸いとられているような気がした。

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